今更だけど^^;
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2016第6戦、NHK杯。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:78.18(4)
「Nightingale Tango」「John Gray」♪ ロシアで放送されていたアニメ「ヌー、パガジー!」からの曲。昨季からの持ち越しプログラムで、ひょうきんな振付はもう堂に入っている。4回転トウループが3回転になってしまったが、トリプルアクセルは見事に決め、3回転フリップに2回転トウループをつけてリカバリー。スピン3つレベル4でそろえてきた。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:70.50(10)
「Voodoo Child」♪ グレーのグラデーションTシャツ。ジミ・ヘンドリックスのエレキにのって、トリプルアクセルから。ルッツ・トウは3-2になった。3回転フリップは惜しくも回転不足。
ワイルドな動きのステップも魅力的。得意のシットスピンはお地蔵さんのような姿勢がユニーク。
コーチのステファン・ランビエールがハイタッチしようと待っていたら、エッジカバーが先だった(笑)
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:87.94(2)
「海賊」♪ 黒っぽいレース。バレエらしいしなやかな動き。4回転ルッツ転倒、4回転フリップ+3回転トウループは鮮やかに決める。トリプルアクセルは両手をついたので転倒扱いになってしまった。
ジャンプにミスがあったが、フランス杯のときよりしっかり踊れていたと思う。プログラムそのもので惹きつけられるようになってきた。
田中刑事 SP:80.49(3)
「ブエノス・アイレスの春」アストル・ピアソラ♪ コーチの話にうん、と頷いて出て行く。昨季から持ちこしのプログラムはマッシモ・スカリ振付。4回転サルコウはステップアウトしたが、トリプルアクセルとフリップ・トウ3-3は余裕。つなぎやステップの中の動きは、柔らかい部分とダイナミックな部分の両方があって、疾走感のあるタンゴになった。
自己ベスト更新
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:74.33(8)
「Writing's on the Wall (James Bond - Spectre) 」♪ 白シャツ。しっとりしたボーカル曲。4回転トウループは両足着氷でダウングレード判定となった。トリプルアクセルも両足着氷になって加点がつかず、ルッツ・トウはセカンドが変な下り方の2回転になってしまった。コンビネーションスピンが2姿勢としてV得点になったのも、ちょっと痛かった。
目を瞠る高さのバレエジャンプ、美しいイナバウアーなど、見せ所は満載。フリーは巻き返せるか。
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:75.13(7)
「Chambermaid Swing」♪ 茶系の燕尾服風にボウタイ。軽やかなトリプルアクセル、4回転トウループは手をついてしまった。コンビネーションスピンはちょっとトラベリング(スピンの位置が移動してしまうこと)が目立ったかな^^;
フリップ・トウ3-2は3-3にしたかったところ。ノリのいいステップで会場を沸かせたが、レベルは2止まり。細かいところで取りこぼしがあった感じ。
日野龍樹 SP:72.50(9)
「Artsakh」♪ 握手しようとした長久保コーチに、グータッチをして出て行った。黒に銀の飾りの衣装。曲はアルメニアの民族音楽。ルッツ・トウ3-3、トリプルアクセルと滑らかに下りる。丁寧にスピン、足を換えた後に少しスピードが落ちたかな^^; 3回転ループもきれいに下りたが、GOEでマイナスをつけているジャッジがいるのは、「コネクティング・ステップまたはそれと同等のスケーティング動作からただちに行う」が不十分と見なされたと思われる。
気持ちを込めてステップを踏み、大きなミスなく終わった瞬間にこみあげる感情。自己ベストも更新。
エラジ・バルデ(カナダ) SP:76.29(5)
「The Sound of Silence」♪ グレーのグラデーション。渋い声の男性ボーカルで、なめらかな伸びのあるスケーティング。3回転フリップは高さがあり、トリプルアクセルはややこらえたが頑張る。ルッツ・トウ3-3も決まり、ラウンジポジションから入るシットスピンなど、細かいところに工夫があった。流れの美しいプログラム。
コーチをブルーノ・マルコットに変えて正解だった。
羽生結弦 SP:103.89(1)
「Let's Go Crazy」プリンス♪ 衣装を紫系に変えてきた。肩の動きひとつでもしっかりと音楽を表現する。4回転ループは惜しい!ステップアウト。サルコウ・トウ4-3に2.29、トリプルアクセルに3.00と物凄い加点を得た。フライングキャメルの姿勢の美しさ、掲げた手は指を一本立てたり開いたり。シットスピンは「ヘ」の字姿勢から入るなど、工夫も多い。
エレキの音を全部拾っていくようなステップは、片膝をついて仰向けになるところで盛り上がり レベル4に加点1.80、これも満点に近い。
終わってちろっと舌を出し、指で「あと少し」。ループね 得点を待って両手をこすりあわせる動作に笑いがもれる。自身も会場も楽しめたプログラム
グラント・ホックスタイン(アメリカ) SP:68.31(11)
「Due Tramonti 」♪ グレー系。4回転トウループ転倒、後半のルッツ・トウは間にターンが入って3-2。ジャンプは不本意だったが、イーグルなどは素敵。
ナム・ニュエン(カナダ) SP:75.33(6)
「Love Me or Leave Me」♪ 水色の半袖ポロ。サルコウ・トウで4-3、決まった!トリプルアクセルも大丈夫。どうしてか3回転ルッツで転倒^^; 肩や視線、手先の動き等をうまく使って、ジャズのグルーヴ感をしっかり表現。こういう曲が得意そう。
もう少し全体にスピード感があるとよかったかな。
結果、羽生がトップに立ち、2位にネイサン・チェン、3位に田中刑事がつけた。4位コリヤダ、5位バルデ、6位ニュエン、7位ビチェンコ。ブラウンが8位と出遅れたが、3位との差は6点くらいだから、表彰台争いには絡めるか。初出場の日野は9位。
やはり盛り上る男子
最新の画像[もっと見る]
- なぜコーヒーに果汁を入れるのか 2時間前
- 高得点! 1週間前
- これが、あの 2週間前
- 夜桜 2週間前
- ツーオンアイス 3週間前
- 花の季節 3週間前
- この人が表紙とあれば 3週間前
- 世界フィギュア2024あれこれ 4週間前
- 世界フィギュアスケート選手権2024エキシビション出演リスト 1ヶ月前
- 世界フィギュアスケート選手権2024エキシビション出演リスト 1ヶ月前