ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

愚息ものがたり(7)

2006-05-31 18:13:30 | パソコン画
息子が高校生になりました。
小学校は歩いて5分ほど。
中学は、隣。高校もまた、歩いて3分という近さです。
高校でもバスケット部に入りましたが、この頃から特に、男の子だけでかたまって遊ぶようになり、
「女なんかと遊べるか」などと、えせバンカラを気取るようになりました。
さらに反抗期も加わったようです。最初は歯ブラシを家族の分から離したり、
玄関で靴を遠くにおいてみたりとご愛嬌だったのですが、

そのうち「女の後には風呂に入らない」と冬のさなかにシャワーだけでお風呂を済ましたり、
洗濯物の別洗いを要求したりするようになってきました。
おやおやと思っているとーある日、二つ年下で、成績優秀、この頃めっきりきれいになってきた妹がこ面憎かったんでしょうか。
泣かしました。
しかもその言い草ときたらー憎らしいったらありゃしない。
「女は毎月生理があるから生来汚いもんなんだ。だから神聖な山なんか女は登れないんだぞ。
そんなお前がオレ様に向かってしゃべりかけるんじゃない。汚い息がかかるから、こっちむいてしゃべるな」・
・・カチーン!(私の頭が切れた音)

息子を手招きして別室へといざないました。
まだ、鼻息荒い息子の前に白い紙を広げ、おもむろに図を書き出します。
何の図かって?ー子宮の断面ですわ~。
淡々と子宮の部位説明と生理及び受精、妊娠、出産までの説明をしました。
最後にしらっと結論を。
「貴方はママのおなかの中に10ヶ月いてから産まれたわけだけど、
じゃ、その10ヶ月間の間、ご飯はどうしてたの?
まさかおなかの中で箸やフォーク使ってご飯食べてたわけじゃないでしょう?
どうやって栄養とって成長してきたわけ?」

「??・・!!!!」
「そうよー貴方が汚いという生理とは、赤ちゃんの為のごはんです。貴方は10ヶ月の間、ママのおなかの中で、それを食べていたわけ。生理があるから女は汚いって、じゃぁ、それを食べて産まれてきた貴方って、何だっちゅうの~」
「・・・!!!!!!!!!」  

愚息は、二度と「女は汚い」というバカなセリフを吐かなくなり、以後、きわめつきのフェミニストになりましたとさ。
おーほっほっほ(勝利の高笑い)

絵はさざんかを描き始めましたが、集中力が切れ、途中から、別の絵を描き始めました。この花アレルギーなんとかならんもんかなぁ。
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開き直り

2006-05-27 21:25:27 | パソコン画
ちょっと旅行してきました。
新聞に「萩・津和野山陰周遊二泊三日」ツアーの案内があって「お一人様参加大歓迎」の文字がついているのを発見。

京都から西へは行った事がないし、津和野は一度は行ってみたいところだったので、
「ちょっと行って来ます。」

・・・で羽田からの飛行機であっという間に津和野へ。
平日なので暇なおばさんばかりだろうと思っていたら、おばさん連中は一組だけ。
1人参加は私だけ。
後は全て熟年カップルでした。

「1人なの?」と全ての人に驚かれましたが、それでもお仲間に入れていただき、和気藹々の旅行となりました。
夏日に近い快晴に恵まれ、ツアーバスで次から次へと効率良く名所旧跡に案内してもらいました。
それにしても、主人がいるのに出かけるのは結婚以来初めてのことです。
いつもは出張中に隠れてこそこそ、お一人様旅行してましたが、
今回はツアーなので日程があわず、それならーと開き直った次第。

「行ってもいいかしら?」ではなく「行ってきます。」と有無を言わせず出かけました。
初めてのお留守番。
主人はどうだったのでしょうか?ほほほ・・。


絵は「フラミンゴ」
好きなものを好きな色で思いっきり塗りたくり・・・開き直り2ですかな?
前回は課題で苦手の人物画を描かされ、ストレスいっぱい溜まりましたからね。
描き終わって「あ~せいせいした」
自己陶酔or自己完結。
どっちにしても、これが私の絵です。m_(--)_m





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愚息ものがたり(6)

2006-05-19 10:42:19 | パソコン画
息子が中学生になりました。
小学校は歩いて5分ほどの近さでしたが、中学はもっと近い!
何と、隣ですぞ!
母親としては、男の子なので背が伸びればいいなーぐらいの安易な考えで、バスケット部を勧めました。
ところが入学してからびっくり。
ここは曰くつきの部でした。
顧問はオリンピックの元補欠選手だったという、歩く赤鬼といった感じの大男の先生。
おざなりになりがちな部活動の中で唯一、厳しい練習で名をはせている部だったのです。
新入生達からは敬遠されて、入部したのは息子を入れてたったの4人。
人数が少ないので、一度入ったら止められない部ーでもあります。
今まで父親から、大声をあげられたり殴られた経験のない息子は、
連日のように鬼顧問から「バカ、うすのろ、間抜け、死ね!」と怒鳴られ、
スリッパではたかれる事となりました。
しかも家が隣なので、朝練サボリは不可能・・というわけで、何のことはない。
小学生時代の繰り返しの毎日と相成りました。

朝練と放課後にある通常練習で、くたくたになった息子は毎日10時にはベッドに直行。爆睡・・・。
家と教室と体育館の往復で明け暮れた、文部省の推薦を受けそうな極上健康的すぎる息子の中学時代。
でもその結果は国語の「この文章は何を表そうとしているか」という問いかけには
「そんな事わかるか~。アホ!」と答えるし
「この作者は何を言わんとしているのか」という問いかけには「言いたい事あるんならはっきり言えよ~。ボケ!」
という回答しかできない思考回路となっていったのであります。
今ではだいぶ大人になりましたが、それでも、こういう愚息を好もしいと解釈し
結婚してくれたお嫁さんにはただただ、感謝するばかりの私なのでございます。
テルコさん、返品不可能ですよ~。宜しくお願いしま~すよぉぉぉ・・・

絵は愚息の結婚式の写真を使いました。
人物画は苦手です。ほとんど描いた事がありません。
服はちゃっちゃっと描けたのに、顔には四苦八苦。ここでギブアップ。
O先生は「苦手意識をもたず、とにかく枚数を描いて慣れなさい」とおっしゃるけど・・。






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愚息ものがたり(5)

2006-05-13 14:33:35 | パソコン画
息子が6年生の時のこと。
妹が大ポカをして息子を怒らせました。
(これは親がみても妹のほうが100%悪かったけど)
当然のように兄弟喧嘩となりましたが、いつまでも怒鳴りちらす息子。
ぎゃぁぎゃぁ泣き喚く妹。いい加減うんざりした私が
「もう、その辺で許してあげなさい。」
台所から怒鳴ると、一瞬息ひるんだものの、それでもこのバカ妹を許すーという事にはどうにもこうにもガマンできなかった息子は、
暫く間をおいてから
「いいよ。許してやるよ。但しオレ様の股の間をくぐったらな!」腕組みして大股開きで妹に迫りました。

すると涙と鼻水でぐしょぐしょになった顔を上げた妹は、「それで、許してくれるの?」
「・・?あぁ、許してやるよ。」
やるよーの最後の言葉を聞くやいなや、妹は四つん這いになりあっという間に、息子の股の間をくぐりぬけました。
「お、おまぇ・・・」あまりの素早さに「おまえにはプライドがないのか?」
あ然とする息子を振り返りもしないでテイッシュケースを引き寄せた妹は、ちーんと鼻をかいだ後、
「それじゃぁ、これでおしまいーという事で。」すたすたとその場を去っていきました。

後年になって妹は言いました。
「お兄ちゃんって、おかしいよね。股の間をくぐったくらいでプライドが無いなんて。そんな事でなくなるようなプライドだったら、最初から無いも同然でしょうが。プライドってもっと別の次元にあるもんじゃないのぉ?」
これは集団生活や社会ルールを大事にする男性と
「花より団子」式現実主義を余儀なくされる主婦予備軍の女性との違いなのでしょう。
男性にとってプライド=体裁は、社会生活を送るにあたっての必要不可欠事項です。
プライドとは、人から尊敬されたい、一目おかれたい、だから頑張るんだーそこいらへんに、付随して存在するものらしい。

でも女は違います。特に主婦は24時間勤務です。
仕事もくつろぎも一緒の場。
男性のように「5時だ、仕事オシマイ」のような切り替えができない仕事をしています。
特に子育て時には待ったがきかない。
ぐたぐた言うまえにミルクを飲ませ、オムツをかえなくちゃならないし、
真夜中に熱をだしたり、病気や怪我といった予測不可能な事態にスムーズに対応しなくては、母親はやっていけないのです。
今夜の献立を考えなくちゃならない、スーパーのタイムサービスにいかなくちゃならない、
ー待ってくれず、評価されない24時間勤務の仕事が延々と続くので、女性の脳はしっかり現実主義。
しかも「原始、女性は太陽であった。そして、未来永劫、太陽なのである。」という実体感が
連綿と続いた遺伝子の中にしっかり組み込まれているので、
土下座したり、股の間をくぐったくらいで傷つくようなプライドは女性には存在しないのですよぉ~。男性諸君!


絵は「お友達のペットシリーズ:MILさんちのナオちゃん」です。本当はきれいな薄茶の毛なんですが、描いているうちに、どうしても、昔飼っていたキジトラの愛猫に似てきてしまいます。でも愛情たっぷりで描いたのでお許し下さいますよう、あなあな、かしこ・・・。
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悪戦苦闘しましたが・・・

2006-05-06 16:32:02 | パソコン画
今回のゴールデンウィークは長かったので
前半30日から三泊四日でお一人様旅行。
混雑が始る3日から7日までは、大人しくご在宅というスケジュールでした。

宿泊施設は普通、お正月、ゴールデンウィーク、お盆の期間は割高な料金設定になっていますが、
私の選んだ山梨のホテルは、お正月以外は普通料金です。

着いたその日はゆっくり温泉を堪能し、次の日は、朝5時半ホテル出発。
混雑しない午前中を狙って、清里を目いっぱい楽しんできました。
東京は夏日だったそうですが、清里も快晴で、半袖でウォーキングできました。

私が一番落ち着く場所は、広々とした風景が見渡せるような高い場所です。
見渡す限り、動くもののないような高い場所に1人でいるだけで、満足できます。
開園まえの「まきば公園」で、1時間余りぼーっと立ち尽くして風景を眺めている時、
精神のどこかの部分が、確実に充電していくような感覚がありました。
そんな自分に期待して、ホテルに帰ってから、
宿題の風景画に集中してみたのですが、満足できる絵がかけませんでした??

結局二日かけてこの1枚しかできず。
普通なら二泊三日で3枚くらい書き上げるのに?
前回の「メジロの花見」など、鼻歌がでるような楽しい気分でるんるん描けたのに
・・・どうしてなんだろう。

私には宿題を猛烈に拒否する遺伝子でもあるんだろうか?
とりあえず、O先生に提出すると、やっぱりね・・・
「芝が強すぎてバランスを欠くし、距離感がでていない」とのご指摘。
「ピンクの万作の幹を、もう少し太くすると良い」とも。
ふにゃ~。ごもっとも。
描き直す気もなく、しおしお退散・・・・・。
ブログに出したくないけど、結局これしか出来なかったので。スランプかな?




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