ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.6.2 初夏の一日はいちご王国を満喫!

2018-06-02 23:45:28 | 日記
 6月最初の週末。久しぶりに夫と2人で地元発のバスツアーに参加した。
 行先はGWにも訪れた栃木県。森の隠れ家レストランでランチを頂き、いちご狩りをするというコースだ。

 出発が早かったので普段より起床は1時間早く、朝食はお茶だけにしていざ、出発。2駅先の集合場所に向かった。梅雨間近の貴重な晴れの週末とのこと。朝から日差しは強く、ぐんぐん気温も上がるという予報だ。

 何分お腹の調子がイマイチなので、バス旅はちょっと怖い。気になって何度もお手洗いを往復してからバスに乗り、朝食はバスの中で簡単に済ませる。
 中央道から圏央道を抜けて菖蒲PAで最初の休憩。高速道路のリニューアルプロジェクトが進行中ということで、PAも新しくとても綺麗。お手洗いも全てスマートトイレ化しており、目を見張る。ここでもなんとなく不安でお手洗いを行ったり来たり。

 最初の目的地は、木立の中に在る益子焼の窯元を中心としたスポット。森のレストランやパン工房、陶芸体験等が出来る人気のエリアである。
 私たち24人のツアー一行が入ると、森に佇む隠れ家レストランはぐんと賑やかに。地元の方たちにも人気のレストランということで、私たち以外のお客様も入り、オープンと同時に満席だ。

 季節野菜が愉しめる前菜付きのランチコースは、益子の卵で作ったダブルソースのふんわりオムライスがメイン。お料理はどれも素朴な益子焼の器に盛り付けられている。ボリュームたっぷりで食べ切れず、夫に半分助けてもらう。手作りの、フルーツが盛られたデザートも充実。夫はいちご大好きだが、食後に選んだいちごのソーダも涼やかでとても綺麗。

 食後は美味しいと評判の山小屋風パン工房でついつい目移り。地産地消、栃木県産小麦粉ゆめかおりの香り豊かなパンはどれも美味しそうで、あれもこれも、と買い過ぎてしまう。我が家の冷凍庫が一杯になりそうだ。レジには小さなパンのカッティングボードに乗った、これも小さなパンダの置物が。なるほど「パンだ!」ということか。とても可愛かったので、これもついついお買い上げ。

 隣接した陶器ギャラリーでは、手ひねりの素朴な器も気になったけれど、何分重いし・・・と諦めて、家族3人分の可愛い箸置きだけお土産にした。本当は轆轤を廻して陶芸体験もしたかったけれど、当然のことながらツアーでは時間がない。

 あっという間に集合時間になり、次なる目的地は井頭公園のローズフェスタ(薔薇園)だ。今年はどこも花が早く、盛りは過ぎているということだったけれど、まだまだ散策が楽しめた。日差しが強く、まるで夏のよう。園の中心に設えられた噴水の水が涼しさを届けてくれる。

 200種を超える色とりどりの薔薇が植えられ、香りも素敵。「ベルサイユのばら」の登場人物の名前が付いた薔薇など、名前を見て歩くだけでも楽しい。即売所では鉢植えを買い求めることが出来たけれど、ここでも「荷物を増やすことは・・・」とぐっと我慢してバスに戻る。

 3か所目は真岡の街中散策だ。息子に言わせれば「SLが走るまち真岡!」なのだけれど、ここは伝統の真岡木綿のふるさと。観光会館の方の説明を受けながら、まずは県指定文化財「金鈴荘」へ向かう。明治初期に建てられた、回遊式の日本庭園を備えた土蔵造りの豪奢な建物だ。周囲には地元の磯谷石の石塀が巡らされていて重厚な雰囲気。

 もともとは呉服店が接待等に使用していたもので、料亭として使われたこともあるという。床の間は全て紫檀、黒檀、鉄刀木の唐木が使用され、襖は五層の金箔。そして、有島武郎の「或る女」の主人公のモデルとされる方が晩年25年を過ごしたところでもあるという。その八畳間も公開されていて、興味深かった。
 しかも、これだけ由緒ある建物であるにも関わらず、見学自由、写真撮影自由と、他では例を見ないハードルの低さにも感激する。

 隣接する木綿会館もゆっくり見たかったのだけれど、紐靴の脱ぎ履きが面倒な夫はさっさと向かいのお茶屋さんに移動して、一人でちゃっかりいちごわらび餅を賞味中。置いてきぼりの私も合流して、いちごのお団子を頂く。ほんのり甘い苺餡が、軽くあぶったお団子に塗られて美味。暑さでネを上げていた身体に、冷たい麦茶の美味しかったこと。物産会館や観光文化交流館もちょっとだけ冷やかして、集合時間になる。

 今回の参加メンバーは皆、時間厳守でツアーの進行は実に順調。最後のメインイベントは、とちおとめ狩りである。
 観光いちご園ではなく、実際にいちごを出荷している農家のハウスにお邪魔して、30分食べ放題、普通のパックが4つは入る箱一杯詰め放題という太っ腹なもの。何より熱中症に注意して、水分補給をしながら!という観光会館の方の注意を聞きつつ、いざ、ハウスへ入る。

 もう終わりの時期なのでどうなのかしらと思いきや、まだまだ立派なとちおとめが沢山だ。下を向いて皆もくもくと箱に詰めていく。暑さでクラクラする。上を向くとフラフラ。知らない間にいちごに汗が垂れてくる始末。30分はとてもいられず、20分で終了。狩ることに精一杯で3,4粒口に入れた程度。夫はおろしたての白いシャツに果汁を飛ばしてしまい、あらら・・・。と、私も見ればバッグにピンクのシミが。どっしり重い箱を持ってバスに戻った。

 あとは一路高速で帰京するだけ。皆汗ダクで戻り、バスの冷房が嬉しいこと。そして、バスの中に持ち込まれた24箱のいちごの甘い香りに酔いそうだった。
 帰りは渋滞もなく、鬼平犯科帳をイメージしたという羽生PAで最後の休憩をし、ほぼ予定通りの時間に出発地点まで戻ってきた。

 狭いバスの車内でさすがにちょっとグロッキー。最寄り駅前のレストランで食事を済ませ、ジャム作り用のお砂糖を買いにスーパーに寄ったところで、レストランのテーブルの上に出した薬を飲まずに置き忘れてきたことに気づく。レストランに戻ったけれど既に片づけられてしまったあとだった。ミヤBM錠だけだったから、不幸中の幸い。ゼローダだったら大変だった。

 タクシーで帰宅。山盛りのいちごの箱をトランクから出す際に、荷下ろしを手伝って頂いた運転手さんにちょっぴりだけどお裾分けしたら、とても喜んでくださった。

 家に入って、どれだけ取ってきたのだろうと測ってみると、私は1.8Kg、夫は2.2Kgも。合計4㎏。とてもとても食べ切れる量ではない。痛まないうちにジャムをたっぷり作る、とやる気満々の夫(私ではない)である。

 
 

コメント
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