いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

今日もつくばで、 炎上処理とつくばの地理・歴史

2013年11月03日 19時51分27秒 | 筑波山麓


 国土地理院 までのご案内 (本家サイト) 

■ 炎上した仕事の後始末のため、3連休は仕事だ。 でも、朝から晩まで実験する必要もない。さらには、誰もいないので、気が楽。 メールも電話も来ないし。 3連休二日目の今日は午前中に、実験。 実験といったって、~窓に並べたフラスコ瓶に、月の雫集める~ ような優雅なものではないのが残念。そもそもフラスコなどといった上品な実験器具も、今日は、使わない。 大量合成のやりおなしである。大きな装置を使うのだ。大量の薬品を使うのだ。

やっていることは下記のごとし;

・理系の研究というのは、大半が作業だ。朝9時から夕方8時まで、機械を使って試みる。

・たいていは、実験機械を大きく強くする、ということしか考えつかない。

美術博士 純丘曜彰教授のドイツ大学講義日誌殿、ブログ記事:考える、という仕事

そして、

・そんなのは、民間企業でやればいい。

そうなんです。 やっています。 でも、ひとつ大前提条件があるんです。

・役に立つこと ・お金になること  (関連愚記事;  ・役に立つこと ・お金になること ・職にありつけること ) 

儲からなければ、いけないのです。 カネ儲けです。 難しいです。 つらいです。

▼ 午後は、西大通り沿いにある、国土地理院の企画展「つくば ときの記憶」 を見物にいく。

北海道のように原野に新しい街を作る方が、まだ楽なような気がする。

つくばの学園都市の現在の複雑さは旧来の伝統的村落に人口都市を上書きしてできたことにもある。

もっとも、このことは予想されていなのだろう。だから、比較的人や村落のない地域を一生懸命選んだのだ。

それが、今のTXつくば駅を中心とする地域。 地理的には台地で、水の便が悪く、田んぼはもちろん、畑も少ない。土地利用は雑木林。

旧来の道路(橙茶色)に都市計画での新規道路(青色)。

中心部(東西南北大通り)は整然としているが、周辺は古来の道で、むちゃくちゃ。

▼ 歴史 

地理に歴史を見るのは楽しい。古い地図と新しい地図を比べるとその地域の変遷がわかる。

知らなかったこと。 つくばは松林で有名である。 っていうか、昔、移転で東京からつくばに来た人たち(現在の年齢65-75歳)は、しばしば、「昔は、松林しかなかった」という。

例えば、赤塚公園の松群は、学園都市建設の時に、従来の松林を残したものらしい。

ソース

で、その松林はつくば固有のものではなかったと知る。 すなわち、江戸時代まではこのつくばの台地は落葉樹が植生していた。近代に入り、東京が発展し、東京での燃料需要が高まった。その当時の家庭用燃料は木炭だ。それで、つくばの台地の落葉樹は切られ、木炭と化した。その後に植林されたのが、松というのだ。だから、この松も近代以降の姿なのであろう。

 ソース