ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

猫ネコ大行進!(2)

2007-07-29 20:57:26 | パソコン画
私の学生時代ー昭和30年代前半から昭和40年代前半の頃の東京のお話です。
その頃はまだ、猫の避妊手術とか予防注射といった事は一般には行われず、
街中に野良猫や野良犬がたくさんいた時代でした。

いつも捨て猫を拾ってくるのは三女でした。
長女の私と次女は、捨て猫を見かけたことがありません。
だから連れて帰ろうかどうしようかと悩んだ経験がありません。
三姉妹で同じルートを辿って登下校しているのに三女ばかりが、その帰り道で捨て猫を見つけてしまうのです。
おずおずと腕の中の捨て猫を母に見せて「飼ってもいいでしょ?」と聞くのが三女。
「かわいそ~。飼おうよ~。」と強烈にプッシュするのが私。
のんびりやの次女は、「可愛いいな~」と言いいつつ「お世話はしないけど」と一言。

結婚して、別々に所帯を持つようになっても、それは同じでした。
ペット禁止のマンションに住んでいる私は、今まで、捨て猫を見かけたことがありません。
だから今だに捨て猫を見かけて、「飼いたいな」と悩んだことがありません。
悩んでも「飼えない」という現実があるのです。
猫たちは、この断固たる意思のオーラを感じて、私の目の前に現れないのかも。

小さいころから、のんびりやさん(愚図とも言う?)の次女は、ただ今6人家族で毎日が戦争中。
これ以上、手のかかるものが家の中に増えるなんて真っ平ごめん。
猫たちは、次女の「面倒なものは真っ平じゃ~」という強烈なオーラを感じているのでしょうか。
次女の生活圏内で、今まで捨て猫を見かけたことがないそうです。

そして三女。
小さい頃からのパターンをそのまま繰り返しています。
なぜか、住宅街に捨て猫あるいは野良猫が出没するとまもなく、猫たちは三女宅の庭に落ち着くのだそうです。
追い払っても、追い払っても戻ってきて、挙句、雨の日には、縁側に座って茶の間を覗き込む…
背中を雨に打たれて、とても寂しそうに…。
こうして、結局、根負け(?)した三女は、その猫に、首輪を与える羽目になってしまうんだとか。
三女の家には、このようにして飼い猫になった猫たちが、入れ替わり立ち代り途切れることなく暮らしています。

猫たちにはわかるんでしょうね。
この家は自分が飼われるべき運命に定められた家だって…?。



絵は「人物ー平安」 07-07作成
機械的、作図的な文様描きが続いたので、7月は基本に戻って、苦手の人物描きをすることにしました。
とりあえず、肌の露出度が少なく、表情の少ないお雛様顔から。
その変りに、扇の模様だの、着物だのをこまごま、書き込みましたよ~。



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猫ネコ大行進!(1)

2007-07-21 23:57:56 | パソコン画
人は大きく2種類に分けられるとか。いわゆる「ネコ派」と「犬派」です。

定年退職したら田舎に行って犬を飼いたいという主人に対して、いや、絶対ネコを飼うのだと主張する私。
現在のところ、犬もネコも飼おうではないかという事になっていますが、犬を飼う条件として、毛の短い和犬である事。
家は小さく庭は広くというのが、私の絶対条件になっております。

鎖で繋がれるという生活は、想像するだけで苦痛です。
だから短い鎖で犬小屋に繋がれる生活なんて、未来の我が家の犬には絶対させたくありません。
犬には塀で囲った庭(例え狭くても)の中で、放し飼いにしてやりたいのです。
これは私のトラウマになっているのです。

子供の頃、犬と言えば雑種を飼うのが当たり前という時代でしたが、
何を考えたのか、母が血統書付きの兄弟犬を買ってきました。
最初の頃は珍しがって、いじくりまわしていたものの、すぐに飽きてしまった我々は、犬の世話は母まかせ。
散歩もさせず、糞の始末もせず、外の犬小屋に入れっぱなし。

学校の行き帰りに犬小屋の前を通ると、犬達は狂気のようにしっぽを振り、
金網にすがりつき、悲しそうにこちらを見つめていました。
「一緒に遊んで」
「なでてちょうだい」
「私を愛して」
そういう無言のメッセージが、大波のように押し寄せてくるのを感じました。

でも自分のやりたい事が他にたくさんあって忙しい。
しかもこの犬達はその頃珍しい長毛種で、お手入れに手がかかる。
うっかり犬にかまったりすると、母から、ブラッシングだの犬小屋の掃除だのと言いつけられ、
挙句、自分の時間がなくなってしまう。
こんな自分勝手な計算で、我々三姉妹は犬達から、遠ざかるようになりました。

自分が犬にひどいしうちをしている、飼い主として責任を果たしていないという意識は確かにあって、
そのうち「犬」自体が、重い存在、苦手な存在になりました。
この2匹が死んだ時、悲しいというより、ほっとしたのは事実です。
不実で無責任な飼い主の自分を認識させられる…という苦痛からやっと開放されたのですから。


その後、実家では二度と犬は飼いませんでした。
その代わり、ネコはいつでも我が家にいました。
なぜか、いつでも三女が捨て猫を拾ってくるのです。
我が家はネコを歓迎しました。

呼んでも来ない。気分じゃないと、抱かれるのをいやがる。
一人の時間を楽しむ。マイペースで行動する。愛情を強要しない、クールなたたずまい。
ネコのそんなところが、我々三姉妹の感性にぴったりだったのでしょうね。

犬は絶対の信頼の目で飼い主を見つめますが、あの信頼がとても重い。
犬たちの裏表のない、愛情の深さが…。とにかく重かった。

だからこそ「犬」がいいという主人。
だからこそ「犬」は苦手という私。
貴女は「犬派」ですか、「猫派」ですか?



絵は「文様ー風車」 07-06作成
これは絵というよりクイズですね。
三枚一組の羽を描き、そのレイヤーを組み合わせて風車を作りました。
但し風車ですから、全ての羽が重なりあっていなければなりません。
こういう絵にする為には、何枚のレイヤーをどういう順番で重ねていけばいいのでしょうか?
ちなみに娘が「風車より四隅にあるボタンの出来がいい」と誉めてくれましたが…??




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脳ある狐になりたいよ~(10)

2007-07-13 17:06:49 | パソコン画
まず、汝自身を愛せよ。そうすれば隣人は汝の側で幸せを感じるだろう。(シェリー・アーコフ作  ラヴ・ビッチより)

この本を勧めてくれた娘が、言うには、
「アメリカの女性って根拠のない自信に満ち溢れている人ー多いよのよね~。貧乏で超デブのくせして、
私って世界一魅力的な女なのォ~って、平気でのたもうたりしてるもの。
ママもアメリカ型だよねぇ。…根拠のない自信に満ち溢れているもんね。」…えぇっ?!
「パパを平気で押し切っているもんね。
私のやり方に文句あるなら、いつでもおヒマ下さって結構ザマスって、開き直っているのって、どこからきた自信?」…えぇっ?!

いやぁ、人って受け取りかた、さまざまですなぁ。
私って誰より謙虚だと思っていました。
私にご不満おありでしたら、いつでも退場いたしますというーこの日本女性そのものの慎ましさ。(爆)
どうしてお分かりいただけないんでしょうか。(涙)

あんみつが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
嫌いな人に無理やり食べさせるような真似は、したくありません。
好きな人に食べてもらいたい。ただ、それだけの事です。普通の考え方ですよね。

ケイサツのお世話にならない、社会のルールからはみださない。
ベストとはいえないが、できるだけ誠意をつくして主婦業&妻業を行う。
これで文句言われたら、ギブアップして退場するしかないでしょうが…。
こういうのをアメリカ型という?
日本人的潔さというのでは…と?

ただ、わかっている事は、近頃見かける女性の多くが「根拠のない自信のなさ」に犯されているのではないかーということ。
お金持ちで美人で、いい夫、できのいい子供に恵まれて、
家事もテキパキこなして仕事もできてという、世間一般的には大層恵まれた人生を送っているにもかかわらず、
「根拠のない自信のなさ」で、不安感いっぱいの女性が多くなっているような気がします。

これが日本の女性の平均値だとしたら、
女性の社会進出で一般的に女性が強くなったといわれているけれど、
本当のところは、日本の女は弱くなったのではないかーと思えてしょうがありません。
この間テレビで誰か言っていたけど、
さばさばしている、きっぱりしている、くよくよしないーといった本来「男らしい」と言われる要素は実は、
女性本来のものらしいです。
本当のところ、男性とは、くよくよしがち、引きずりがち
、おどおど自信がないというようなものを持っているものらしい。

まず汝自身を愛せよ=女よ、自信をもとう。
シェリー・アーコフ女史は、「ラヴ・ビッチ」という過激な本でこれを言いたかったのではないでしょうか?



絵は「かぐや姫」 07-07作成
主題は背景の竹の篭目文様です。
横、左斜め、右斜めという3本の竹を書き、それをレイヤーを何枚も重ね編みこみ、
レイヤー合成を繰り返して、篭目文様を作りました。
だから3本の竹の重なり具合が各所、微妙に違っています。
竹篭目文様としてもよかったのですが、ちょっと色気がない?
郷土玩具のかぐや姫を描き加えました。


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脳ある狐になりたいよ~(9)

2007-07-07 18:29:00 | パソコン画
たとえ貴女が有能な弁護士でも関係ありません。
彼の頭がくらくらするような最終弁論をやってのけても意味がないのです。
それが小言である限り、うるさく言われたからと言って、彼はなんら危機感など抱きません。
じっくり考えたり、反省したりもしません。
貴女は話し合いをしたい」彼は「話し合いだけはしたくない」
-そんな状態で、貴女がなおも言い募れば、
彼は問題をすり変えるか、彼の耳は貴女の声をシャットアウトし、文句が終わるまで受信しません。
男性は感情の問題をあれこれ口にだしません。
ですから同じ事を二度以上繰り返して言われると、全て文句に聞こえるのです。
(シェリー・アーコフ作  ラヴ・ビッチより)

あはは…大笑いですな。まさしく、その通り!
男はいくつになっても、感情的には子供のままです。
「遠くへいっちゃ行けませんよ~」と言われた時代から、
ママの言いつけを聞かない冒険をしたがり、公園の端まで走っていって、
「ここまでなら、ママは許してくれるのかな?」と振り返るパターンを引きずっているようにおもえます。

だから大人になった今は
「このくらいなら、女房はOKかな?」と恐る恐るジャブを繰り出してくる。
そんな時、まともに相手するのは、馬鹿げています。確かに…。
私は無視します。
気がつかない振り。
知らない振り。

本当は面倒くさいのよね~。
怒ったりイライラするのって、キャラじゃないんですよ。
ぐーたら猫ですから、日の当たる縁側で、ボーッとしていたいのです。
このようにして、現在、結婚35年弱。一度も夫婦喧嘩をしたことがありません。

でもこのままだと亭主族は付け上がりますからね~。
きちんと釘を刺す事も忘れていませんからご安心を。

私の対処法。
それは、晩酌する主人の側らでテレビなんぞ見ている時、さりげなく牽制のジャブを繰り出す方法です。

浮気した亭主を刺し殺した女房云々というニュースをみながらコメント。
「浮気された上に刑務所に入るなんて踏んだり蹴ったり馬鹿げている。私なら、亭主とさっさと別れるだろうなぁ。」
「そんな簡単に別れられないから、事件がおきるんだろ。」
「そうかぁ~?むかつく馬鹿亭主と同じ空気を吸うストレスなんて、私には絶対我慢できそうもないわ。
私ならとりあえず、家を出て、委細、弁護士に任せて二度と浮気亭主には会わないわね。」
「どうやって生活していくんだ。めちゃくちゃだ。」
「そう、私って、あと先、考えないの。貴方もわかっているでしょう?性格だからしょうがないわね。ほほほ」

また自殺事件でのコメント。
「自殺することないでしょうに。貴方、もしかして罪を犯して全世界が貴方の敵になっても、自殺だけはしないでね。
私は、ずっと貴方の味方だからね。
世間から後ろ指さされながら、二人なら、頑張って生きていけるわよぉ~。頑張ろうね。」

さらに別の事件でのコメント。
「我慢という器がいっぱいになったら、ある日ドカーンと爆発するでしょうね。
でもその我慢の器が、今、どのくらいまでたまっているのか、自分にはわからないのよね。
もしかすると、爆発寸前なのか、それとも全く空状態なのか。
でも、爆発しちゃったらごめんなさいね…アナタ。我々は離婚ですねぇ。
こういう性格の女と結婚してしまった身の不運という事で、諦めてくださいましねぇ。」

また別の事件でのコメント。
「女房と畳は新しいほどいいって言うけど、
この長寿社会で、年取った夫のオシモの世話なんぞ、若い嫁さんがやってくれるとは到底思えない。
そこはそれ、連れ添って何十年という古女房だからこそ、ボケた夫のお世話も、
苦節何十年というパートナー意識で、やってくれるとうもの。
でも貴方の場合、ラッキーよねぇ。
私がいる限り、老後の介護には何の心配もないものねぇ。」

35年弱、毎日手を変え品を変え、こういう話を聞かされていた主人が、もし離婚ーと言い出したら、そこはそれ。
彼はチャレンジャーなのだ…という事で、私は離婚に応じようと思っております。
さぁて、我々夫婦は、今後どうなりますことやら…。乞う、ご期待??


絵は「金篭目文様」 07-06作成
万華鏡を引きずって、文様描きが続いています。
今回は課題で花を描き始めたのですが、いつのまにか、花の盛られた籠の模様の方が気になってしまい、
結局、和風仕立ての絵になってしまいした。
花は以前描いた菖蒲を置いてみました。

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