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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.6.16 久しぶりの関西へ、掃除洗濯一段落

2018-06-16 22:25:53 | 
 ようやくの週末。今週は体調がイマイチでいつにも増して長く感じられた。
 木曜日には、2日間の休薬期間を挟んでゼローダ再開。朝から定例で東京横断の出張。午後も臨時会議が続いた。帰路、ターミナル駅に到着直前に急に腹痛になり、大慌てで百貨店のお手洗いに飛び込む。脂汗で暫し個室に籠りっぱなし。落ち着くまで様子見して、恐々と電車に乗り何とか最寄り駅まで辿り着いた。夕食を作る元気もなく食欲もなく、スーパーでお弁当を買ってお茶を濁す。

 昨日もお天気が悪く、冴えない1日だった。ゼローダとフロモックスの併用でお腹の調子がずっと良くない。少し食べるとすぐにお手洗いへ、を繰り返している。さらに泣きっ面に蜂で爪囲炎が悪化。とにかく痛くて痛くて、何もしなくても頭に突き抜けるようにズキズキズキズキ。やむなく夕食後にロキソニンを飲んだけれど、あまり効かず、足先がお布団に当たらないように気を付けてベッドに入った。

 そして今日。予報通りお天気は悪い。小雨で、昨日よりもさらに肌寒い。結局、長袖のニットとパンツ、レインコート、ストールという重装備になった。タクシーで最寄り駅まで向かう。
 今日から、1年ぶりに関西在住の息子を訪ねることになっている。ここ数か月の間、就活で何度となく帰省したので、会うのが久しぶりというわけでは全くない。

 夫は昨秋の父母会役員会の折に訪れて掃除をしてくれたというが、私がやって来たのは昨年のゴールデンウィーク以来のこと。部屋がどれだけ凄いことになっているのか、想像するだけで気分が滅入ってくる。すんなりタクシーが来て、スムーズでよかったね、と言った途端、彼から頼まれていた夏服を入れたバッグをリビングに置き忘れたことに気づく。トホホ、また宅急便で送ることに。爪囲炎の足をかばっているので、腰は痛いし、何かスッポリ忘れるのである。乗り換えたJRが遅れていてハラハラしたけれど、無事に新幹線の駅に到着してほっとする。

 東海道新幹線では、先日に殺傷事件があり、昨日は飛び込みが出たということで、通院時に降り立つ新幹線の駅がちょっと違って見える。うすら寒く黒雲が立ち込めるお天気だが、新大阪駅行きののぞみ号、席はほぼ満席だ。

 夫はおやつを食べたかと思えばあっという間に舟を漕ぎ始めたが、私は静かに新書を1冊読めた。
 榎本博明さんの「自己実現という罠 悪用される『内発的動機付け』」(平凡社新書)。帯には「『仕事で輝こう』『夢を実現しよう』などの言葉は、政府やあくどい経営者が、都合よく、私たちを低賃金でこき使うための詭弁、過重労働へと駆り立てる“心理”に騙されるな!やりがい搾取の構図を解き明かす」とあったが、まさにそうだなと思う。若い労働力を買い叩いてはいけない。就活を終えて、これから社会人の仲間入りをする予定の息子にも読ませたいと思った。

 外はずっと雲り空。富士山は拝めなかったけれど、名古屋に近づくにつれて青空が広がり、すっかりお天気になって定刻通り京都駅に到着。そこから30分弱在来線に乗って息子の住む街へ。駅まで迎えに来てくれて一緒にホテルに向かう。荷物を預けてホテルのレストランでゆっくりランチを摂る。

 デザートまで楽しんでお腹を満たしたところで、いざ、今回の主目的、寮の生活環境を整えに出陣だ。久しぶりにお会いした寮長さんにご挨拶し、部屋に行くと、さあ大変、である。
 玄関には大好きな皮靴が溢れていて足の踏み場もない。早速掃除機を持ち込む。そして洗濯かご一杯に洗濯物を携えランドリールームに向かい、洗濯機を2台使ってセット。要らなくなった冬物がスーツケース一杯に詰めてあるというので、ただでさえ狭い部屋の場所ふさぎを解消するために、息子と2人でコンビニまで宅急便を出しに行く。さらに就活が忙しくて2か月以上放置していたというクリーニング店まで、ワイシャツを受け取りに行き、汗をかきつつ30分ほどで寮に戻る。空は雲一つない快晴。梅雨空だった東京が嘘のようだ。こちらも2週間くらいお天気が悪かったというので、私はやはり晴れ女だわ、とほくそ笑む。

 夫は掃除機をかけて狭い部屋で汗をにじませて格闘中。洗濯が仕上がり、ベランダで干すが、掃除をしていくにつれて後から後から汚れ物が出現して、けっきょく4回洗濯機を回した。ベランダが広ければもっと洗濯したかったけれど、もう干す場所がないので諦める。シーツやカバーも変えて寝具を整え、ようやく3人が座る場所が出来た。それにしても、これでよく就活の書類を書けたものだと思うが、最初から諦めて寮のラウンジのテーブルにお世話になっていた模様。

 さすがにグッタリしてベッドに座るとちょっとウトウトしてしまう。こちらは日が長いので、まだ外は明るいがそろそろ夕食の時間になるということで、ホテルへ戻り、部屋に入ってお茶を片手に一段落。幸か不幸かツインが取れずに今日はシングル2室で夫の鼾からもフリーである。

 夕食は息子が食べたいというので中華料理だ。あれもこれも沢山注文して、息子は気持ち良いほどよく食べる。私もちょっとずつ色々頂いてすっかり満足。
 そして、またしてもやってしまった。わざわざゼローダ、フロモックス、ミヤBM錠をテーブルの上にセットして、そのまま会計を済ませてレストランを出てしまった。ショッピングモール内のスーパーで飲み物を調達して、ふと、薬を飲んでいないことに気づき、真っ青になってレストランに引き返した。今回は無事レジで保管しておいてくれて事なきを得た。本当に疲れていると、注意力散漫で困りものだ。

 明日は彼が内定を頂いている私鉄の本社を見てから、一日切符を使って足が痛まない程度にあちこち巡り、4月からの引っ越し先の下検分もしてこれたら、と思う。
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2018.6.13 微調整が出来ない!

2018-06-13 21:04:13 | 日記
 人の手足というものは実に良く出来ている。
 そして今、私の手足はすっかりその機能が落ちている。
 他でもない、ゼローダの副作用の手足症候群だ。
 それと、これまで10年以上にわたり色々な化学療法を続けてきたことで、完全に軽快しないまま抱えている、今回の手足症候群の相乗作用でより酷くなったと思われる、痺れである。

 足の裏は発赤しており、テカテカで皮膚が薄~くなっている、そして、常時鈍い痛みとビリビリする痛みから解放されない。これは手足症候群。
さらに爪にまで派及してぶり返す爪囲炎。
 足の裏の皮膚はかなり薄くなっている筈なのに、感覚としてはやけに厚ぼったい。鈍く痺れた感じで感度が非常に悪い。

 痺れているので、スリッパが上手く脱いだり履いたり出来ない。ちょいと爪先でひっかけてキープするという動作が出来ない。階段の上りで間違いなく脱げる。実に危ない。家では階段はないけれど、ちょっとした段差でもするりと脱げる。だから足を包み込むようなかばさん靴しか履けない。今年は爪囲炎もあるから、おそらくサンダルもご法度だ。

 かばさん靴を履いていても、足の指が靴の中でぶつかったり重なったりしないようにという細かな調整活動が出来ないから、一度履いて指が重なってしまったことに気付かずに歩き続けていると、下になった爪が圧迫されて内出血する。靴を脱いでから、そういえば痛かったのだとびっくり。それで済まずに、右足中指の爪は脱落したままだ。

 そういった微調整は普通、何の意識もしないで実に上手く出来るのだ。
 ただ、今はそうではないので、まず靴に足を入れるときに注意しないと痛い目にあう。
 今は爪囲炎もあるので、まず上手く履かないと患部に触れて痛い。普通はちょっと痛くても、勝手に足が微調整してくれて、あたらない位置に落ち着くからそんなに気をつけなくてもいいのだけれど、それが出来ないから痛ければ痛いまま、ずっとそれを我慢することになる。

 足の爪が重なっているのがわからないと書いたが、爪囲炎はちょっと触れただけでもあたかも痛風のごとく(経験したことはないので伝聞だが)飛び上がるほど痛いので、靴が履けないことになる。
 そして、石畳の歩道(学内はそれがとても多い。)や視覚障がいのある方のためのサインの上などを歩くと、さあ大変である。普通は足の裏が地面の形状をぱっと察知して上手くデコボコを避けてくれるから痛むなんてことはないのだけれど、それが出来ないからもろにゴツゴツを全面に受ける羽目になる。足は痺れてぼーっとしているのに、そういうときの痛みといったら、ない。

 果たして本当に人の足は上手く出来ているのである。

 手先も情けないほど不器用になった。夫は「いや、そもそも貴女は器用な方ではない。」と失礼なことをのたまうが、針に糸を通すのは不器用や老眼で出来ないのではなくて(齢50代半ばを超えて老眼になっていないのはちょっと自慢である。)、手足症候群のために細かい手先の作業が出来なくて、ダメなのである。保護のための手袋をしているから余計にそうなのかもしれない。

 手足症候群で手の平も足の裏と同じように発赤、てかてか、皮薄、ちりちりびりびりの痛みがあるから、力を入れて包丁で何か切ったりすると指の腹にその跡がくっきりつく。フォークとナイフでも同じ。固いものを切るのは指の腹が凹んで赤く腫れて痛むのを覚悟してかからないと出来ない。夫が一緒にいればもう観念してお願いしてしまうし、一人のときはそういうものは選ばなくなった。ペットボトルの蓋も開けられない。指先にぎざぎざがついてしまう。握力も落ちている。

 というわけで、これまで何の感謝もなく当然のこととして使ってきた手と足に改めてご苦労様でした、と言いたい。
 このまま今のゼローダを続けられる(効果が認められる、増悪しないということ)のは何より有難いことだけれど、ずっと手足がこのままということだから、工夫して乗り切らなければならないと思う。けれど、別の薬に変わったからといって、かつて健常だった頃の繊細な感覚が戻り、微調整が出来るようになることはもうないのかな、とも思う。

 さて、ゼローダ8クール目、プレミアムな飲み方を開始して1週間経った。
 5日飲んで、今、2日間の休薬期間が終わろうとしている。明日から又5日飲んで、2日休み。
 果たして2回繰り返した後の副作用の出方はいかに。そこで3週目に4日間飲めるのかどうか。まあ、そんなに真剣に考えることもなく、なんとなくリラックスして続けていければいいな、と思っている。
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2018.6.11 やっぱりパパがいい?

2018-06-11 20:53:24 | 日記
 ある議員の「パパの子育ては迷惑、やっぱりママがいいに決まっている」という発言に対して世間の反応が喧しい。

 翻って我が家のこと。
 「やっぱりママがいい・・・」と半べそをかいていた2歳くらいの頃の息子の台詞を、今は亡き義母が口真似して、小学生になった息子をよくからかっていた。

 繁忙期の年度末・年度初めに、義母に泊りがけで滞在してもらっていたときのこと。義母と同じお布団に入って「さあ寝ましょう」という算段になって、折り悪く私が帰宅すると、息子は「やっぱりママがいい」とこちらのベッドにお気に入りの毛布とぬいぐるみの2点セットを引きずりながら来るのだった。
 まあ、「ママなんかいなくても大丈夫、○○ばばの方がいい。」と言われたらちょっと寂しかったかもしれない。

 そして当時、夫も多忙で毎晩定時の帰宅はとても叶わなかった。私は仕事が残っていてもとにかくダッシュで保育園にお迎えに行き、食事を作り、食べさせて、一緒に遊んで、後は・・・という段になって夫が帰ってくる。

 夫が帰ってくると、バトンタッチで職場に戻って(職住近接だから出来たことだけれど)ぶちまけた仕事を片付けに行っていたのだ。パパが帰ってくるとママが出かけてしまう、それが分かっている息子は、玄関に夫が入るや否や、トコトコと玄関に向かい、おにぎりのようにどしんと座って「パパはやーめ、パパはお外に行っちゃって!」と叫んでいた。夫はようやく帰って来てこれだから、苦笑して立ち尽くす以外どうしようもない。

 まあそんなこんなで不肖なママだったのにもかかわらず、ママ冥利に尽きていたわけでもあるけれど、病を得、再発して、これは他の子よりも早くママとお別れせざるを得ないことになるかもしれないと思った私は、一肌もフタ肌も脱いで、夫と息子により仲良くなってもらう作戦を練った。

 思春期の息子と男親との関係はとても難しいという。けれど、小さな頃から土日に私が出勤すると、一緒に電車を見に行ったり、自転車に乗せてサイクリングに行ったり、小学校を卒業する頃からは毎夏、毎春2人だけでの旅行に行くことで、2人はいい相棒になった。

 もちろん反抗期もそれなりにあったけれど、大学生になって離れて暮らして、絆はかえって深まったようにも思う。
 大人になって、一丁前に父親と肩を並べて議論をぶつ。それでも先日のように私に電話をしてきて「お父さんと話す?」と言うと「うん、代わって」と言う。
 男同士、晩酌もする。夫に子育てにうんと係わってもらって、本当に良かったと思う。まあ、私は予定したより大分長命になり、まだいつ死ぬとも知れない・・・という状態でもない。これはもはや嬉しい誤算ではないか。

 「やっぱりママがいいに決まっている」なんていうのは、パパが子育てに目一杯係われていないからだ。子どもにとってはどちらも大切な親である。どちらがいいなんて言うことではあるまい。パパの子育ては迷惑なんてことは、全くない。そして、どちらかがいない家庭も多々あるのだから、社会的な地位と影響力を持つ方はくれぐれも発言には気をつけなくてはならないと思うのである。
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2018.6.10 台風来たる~雨の日曜日はメンテに特化

2018-06-10 20:08:10 | 日記
 昨夜は夕食が早く済んだので、夫と二人でレイトショーに出かけた。観たのは封切り直後の邦画「終わった人」。いや~、私は妻の気持ちがよく分かり過ぎて大笑い、夫は身につまされるところがそこかしこで、その都度苦笑いという感じ。終始笑ってちょっとほろりとして、ラストシーンはしみじみとして、2時間があっという間だった。

 帰りに夫がお茶していこうというのでカフェで一息。さて、帰ろうとお店を出るとポツポツと雨が。傘は持っておらず、この位ならなんとか家までたどり着けるかな、と思ったけれど、疲れていたし足が痛むと困るので・・・とタクシー乗り場に急いだ。結果、乗って大正解だった。乗り込んだ直後からいきなり車の屋根を打つ凄い雨音。そして土砂降り。そのまま歩き始めたら悲惨なことになっていた。即決英断、助かった。

 そして、今朝。案の定お天気は悪くなる予報。月1回のお楽しみリフレクソロジーサロンを予約していたので、寝坊も出来ず、朝食の支度と夕飯の仕込みをしてから夫を起こして、朝食を済ませて出かけた。

 いつものようにサロン最寄り駅までオーナーにお迎えに来て頂く。車内では息子の就職が内定したことや、治療の状況などこの一か月の報告を済ませる。誕生月ということで15分の施術延長がプレゼント。爪囲炎で右足の親指周りだけは避けて頂いて、その他もソフトに施術して頂くようにお願いする。ジュニパー、ユーカリ、ラベンダーのリフレッシュブレンドオイルをチョイスして、ヘッドマッサージとハンドリフレと症状別コースをお願いして2時間近く。

 最初にフットバスから足を出してタオルドライして頂いた時に、ちょうど右足の痛点に当たり、声も出せずに身悶えてしまった。私の反応を見てオーナーは絶句して、「大丈夫ですか、足はやめましょうか・・」と。それでもその後は無事に2時間施術が終了。殆どウトウトウトウト寝っぱなしだった。気圧の変動もあり、疲れていたのか終始だるだるねむねむ状態だった。
 術後、疲労回復ブレンドのハーブティを頂いて大分復活した。車窓から濃い緑を愛でながらサロン最寄り駅に到着した。

 昼は駅ナカで軽く済ませ、お茶を飲みながら予約したハタヨガビギナークラスの時間まで時間調整で読書開始。昨日は夏日で都内は32度もあったというが、今日は10度以上低い20度の予想。それなのに店内は結構冷房が効いており、だんだん寒くなってくる。ストールを巻いたりしたけれど、また腹痛になっては、と早めにお店を出て、ちょっと駅ビルをぶらぶらしてからヨガスタジオに向かった。

 最寄り駅に降り立つと、もう土砂降り。いつもは荷物のピックアップや買い物に同行してくれる夫も、自転車が使えないといきなり引きこもり状態。重いものを買うのは諦めて、最低限のものだけ買い求めてスタジオへ。こんな日はスタジオも空いているだろうと高をくくっていたらとんでもない。体験の方たちも含め、男性も沢山、殆ど満席で手を伸ばすとお隣とぶつかりそうな状態だった。

 それでも身体の中から温まり、シャワーを浴びてすっきり。足指もぶつけることなく無事にクラスが終了。クラス後の股関節解しの10分ヨガにも参加してきた。
 帰路はタクシーに乗りたかったが、やはり多くの人が並んでいるし、待っているうちに到着しそうなので、とぼとぼ歩いて帰宅。洗濯を済ませ、今日も一日家にいた夫が夕飯の準備をしてくれた。

 明日からまた新しい1週間が始まる。今日は時の記念日。本当に今年はあっという間に6月も半ばになりつつある。この後、合唱の演奏会が終わるまで、土日の日程はかなり埋まってきてしまい、自業自得ながらだんだん身動きがとれなくなりつつある。
 嬉しい悲鳴だけれど、調子に乗り過ぎないように調整していかなくては。

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2018.6.9 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ、6月クラス無事終了

2018-06-09 20:10:29 | ASHARE (アシェア)
 ASHAREさん主催、5回目の瞑想ヨーガクラスの日になった。梅雨入り後で、お天気を心配していたが、晴れ女の威力(!)なのかどうか、昨夜から降っていた雨はすっかり上がり、良いお天気の朝になった。湿度は高く、気温もかなり上がりそうな気配だ。

 昨日は金曜日の夜ということで、あれこれしているうちに夜更かしになってしまったが、今朝は普段と同じ時間にかけた目覚ましで起きる。
 いつものように、マットやら着替えやら何やらで大荷物。夫がクリーニング出し方々最寄り駅まで送ってくれる。予定通りの準特急に乗り込み、辛くも席を確保。態勢を整えて、レッスンプランの復習に余念がない。

 順調に私鉄を乗り継ぎ、会場最寄り駅に到着。それにしても朝から暑い。ジリジリと太陽が照り付け、日傘を差していても暑い。会場までには大きな歩道橋を渡らなければならないが、この階段でいつも息が切れてしまい、一気に登れない。クラクラしないようにゆっくりゆっくり一段ずつ上がりながら、呼吸を整える。

 お手洗いを済ませて会場入り。既に皆さん受付もお着替えも済まされ、マットも扇形に敷いて準備万端。慌ててヨガマットを置き、小道具を準備してから着替え。一人あたふたと着替えていると、どことなく皆さんの視線が集まってきて何とも恥ずかしい。

 お仕事の都合や、連絡がつかなかった方など今日も残念ながら複数のキャンセルが出た様子。事務局メンバーも体調不良でお2人は裏方に回られ、今日クラスを受けられるのは、8名様。ゆったりストレスフリーである。

 私が準備をしている間、代表のAさんがご挨拶される。少し長めにご挨拶頂き、スタート。会場にはフランキンセンスの香りのディフューザーが置かれ、癒される。瞑想タイムは部屋を暗くするので、窓の小さい部屋を用意して頂いている。
 2回目以降の方と初めての方がほぼ半分。今回も関西地方からお見え頂いた方が複数おられる。有難いこと、と感謝しながら90分のクラスを始める。

 最初の自己紹介で、ゼローダ治療による副作用のため、手袋をはめて五本指の靴下を履いていることをご了解頂く。昨日皮膚科に行き、夕食後からフロモックスを飲み始めたけれど、そう簡単に痛みが取れるわけでもなく、正座をして触れて痛かったら困るな、とちょっとドキドキ。
 サバイバー歴をお披露目し、瞑想ヨーガとの出会いや、ヨーガスートラの最初の一節をサンスクリット語でご紹介する。沢山のヨーガの智慧の中から私が一番お裾分けしたいエッセンス、特に不安になった時の話を交えてお披露目。

 お話の後は、次なるマントラ付きの動きに備えてウォーミングアップ。足の指を解し、胸を開き、わき腹を伸ばす。股関節を緩めたり、これからの季節、冷えやすいお尻を解したり、足の浮腫みを取る動きをしたり。色々お伝えしたいポーズがあって、今日はちょっと盛り沢山になってしまった。
 聖なる音、オーム(ॐ)の説明をした後は実際に皆で唱えてクラススタートだ。

 事務局スタッフの方はお試しレッスンを含め、今日で6回目。ああ半年経ったんだ、としみじみ。その他4回目の方、3回目の方以外は初めての方なので、複数回参加されている方が飽きないようにアレンジしつつ、同時に初めての方にはマントラ付きの瞑想ヨーガに触れて頂くのが目標だ。

 定番の大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮から開始。動きはいたってシンプルなので、いかに声を出しながらマントラを唱えて“今、ここ”に集中するかが大切だ。恥ずかしがる必要など全くないし、全ては不安なく「なるべくしてなる」ことを受け入れて心穏やかにするのが肝である。

 こちらも定番の五体投地で、立ちポーズも加える。治療中で足の痺れがある方にはちょっとキツイものなので、あくまでもご自分のペースでやって頂くように、無理はしないようにお願いする。1つ1つの動きと、それに合わせたマントラが共鳴してその余韻が部屋に満ちていく。

 3セットずつ繰り返した後で、今日も私がずっと続けてきた朝ヨガの簡単な3つの動きをご披露する。たった3分ほどで健やかな1日が約束されるのならめっけもんである。まずは3週間続けてみてくださいね、とお願いする。
 ここまでで予定より5分ほど押して50分ほど。後半はリラックスタイム、呼吸法と瞑想、キールタンである。

 呼吸のタイミングをガイドするが、皆さんとても穏やかな優しいお顔ですーっと目を瞑られていく。その姿はとても美しく気高い感じ。シャヴァーサナに入る前に早めに暗くしてしまったので、オレンジ色のキャンドルライトが浮かび上がって既に幻想的な空間だ。その中で静かに深い呼吸を繰り返す皆さんの姿を拝見しながら、私も一緒に深い呼吸を続ける。

 腹式呼吸から完全呼吸法へ移行して、スムーズに瞑想に入った後は、安らぎのポーズ、シャヴァアーサナ。全員が横になって暫しの間休息される。途中、時折寝息も聞こえてきたので、大分リラックスして頂けたのかな、と講師冥利に尽きると、こっそりにんまりする。
 ラーマボーロのキールタンを唄い、リンの音を鳴らしてお目覚め頂く。両手両足を思いっきり伸ばして万歳、だらーんと脱力、を2回繰り返した後は、楽な姿勢で座り直し、穏やかに安定した気分でキールタンを唄うクラス締めの時間となる。

 今日もハレルヤをおさらい。もう殆どの方が難なく歌えるので一緒に3回歌う。そして私の大好きな神様、ガネーシャのキールタンも。ガネーシャ神のお陰でこれまで色々な困難、障害物を取り除いてこられたと信じている。

 こうして今日も無事に、90分のクラスが終了した。不思議なことにクラスの間中、あんなに痛かった足の痛みは殆ど感じなかった。最後の質問タイムでは、前回、前々回にご紹介したお手洗いの小噺をもう一度。実際に効果があったという方たちのお話を伺って、ほっとする。

 終了後は事務局のAさんが、今月末のアロマ講習会で作成予定だという汗拭きコットンを別途作ってきてくださって皆さんに配ってくださる。ひんやり冷たくていい香り。汗ばんだ身体に何とも心地よくこれまた癒される。

 お着替えの間を縫ってASHAREさんから、参加者とともに私にも、お楽しみプレゼントが配られる。“いよいよ梅雨の時期。爽やか&リラックスのアロマグッズ&ハーブティでジメジメを吹き飛ばしましょう”の袋の中身は「身体に優しいアロマ虫よけスプレー」「人気No.1リラックスバスソルト」と「ハーブディ・女王様のティータイム」の3点セット。

「これからの時期に大活躍!100%天然成分の身体に優しい虫よけスプレーは、網戸やカーテン、クローゼットにもおススメ。お出かけの際、靴や服の下側にシュっとすれば、爽やかな香りがふんわりと虫よけバリアーになってくれます」とのこと。実際、海外旅行の時に、市販の虫よけスプレーを使ったご家族の方たちは虫に刺されたのに、このスプレーを使ったAさんだけは全く虫刺されがなかったとのこと。この威力は凄い。楽しみ、楽しみ、である。

 バスソルトは、「天然ヒマラヤ岩塩(ローズソルトヒマラヤンファイン)使用で、ラベンターとゼラニウムで疲れた身体と心を鎮静します。ジメジメした時期、気持ちよく汗を洗い流しましょう」とのこと。今日はとても暑かったので、早速今夜浸かってみようとこれまた、楽しみ、楽しみである。

 ハーブティは、美と健康のハーブティで、前回も頂戴したが、とても美味。「美容・健康・抗酸化・デトックス、全てをカバーした欲張りブレンド。女王様のように贅沢で優雅なティータイムをお楽しみください♪」とのこと。今回は夫にもお裾分けしてあげよう。

 季節感溢れる有難いハンドメイドプレゼント。可愛らしいラッピングに癒され、知らず知らずのうちに気分が上がる素敵なお土産である。
 精油の種類や量も治療中の体調を考えて刺激が少なく、安全な量とのこと。アロマとハーブの専門家集団ASHAREさん、毎回同じことを言っているのだけれど、さすが、のお仕事ぶり、ついつい次回はいったい何だろう・・・と来月もまた楽しみにしてしまうのである。

 着替えを終え、最上階のレストランへ移動。
 2回目、4回目参加のお二人がご都合悪くクラス後にお帰りになったが、それ以外の全員で9名、1つのテーブルを囲んだ。いつものように各々が好きなメニューを注文。自己紹介を始める前に隣同士に座った人たちですっかりお話が盛り上がり、今日はもう自己紹介タイムはないのかなと思ったところ、食後のお茶タイムで初めての方3人に自己紹介して頂いた。

 仕事のこと、病気のこと、副作用対策の工夫の話等、いつもながら話題は尽きない。窓の外は夏のように暑そうだが、適度に空調が効いた店内はとても快適。各々の方が色々苦労しながらも前向きに笑顔で日々を送られていることにとても励まされる。

 あっという間に1時間半以上が過ぎる。皆さんにご挨拶してお見送り。事務局の3人の方と秋以降の開催のご相談をしてからゆるゆると解散。
 最寄り駅に着くとちょうど電車が滑り込んできて、ターミナル駅まで移動。デパ地下で夫にお土産のデザートを買い、準特急で何とか席を確保して帰宅した。
 乗った電車を連絡したら、夫が最寄り駅まで迎えに来てくれた。スーパーで食料品を買った後は、お茶をご馳走してお留守番を労った。
 帰宅後の夕食当番も夫が引き受けてくれて、有難い土曜日の夜である。


(追記)ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。

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