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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1738 ・「『君が代』なんか、クソクラエじゃ」と、はだしのゲン。ひとりの教師が処分取り消し求め提訴

2013-09-25 07:26:27 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1738(130925)をお届けします。

・「『君が代』なんか、クソクラエじゃ」と、はだしのゲン。ひとりの教師が処分取り消し求め提訴

 「君が代」の起立斉唱を義務づけた全国初の大阪府条例は、憲法違反だと訴える裁判が昨日9月24日に起こされました。条例が合憲か違憲かを争う裁判であり、決して負けられない裁判という位置づけです。負ければ、条例は合憲となり、君が代の起立斉唱が大手を振って全国にまかり通ることになってしまいます。

 大阪府立学校の一人の教師、奥野康孝さん(56)が、「府条例は、思想信条の自由を保障した憲法に反する」として、大阪地裁に提訴しました。 

 「君が代の起立斉唱」を強制する府条例は、橋下徹氏(当時大阪府知事)が2011年に反対を押し切って成立させた、国粋主義路線の最たるものです。それも低劣な国粋主義ですが、その条例によって昨年春の卒・入学式では37人が不起立で処分され、今年春は12人が不起立処分されました。

 今年4月に就任した中原徹・大阪府教育長は、教職員が声を出してきちんと歌っているか、目視での確認をするよう、府立の全校に文書で通知し、徹底を図る手を打ってきました。中原氏は府立高校長時代に教職員が声を出して歌っているか、口元チェックを指示したことで知られた名うての人物です。

 子どもたちの目から遠ざけられようとした原爆マンガ「はだしのゲン」(中沢啓治さん作)には、主人公のゲンが、「『君が代』なんか、だれが歌うもんか。クソクラエじゃ」と、卒業式で叫ぶ場面が描かれています(10巻18ページから)。「『君が代』の『君』は天皇のことじゃ。天皇は戦争犯罪者じゃ」と言います。

 県会議員が「なんちゅう畏れ多いことを言うんじゃ」と怒る。すると、「やかましい。天皇が戦争にゴーサインを出したおかげで、日本列島は焼け野原にされ、日本人300万人以上が、もがき苦しんで殺されたじゃないか」「天皇のためだという名目で、日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で、3000万人以上の人を残酷に殺してきとるじゃないか」と言い返す。

 「君が代」の起立斉唱の強制は、奥野さんにとっては「思想信条」の問題ですが、橋下氏や中原氏には、「学校のマネジメント問題」にわい小化されます。

 すでに先行して、山田肇さん、池田北高校教員の増田俊道さんなどの処分撤回を求める闘いも進行中です。

 ◎ 増田さんの「処分を撤回させる会」<まっすんサポーターズ>結成集会は、10月5日(土)14:00~16:30に豊中市千里文化センター(北大阪急行・千里中央駅)で。

 ◎ 山田さんに対する人事委員会の第3回口頭審理は10月25日14時から大阪府咲州庁舎29階で。

 ◎ 「山田さんを支える会」の第11回は、11月2日14時から高槻市民会館205号室で。

 ◎ 不起立処分を受けた11人の集まり「座座(ZAZA、ザザ)座談会」は11月30日14時から大阪市立大淀コミュニティーセンターで。

 奥野さんは、キリスト教徒です。「日の丸・君が代には国家神道の宗教性がある。それを共生されるのは、思想信条を保障する憲法に違反する」と、主張しています。あと2回処分を受けたら免職になる可能性が大きい。

 それでも、松井一郎・大阪府知事は「条例は思想信条の話ではなく、公務員の規律を決めたもの」で押し通す考えです。

 こうした首長を選んでいることに、ボクは府民として恥ずかしく、なんとかしなければと考えています。

 


国会はまだ夏休み中――「秘密保全法」をストップさせるチャンスです

2013-09-24 07:04:40 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1737(130924)をお届けします。

・国会はまだ夏休み中――「秘密保全法」をストップさせるチャンスです

 「『特定秘密?それは秘密です』って言うんですよ。だから、何が『秘密」なのか、分からない。突然、それは秘密だ。秘密を探ろうとしたから、逮捕」と、山本太郎。昨日9月22日は、山本太郎が始めた「全国へ訴えるキャラバン」の初日で、大阪でした。まず、天王寺で開かれた「もんじゅを廃炉へ!」の集会に、社民党の福島瑞穂、民主党の福山哲郎議員とともに参加しました。

 つづいて、なんば高島屋前で、やはり福島議員と超党派のコラボ。ここは、ガレキ持ち込み反対で逮捕された下地さんも飛び入り参加。夕方6時からは、梅田のヨドバシカメラ前でした。それぞれの場所で最も強く訴えたのが、「秘密保全法の成立をなんとしても阻止しよう」です。

 「都合の悪いことは『秘密』にします。思いのままに『秘密』にします。秘密保全法は、ヤバいよ」

 「知ってほしいんです。知らなきゃ奪われる。あなたの『知る権利』が奪われる。例えばこの先、フクシマ原発で何が起きても、政府がそれを『特定秘密』と決めれば、公開しなくていい。隠せてしまう」

 秘密保全法の秘密の対象は、国防、外交、テロ対策、その他国民の利益に著しく反すること、などと漠然と網をかけているので、原発もテロ対策上、特定秘密と指定できます。

 「何が『秘密』か、あらかじめ公表しなくてよい。国や権力者が、自分たちの『不利益』『不都合』と判断すれば、その事実を公表しなくてよい」

 漏らした者には、最高10年の懲役刑を課す。「秘密」と指定されたことを取材したもの、調査したものも同じ。ツイッターやフェースブックでコメントしたら、「共謀罪」。つまり、完全な「情報統制社会」とするのです。

 これを日本に強制しているのが、アメリカです。アメリカは、日本に情報を提供するにあたって、「秘密保全法」を制定しなければ、日本には情報提供できない、と圧力をかけています。

 山本太郎は訴えます。「法案が通ってからでは、遅いんだよ。皆で大きな声を出し、巨大なうねりを造り出そう!まずは、地元選出の国会議員に、『秘密保全法に賛成したら、次の選挙では支持しない』と電話しよう。FAXしよう。メールしよう。友達や家族にも拡げて、プレッシャーをかけよう」

 「みんなの『知る権利』『生きる権利』『表現の自由』を守ろう!」

 アメリカは、「9.11」のあと、「愛国者法」というとんでもない悪法を成立させ、非常におかしな国に変貌してしまいました。それとそっくりの事態が日本にも現れようとしています。

 情報統制社会を止めるのは、「いまでしょう」。できることを力を合わせてやりましょう。国会が夏休みを取っている間に、地元選出議員に圧力をかけましょう。

 国会の夏休みが開けるのは、10月15日の予定だそうです。再開されると、最重要課題として「秘密保全法」が提出され、数の力で成立させるつもりです。秘密保全法を止めるためには、いま直ちに行動を起こすことが必要です。これは、私たちが健全な社会を守るための「義務」とすらいえるのではないでしょうか。

 


1736 ・「原発は人類の最大愚行のモニュメント」――ドイツでは廃炉へ

2013-09-23 07:26:47 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1736(130923)をお届けします。

・「原発は人類の最大愚行のモニュメント」――ドイツでは廃炉へ

 ドイツの総選挙(下院)は昨日9月22日に投票が行われた結果、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟が第1党の立場を占め、メルケル政権の継続が確実となりました。原発廃炉も現実に進められる見通しです。

 ドイツでは多くの課題を抱えつつも、原発廃炉への作業が前へ進んでいるようです。少し古くなりますが、投稿されたブログの一部を引用します。以下、引用。

 ◆ 原子力発電所こそは、この地上における、最も巨大な『処理不能』の核廃棄物

 かつての産業技術の進歩の殿堂・原発は、今や人類最大の愚行を象徴するモニュメント

 デア・シュピーゲル(ドイツ) 5月10日

ルブミン原発廃炉


 原子力発電を段階的に廃止することを決めたドイツにとって、国内の原子力発電所を廃炉にする作業は今世紀最大の課題のひとつです。ドイツの全原子力発電所の廃炉作業は、すべてが順調に進んだとしても2080年までかかります。

 ▽『核の平和利用』が作り出した、最も厄介な問題

廃棄物


 ドイツは戦争が起きても、革命が起きても、そしてもう一度氷河期が訪れても、決して損傷することの無い核廃棄物貯蔵施設を、地中深く建設しなければなりません。

 原子力発電を行ったツケとして、人類は100万年以上、その核廃棄物を安全に保管し続ける責任を負わなければならなくなりました。私たち人類の祖形であるホモ・サピエンスが地球上に現れてから、未だ10万年しか経過していないのに…

 その事実こそ、先月ドイツ議会で示された法律の草案の目的であり、野党の政治家と政府側双方が襟を正して解決に取り組まなければならない問題だったのです。

 ドイツの環境大臣ピーター・アルトマイアーはアンゲラ・メルケル首相率いる保守派のキリスト教民主同盟の内閣の下で、ドイツ国内の原子力発電所にあった高放射性核廃棄物の最終処分場をどこにするかの法案について説明を行いました。

 提出された法案については現在は未だ議員がその細部についての検証と議論を行っている段階ですが、アルトマイアーはこの法案が目的とするのは『核の平和利用にまつわる、最後に残された、最も議論の多い課題』を解消することだと語りました。

廃炉現場 4

 かつて原子力発電所の設備や建物は、技術の進歩を象徴する産業社会の殿堂でした。しかし今や原子力発電所の冷却塔と原子炉ドームは、人類の最大の愚行を象徴する巨大なモニュメントになり果ててしまいました。

 ドイツ環境省の試算により、国内の原子炉の廃炉によって生じる地下に永久保存しなければならない低レベルと中レベルの放射性廃棄物の総量が、173,442立方メートル(610万立方フィート以上)に達することが解りました。それに加え、政府が所有する原子力関連施設からは107,430立方メートルの放射性廃棄物が排出されることも明らかになりました。

 ベルリンで持続可能エネルギーの調査とコンサルタントを行っている、非営利団体のオーコ研究協会の原子力問題の専門家であるマイケル・ザイラー氏は、ドイツのこの記念碑的な事業となる全原発の廃炉は、控えめに見積もっても「2080年までに完了することはないだろう」と語りました。「この予想は、これからどのような妨げも無く、全ての作業が順調に進むと仮定した上で立てた、控えめな数字です」

 以上、引用おわり。

 ただ、ドイツでも政治の潮流に変化が見られ、一種の自国中心主義が台頭してきているように見受けられます。「緑の党」が退潮で、大連立の可能性が取りざたされています。そのなかで、原発廃炉の行方はどのような影響を受けるのか、注視したいと思います。

 日本では、安倍政権が廃炉への作業は口先ばかりで、逆に原発再稼働に注力しています。国会でも、国民の安全、安心を確実にするより、「安定多数の暴走」が目立つようになりました。日本という国は、安倍政権に任せておくと、「世界の厄介モノ」になり果てるのは確実です。

 安倍首相は国連総会出席を兼ねて、カナダ、アメリカを訪れます。日本の何を発信するのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1735 ・小沢一郎氏のオリーブの木構想は、「新党結成」へ転換

2013-09-22 07:56:06 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1735(130922)をお届けします。

・小沢一郎氏のオリーブの木構想は、「新党結成」へ転換

 安倍首相によって、日本という国がうさんくさい国に急速に変貌させられつつあります。このうさんくさい国は、いずれ東アジアに大きな厄災をもたらす存在として歴史を繰り返すことになるのでしょうか。

 子どもたち、孫たち、もっと先のこれから日本という領域で生まれ育ち生きていく人々のため、現在目立ってきたうさんくさい流れを、何んとかして方向転換させなければという思いが日々、強くなっています。自公という巨大政治勢力に対抗できる力強い流れを生み出す必要が、喫緊の課題だと思うのです。

 小沢一郎氏が昨日9月21日に、改めて「政界再編」へ強い決意をみせました。テレビ大阪の昼の番組「ニュース新書」で、田勢康弘氏のインタビューに答え、野党再編は「既存政党同士がくっつくのではなく、新しい受け皿を作ることになる」と話しました。

 つまり、既存政党の合従連衡ではなく、政策を中心に志を同じくする勢力が一つの旗の下に結集しようとする構想です。既存政党の連携では基盤が弱く、今必要とされる政治課題を強力に進めていくには、やはり新しい政党が必要だということのようです。いわゆる「オリーブの木」は断念し、新党結成をめざすという意志表示と受け取れます。

 田勢氏は、日経新聞の論説副主幹まで務めましたが、日経出身としては珍しく(失礼!)まともなジャーリストの地位を確立し認めさせる実力を発揮してきました。今年初めの同じ番組での小沢インタビューに続き、今回はその続報という意味合いを兼ねたもので、田勢氏が「政界再編の目」として小沢氏をウォッチし続けていることをうかがわせます。

 田勢氏は日経時代には、黒河小太郎のペンネームで政界再編の政治小説を書き、政治の流れをぴったり当ててきた多くの実績などで、政治評論家として信用を得ています。

 小沢氏は、新党結成の時期を、「来年4月の消費税引き上げ後」と考えているようです。来年4月に消費税が引き上げられると、私たち庶民の日常生活にさまざまな悪影響が出てきます。それが現実に現れると、アベ・マジックに目くらましを食らっていた人々も、ようやく目が覚める。政治の潮流を変えるのは、この時期。これからの半年間は、表でも、水面下も様々な働きかけを行う。

 もちろん、民主党のまともな人たちにも働きかけるでしょう。場合によっては、現政権下の人々で心ある人とは一緒に政治改革、日本の洗濯を進めようと呼びかける。

 世界に貢献できる日本、胸を張って子どもたちに引き継げる日本をつくるため、これまで政治へのかかわりを嫌っていた人々も、勇気を出して一歩踏み出しましょう。

 


1734 ・たった一日だけの平和ですら実現できない人間社会

2013-09-21 07:25:22 | 日記

おはようございます。
生き生き箕面通信1734(130921)をお届けします。

・たった一日だけの平和ですら実現できない人間社会

 国連が「世界平和の日」を定めて31年。本日9月21日は、「世界平和デー」です。しかし、例えばシリアでは、今日もまだ一発触発の緊張が続いています。戦争の恐れから逃げ出した難民は、何百万人にも上ります。もう何か月も、何年も学校に通えていない子供があふれています。

 ローマ教皇ベネディクト16世は今年初め、「世界平和の日のためのメッセージ」を発しました。

 「平和を実現する人々は幸いである」とマタイ伝の言葉を引いて、平和実現のために立ち上がることを世界中の人々呼びかけました。

 平和を危険にさらす原因として、儲けを優先する市場原理主義をあげ、こう批判しています。「わたしは、貧富の差の拡大と、利己主義・個人主義的なものの考え方(それは無軌道な金融資本主義にも示されています)の支配によって生じる、緊張と対立の温床となるものに憂慮を感じています。さまざまな形のテロと国際犯罪に加えて、原理主義と共振主義が平和を危険にさらしています」と。

 「罪とは、利己主義と暴力、貪欲と権力欲、支配欲、不寛容、憎しみと不正な構造です」と指摘。これらを超越して、平和を実現しようと強調しています。

 「平和は、自由のうちに、人格の尊厳に即して実現される秩序です。平和は夢でもユートピアデモありません。平和は可能です」と、強く訴えています。そして、「平和を実現する人は、いのちを完全な意味で愛し、守り、推進する人である」とし、「平和を実現するための道は、なによりもまず、人間のいのちを尊重することです。完全ないのちは、平和の頂点です。平和を望む人は、いのちへの危害や犯罪を容認することができません」

 「平和を実現する人々は、過程の共通善と社会正義に対する熱意と、効果的な社会教育への取り組みを深めなければなりません」

 「復讐を否定してください。自分の過ちを認めてください。とがめだてをせずに謝罪を受け入れ、ついにはゆるしてください」

 「どうか諸民族の指導者を照らしてください。彼らが、その市民の正当な福祉を配慮しながら、平和という貴いたまものを守ることができますように。すべての人の心を燃え立たせてください。彼らが分裂をもたらす隔ての壁を打倒し、相互の愛のきずなを強め、他者を理解し、侮辱した人をゆるすことができますように」

 以上、教皇のメッセージ、おわり

 本日はニューヨークの国連本部において「平和の鐘」を鳴らす式典が行われます。この鐘は日本の国会が寄贈したものですが、いまではこの式典自体が日本で報じられることは少なくなりました。

 そして、安倍政権は憲法解釈を変えるだけで集団的自衛権を行使できるようにし、アメリカ軍とともに戦争をすることができる国にしようとしています。

 人間という生物はどこまでどう猛なのでしょう。せめて一日くらい平和を実現できないものでしょうか。そしてそれを一日ずつ延ばしていけないものでしょうか。