風呂敷（４９）大徳寺

　　なんて～こったい！　その３

母方の一族には法曹関係の仕事についている人が多く、
私も大学生の時は、弁護士をしている伯父の事務所でアルバイトをしていた事もあります。
（そのせいでそっち方面の話は結構詳しい）

謹厳実直を絵に書いたような親戚の中で、「サプライズ仕様」の私はかなり窮屈に育ちました。
安心して本性をさらけ出せる男性を見つけ出し結婚し、
現在は親戚連中も諦めた「自由気まますぎるぐーたら猫」状態を満喫中ですが…。
そんな「石橋を叩いて渡る」伯父さん達の中の、一人の伯父さんのお話です。

在任中は見事なまでにセルフコントロールしていた伯父さんA。
退職後は、タガがゆるんでしまった感あり。
酒を飲むと失敗する事がおおくなったそうな。
酔った揚句、あちこちで寝込んでしまい、財布を抜き取られていた事も３回を過ぎると、
とうとう伯母さんは怒ってしまい、出かける時は財布をもたせない手段に出たそうです。
小銭と紙幣だけ持たせるようにしたとかなんとか。ふふ。

ある日新宿で、仲間と気持ちよく飲んで、帰宅するため電車に乗った伯父さんA。
電車に滑り込んで、後ろでプシューとドアが閉まったとたん、いきなり頭のどこかでスイッチが入ってしまった。
つまり、「今、ドアを閉めて自宅に帰りついた。」

性格なので、背広をぬいできちんとたたみ、網棚へのせました。
次にネクタイをはずし、これもたたんで、背広の上に。
次にワイシャツのボタンを上から順番にはずしてぬぐと、これも丁寧にたたんで、ネクタイの上に。
そして靴を脱ぎ、靴下をぬぎ…ベルトをはずし、スラックスを脱ぎ…。
この間、「なぜ周りのみんなが見ているのだろう」という意識はあったらしいのですが、
そこが酔っぱらいの悲しさ。

それ以上、考えることができなかったとかなんとか。
とうとうランニングとトランクス状態になってランニングを脱いだ時、たまりかねたんでしょうね。
「何をしているんですか！」
近くにいた女の人に怒鳴られた。
そこでハッと我に帰ったとか。
気がつけば裸足の下着姿で、車内中の人たちの軽蔑と嘲笑の眼差しを一身に集めている自分！！
Oh My God!

SMAPの草薙クンが自宅近くの公園で酔って素っ裸になっていた騒動。
彼が脱いだ服は、近くにたたんであったそうね。
彼の騒動が連日報じられましたが、ニュースを見聞きするたび、伯父さんもまた大赤面。
「あ～、おなじ事しているやつがいる…。」

酒は飲んでも飲まれるな。
アルコールをたしなまない私には、これしか言えませんけどね。


絵は　風呂敷（４９）大徳寺　09-07作成
今まで描いたものの中から蝶ばかりを連続して掲載しましたが、これは１年前に描いたものです。
思いつきとひらめきだけで描いている風呂敷シリーズなので、ラクラク１００回まで行きそうね。

風呂敷（４８）華厳

　なんて～こったい！　その２

この頃近所の奥さんAの姿を見ないなぁと思ってたら、ある日の朝のゴミ集積場で久し振りの再会。
右足全体をコルセットで固めて、まるでロボットのような姿で登場。
「んまぁぁぁ～！どうしたの？」
なんでも、愛犬のお散歩の途中で、階段をふみはずしたのだとか。
それはとん災難ね。

それから2か月近く経つのに、彼女は相変わらずロボット姿です。
「よっぽど、ひどい骨折だったのかしら？」
いやいや。
我々「アラカン世代（アラウンド還暦）」は全治するのに、若い時の数倍の時間がかかるのです。
なお悪いことに、彼女は若い時分から少々、骨粗鬆症気味だったそう。
余計なおりが遅いのだとか。
ふ～ん…。
他人事のように聞いていたら、ある日。
デスクに座ってふと、後ろの棚の本を取ろうと手を伸ばしたとたん。
あいたった！
左肩に激痛が？！

それから左肩というか、左の上腕が痛くてたまらない。
ちょっと後方へ動かすと、痛いの何のって。
例の如く、朝のゴミ出しで集積場に行った時、そこにたむろしているご婦人連にこの話を
しました。すると。あらまぁ。
61歳の今頃になって四十肩でしょうよーって

私も痛い。私も痛い。私は直った。ぺちゃくちゃ。
聞いた話を総合すると、自然に治るまで我慢するしかないんですって？
2年かかったというつわものも。
３月に始まった肩の痛みは、温かくなった5月ではだいぶ収まりましたけど。
寒くなったら再発するのかしら。
頭痛くなってきた。


めげるわぁ～と思っていたある日、新宿のデパートで段差を踏み外して、左膝をつきました。
いたた！
若い頃なら難なくバランスがとれたのにーこれですよ。
幸いすぐ歩けましたが、10日経った今も、和室で膝をつく時気をつけないと、痛みで飛び上がることも。
なかなか完治しません。

またある日ベッドから起きようとしたら腰痛が。
再び朝のゴミ集積場でのおしゃべりに参加して、この悩みを話すと…。
マットレスがよくないのでは？
マットレスが硬いのがいいなんていうのは間違いよ。腰に負担がかかるもの。

というわけで彼女らのお勧めのマニフレックスなるマットレスを取り寄せました。
ちょっとお高いしろものです。
もちろん主人に相談せずにお取り寄せ。
古いマットレスも、昼間に素大ゴミに出してしまったので、彼は気がつかないまま全て完了。
まぁ、いいでしょう。
彼が腰が痛いと言い出したら、同じものを買う予定です。
それで勘弁していただきましょう。

効果は？う～ん。微妙。
はっきりと断言できないけど、確かに今まで腰が痛くて起き上がるのに時間をかけていましたが、
今はそうでもありません。

あ～ぁ。年をとるって、不便とお金がかるという事なのよね。

絵は「風呂敷（４８）華09-01作成
これを見て気がついた人はパソコンのかなりの習熟者かも。
テクニックてんこもりの感あり。
今年のお正月のテンション高い時にあちこちひねくりまわしました。
自分を楽しませる為に描いたものです。

風呂敷（４７）総角（あげまき）

　　なんて～こったい！　その１

いやはや。神戸で新型インフルエンザ発症ですって！
神戸は遠い。東京は関係ないわよね～。

ぐーたら主婦は、呑気にお部屋の模様替え中。
空いてしまった娘の部屋を黄色中心に変えているところです。
家の中心からみて西にある部屋なので、ここはひとつ風水の本に従って、黄色系の部屋にでもしてみようかと…。

二つある窓のカーテンを黄色のワッフル織のカーテンに変えました。
ベッドカバーも薄い黄色に小花の散った可愛い柄を買ってきました。
テーブルクロスも黄色。
三面鏡のカバーも黄色系のレースにしました。
ピンクの掛け時計をはずして、金ぴかの振り子時計に変えました。
クッションも黄色。
どうじゃぁ～。黄、黄、黄！黄色い部屋の出来上がり。
これでさぞかし金運アップするんでは？わくわく。

こういうものを揃えるため池袋や新宿の東急ハンズやデパートのインテリアコーナーを
毎日のようにほっつき歩いて過ごしていました。
仕事で忙しい主人は、私が昼間どこへ行って何をしているのか知るわけないし、
（たぶん全く）興味ないのを好い事にして、さんざん人ごみの中を歩き回り疲れました。
（所詮、ひま人の暇つぶし）
（安物買いの銭失いの感がなきにしもあらず）

ある日の夕食後、ついうっかり「新宿ってどうして、ああ、人が多いんでしょうね。あ～疲れた。」
茶の間で寝転がってしまったら主人いわく
「当分、人ごみの中へ出ない方がいいよ。インフルエンザが移るからね。」

その後の話が酷い。
主人の会社では、国際営業部だけでなく、全ての部署で、当面、海外出張停止になったとか。
滅多なことでは出国許可が降りなくなったそうです。
うっそ～！OH My God！
国内移動もできるだけ自粛とかって…。
おいおい。
パパ、ずっと東京にいるわけ？どひゃぁ～。
関係ないわどころの騒ぎじゃない。
まさに「風は吹けばおけ屋が」的状態で、当分「女一人旅」はできなくなりました。
仕方ない。
やることないので、今は毎日絵を描いています。
テンション下がっているので、中途半端な描きかけばかりが溜まっています。
あぁ早く、この騒ぎが納まりますように。
早く旅行に出られる風水って、何かないんでしょうかねぇ。

絵は　風呂敷（４７）総角（あげまき）
08-10作成
源氏物語の総角のイメージです。

風呂敷（４６）藤の花匂う

09-04作成
どこへいっても、そこかしこでいい匂い…藤の花が咲いているのですよ。

追記　他のブログと名前がバッテイングしているので、
ブログ名を、ちょっと大人っぽく（？）変えました。
よろしく～。

風呂敷（４５）皐月

08-06作成
ちょうど1年前のいまごろ描いたものです。
オシドリはかって描いた絵のものを再利用。特に気合いを入れたわけでもなく、
ごく普通に淡々と描いたものですが…。

あるパソコン画投稿サイトにこれを出したら、その1日だけで650アクセスありました。
数字をみて仰天。今までの最高値？？？

平均で250位くらいのところです。
次の日も500アクセス越えていました。
いったいどうした事やら？？？
どこのどなた様方が見てくださったんでしょう。
とても一人とは思えません。どこかの団体？

でもまぁとりあえず、たくさんの方に見ていただいて嬉しい。
有難うございました。

風呂敷（４４）玄奘三蔵院伽藍（薬師寺）

09-04作成
奈良で一番インパクトのあった建物だったので、私の受けたイメージを絵にしてみました。

女一人旅 毎度…編２

3か月も前からゴールデンウィークの28日から6日までの9日間をホテル予約していました。
（おなじみさんなんで多少融通が効くのです）
(普通のホテルではこんな予約客はとらない）

1週間前になれば、はっきり予定がたっているもの。
1週間前ならホテルに迷惑をかけないで、実際の日数以外はキャンセルできます。
ところが今年は、24日から主人が出張してしまうし、２９～３０日は息子一家が泊るから家にいてくれと言う。
結局24日から28日まで４泊して、一時帰宅。

お正月以来の孫の来訪です。
ハイハイしている赤ちゃんが来るので、家の中の大掃除をしなくてはね。
おっとー変なものを口に入れないよう、色々なものを高い所に置かなくては…。

「孫は来て良し、帰って良し」を体験しました。
慣れていないから9キロもある赤ちゃんのだっこも、お守りも大変でした。
疲れた…。

気を取り直して1日から再び同じホテルへ。
世の中不景気といいますが、ホテルは満室でした。
ホテル内のレストランも2回に分けて時間差で食事するようになっていました。

2回目は疲れているので遠出はせず、毎朝、武田神社に散歩がてら出かけただけ。
あとはひたすらパソコンに向かってお絵かき。
今回は、やたらはかどりました。
長い間ほうりっぱなしだった描きかけのものも仕上げる事ができたし、なんやかやで、結局4枚仕上げました。

（シロートのくせに締切が迫った画家のごとく）無我夢中で描き続けて満足
…ということで休みが残っているけれど3泊でチェックアウト。
人畜無害の自己完結の4日間でした。

最近、高速バスに女性専用席というのが出来ました。
前列片側8人分だけですが、これは嬉しいシステム。
私は予約する時はいつも通路側を指定していました。
というのは「間違って」加齢臭、ニンニク、タバコ臭いおじさんが隣に来ても、
通路側なら体をひねっていれば不快感から多少逃げられるからです。
うっかり窓側に座った時に、隣にそんなおじさんが来たら何をかいわんや…。
死んだほうがマシ状態となりますゾ。
その安全なはずの女性専用席ですが…。
前回の帰りに予想外のハプニングが！

次のバス停から乗り込んできた女性予約客が私の隣にすわったのですが。なんと！
朝青龍の女性版！
当然、座席に入りきらない！！
ひぇぇぇぇ～！
二人分の座席は、ほとんど彼女の巨大な腰や太ももに占領されてしまった！
私はつぶされそう。

帰宅する日が平日の28日だったので、高速バスの後後部座席が、わずかに空いていました。
もちろんそちらへ逃げ出しましたけど。
ゴールデンウィークやお正月、夏休み期間中だったら、バス内満席のはず。どこにも逃げ出せません。
いや～考えるだに恐ろしいハプニング。
4日に帰る際は、若くて細くていい匂いのする理想的な隣客に恵まれました。めでたし。めでたし。
しかし東京は「ぱっとしないうす曇り」で、かなりテンション下がりました。


写真は武田神社の鳥居からの風景です。小高い丘にあるので遠景が楽しめます。
天気がいいので富士山も見えます。
朝早いので観光客はほとんどいず。清々した気分でゆったりお散歩が楽しめました。