今日は、先週のCT撮影に続いて2週連続の通院日。
昨日あたりからいきなり、秋ではないかと思うほどの涼しさ。朝から秋雨のようなしとしと雨が降っている。いくらでも眠れる、と言っているわけにいかず、いつも通りに起床、夫を送り出した後、予定どおりの時間に家を出る。乗換駅でも電車は順調。ラッキーにも席を確保して、読書タイム。今日のお伴は窪美澄さんの「晴天の迷いクジラ」(新潮文庫)。
病院最寄駅で下車。僅か3日前に息子の住む京都から帰ってきたのだが、今回向かう先は新幹線ホームでなく、病院である。
自動再来受付機前にはそれほどの列はなくスムーズ。採血受付へ移動するが、受付カウンター前の椅子は空いている。ピンクの番号表を受け取り電光掲示板を見ると、今日は待ち時間7分と出ている。お手洗を済ませて態勢を整えていると、ほどなくして自分の番号が点滅。中に入る。
今日は初めての看護師さん。丁寧で、好感が持てる。刺すときの痛みも、抜く時の痛みもそれほどでもなく、ラッキーだった。今日も腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
止血部分をしっかと押さえながら、エスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ移動。こちらでもあまり待たずに、スムーズに撮影して頂いた。終了後、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここ迄で病院に入ってから40分。
受付でも殆ど待たない。先週のCT撮影時に保険証チェックも済んでいるので、そのままファイルを頂いて待合椅子に腰を下ろす。
採血結果が出る迄最短でも1時間はかかる。態勢を整えて読書を再開。自動血圧測定機で計測した結果は106-61、脈は74で、概ねいつも通りだ。
その後“中待合へどうぞ”のランプが点くまでにやはり1時間かかった。中待合に入ってからも読書を続ける。もう、ヒリヒリするようなストーリーにどんどん惹きこまれ、頁を繰る手が忙しい。ふと顔を上げると、針刺し名人のOさんの姿が見え、ご挨拶。今日も注射は大丈夫!と思う。その後30分ほど待ち、先生が診察室からお顔を出されて、名前を呼ばれた。
さて、5週間ぶりですね、ということで、ノートをめくりながらおおよそ元気でした、とお話しする。副作用の下痢が5,6回酷かったが、相変わらず快便過ぎるほどの快便が続いていること、胸部の鈍痛・圧痛に加え、左鎖骨がしくしく痛み出しており、こういうお天気だったり、寝不足だったりすると特に痛みが気になること。ロキソニンを日に2度、3度飲んだのが5,6日あったことをご報告。診察室での検温は6度5分。
採血の結果、白血球数は3,300、好中球は40%で概ねいつも通り。腫瘍マーカーCA15-3は先月に比べて減少。偶然6月と同じ値になった。先生がおっしゃるには、上昇傾向が止まったかのか否かはわからないが、まあ安定傾向とのこと。既にCTの画像が2枚並んでいる。見れば、肺の腫瘍の影が一回り違う大きさになっている。どちらだろう、と目を凝らすと、12月に比べて今回がやや小さくなっており、心臓に接しそうだった丸い影が少し離れてきたように見える。先生が「2点あります。右の肺の腫瘍茎はやや良くなっている。が、もう1点、骨の影は濃くなっています。それ以外に新たな転移はありません。」とおっしゃる。確かに胸骨の影が広範囲に濃くなっているのが分かる。「肺は良くなっているし、マーカーも安定している。レントゲン上ではあまり変わらないので、治療薬を変える必要はないと思う。」とのこと。
昨年5月、奥歯の不調によりゾメタを一旦中止したが、その後、夏には上顎骨壊死が起こり、これまで期限を決めずにずっと休んできた。「そろそろこの治療を考えた方がいいでしょう」とのこと。歯科検診は今も3か月に一度継続しており、次回は9月の初めであることをお話しする。
薬の活性からすると、これまでのゾメタよりもランマークの方が良いと思うが、低カルシウム血症が進み、気付かないまま死亡した例があるという副作用が報告されている。そのため、症状が出る前からカルシウム剤とやビタミンDを併用する必要があるという。ゾメタは3~4週間に1度だが、ランマークは4週に1度。が、半減期が4週間(1か月)ということなので、5週間でもほぼ半分の値が保たれる。そもそもメインの(抗がん作用の分子標的)薬ではない補助的な(骨の)薬なので、厳密に4週間にこだわることはなく、次回は5週間後でOKとなる。
今日、骨の治療薬を追加するというのは想定外だったので、ちょっと迷ったが、「今日からやりましょう」ということなので、お願いする。副作用対策のカルシウム剤とビタミンDはこれまで別々の薬だったが、今日から両方が一緒になっている新しいチュアブル錠を出します、とおっしゃる。
ということで、慌ててランマークのパンフレットを頂き、診察室を出て、中待合で待っている間にざっと読む。かつて、ランマークが発売されてすぐに勉強したのだが、随分時間が経っており、細かいことはすっかり忘れている。点滴でなく注射であることは思い出したのだが・・・。いずれにせよ、このままタイケルブは次回まで続行。レントゲンや採血で経過観察を続けながら、CT撮影も何もなければ6か月後でよいとのことになった。
6年半前、初めてゾメタを点滴した夜は、発熱するかもしれない、と言われて帰宅したのだが、案の定高熱が出て、体中がギシギシと痛み、頭痛と筋肉痛であたかもインフルエンザに罹ったかのようだった。翌日まで起き上がることが出来ず仕事を休み、これからもずっとこうだったら・・・と落ち込んだ記憶がある。実際は初回だけの発熱だったのだけれど・・・。
「今回も、同じ副作用でしょうか」と訊くと、「うーん、そうなる人もいるようです」と。「まあ、熱は出るなら夜からでしょう」ということで、ロキソニンを昼から前倒しで飲んで対応することにした。
次回も5週間後でよい、ということで9月は通院なし!である。狂喜乱舞!!である。
タイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビー各々5週間分、痛み止め(+解熱)のロキソニン、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブルをそれぞれ処方して頂いた。
「これからランマークを取り寄せますので、ポートフラッシュもしていってください。」と言われ、ご挨拶して診察室を出る。
中廊下で呼んで頂くまで待つ。今日も針刺し名人Oさんだと思うと、大船に乗った気分。
15分程待って、Oさんから化学療法室の一番手前のベッドに案内される。化学療法室は今日はそれほど混雑していないようだ。
「注射とポートフラッシュとどちらを先にしますか」と問われ、どちらでも、と応えると、「では注射からにしましょう」とのこと。ランマーク120mgは皮下注射だ。右上腕部に注射。さすがに薬が入ると痛む。薬量が多いのだそうだ。まあ、Oさんが刺して痛いのだから、これは誰がやっても痛いだろう、と納得する。
「ゾメタ(で40分+生食、計1時間点滴に繋がれるの)と、ランマーク(注射で痛いのと)どちらがいいですか」と訊かれ、「最近楽をしすぎているので、この位ならなんのその、ですかね。」とお答えする。
ベッドに横になって、ポートチェックのため生理食塩水を流す。毎回のことだがOさんの針刺しは本当にお上手。一瞬チクリとするだけで、抜く時も衝撃が殆どない。有難いことだ。あっという間に終わって、小さい絆創膏を貼って頂く。
Oさんの小学生のお嬢さんは夏休みが終わって、もう学校が始まったという。最近は9月1日開始でない小学校が増えているのだな、と思う。
会計が出来るまで15分ほど待ちながら、夫や友人に報告メール。そして自動支払機で支払を済ませる。今回は、薬価5万円弱のランマークが追加になったため、2万円弱。
外に出るとまだ霧雨が降っている。院外薬局へ移動すると、それほど混んでいないのだが、毎度のことながらなかなか呼ばれない。後の方たちからどんどん抜かされる。30分過ぎたところで、薬剤師さんがこちらにいらして、「新しいチュアブル錠の飲み方が、一般的な方法と先生の指示と違うので、確認中です、今しばらくお待ちください」とおっしゃる。結局、その後30分近く待って薬局滞在が1時間になってしまった。新しい薬は在庫が少ないということで不足分は別途郵送してくれるとのこと。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払も前回同様4万円弱。
今日は、病院と薬局併せて滞在時間は4時間強。駅ビルで昼食を摂りながら、読みかけだった本を読み切って、帰宅した。
最寄駅では雨が降っているし、今日は夫が宴会で夕食不要というので、適当に夕食を調達して、フラフラとタクシーに乗ってしまった。
今晩、熱が出ないと良いのだけれど、なんとなくだるくて熱っぽい。
昨日あたりからいきなり、秋ではないかと思うほどの涼しさ。朝から秋雨のようなしとしと雨が降っている。いくらでも眠れる、と言っているわけにいかず、いつも通りに起床、夫を送り出した後、予定どおりの時間に家を出る。乗換駅でも電車は順調。ラッキーにも席を確保して、読書タイム。今日のお伴は窪美澄さんの「晴天の迷いクジラ」(新潮文庫)。
病院最寄駅で下車。僅か3日前に息子の住む京都から帰ってきたのだが、今回向かう先は新幹線ホームでなく、病院である。
自動再来受付機前にはそれほどの列はなくスムーズ。採血受付へ移動するが、受付カウンター前の椅子は空いている。ピンクの番号表を受け取り電光掲示板を見ると、今日は待ち時間7分と出ている。お手洗を済ませて態勢を整えていると、ほどなくして自分の番号が点滅。中に入る。
今日は初めての看護師さん。丁寧で、好感が持てる。刺すときの痛みも、抜く時の痛みもそれほどでもなく、ラッキーだった。今日も腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
止血部分をしっかと押さえながら、エスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ移動。こちらでもあまり待たずに、スムーズに撮影して頂いた。終了後、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動。ここ迄で病院に入ってから40分。
受付でも殆ど待たない。先週のCT撮影時に保険証チェックも済んでいるので、そのままファイルを頂いて待合椅子に腰を下ろす。
採血結果が出る迄最短でも1時間はかかる。態勢を整えて読書を再開。自動血圧測定機で計測した結果は106-61、脈は74で、概ねいつも通りだ。
その後“中待合へどうぞ”のランプが点くまでにやはり1時間かかった。中待合に入ってからも読書を続ける。もう、ヒリヒリするようなストーリーにどんどん惹きこまれ、頁を繰る手が忙しい。ふと顔を上げると、針刺し名人のOさんの姿が見え、ご挨拶。今日も注射は大丈夫!と思う。その後30分ほど待ち、先生が診察室からお顔を出されて、名前を呼ばれた。
さて、5週間ぶりですね、ということで、ノートをめくりながらおおよそ元気でした、とお話しする。副作用の下痢が5,6回酷かったが、相変わらず快便過ぎるほどの快便が続いていること、胸部の鈍痛・圧痛に加え、左鎖骨がしくしく痛み出しており、こういうお天気だったり、寝不足だったりすると特に痛みが気になること。ロキソニンを日に2度、3度飲んだのが5,6日あったことをご報告。診察室での検温は6度5分。
採血の結果、白血球数は3,300、好中球は40%で概ねいつも通り。腫瘍マーカーCA15-3は先月に比べて減少。偶然6月と同じ値になった。先生がおっしゃるには、上昇傾向が止まったかのか否かはわからないが、まあ安定傾向とのこと。既にCTの画像が2枚並んでいる。見れば、肺の腫瘍の影が一回り違う大きさになっている。どちらだろう、と目を凝らすと、12月に比べて今回がやや小さくなっており、心臓に接しそうだった丸い影が少し離れてきたように見える。先生が「2点あります。右の肺の腫瘍茎はやや良くなっている。が、もう1点、骨の影は濃くなっています。それ以外に新たな転移はありません。」とおっしゃる。確かに胸骨の影が広範囲に濃くなっているのが分かる。「肺は良くなっているし、マーカーも安定している。レントゲン上ではあまり変わらないので、治療薬を変える必要はないと思う。」とのこと。
昨年5月、奥歯の不調によりゾメタを一旦中止したが、その後、夏には上顎骨壊死が起こり、これまで期限を決めずにずっと休んできた。「そろそろこの治療を考えた方がいいでしょう」とのこと。歯科検診は今も3か月に一度継続しており、次回は9月の初めであることをお話しする。
薬の活性からすると、これまでのゾメタよりもランマークの方が良いと思うが、低カルシウム血症が進み、気付かないまま死亡した例があるという副作用が報告されている。そのため、症状が出る前からカルシウム剤とやビタミンDを併用する必要があるという。ゾメタは3~4週間に1度だが、ランマークは4週に1度。が、半減期が4週間(1か月)ということなので、5週間でもほぼ半分の値が保たれる。そもそもメインの(抗がん作用の分子標的)薬ではない補助的な(骨の)薬なので、厳密に4週間にこだわることはなく、次回は5週間後でOKとなる。
今日、骨の治療薬を追加するというのは想定外だったので、ちょっと迷ったが、「今日からやりましょう」ということなので、お願いする。副作用対策のカルシウム剤とビタミンDはこれまで別々の薬だったが、今日から両方が一緒になっている新しいチュアブル錠を出します、とおっしゃる。
ということで、慌ててランマークのパンフレットを頂き、診察室を出て、中待合で待っている間にざっと読む。かつて、ランマークが発売されてすぐに勉強したのだが、随分時間が経っており、細かいことはすっかり忘れている。点滴でなく注射であることは思い出したのだが・・・。いずれにせよ、このままタイケルブは次回まで続行。レントゲンや採血で経過観察を続けながら、CT撮影も何もなければ6か月後でよいとのことになった。
6年半前、初めてゾメタを点滴した夜は、発熱するかもしれない、と言われて帰宅したのだが、案の定高熱が出て、体中がギシギシと痛み、頭痛と筋肉痛であたかもインフルエンザに罹ったかのようだった。翌日まで起き上がることが出来ず仕事を休み、これからもずっとこうだったら・・・と落ち込んだ記憶がある。実際は初回だけの発熱だったのだけれど・・・。
「今回も、同じ副作用でしょうか」と訊くと、「うーん、そうなる人もいるようです」と。「まあ、熱は出るなら夜からでしょう」ということで、ロキソニンを昼から前倒しで飲んで対応することにした。
次回も5週間後でよい、ということで9月は通院なし!である。狂喜乱舞!!である。
タイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビー各々5週間分、痛み止め(+解熱)のロキソニン、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブルをそれぞれ処方して頂いた。
「これからランマークを取り寄せますので、ポートフラッシュもしていってください。」と言われ、ご挨拶して診察室を出る。
中廊下で呼んで頂くまで待つ。今日も針刺し名人Oさんだと思うと、大船に乗った気分。
15分程待って、Oさんから化学療法室の一番手前のベッドに案内される。化学療法室は今日はそれほど混雑していないようだ。
「注射とポートフラッシュとどちらを先にしますか」と問われ、どちらでも、と応えると、「では注射からにしましょう」とのこと。ランマーク120mgは皮下注射だ。右上腕部に注射。さすがに薬が入ると痛む。薬量が多いのだそうだ。まあ、Oさんが刺して痛いのだから、これは誰がやっても痛いだろう、と納得する。
「ゾメタ(で40分+生食、計1時間点滴に繋がれるの)と、ランマーク(注射で痛いのと)どちらがいいですか」と訊かれ、「最近楽をしすぎているので、この位ならなんのその、ですかね。」とお答えする。
ベッドに横になって、ポートチェックのため生理食塩水を流す。毎回のことだがOさんの針刺しは本当にお上手。一瞬チクリとするだけで、抜く時も衝撃が殆どない。有難いことだ。あっという間に終わって、小さい絆創膏を貼って頂く。
Oさんの小学生のお嬢さんは夏休みが終わって、もう学校が始まったという。最近は9月1日開始でない小学校が増えているのだな、と思う。
会計が出来るまで15分ほど待ちながら、夫や友人に報告メール。そして自動支払機で支払を済ませる。今回は、薬価5万円弱のランマークが追加になったため、2万円弱。
外に出るとまだ霧雨が降っている。院外薬局へ移動すると、それほど混んでいないのだが、毎度のことながらなかなか呼ばれない。後の方たちからどんどん抜かされる。30分過ぎたところで、薬剤師さんがこちらにいらして、「新しいチュアブル錠の飲み方が、一般的な方法と先生の指示と違うので、確認中です、今しばらくお待ちください」とおっしゃる。結局、その後30分近く待って薬局滞在が1時間になってしまった。新しい薬は在庫が少ないということで不足分は別途郵送してくれるとのこと。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払も前回同様4万円弱。
今日は、病院と薬局併せて滞在時間は4時間強。駅ビルで昼食を摂りながら、読みかけだった本を読み切って、帰宅した。
最寄駅では雨が降っているし、今日は夫が宴会で夕食不要というので、適当に夕食を調達して、フラフラとタクシーに乗ってしまった。
今晩、熱が出ないと良いのだけれど、なんとなくだるくて熱っぽい。