ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

愚息ものがたり(4)

2006-04-28 22:16:50 | パソコン画
愚息は次の夏休みもまた、救急車のお世話になりました。
友達とプールに行ってはしゃいでプールサイドで走ったので、滑ってころんだ挙句、頭のてっぺん近くを切ったのです。
買い物から帰った私は、留守電のメッセージを聞いて、びっくり仰天。
あわてて病院に迎えに行くと、包帯で頭をぐるぐる巻きにされた愚息は、すやすやと気持ちよさそうにベッドで寝ていました。
一緒にいた友達が口々に私に訴えます。
「おばさん、ヒロ(愚息の名)は頭を打っておかしくなったらしいよォ。頭から血を流して顔面血だらけなのに、、ずう~っと、えへへ、えへへ~って笑っているんだよォ。気味が悪かったよォ。」
(あちゃ~・・・)


つまり愚息は、前回の顎切り事件の時、私に言われた事を思い出したんでしょうね。
ここはひとつ、余計な出血しないよう、静かにしているべきだーと思ったんでしょうね。
まぁー間違ってはいないけどねぇ・・・・
友達はもちろん、駆けつけた監視員さんも救急車の方も、治療に当たった病院の方も、救出に当たった皆さん全て・・・・えへへ、えへへ~と笑い続ける愚息を見て、さぞかし気持ち悪かったでしょうね。(冷汗)

さらに次の年はオートバイと衝突。
また救急車のお世話になりました。
たぶん、この時も、えへへ、えへへ~と笑いながら病院に運び込まれて行ったんでしょうね。
そんな愚息もいまや28歳。身長180センチ近いむくつけき大男となりました。
私が何か言うたびに「お袋は、世間知らずだから」と、私の意見にいちいち文句をつけてきます。
その、肩に力の入ったわけしり顔を見る度
「ふんだ!怪我するたび、間抜け笑いしていたアホのくせして、何、ぬかす!」
おなかの中でつい、せせら笑ってしまう大人気ない母親なのでございます。(反省)


絵は「桜風景ーメジロの花見」PC水彩教室で風景の課題がでました。桜風景の写真をたくさん撮ったのですが、どれも気に入らず・・桜の枝にいるのに、襖の桜に見とれるメジローを描いてしまいました。風景画の宿題なのに、こんなのを出したら先生にぶっとばされそう。ゴールデンウィーク中に大慌てて何か描きます。

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愚息ものがたり(3)

2006-04-21 09:31:11 | パソコン画
運動機能に優れている(?)というのは、
本人が自分の運動能力を過信しがちーになるという事でもあります。

お盆に主人の実家に帰ったときのこと。
愚息は農家のだだっぴろい納屋で年上の従兄弟たちと遊んでいました。
大きな従兄弟たちがひょいと跳んで渡った土間を、ちびすけの愚息も真似して跳ぼうとして
まっさかさまに転落。

運悪く鎌の上に落ちて顎を切りました。
台所でお茶を飲んでいた私は義姉に呼ばれて納屋に駆けつけて、びっくり。
「大変だぁ、顎を切った!骨が見える!」
側に突っ立ている主人と義兄の顔は真っ白。
(ははぁー紙のように青ざめるというのはこういう事なのね。初めて見たわぁ)
と頭の隅で妙な感心をしながら、愚息をみると、金切り声を上げて泣き喚き、大パニック。
「うるさいっ!黙りなさい!」とたん、静かになりました。「パパ、救急車呼んできて」
「お義姉さん、血止めするきれいなタオルあります?」それから愚息に説教。

①人間が怪我した時泣くのは、周囲の人に緊急事態だ、助けて欲しいと知らせる為である。
周囲が怪我したと気が付いてくれたらもう、泣く必要はない
②泣いても痛みがとれるわけではない。泣いて無駄なエネルギーを使わないで、エネルギーは怪我が早く治るように残しておくべきである
③顎は触るとわかるように、皮膚の下はすぐ骨なんだから、切ったら骨がみえるのは当たり前だ。
骨が見えたからと言って、驚くほどのことではない
④顎には大動脈がないから、この程度の傷で、死ぬの生きるのという事態にはならんよ
⑤泣くと心臓がばくばく動くから余計出血する。こういう時はむしろ、にこにこして、なるたけ静かにして出血しないように心がけるべきだ

これらは愚息にーというより、血を見て卒倒しそうな主人と義兄、従兄弟たちを落ち着かせる為に言った言葉です。
そのうち救急車がきたので、にこにこしながら息子に言いました。
「救急車に乗れるなんてすごーい!よーく中をみて、後でお友達にに話してあげましょうね。」
鳩が豆鉄砲くらったような顔の愚息は救急車へと乗り込んでいきました・・おしまい。

この騒ぎの後、田舎では(三男坊の嫁は肝っ玉が座っとる)というハナシが定着しましたがそれは大違いなんですわ。
私はすこぶる小心モノです。
去年、初めて胃カメラ飲んだときは恐怖のあまり、胃カメラ咥えたまま、涙と洟汁を流しながら
ベッドから飛び降りて逃げ出そうとして看護士さんに取り押さえられるという醜態をさらしました。
結論。女は弱し、されど母は強しーいう事なんでしょうか・・・・?


絵は「雪柳幻想」
背景に2枚、枝と葉、花とレイヤー4枚です。
これだけ細かい花だと写生では描けないので、「雪柳ってこんな感じ?」というイメージで描きました。














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愚息ものがたり(2)

2006-04-14 20:49:52 | パソコン画
七転八倒の初産のあと、看護婦さんから「おめでとうございます。男のお子さんですよ」と赤ん坊を手渡されたとき、
思わず「うっそ~!」と叫んでしまった私。

年の近い三人姉妹で育ち、中学高校と6年制のミッションスクールで育った事もあり、
子供ができたとわかった時から、生まれるのは100%女の子ーと信じていましたので、
息子が産まれた喜びより戸惑いのほうが大きかったのです。
男の子なんて1から10まで不案内。
というわけで息子の行動にいちいち驚きながら「ふ~ん、男の子ってこんな風なんだ?」
学習しているような子育て生活でした。

8ヶ月の記念写真を撮っている時いきなり歩き出したのを見ても、
他の子より早く歩けたーと近所に自慢するママでなく、
かなりクールに「ふ~ん、運動機能がすぐれているんだ・・・」

この運動機能に優れているというのがクセモノでして、
つまるところ、学校から帰ると玄関にランドセルを放り投げて
暗くなるまで遊びまわるという事につながるわけでして。
泥だらけで帰るので、帰宅するやいなや風呂に直行。
もちろん腹ペコなので、ソク、夕飯。
腹がくちくなり、遊び疲れているので8時には就寝。
お稽古事はいっさいせず、もちろんお勉強などもってのほか。
小学校を卒業するまでこの規則正しい生活?が続きました。
これでよかった事は息子が、「人と一緒にいるのが大好き人間」になった事。
周囲に溶け込んだり、協調する事が得意であるーというのは、
将来社会に直接かかわる機会の多い男の子にとっては、最大の長所だったと思います。
但し、欠点も・・・6年間の成績表は、みるも無残でしたわ。とほほ・・。

絵は「桜風景ーインパクト」
青空の下でみる桜より、暗いトンネルの向こうに見えた桜の美しさのほうにインパクトを受けましたので。
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愚息ものがたり(1)

2006-04-08 21:36:49 | パソコン画
3月のてんやわんや騒動がひと段落して、ほっとしたところに、折りよく主人の出張が・・。
しめしめ。久しぶりにお一人様温泉旅行ができるわいーとるんるん支度を始めたところに息子からメールが。
結婚式のあと、ご祝儀を半分預かっているのですが、「忙しいので実家に取りに行く暇がない。
誰がいくら包んだか書き出して、中身は口座に入金して欲しい」ーだと。
「ばかもん!そんな事は自分でやるもんだ」とソク返信。
すると愚息は「馬鹿とはなんだ。いいよ。それなら自分でやるよ!」

これだから体育会系の男は嫌いなんだ。

わが息子ながら、どうしてこう、鈍感なんだーとがっくり。結婚したら、家計の全権を握りたいのが新妻でしょうが。
嫁としたら、姑がご祝儀を開封し記録した上、中身を計算して送金するなんて、絶対いやですわ。
うらみこそすれ、感謝するなんてとんでもない!
さらに、こんな事母親に頼む夫ってマザコン?・・と疑われそう。
そういうところまで考えが及ばない愚息は、28歳にもなってまだまだ未熟なんですわ・・あ~ぁ。
お嫁さん、お願いしますよ。こんな馬鹿息子ですが、どうか見捨てずに育ててやってくださいよぉ・・・
露天風呂で夜空を眺めながら、前途多難を憂いつつ、ため息の連続でございました。

絵は旅行中、季節なので桜を数点描きました。
そのまま描いたら、写真のほうが絶対いいに決まっているので、写真構図らしくないものを描きました。
写生でなく抽象画の気分で。桜のイメージをつぎはぎしたお遊び画です。ごめんくださいませ。
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お引越し(7)

2006-04-02 14:22:13 | パソコン画
3月31日。
鍵を渡して怒涛のお引越し騒ぎもようやっと、大団円を迎えました。

大仕事を終えた翌日の土曜日は気が抜けたのか、一日中ボーッとして何をしたのか覚えていません。
昨日は夜十時に就寝。
朝六時半起床とたっぷり寝ました。
朝ごはんを食べたあと、コタツで1時間ほど寝てしまいました。
よっぽど気が張っていたんでしょうね。
それにしても、私にはもう、帰る実家がなくなったわけです。
不思議な気分です。
それにとても、心細い感じ・・。
同年代の友達の多くが、この経験をしています。
般若心経の「空一切空」のフレーズを体感した感じ。

絵の題名「帰還」
1日の終わりに湖面のねぐらへ帰ったさぎを描きました。
ねぐらと思っている場所が、実は枯れて朽ちかけた樹でしかない。
この世に存在するもので永遠に確かなものなど存在しないのだ
・・・それほど哲学的ではないけれど、そんな今の気分を表したつもりです。
さぁて、明日から心機一転、ぐわんばるぞぉぉぉ!


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