昨年の「働いたら負けかと」:今年の衝撃お言葉に続く、今年のお言葉大賞。
y遺伝子
■この「y遺伝子」のロジックを聞いたとき、げらげら・にこにこわらってしまって、最後はとまらなくなってしまった。書かれたものを通じて、間接的に八木センセのy遺伝子「理論」を見てはいたが詳細はわからなかった。そうこうしてテレビで平沼さんがトウトウと「y遺伝子」のロジックをご披露あそばされたのであった。このときです、笑撃を受けたのは。科学もなく、遺伝学も知らない昔から皇統を維持する人は結果的に「y遺伝子」を「知っていた」のです、との意を言っていた。コメンテーターとして同席していたは笠原英彦さんはあっさり「皇室の伝統とはそういうものではないでしょう」とうっちゃり。
♪~♪~よーく、考えよー、イデンシ大事だよ~ ♪~♪~
■この皇統問題以前に、ここ数年おばかだなーと思っていた風潮に人間の日常的行動などをなんでも「脳」と「遺伝子」にこじつけて説明しようとすることがある。そういう話は俗流であり、めくじらを立てることもないのだろうけど、何か科学的な切りはしの知識をつかってものを語ればロジック全体が科学的=正しいという風潮。おばかだよね。これは、どっちの料理ショーで、やたらこまい食材や調味料のひとつひとつを高価で希少なものでそろえれば、できた料理がおいしいみたい考えとシンクロしてるよね。
■皇統・神武天皇のy遺伝子理論の何がおかしかったかというと(それは上記の擬似科学主義に加え); 皇統・神武天皇のy遺伝子理論が成り立つための前提のひとつとして、母親の
姦通
がないことが必須である。
そこで、皇統・神武天皇のy遺伝子理論派の諸君は、げんずものがたり、さ読んだことないのけ?
■ いずれの御時にか、親王さまが帝のよめはんに なま・なかだし。
なま・中出しはだめよ。
<女官たち>;
「親王さま、中出ししちゃったらしいわよ。」
「だいじょうぶよ、神武天皇の y 遺 伝 子 なんだから。」
■ もっとも、皇統・神武天皇のy遺伝子理論派が、光源氏は親王であり、神武天皇のy遺伝子なのだからOK! 藤壺上も、 科学もなく、遺伝学も知らない昔から皇統を維持する人は結果的に「 y 遺伝子」を「知っていた」のです、だから藤壺上は神武天皇のy遺伝子ホルダーに、 なか・生出すさせたんだす、とか言ったり、そもそも源氏物語なぞフィクションだ、それにしても不敬なフィクションだ!といって「源氏物語」狩りをはじめたら、それはそれで、ごもっともでございます。