イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

本日の・・窓辺のわんたち。。。亡くなった友・大切な家族のこと。

2013年06月29日 | Weblog

最近の札幌は、暑いでもなく・・・涼しいでもなく・・・ちょうど良いすごしやすい毎日です。わんたちも毎日、大好きな窓辺でくつろいでいます。いつもの光景です。



お日様があたって ぽっかぽかで気持ちいいよ~



赤いクッションに寝ているのは、仲良しのジュリ&ミュウの親子です。12歳と11歳です。いつも仲が良くて、ぴったりとくっついています。おばあちゃまの年齢になってきました。とても仲が良いので、もしどちらかが亡くなってしまったら・・・残った子は・・・後追いをしてしまうのではないか~ と今から悲しく感じています。 左端はシルビィ(14歳)です。シルビィにはとても仲の良かった娘・バービィがいましたが・・・かなり前に、不慮の事故で(アレルギー反応をおこし) 当時は思いもよらなかった心臓麻痺で亡くなってしまいました。


バービィはその当時、2匹の子犬を産んでくれました。そのうちの1匹は生まれたときから身体が小さくて、自分の力だけではお乳を吸うことができませんでした。病院で診てもらったところ、口蓋裂(みつくち)でも水頭症でもなく、異常はみられませんでした。まだ生まれて間もなく小さすぎるので、レントゲンなどの検査をすることもできませんでした。私はこの子を絶対に助けてあげようと必死に頑張りました。夜もろくに寝ないで、その小さな子に2~3時間ごとにミルクを与えました。自力ではお乳を吸えないけれど、その子は私が与えるミルクを一滴ずつ⇒ゴクン・ゴクンと飲み・・・本当に・・少しずつですが成長してくれました。バービィは、自分のお乳を吸えない子犬でしたが、一生懸命に可愛がってその子を抱き、お世話をしてくれました。


その子には、当時はやっていたモーニング娘の妹分でミニモニ・プッチモニなどの小さい子たちのグル-プの名前からとって、プッチーちゃんと名前をつけました。プッチーちゃんの生命力はすごかったです 私の与えるミルクだけで、ゆっくりとゆっくりと成長してくれて、目も開き~やがて離乳食も食べるようになりました。私はプッチーを無事に育て上げようと燃えていました。このような不慮の子がうまれたら、我が家に残し、一生大切にしてあげよう!そしてどこか悪い場所がわかったら、大人になってから手術で治るものなら、できることは何でもしてあげようと思っていました。


プッチーちゃんが一生懸命にミルクを飲むすがた~離乳食を食べるすがたは可愛かった。感動にあたいしました。離乳食も注射器に入れて、一滴ずつ根気よく与えました。そうしないと気管に詰まったら⇒即気管支炎を起こして亡くなってしまいますから。 私は、毎回食べてくれることに感激し⇒よく食べたねおりこうね~といつもオーバーに褒めていました。プッチーちゃんもその言葉が分かっていて、嬉しそうなお顔をしてくれました。私が、かいがいしくお世話をしていなかったら、その子は3日ともたなかったでしょう。自分では食べることも飲むこともできない子でしたから。ところが、奇跡のようにプッチーちゃんは40日過ぎまで生きてくれたのです。一ヶ月をすぎるころから歩くようになり、いつもスタスタと歩いて窓のほうへ行き、温かい日差しをあびてひなたぼっこをしていました。身体は小さかったけれど、奇跡が起きたように元気でした。


でも、そんなに頑張ってくれていたプッチーちゃんとの・・お別れはあっけなくやってきました。 亡くなった日もいつものように、離乳食を食べましたが、何となく熱っぽくて体温が温かかったので私のお布団に一緒に寝せたのです。声をかけながら~これからも頑張ろうね 良い子だね と話しかけていたとき、だんだんと呼吸が荒くなってきました。そして、最後に口を開けて・・・声を出して・・何かを私に言いました。何かをウ・ウ・ウと言ったあと・・・プッチーちゃんの呼吸が止まりました。そして・・・ほほえみを浮かべたように、満足そうな幸せそうなお顔をして、天国へ旅たっていったのです。あの声は⇒お母さん、今までありがとうね。幸せだったよ。と言ってくれたと思います。


私はプッチーちゃんの息がとまったとき号泣しました。たとえ覚悟はしていたとしても、悲しい結末となりました。ここまで生きてきたのに・・どうしてこんなことに。 多分、元々長くは生きられない命だったでしょう。でも・・でも・・45日間も生きてくれた。ありがとう!私が頑張ったことに、答えてくれたのですね。窓のほうへ行ってひなたぼっこをしていたプッチーちゃんの姿が、いまだに目に焼き付いて消えることはありません。犬のことには口出ししない主人が・・・いまだに・・・あの子のことは・・忘れられないと申します。 プッチーちゃんは私に、沢山のことを教えてくれた。人工ほ乳を本格的にできるようになったのはプッチーちゃんのおかげでした。すごい生命力のある子でした。沢山の勉強をさせてくれて、ありがとうね。


その後のママ犬バービィですが、残った男の子をしっかりと育ててくれました。その子はプッチーちゃんの分まで大きく育ち、ニコラ君という名前をつけていただいて、新しいお家へ巣立っていきました。とてもステキなご家族で、幸せになっています。


そして今日初めて書くことですが・・・ニコラくんが巣立ってしばらくしてから、バービィは、信じられないことですが、プッチーちゃんの後を追うように亡くなりました。まだ若かったバービィです。病気ではなくて、先に書いたように突然に亡くなりました。亡くなった日のお昼には、いつもと同じようにお庭に出て遊んでいたバービィなのに。。。バービィは、その日の夕方に病院で亡くなりました。予想だにしてなかった事でした。私はバービィの亡骸を抱きしめながら運転し、顔を涙でくしゃくしゃにしながら帰路に着きました。。私はバービィの死が信じられなくて、しばらくは唖然として、きつねにつままれたようでした。

火葬場でバービィのお骨を骨壺に入れながらも、まだ夢・悪夢をみているようでした。この子は本当にバービィなの?ウソであってほしい~いつまでも涙がとまることはありませんでした。

信じられなかったけれど、亡くなったことは事実なのです。それからしばらく、気持ちを整理するのに時間がかかりました。まるでプッチーちゃんのあとを追ったように亡くなってしまったバービィです。私はバービィが亡くなったのは私のせいだ!と自分を責めました。今でもその気持ちは変わっていません。犬の命を預かっているのは私です、犬になにかが起こったら、悪いのはすべて私なのです。


あれから何年経つでしょう。旧わんわん日記にプッチーちゃんのことを書かせていただきましたが7~8年前のことでした。バービィが亡くなった時、一番悲しかったのは、仲良しだった母犬のシルビイだったと思います。シルビィの大事な娘の命を、私がなくしてしまったのだと・・・ずっと申し訳ない気持ちを引きずってきました。シルちゃん、ごめんなさいと。。。


でも以外にもシルビィは、私が思っていたよりも強い子でした。バービィが亡くなってからも、表向きは普通に過ごし、長生きをしてくれています。本当は私よりも悲しかったに違いないのにね。シルちゃん、バービィの分まで長生きしてくれているのね。ありがとうね。これからも長生きしてね。


とりとめのないことを書きましたが、私は何かがあるたびに犬たちのことをもっともっと大事にしていこう!と心に誓い今日まできました。20年間も犬たちと共に過ごしてきました。大切な家族です。どのブリーダーさんにも負けないくらい大事にしてきたつもりです。それでも、亡くなってしまうわんちゃんはいます。でも、わたくしの愛情はわんたちには伝わっていたと思いますので、亡くなったわんこたちは、あの世から見守ってくれていると信じています。


ジュリ&ミュウの仲良し親子さん。このまま仲良く長生きしてね。私の元にきたことで、何度かお産をすることになった運命です。あなたの意思ではなかったのに、大きなお仕事をしてくれました。イノセントにきてくれて幸せだったかな?もっとほかの家族に飼われていたほうが幸せだったよね。わんこは、飼われる家族を自分から選ぶことができません。(だからこそ、わんを幸せにしてくださるご家族を探してあげることが、私の役目なのです) 場所が変わってもいつもぴったりと寄り添う2匹です。この姿をみるだけでもいとおしく癒やされます。私の大切な家族・・わんこたち、ありがとう 感謝のきもちで一杯です。



エリーたんは1匹狼だけど、マイペースで遠慮することなく過ごしています。


みんな~生きてくれているだけで、お母さんは感謝していますよ。


今日も読んでくれてありがとうね。クリックしてくれると嬉しいな(^o^)

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2 コメント

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Unknown (ばあば)
2013-06-29 19:54:22
イノセントままさん、これまでにも貴女のブログを読ませていただいて、何度涙したかしれません。今日もまた泣いてしまいました。
心の奥深くから愛してやまない貴女の素晴らしい家族たち、貴女の愛は痛いほどに胸を打ちます。
私は今、14歳の老犬の介護をしております。
いつまでも元気でいてほしいと願う気持ちはみんな一緒ですね。
貴女のいとしい家族たちがこれからも健やかに暮らせますよう祈ってやみません。
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ばあばさんへ (イノセントママ)
2013-07-01 13:07:28
ばあばさん、嬉しくなるコメントをありがとうございます。
今までに私がしてきたこと、犬たちへの愛情を理解してくださいまして、ありがとうございます。

一般の愛犬家ではなくブリーダーをさせていただいているからには、沢山の犬たちとの出来事やお別れ、思い出があります。
それらは楽しいことばかりでなく、辛く悲しい出来事もありました。
私はその一つ一つの出来事を前向きに考えて、残っている子たちをもっと幸せにしてあげようと試みてきました。
自分が若いときは(自分の子供のこともあり)余裕がなかったけれど、歳を重ねるにつれて、時間やお金、心にも余裕ができて,犬たちの事に専念できるようになったので、今我が家に居るイノセントの犬たちは幸せにしてあげていると思っています。

ばあばさんは、14歳のわんちゃんの介護をされているのですね。
人間と同じで、老犬は赤ちゃんに戻っていくようです。
うちのロナ・シルビィ・エリー(共に14歳)やジュリ&ミユリは、仙人のようで赤ちゃんに戻っていて可愛いです。
老犬たちはとても愛おしくて、お世話のし甲斐がありますね。自分の生き甲斐にもなっています。

ばあばさんも、愛犬をとても大切にしておられて、大きな愛情でつつんでいらっしゃるのですね。
老犬も飼い主も、悔いの残らないような、そして幸せだったと思ってもらえるように・・・これからもお互いに頑張りましょうね
ありがとうございました。
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