ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.6.15 昨日の通院日に読んだ2冊と本日の体調のこと

2017-06-15 21:05:11 | 読書
 昨日は治療の合間に2冊読んだ。2冊とも、この方たちの書くものなら面白くないわけがないと手に取ったもの。期待を裏切られず、あっという間に引き込まれ、堪能した。

 1冊目は原田マハさんの「あなたは、誰かの大切な人」(講談社文庫)。
 帯には「疲れた心に必ず効く、読む特効薬。まだまだ人生、捨てたもんじゃない。六つの小さな幸福の物語」とある。
 裏表紙には「年を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人の存在に気が付いた時の温かい気持ちを描く珠玉の六篇」とあるが、どのお話もじんわり心に沁みた。

 解説をフリーライターの瀧井朝世さんが書いておられるが、「生き方を自由に選べる。それはとても理想的なことに聞こえる。しかし、自由は時として孤独をともなうし、それなりの苦労だってある。世の中、生き方がひとそれぞれになってくると人の人生観も多様化するわけで、身近な人と分かり合えなくなったりもする。「人は結局一人なのだ」という言葉がふと胸をよぎるけれど、でも、だからこそ誰かと心と心が繋がる瞬間は奇跡的なものなのだ。その喜びを改めて感じさせてくれるのがこの短編集だ」とある通りじんわり沁みるタイトルである。

 アラフォーからアラフィフの女性たち6人。たとえばラストの「皿の上の孤独」の野中咲子は48歳。8年前にステージⅢBの乳がんを患い、再発を恐れながらも、今日を生き、明日を生きようと日々思いながら前に進んでいる。孤独の大切さや孤独を愛する人の豊かさを否定しない優しさのある物語である。

 そして瀧井さんがラストに書かれているとおり、“「自分は、自分の大切な人」ということ。自分と自分のこれまでを受け入れて、これからへと目を向けていく。その姿勢があるからこそ、人は本当に誰かのことを大切に思うことが出来るし、あるいは自分は誰かに大切に思われていることを信じられるのではないだろうか。・・・自分自身は最強の味方だ、という著者から読者への真摯なメッセージなのである”に同感だ。

 2冊目は小川糸さんの「にじいろガーデン」(集英社文庫)。
 小川さんの作品もいつも心温まる素敵なお話ではずれがない。そういえばテレビドラマで最近「ツバキ文具店」が放映されていた。原作のイメージ通り素敵なものに仕上がっていたと思う。「つるかめ助産院」も沖縄ロケが美しかったことを思い出す。
 そして今回は“にじいろ”がポイントになっている。LGBTのレインボーカラーがモチーフなのである。帯には「息子一人、娘一人、母二人。自由で新たな家族のカタチを目指してー。生きることの本当の素晴らしさを教えてくれる愛と再生の物語」とある。

 裏表紙の言葉を少し借りてご紹介すれば、「ひょんなことから知り合った泉と千代子。やがて二人は魅かれあい、お互いをかけがえのない存在と知り、家族としてともに歩むことを決意し、理想の地を求めて山里へ移り住む。沢山の喜びを紡いだ一家の軌跡を描く感動長篇」である。1章はカカ・泉の、2章はママ・千代子の、3章は息子・草介の、エピローグは娘・宝の語りになっている。

 あまりに切なく、辛いラストを迎えるのだけれど、それでも不思議と心が温かくなり、救いのある物語なのは小川さんの成せる技だと思う。

 投与翌日。体調は当然のごとく優れない。朝は果物とスムージー、ロールパンをひとつだけなんとかお腹に入れる。昨日処方された口腔内軟膏を塗るのが一苦労。ただでさえ気持ち悪いのに、上顎をティッシュで拭き取って乾燥させてから隆起部分に綿棒で塗る、という作業は普通でもオエッとするだろう。難儀だ。なんとなく熱っぽく顔が浮腫んだ感じなのはいつもどおり。

 それでも出勤すれば、あれやこれやとやることがあるので気が紛れる。ずっと家にいたら間違いなく横になって一日過ぎるだろう。ろくに食事もしないで。
 昼は具なしの冷麺をするすると。力仕事もするから、気持ち悪くてもお腹は空く。全く食べられないというわけではないから、半ば義務的にお腹に入れている。そんな食べ方なので、マグラックスを飲んでも今日はお通じがお休みだ。

 昨日で葛根湯を飲むのはやめたが、まだ鼻水はズルズルでティッシュは手放せない。私が風邪をうつした夫はあっという間に治ってしまったのに。基礎体力の違いを実感。
 今週は土曜日が出勤。あと一日頑張れば、といえないところが辛いところだ。せめて早く寝なくては。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.6.14 採血レントゲン後口腔外科&腫瘍内科受診、ジェムザール(5割減)8クール1回目)、ランマーク26回目

2017-06-14 23:08:12 | 治療日記
 昨夜は思い切って5週間ぶりにSさんの瞑想ヨーガのクラスに参加した。小雨がそぼふり、肌寒い日だ。風邪もまだ抜けていないけれど、気持ちを落ち着けて翌日の治療に臨みたいと思った。そんな思いを持って参加したところ、クラスはモーナム(散らばった心の絶え間ないお喋りを一つに集めて心を穏やかに落ち着かせる)というヨーガの智慧のお話から始まり、今の私にとてもフィットした。久々にお目にかかる指導者養成コースの方たちが数人、初めての方も多々いらしてちょっとザワザワしていたが、やはり行って良かった。

 クラス後、Hさんと私鉄途中駅までご一緒した。雨はあがっていたが、デニムのジャケットを着てストールをしていても決して暑くなかった。
 いつものホテルにチェックイン。ゆっくり入浴して、ベッドに入った。明け方一度目覚めたが、今回は部屋の空調が上手くいき、瞑想のおかげもあったせいかよく眠れた。

 今朝、夫にモーニングLINEしてから、熱めの浴槽足湯を済ませる。今日も曇天。昨日より気温は上がるというが、それでも低めだ。道は雨に濡れている。やはりまだ風邪が抜けきらず、頻繁に鼻水が出る。今日は口腔外科もあり、長丁場になりそうということでしっかりとお腹に入れ、チェックアウトして病院へ向かった。

 IDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見ると15人近く待っており、7分待ちとあった。荷物を整理しながら一息つき、10分ほどで採血室へ入った。今日は白血球のみのチェックなので1本だけ。担当は、いつだったか血管から血が漏れて刺し直された女性だったので、ちょっとドキドキしたが、今日はひとまず無事クリア。

 止血しながらエスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ。殆ど待たずに中待合へ移動すると、ほどなくして名前を呼ばれる。こちらもスムーズに進み、撮影無事終了。

 今度は同じ階の口腔外科へ移動。4年ぶりの受診なので、問診票を書くところからスタート。ファイルには「(他科)併診あり」のカードが入れられている。予約時間にはまだ大分あるが、本を読みながら待つ。小一時間して電子掲示板に中待合へどうぞ、の番号が出た。これなら予約時間にすんなり診て頂けるかなと思ってからが、それはそれは長かった。

 結局、そこで待ち続けること2時間半近く。どんどん混んでくるが、後から来たように見える患者さんたちに次々に抜かされていく。途中1時間半を過ぎた所でさすがに心配になり、「既に腫瘍内科の予約時間を過ぎたのですが」と言うと、看護師さんから「連絡しておきますから大丈夫です」とのこと。

 ようやくお昼直前に呼んで頂けた。女性のK先生はまだ30代くらいだろうか。目がパッチリ睫毛が長い(羨ましい)方だ。
 これまでの状況をお話して、診て頂く。これまで上顎の口蓋隆起ばかり気にしていたが、先日地元のクリニックで診て頂いた折、なんとなく下顎を見ると、両脇に同じような骨隆起を発見してしまった。
 こちらも痛みはないがずいぶん皮膚が薄く白っぽくなっており、ゴツゴツと骨が出っ張っている。つまり抱えている口蓋隆起は合計3か所なのである。

 今、上顎の口蓋隆起部分は腫れが退いて、いわゆる喉元過ぎれば・・・になっているが、診て頂くと「傷になっていて、痛いでしょうね」とのこと。ただ感染が見られる状況ではないので、軟膏を塗って経過観察も選択肢の一つだという。

 入れ歯が当たって常時痛むとか、隆起が大きくて滑舌が悪くなる、という状況なら手術を進めるが、そこまでの状態ではないこの隆起を取る(切開して削る)となると、顎骨壊死を起こすリスクがあり、取るかどうかはやはり本人の意思次第だという。そして、上顎一か所なら局所麻酔で対応出来るが、3か所となると負担が大きすぎるので全身麻酔とのこと。

 いやいや、全身麻酔の手術の辛さは何度も経験して身に染みている。加えて術後の顎骨壊死を引き起こすリスクを抱えた手術は出来ることなら勘弁して頂きたい。
 だからといって、局所麻酔で意識がはっきりした状態で切開して骨を削るのも、これまたできれば勘弁してほしい。

 ということで、次回6週間後に経過観察の予約を入れて頂き、ひとまず傷口があるうちはステロイド軟膏(ケナログ口腔用軟膏)を塗るように、と処方して頂いた。

 腫瘍内科受付に移動したのはお昼過ぎ。既に病院に入ってから4時間が過ぎている。さすがに午前中の混雑はなく、待合椅子はまばらである。すんなりいつもの定位置を確保してから、まずは血圧測定。120-76、脈は74。いつもは朝の測定だから、それに比べて大分高くなっている。
 15分ほどして中待合へどうぞ、と番号が出て、ほどなくして先生が診察室からお顔を出された。
 「“おはようございます”ではなく“こんにちは“になってしまいました。口腔外科に行ってまいりました」とご挨拶。「混んでいるからなあ」と仰る。まずは口腔外科のご報告。全て取ると全身麻酔のオペになるということで、経過観察にしました、と。
 先生も(全身麻酔をしての)手術はとんでもない、というふうに首を横に振られた。

 また、先週から風邪をひいて今朝も葛根湯を飲んでいること、2週間前の投与後は最初ドンペリドンとマグラックスのおかげでわりと快調だったが、途中吐き気止めをノバミンに変えてから便秘がちになり、今週まで日に1日はマグラックスを飲んで調整しているとご報告。診察室での検温は6度2分。足湯の効果が薄れているのか、お昼過ぎだからかちょっと低めである。

 採血の結果、白血球は4,400、好中球が1,500。2週間かけて復調しており、ランマークも含めて予定通り治療が出来ますね、とのこと。
 PCには前回と今日のレントゲン画像が並んでいる。ぱっと見あまり変わらないのかな、と思うが、右のポート脇は大きく濃くなっており、右下の一番大きいものも一回り大きくなっている。ちなみに測ってみると、前回は5,5センチだったものが6センチに。左のものは特に変わらないようだ。淡々と画像を見、先生のお話を聞きながら、6センチの肺の腫瘍は決して小さくないな、とちょっとしょんぼりする。

 ということで、前回撮影の1月から5か月経つし、近々CTを撮影しましょうとおっしゃり、来月予約を入れて頂いた。
 「明らかに急に悪化しているわけではないので、ゆるゆるした(ジェムザールの)治療でもある程度押さえているだろうが、押さえ切れていないということですね。」とのこと。「では、薬変更ですか。今回まだジェムザールに変更してから半年経っていないし、前回から隔週の予定を組んだばかりですが」と訊くと、「悩ましい・・・」と仰る。いずれにせよCTの結果でまた悩むことになるだろう。ご挨拶して化学療法室へ向かった。
 
 化学療法室へ移動。既に午後なので、点滴を待つ待ち人で溢れているいつもと違って、ちょっと落ち着いた感じ。待ち時間にいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。Sさんからご自身も外来に向かっていると連絡がある。なかなかお目にかかれないのが気がかりだが、こうして連絡を取り合えるのは嬉しい。

 10分ほどでKwさんから声がかかって、外側のリクライニング椅子に案内された。「口腔外科が混んでいて、3時間たっぷり待ちました」と言うと、「それでこんな時間になったのですね、でも却って(混雑が一段落して一巡目の方たちが退けているので)お待ちにならずに済んで良かったですよ」とのこと。その後、15分ほどしてOkさんが針刺しに見える。ちょっとの衝撃で相変わらずの早業。ここでも口腔外科のオペはやめて経過観察にした旨ご報告。薬が届くのに15分ほど待つ。

 今日は、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の3本だ。Kwさんが点滴を始めてくださり、吐き気止めは15分。待ち時間に持っていた2冊の文庫をほぼ読み終えてしまったので、ちょっと手持無沙汰。ジェムザールの30分と最後の生理食塩水の15分の間にKwさんがランマーク注射。7週間ぶりだ。お喋りをしながら痛みから気を散らして頂いて、無事終了。

 化学療法室では待ち時間が少なく、始まって1時間強で終了。抜針はKwさん。やはり衝撃がある。ポート周りは内出血ですっかり肌の色が変わっている。血圧は108-59、脈拍は63。看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。
 計算時間を見計らって自動支払機へ移動。IDカードを通し2科受診、採血・レントゲンと点滴・注射の3割負担で3万円弱をカードで支払う。

 ずっと院内にいたのでお天気が分からなかったが、外に出ると日が差してきていて、温度が上がっている。昨日の雨傘は今日の日傘だ。前回4週間分内服薬を出して頂いたので、本当なら薬局に寄らずに済んだのだが、口腔外科の軟膏が処方されたので、それの受取のみ。薬局に入ると、待合椅子はそこそこの混み方。順番を追い越されることなく30分ほどの待ち時間で済んだ。500円弱を現金払い。

 病院と薬局の滞在時間は優に7時間。さすがに草臥れて顎が出た。駅ビルのランチタイムも終わってしまったが、気持ち悪さが酷くないので、ひとまず薬を飲むためにレストラン街に。今日は野菜たっぷりの混ぜ麵をお腹に入れた。電車で席も無事確保したら、読む本もなく、いつのまにかウトウト。乗換駅で迷うことなくお弁当などを調達し、大荷物だったのでこれまた迷うことなく最寄り駅からはタクシーで帰宅。

 帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。夫が帰ってきた時も寝込んでいた。いつものことながら、夜には食欲がすっかりなくなっている。丼の具をちょっぴりと果物を食べて終了。目がしょぼついて怠くて眠い。投与の夜は何もする気が起きない、がすっかりパターン化してしまった。夫には申し訳ないけれど、致し方ない。家事のレベルはうんと低下したけれど、ここで無理してイライラするのはお互いに不幸だ。「何々をしなくては」という執着をうまく手放す、のが一番。

 明日は、会議の準備や週末のイベント出勤の準備であれこれやることが多い。なんとか乗り切らなくては。こんな時間になってしまったが、お風呂に入って少しでも早く休みたい。
 そして、今日読んだ本は2冊とも素晴らしかったので、明日以降必ずご紹介の記事をアップしたい。

 記録のために。昨日届いた今月初めてのお花は深紅とピンクの薔薇が3本ずつ、可憐なハイブリッドスターチスが2本、レザーファン。花言葉はそれぞれ「愛らしい」、「いたずらな心」だという。シックな花瓶に夫が投げ入れて玄関に飾っておいてくれた。癒される。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.6.12 とかく医師と患者のコミュニケーションは難しい?

2017-06-12 20:50:17 | 日記
 母が退院後初めての診察に出かけた。
 付き添いが出来ればよかったのだけれど、入退院の付き添いで2週連続定例の会議を欠席しているため、今日は一人で行ってもらった。

 一昨日、実家訪問した時には眼帯を外して、まだなんとなくチクチクするけれど、歪みもなくなったし歩いていて怖くなくなった、手術してもらって良かった、と言っていたので、めでたしめでたしと思っていた。だが、昨日電話をすると、飛蚊症のように黒い細い筋が鬱陶しくて調子が悪いとのことだった。

 このブログでも書いたように、術前の最終診察に付き添った折、主治医のN先生からの詳細説明では、術後、網膜の浮腫みがあると眼に注射をする必要があり、それが一回で済む人もいれば、何回も行わなければいけない人がいて、1回1割負担でも結構な値段であるという話があった。

 隣で聞いていた私は、まあ運良く注射をしなくて済む人は殆どいない、1回の注射で済めばめっけもの、くらいの感じで受け取ったのだけれど、怖がりの母はそうではなかったようだ。
 術後の経過は順病で、「土曜日退院も出来るくらいだったのに、大事をとって月曜日まで入院したし、退院後の検査(つまり今日)では注射はありませんように・・・」という願望がいつのまにか、今日は大丈夫、注射はなし、という思い込みに変わって通院したらしい。

 患者にとって気の持ちようというのは結構大きなことで、ちょっと厳しめの覚悟をしていけば、大丈夫だったときに、ラッキー!と笑顔で帰ることが出来る。私は長年の通院経験から大抵そうして病院に行っているので、何かあってもそれほどテンションが落ちて帰ってくることはない。けれど、逆に大丈夫と思って、そうでなかったときには大きく落ち込むことになる。母は後者だったようだ。これはどうも母の悪い癖で、いつも見込みが甘い、根拠なしに大丈夫、と思うのである。

 大学病院だから混んでいるのは織り込み済み。予約していても2時間待ちはザラというのはこれまでの通院でも経験済みなはず。なのに、今日も予約時間はないがごとしで延々と待たされ、眼底検査やら網膜の検査等、あれこれあって2時間以上かかったら、すっかり待ち草臥れて疲れてしまったという。

 さらに、大丈夫だと思っていた注射が必要といわれ、そのままやってもらえるのか聞いたらお昼過ぎからだといわれ、すっかり嫌になってしまったそうだ。

 とはいえ、自分の左眼の不愉快な状況を1週間放置しておく方がよほど大変ではないか、果たしてこのまま放置していて大丈夫なのか、と思うのだけれど、母はそこが何故か結構頑固で、午後はヘルパーさんも来てくれることになっているし、今日はやめてもう帰らせてください、と来週また予約を入れて頂いて注射を打ちにいくことにしたそうだ。

 さらには、処方してもらった薬を取りに薬局に出向くと、こちらも混雑しており40分待ちと言われたそうな。疲れ果ててそんなに待てない、たまたま知人と一緒になって、その方から「ここはいつも混んでいるので私は近くの薬局で受け取っている」と話を聞いたものだから、受け取らずにさっさと帰ってきたそうだ。

 うーん、どこにでもある薬ならよいけれど、なるべくなら処方してくれた医師がいる病院に隣接した薬局で受け取るのが一番だと思うけれど、私が同行していなかったわけで、これももう後の祭り。

 とかく医師と高齢者のコミュニケーションというのは難しいのかな、と思う。どうしても自分に都合よくバイアスをかけて聞く傾向があるし、長く待てないし、すぐ疲れるし・・・。
哀しいかな、これが老いというものだろうとも思う。が、来週も午前午後と会議があり同行は難しいので、頑張ってもらうしかない。溜息である。

 私の風邪もいまだ抜けず。ゴミ箱はティッシュの山。どうも夫にうつしてしまったようで、2人で葛根湯を飲みまくる月曜日である。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.6.10歯科検診とその後の体調のこと

2017-06-10 11:31:34 | 日記
 今日は3か月ぶりの歯科検診。ベッドで朝の連続テレビ小説を視てから、飛び起きて朝食を済ませ、洗濯機を廻して出かけた。
 いいお天気だ。予想最高気温は32度とのこと。梅雨の晴れ間、真夏である。窓の外の緑はいよいよ濃くなり、紫陽花の花も開き始めている。

 昨日一日咳き込み続けたせいか、腹筋が痛い。せっかくの金曜日の夜、夜更かしもせずにベッドに入ったけれど、夜中に何度も目覚めてお手洗いに行き、喉スプレーを繰り返した。もうそろそろ峠は越えたのではないかと思うが、相変わらず葛根湯頼りの風邪ひき状態だ。

 「さて、3か月いかがでしたか。」と問われ、抗がん剤治療の副作用で口内炎が出来やすくなっていること、3週間前には上顎の口蓋隆起部分の口内炎が酷く、何を食べても飲んでも当たって痛むのが辛かった話をし、4年前に左の上顎口蓋隆起から腐骨が自然脱落した経緯についてお話する。今後、治療のスケジュールが変わり、ランマーク注射の間隔が短くなるので、残った右の上顎も同様になるのではないかと心配であること、念のため来週口腔外科に予約が入れているが、今日も診て頂ければとお願いする。

 ひとしきり上顎の隆起部分をピンセットで触診してくださいながら、「うーん、4年前とは(動きがあって)形が変わっているように思います。どうしても、下にある骨が尖ってくると上顎の薄い皮を突き破って炎症を起こしやすい・・・ということになりますが、気を付けながらケアしてあげる必要がありますね。」とのこと。つまりは今すぐどうこうということではないが、今後の経過に注意ということ、さらには治療後や疲労時に右下の奥歯が疼くことがあるが、これまた4年前の急性歯根膜炎という既往もあるので、爆弾が2つになってしまった。

 ここのところ歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどの小道具が上顎周りに触れるのが怖かったせいか、上の前歯の裏側に汚れが残っていたようで、ここだけ重点的にお掃除して頂いた。それ以外は歯茎の状態もよく、きちんとケアしていますね、とのこと。とりあえずほっとした。

 15分ほどの滞在時間で無事終了。次回は3か月後に予約が入った。帰宅するとちょうど洗濯が上がっていて干しあげた。風も爽やかで気持ち良い。
 後は、来週の治療前にすっかり風邪が抜けてくれるのを祈るのみである。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2017.6.9 ゲホゲホ、ズルズル・・・

2017-06-09 20:46:03 | 日記
 一昨日の朝、起きたら喉が痛い。まあ症状はそれだけだったので、葛根湯を飲めばなんとかなると思っていた。
 けれど、事態は改善せず。夜、ベッドに入った後も喉が痛く、何度も起きてうがいや喉スプレーをすることに。さらに起きてみたら、喉の痛みに加えて声は出ないわ、鼻水は出るわ、咳は出るわ、怠いわで、昨日から本格的に風邪症状を呈した。

 それでも、朝から都心横断出張して会議、戻ってきて夕方また会議で休むわけにいかず、会議の終了も押して、トホホの残業。帰宅するとグッタリ。熱はないようだが、座ってしまうともう何をするのも嫌になる。のそのそと食事の支度を始めたものの、タッチの差で帰ってきた夫にまたしても途中でバトンタッチしてしまった。本当に困りものである。

 そして今日、ようやくの金曜日。
 相変わらずの風邪症状で絶不調。すっかり涙目。鼻をかみすぎて鼻の周りは赤鼻のトナカイ状態。まさに風邪引きさんの顔つきである。

 こうなったらもうかかりつけのクリニックに行くしかないのだが、あいにく先生が急病で5月半ばから今月一杯診療休止中である。夫が先月末に診察に行って貼り紙を見つけた。週に1度、代役の先生が来て、夫の降圧剤のようにいつも処方している薬だけなら1時間に限って受け付けますとのこと。
 私の場合は持病もあるし、他の新しいクリニックを開拓するのも気が進まず、結局効いているかどうかよくわからない葛根湯を、おまじないのように飲み続けている。

 とにかく明日はお休みである。そして3ヵ月に1度の歯科検診日でもある。来週の口腔外科受診直前チェックでもある。口蓋隆起部分の顎骨壊死の疑いなのかどうか、おそらく診断だけはして頂けるだろう。
 また、母の退院後初めての週末なので、実家詣でにも行っておきたい。この後の土日は休日出勤やらなにやらで、全部予定が埋まっていて、7月の初日には父の法要が控えている。その打ち合わせや実家の最終チェックもしないと。

 他にも、半年ぶりにつぼみの会・ランチ会のお誘いもあった。当初日程を聞いたときには2投1休のジェムザールの2投目の週末、副作用の気持ち悪さで会食はとても無理だと諦めていたのだが、期せずして治療が隔週になったため、休薬週にあたることになった。

 もしかしたら今回は行けるかも、と捕らぬ狸の皮算用をしていたのだが、この体調(ゴホゴホの咳とズルズルの鼻)ではとても楽しく食事をしながらお喋りなど出来そうにない。他のメンバーに風邪を移しても大変。残念ながら昨夜欠席の連絡をした。
 幹事役を返上して久しいが、このところずっと参加出来ていないので、今回は少しでも顔を出したかったのだけれど。半年先の次回、体調がどうなっているかわからない・・・。

 というわけで、せっかくの休薬週だというのに、予約していた夜ヨガにも行けず。しかも頭がぼーっとしているので、気付いた時にはヨガのキャンセル時間を過ぎて無断キャンセル扱いになってしまった。これを月に2回やってしまうと、来月はペナルティとして4回分取れる予約が毎回毎回取るハメになる。自業自得とはいえ、トホホな週末である。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする