先週まではなんだか本当にしんどくて
ああもうダメだ と諦めモードに入っていたけど
今週の後半から少し何かがぬけてきたのか
パリでやるべきことやここにいる意味が
少し見出せたような気になって
そう確かにね 息子やここにいる日本人と
日本語ばかり使っていないで フランス語を
やってこそ 理解できる世界があるわけで
「わからないから嫌だ!」と言ってたら
いつまでたってもどうにもならない それがわかった。
昨日は「そうだよねえ じゃあテレビも少しは
みないとなあ 疲れるからやだとか言ってないでねえ」と
何気なくテレビをつけると なんとウィーンのカフェの
話をやっていて さすがはカフェ文化研究家?
一目みただけで もしやこのカフェはあのカフェではと
判別できる。映像にでてきた3つのカフェはどれも
私が行ったことのあるカフェで 会話はドイツ語なんだけど
フランス語字幕がついてて 蓮太郎に「ちょっと悪いけど
静かにしてよ!」とお願いをして 急遽テレビに釘付けになる。
それらのカフェではいまだに知的な会話やら出会いがあるらしく
新聞の数の多いことで知られていたウィーンのカフェでは
相変わらず世界中の新聞が読めるらしい。iPadの時代とはいえ
そういうのはやっぱり素敵だし カフェで知的な議論をしたり
シナリオを書いたり作品をつくったり そういうのが
いまだにあるのだということ それを知れて嬉しくなった。
そうだやっぱりフランス語がんばろう!と思った矢先
今度はParis-Bistro.comの事務所に行って
蓮太郎を寝かしつけたら それから代表と一緒に
Salon de Saveurという、食の見本市みたいなのに
行かせてもらった。もうだいぶフランスに慣れてくると
「フランスって結局チーズとワインとハムなんでしょ!」
という気になって ううたまには他のものが食べたい、、、
日本の食って なんて豊かなんだろうと思うけど
それでもやっぱり美味しいものを食べると
ちょっと壊れかけてた私のお腹も「うーん美味しい」と
思ってしまって また今日も日本食の予定がどこかに行ってしまう。
(ちなみに息子はおにぎりをつくっていってもサンドイッチを
選ぶほどパン好きです)
さてそこで代表にまたいろんな人を紹介してもらい
そこで出会ったアヴェイロン地方でパンを作っている人の
話は面白かった。また記事をちゃんと書きますが
彼のパンは半分焼けた状態でビストロなんかに卸すことができ
あとはお店のオーブンで15分ほどやいたら完成というもので
パンの耳はかなりカリカリサクッとしていて
中身もやわらかすぎず、固すぎず、ちょうどいいかたさで
彼のパンは他のパン屋さんのパンみたいに
主張の強いパンじゃなくって パンドカンパーニュみたいに
変につよい酸味があったり パンの味が強くて
フォワグラとかチーズの味を殺してしまう様なものではなく
ベッドのような存在でありたいんだそうな。
この時はパンだけでよくわらからなかったけど
そのあとこのパンはとても威力を発揮してくれることになる。
この後また事務所に戻って しばらくすると息子が起きて
それでは帰りまーすとメトロに揺られて急いでお家に帰り
友達と約束していたバドミントンをすることに。
さて そんな夜 7時すぎに私が勝手に思いついた
あ 今日の夜ピクニックしない?代表が買ってくれた
おいしいパンあるし ご飯つくるのの面倒くさいし
よかったらバドミントンのあとどうですか
という そんな程度の思いつきピクニックに
気がつけば最終的には7人も集まって
なんだか素敵な夜だった。 そう パリは
夜にピクニックができるのです(夜もけっこう明るいから)
そうして我らは1時間くらい風が吹く中バドミンドンして
「そういえばねー私京大にいたときエセバドミントン部っての
してたんですよ」と彼女に話し(彼女は日本人)
「おーじゃあパリでもバドミントン部しようか」という
話になって 「じゃあ週に1回くらいどうですか」という話になる。
かつて大人がパドミンドンをしている姿をみて自分もしたくて
すねまくってた息子はというと 意外といい子で
自分のボールで遊んでて たまにかまってバドミントンの練習を
してあげてたら 我等が9時すぎにご飯を食べはじめ
「いやーこんなのいいねえ 幸せだねえ」と
言っていたとき息子も「しあわせー」と言っていた。
おおそうだったのか ほったらかしだと思ってたけど
意外と幸せだったのか。昨日の息子はことのほか幸せそうで
その人に「どうしたらこんな風に育てられるの?」と
言ってもらえてちょっと嬉しくなった。
フランスに来てから日本と子育て観が全然違って
しんどかったこと 来た当初はいい子にすることなんて
できなかったことなどなどを話しながら
めちゃくちゃおいしいパンとめちゃくちゃおいしいチーズを
食べて 「いやーこのパン やばいねえ」と話してた。
「これ パリで買えないの?」「うーんレストランには
卸してるって言ってましたけど」このパンは
前に田舎のマルシェで買ってもらったパンみたいで
すっごくおいしくてチーズやらハムにマッチする。
これ 日本で絶対うけると思うなあ
パリでもなかなか食べられないくらい美味しいのなら
日本じゃもっと手に入らない そう思うけど
また記事を書くのでみてください。
http://www.paris-bistro.com/japon/cuisine/pain_cazottes.html
さて そんな風にもう夜なのに
子供をつれて ワインを飲んで 酔っぱらいながら
ピクニックして 子供をおんぶして走り回ったり
息子はおもちゃのトランペットをふいてみたり
そんなことをして寒いねえといってたころに(22時過ぎ?)
もう一人子供を抱えたお母さんもやってきたりして
「ママばっかりやってたらしんどいもんね
ちょっとそこで一杯飲んで行かない?」と誘ったりして
その公園のすぐ隣にある大きなホールに出現していた
クレオール風のバーみたいなところに
子供2人を連れて行き 「いやあパリに
こんなゆったりしてしかも子供連れて行ける様な
ところがあるなんてね!」とみんなで驚き喜んでいた。
そのバーはとても素敵で空間がめちゃくちゃ広くて
子連れでも平気な雰囲気なんだけど さすがに
そんな人ほかにはいないかと思っていたら
あ いたいたアフリカ人の2歳くらいの男の子。
そんな雰囲気がいいよねえ
パリはきっと もっとフランス語に自身をもって
そう 自分を表現しだしたら 誰かとの会話を
楽しもうって 自分から 声をかければ
きっと楽しくなっていく。昨日ははじえめて息子と一緒に
カフェのカウンターに入って行った。そう
そういう勇気をちょっと出せれば 勇気は次第に
慣れに変わって もう勇気なんかいらなくなるから
そうやってだれかとコミュニケーションすることが
本当はすごく私を救ってくれるんだろう
パリには緑もあれば公園もあり ピクニックが
どこでもできて そこでスポーツだっていろいろできるし
カフェも山ほどあるわけで 都会にいるのに
リラックスした そんな生き方が可能なのだろう
そこにコミュニケーションがあったなら
自分からの働きかけがあったなら もっと
楽しくなるのだろう もうくらいところから
抜けて行きたい 私も自分で 積極的に関わってみたい
そうしたら何かが見えるだろうか
思いつきのピクニック とても素敵な夜だった。