生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2248 ・安倍批判を厳しくみじめに自制するマスメディア

2015-02-18 16:20:19 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信2248(140218)をお届けします。

・安倍批判を厳しくみじめに自制するマスメディア

 「安倍首相を批判するのはお止めください」と出演者に口止めするテレビのディレクター。何の疾(やま)しさも感じていないようです。「安倍批判の原稿は止めとこう」というテレビ局の記者や、キャスター。自ら言論の自由を放棄する暗雲が、日本のマスメディア界を覆っています。

 それどころか、私たち大衆に甚大な影響力を持つNHKは、もっと醜悪に、いまや安倍政権の広報機関に成り下がっているのだ実情です。というより、安倍政権の広報機関に壊変させられたのです。安倍首相が籾井勝人という札付きの人物をNHK会長として送り込み、菅義偉(よしひで)官房長官が強引に編成局長に押し込んだという井上樹彦氏が、時の政権の”虎の威”をバックに全権をふるうようになってきているようです。

 首相官邸でマスコミ対策に腐心しているのは、安倍晋三という男を筆頭に、菅官房長官、そして目立たないようにふるまいつつ陰で絶大な権力を震っているのが、世耕弘成という官房風長官です。安倍氏の外遊に付き添いさまざまなお膳立てを担当しています。

 天木直人氏が自分のブログで、「『安倍首相の中東外遊を批判すると潰される』は本当か」と題して発信していました・

 以下、転載です。

 「邦人人質の命が危険にさらされている事を知っておきながら、のこのこと中東まで出かけて行って、おまけに不用意な演説やイスラエルとの親密ぶりをアピールしてイスラム国の敵となり、邦人を犠牲に追いやった。

 これは誰も否定できない安倍首相と外務省の大失策である。

 しかし、そんな安倍批判をしたら潰される、と皆が言い出している。政治家までも委縮しているかのごとくだ。おかしくはないか。

 たしかに安倍批判に対する圧力はある。メディアが出演者に対し番組の中では安倍批判を止めてくれと言ったり、安倍批判をした者が番組から降ろされる事件も起きた。

 私のところにも安倍批判を行うとてきめんに嫌がらせのメールが来る、ヤフーからの配信も一方的中止された。

 しかし、それぐらいで潰されたと思ったり騒いだりするのは、そう思う方に甘さがあるからだ。その気になれば安倍批判はいくらでもできる。その証拠に、右翼月刊誌サピオの3月号で落合信彦氏がこれ以上ないぐらい激しい安倍批判をしている。

 いわく、愚かなリーダー

 いわく、カネにものを言わせた「地球儀外交」の末路

 いわく、安倍晋三のバカげた功名心が「人質事件」を起こした

 いわく、アメリカや中国とはまともな外交が出来ないくせに、小国で
歓待されていい気になっているのだから情けない

 いわく、この事件の責任は、誰よりも安倍晋三にある

 いわく、よりによってイスラエル国旗に前でスピーチした。アラブの
敵だと言っているようなものだ。

 いわく、安倍よ、頼むからこれから外国旅行で国民の税金だけは使わ
ないでくれ。その金は東北再建のためにつかってくれ。

 もう引用はいいだろう。

 私も同じような事を書いているが、こうしてあらためて読むと、私も真っ青なほどの激しい批判を紙面一杯に書き続けている。
 
 ここまで言われては安倍首相が可愛そうなくらいだ。それでも落合氏が冤罪で捕まったという話は聞かない。

 そうなのだ。繰り返して言う。その気になればいくらでも安倍批判はできる。それが出来ないのは、批判する側に、失いたくない何かがあるからだ。保身が働くからだ。

 安倍批判をして潰されるとやたらにう騒ぐのは、本気で安倍批判をしていない事を自ら認めているようなものである(了)

 以上、転載おわり

 世耕弘成氏は、祖父世耕弘一氏が創設した近畿大学の理事長を兼ねています。その近大は、弘一氏が戦後直後に隠退蔵物資の処理担当だったころ何とかした莫大な資金(M資金)で創設したと言われるいわくつきの由来があります。

 その世耕・官房副長官は、広告業界のボス、電通と結び、マスメディアを支配する態勢を整えているのをはじめ、「チーム世耕」によって日常的にメディア状況の点検、操作にあたっています。

 日本の言論界は、戦時中には政府の、そして軍部の大政翼賛広報機関の役割りを一生懸命、まじめに果しました。そしていままた、同じような状況が起きつつあります。

 日本の大手報道機関に、良識のあるジャーナリズムを求めてもムリという段階に達しました。天木さんは、「やりようはある」と言っており、現在はまだ少し余裕があるようにみえます。でも、時間の問題でしょう。もっと、締め付けが厳しくなるはずです。それは今年中にもっと目に見える形で感じられるようになるはずです。