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世界ジュニア選手権2024男子FS

2024年03月02日 21時30分22秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2024男子フリージャッジスコア)。

<G1>
アレクサンドル・ヴラセンコ(ハンガリー) SP:62.12(24) FS:119.73(19) Total:181.85(21)
 「Iron Sky」♪ グレー系。3サルコウ、3アクセルとさりげなく決めた。3フリップ+3トウで手をついたが、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、2アクセル+2アクセルなど他にミスなくジャンプを跳ぶ。
 スピンの出のイリュージョンをしっかり見せ、演説調ボーカルのパートでじっくりイーグルのコレオ。全体にまとまった。

コンスタンティン・スパタシヴィリ(ジョージア) SP:63.99(19) FS:118.69(21) Total:182.68(20)
 「Where's My Love」「Who Will Save You Now」♪ 水色と青。3アクセル頑張り、2アクセルでやや詰まる。3ループ+2アクセル、3ルッツ+3トウと下りるが少しずつ傾いたりふらついたり、あまりGOEでプラスがもらえない それでも大きなミスはなく、丁寧に滑りきった。

デニス・クルグロフ(ベルギー) SP:63.09(22) FS:106.12(24) Total:169.21(24)
 「Cold Blood」♪ 黒T。冒頭の3ルッツ転倒、フリップでパンク、3ループ転倒と続いて心配になったが、3ルッツに2トウ+両手上げ2ループを付けてリカバリー、3ループにも2アクセルを続け、2アクセル+3トウ、最後は3サルコウと頑張った。
 今大会最年少、立て直した精神力が素晴らしい。

イエンハオ・リ(ニュージーランド) SP:62.84(23) FS:134.63(8) Total:197.47(12)
 「Garde Confiance」♪ 臙脂ベスト。3アクセルは高さがあったが惜しい転倒。しかしその後はミスなく、3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2アクセル、3フリップ+片手上げ2トウなど全て決めた。ドーナツからキャッチフットで高く上げるキャメルスピンがきれい。ビールマン姿勢やY字を入れるコンビネーションスピン、表現力豊かなコレオでも拍手が起こっていた。

アンソニー・パラディス(カナダ) SP:63.19(21) FS:130.42(10) Total:193.61(15)
 「Yours」「Heartbreaking Indifference」♪ 白ノースリーブに指出し手袋、赤ネイル。3ルッツは手をついて単独に。3トウ+オイラー+3サルコウがきれいに入る。後半ルッツでパンクしたが、3トウ+2アクセルは決まった。
 クリムキンイーグルからスパイラルのコレオ、キャメルからビールマン姿勢に持っていくスピンなど、ユニークで素敵。

タミル・クーパーマン(イスラエル) SP:63.60(20) FS:119.23(20) Total:182.83(19)
 「オペラ座の怪人」♪ 白フリルブラウス。3アクセル+3トウは早く開いてしまった感じ。2本目の3アクセルはきれいに決まった。ルッツ、フリップと2回転になったが、最後の3サルコウに2トウをつけてリカバリー。
 激しい動きのコレオにはハイドロブレーディングを入れて、ドラマティックに演じる。全体に動きが忙しない感じ

<G2>
キャスパー・ヨハンソン(スウェーデン) SP:65.71(15) FS:127.95(12) Total:193.66(14)
 「アバター」♪ ブルーに黒サッシュ。きれいに4サルコウが決まった! その後も3フリップ+3トウや3ルッツ+2アクセル+2アクセルなどノーミス(わずかにGOEで引かれるのはあまり流れないせいか)。動きはやや硬いが、一つずつ丁寧にやっているところは好感が持てる。クリーンに滑りきって思わずガッツポーズ

マッテオ・ナルボーネ(イタリア) SP:65.22(17) FS:123.67(17) Total:188.89(18)
 「Something In The Way」「Vespertillo」「Torn」♪ 黒系をストーンで飾って。4トウがスムーズに決まった。3アクセルは回避して3ループに。3ルッツ+3トウは良かったが2アクセルはややステップアウト。3フリップ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+2アクセルなど。スピンを側転で出る。
 できることはだいたいできた日、という感じ。

李宇翔(リー・ユーシャン、Yu-Hsiang LI)(台湾) SP:66.53(13) FS:126.73(14) Total:193.26(16)
 「エリノア・ラグビー」ビートルズ♪ ブルーの濃淡。地元の大歓声の中、落ち着いて3ループを決める。慎重に3アクセル、下りた! 3フリップ+2トウ、後半3フリップ+2アクセル+2アクセル、両手上げ3ルッツ+3トウ、両手上げ3ルッツと決めて力強いチェックポーズ。
 キャメルスピンは足をピンと伸ばして、振付の一つ一つにちゃんと意味を持たせ、観客とコミュニケーションを楽しみながら演じる。
 終わって自分でもびっくり!と口を押えた。地元で最高の演技

キリロ・マルサク(ウクライナ) SP:64.29(18) FS:116.13(22) Total:180.42(23)
 「Flight」「Everybody Knows」「A Dark Night」♪ 黒の左袖が赤。4サルコウはステップアウトしたが、3アクセルは素晴らしい高さ。3-3予定のルッツ+トウが2-2になったり、3-2-2予定のループ+アクセル+アクセルが2-1-1になったりとミスが出てしまった。終盤3フリップ+両手上げ2トウが決められたのはよかった。
 スピンをジャンプで出て、氷に拳を当ててフィニッシュ。ちょっと悔しかったかな。

垣内珀琉 SP:65.49(16) FS:127.33(13) Total:192.82(17)
 「Wake Me Up」♪ 白Tに黒ベスト。4トウは転倒したが、3ルッツ+3トウ+2トウや3フリップ+2アクセル、後半2アクセル+3トウなどしっかり決められた。コレオから曲が変わるところで生き生きと踊るパート、みんなが楽しみにしている 
 たぶんこのプログラムは滑り納め、楽しめたかな。

マティアス・リンドフォース(フィンランド) SP:66.06(14) FS:114.74(23) Total:180.80(22)
 ビゼー「カルメン」♪ 黒で闘牛士風。3ルッツ+2アクセル、2アクセル+3トウと前半は悪くない。後半3フリップ転倒で+SEQ、前半の3フリップを単独にしたのが失敗だったか。サルコウも2回転になってしまった。
 イーグルやハイドロのコレオなど頑張っていた。

<G3>
ダニエル・マルティノフ(アメリカ) SP:71.69(11) FS:124.14(16) Total:195.83(13)
 「Iron」♪ 黒から赤紫のグラデーション。4トウは着氷でつるんと滑って転倒。3アクセル+2トウは余裕、2本目の3アクセルも決まった。コレオから出たあたりで転倒 予定とジャンプ構成を変えたせいか、コンビネーション/シークエンスが4つになって+SEQがついてしまった。
 キャメルスピンなんかはきれいだが、ジャンプの跳びすぎはもったいない

イ・ジェクン(韓国) SP:70.15(12) FS:142.07(5) Total:212.22(6)
 「ロミオとジュリエット」♪ ワインカラーのベスト。3アクセル+2トウが決まり、2本目の3アクセルもこらえる。3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2アクセルがきれいに入ったのに、最後の3サルコウで転倒は惜しい。
 ジャンプの空中と着氷の姿勢、キャメルスピンの姿勢など体の線をきれいに見せる。ハイドロを入れたコレオなど。スケーティングも高く評価された。

中村俊介 SP:72.85(10) FS:142.61(4) Total:215.46(4)
 「ナザレの子」♪ ベージュからグレー。美しい4トウが決まった 3アクセル+2トウ、3ルッツとしっかり跳ぶ。2本目の3アクセル転倒したが、3フリップは問題なし。大きなスライディングを織り込むコレオでじっくり表現し、3ループでこらえたので単独に。3ルッツ+オイラー+3サルコウを決めた。
 転倒は惜しいが、力強いプログラムでトップに立った。

アルレット・レヴァンディ(エストニア) SP:75.43(8) FS:136.55(6) Total:211.98(7)
 「Baikal(映画「Dans les forêts de Sibérie」より)」♪ 上から黒紫白。きりっとした表情で入っていく。ターンからの高々と跳んだ2アクセル、両手上げ3ルッツ+オイラー+3サルコウ鮮やか、3ループはやや詰まった。雄大なイナバウアーからイーグルのコレオから2アクセルに。3フリップ+両手上げ3トウ、両手上げ3ルッツが決まったのに、次が1フリップ+1トウになるミス。
 しかし芸術性の高さが可能性を感じさせる。

ヤクブ・ロフェク(ポーランド) SP:75.55(7) FS:123.49(18) Total:199.04(11)
 「Minnie the Moocher」♪ 黒系。曲のイントロ部分で3ルッツ+3トウを決めてムードを作る。3フリップに2アクセルを続け、3ループは単独に。イリュージョンを織り込んだスピン、後半3トウで転倒、3ルッツはOK。コンビネーション/シークエンスが後半にはできなかった。 最後のスピンをジャンプで出てフィニッシュ。
 キス&クライでは笑顔

ジェイコブ・サンチェス(アメリカ) SP:73.35(9) FS:125.82(15) Total:199.17(10)
 「サラバンド」♪ ブルー系。3アクセルで手をついたが上手く2アクセルに繋げる。2本目の3アクセルはステップアウト。両手上げ3ルッツはきれい。次のルッツでパンク、2アクセル+3トウは入ったがフリップでパンク
 ラストのコレオ、バタフライから片手側転風などで見せる。

<G4>
アレクサ・ラキック(カナダ) SP:77.74(4) FS:134.00(9) Total:211.74(8)
 「No One Like You」♪ 紺とブルーグレー。軽々と4トウを跳んだ 3アクセル転倒したが、3ループ+3ループは見事! 後半2本目の3アクセルになんとか2トウをつけ、3フリップ+2トウ+2アクセル頑張った。スピンの出に側転。

エドワード・アップルビー(イギリス) SP:75.69(6) FS:129.86(11) Total:205.55(9)
 「Sand Wick」「Excommunicado」「John Wick Mode」♪ 黒系。コーチに向かって微笑みながら位置につく。完璧な3アクセル+3トウ、3アクセル単独、3フリップ+2アクセル、両手上げ3ルッツと前半のジャンプは完璧 だったのに、、、
 後半2アクセル+オイラー+2サルコウ、これはまあまあだったが、3フリップ転倒、ループが2回転に。それでも1回転ジャンプやハイドロのコレオなど最後まで諦めずに頑張った。

中田璃士 SP:77.60(5) FS:151.71(1) Total:229.31(2)
 ジェームズ・ボンド・メドレー♪ 黒にシルバーのテープ。4トウ、両足着氷みたいな感じになったが、3アクセル+3トウ、単独3アクセル問題なし。3フリップ+オイラー+3サルコウもいい流れ。3フリップ+2アクセル、クリムキンイーグルやハイドロのコレオで歓声が起こる。いつもより力強く戦ってるボンド ラストの2アクセルも余裕で決まった。
 シーズンベスト更新はならなかったが、トップに立つ。

アダム・ハガラ(スロバキア) SP:78.02(3) FS:147.59(3) Total:225.61(3)
 「Dream On」エアロスミス♪ ブルー系。3アクセル+2トウ、ちょっと回り過ぎて乱れる。単独3アクセルきれいに、3フリップ+3トウ、ランジから入る3フリップ+2アクセル+2アクセルはカッコいい。3ルッツ、3サルコウとジャンプほぼミスなし。
 すでにヨーロッパ選手権11位の実力者、プログラムの成熟度が高い。

 ここで中田璃士の表彰台確定。

フランソワ・ピトー(フランス) SP:78.79(2) FS:136.16(7) Total:214.95(5)
 「Cry Me a River」マイケル・ブーブレ♪ 黒シャツにワインカラーのベスト。4サルコウは回避して3アクセル+2トウから。次のアクセルでパンク 3ループ、3フリップと決めて立て直し、後半3アクセル単独はステップアウトで耐える。しかし3ルッツ転倒 3ルッツ+2アクセル+2アクセルは最後にオーバーターン。
 今日はピトーの日ではなかった、という感じ。

 アダム・ハガラの表彰台確定。

ソ・ミンキュ(韓国) SP:80.58(1) FS:150.17(2) Total:230.75(1)
 「ノートルダム・ド・パリ」♪ 臙脂から黒。美しいスケーティングで、勢いよく3アクセル+2トウ。2本目でパンクしたが、その後は落ち着いて3ループ、3フリップ+3トウ、3フリップ+2アクセル+2アクセルなどミスなし。イーグルやバタフライのコレオもストーリー性があり、キャメルスピンで袖口に付いてるひらひらがなびくのがきれい
 高評価の演技構成点、フリー2位ながらトータルで1位!

 結果、優勝はソ・ミンキュ、2位中田璃士、3位アダム・ハガラ、4位中村俊介はSP10位からジャンプアップ。5位ピトー、6位イ・ジェクン、7位レヴァンディ、8位ラキック、9位アップルビー、10位でようやくアメリカ勢のサンチェス。
 来季枠は韓国・日本が3、スロバキア・フランス・エストニア・カナダ・アメリカが2。
 ジュニアグランプリシリーズ出場枠、日本は女子に続いて最大の7大会2名を確保した(これ重要)。
 明日はエキシビション 来季から、世界ジュニアではエキシビションが必須ではなくなるとのこと。若い選手にはエキシビションはいい機会だと思うが、、、明日滑る選手は楽しんでほしい

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世界ジュニア選手権2024アイスダンスFD

2024年03月02日 16時41分01秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2024アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
アリサ・コルネヴァ/キーラン・マクドナルド(カナダ) RD:53.08(18) FD:77.10(17) Total:130.18(17)
 「It's Always Been You」「You Dazzling Light」♪ ピンク系。全体にとてもスムーズ。ステーショナリーリフトが上手。

ナタリー・ブラソヴァ・フィリップ・ブラス(チェコ) RD:49.69(20) FD:70.29(20) Total:119.98(20)
 「Arboles Bajo El Mar」「Con La Brisa」♪ 黒にメタルっぽいストーン。片足で立つストレートラインリフト、足を絡めるダンススピン。スペイン語の歌詞でオルタナ系の曲というのが面白い。最後のコレオスピニングで、女性が膝をついてしまってGOE減点になってしまったのがもったいなかった。

イリナ・ピドガイナ/アルテム・コヴァル(ウクライナ) RD:51.16(19) FD:83.63(12) Total:134.79(15)
 「Let Me Entertain You」「Angels XXV」「I Love Rock N`Roll」♪ 黒、メタリックなシャツを羽織って。女性が男性の股下をくぐってから入るツイズル、間の振付もカッコいい。女性の足をホールドしながら姿勢を変えていくストレートラインリフトがユニーク。肩にのせるローテーショナルリフトも迫力あった。

ソフィア・ベズノシコヴァ/マックス・ルルー(ベルギー) RD:53.62(17) FD:75.68(18) Total:129.30(18)
 「ノートルダム・ド・パリ」♪ カーキ、黒。きれいにキャッチフットしているローテーショナルリフト、間で女性の周りを男性がイーグルするツイズルが素敵。感情表現豊かなコレオステップから、ダイナミックにスライディング。
 女性がまだ14歳、これからすごく伸びそう。

ソフィア・ドヴァル/ウィクトル・クレザ(ポーランド) RD:54.19(16) FD:74.11(19) Total:128.30(19)
 「オペラ座の怪人」♪ 黒スリップドレス、白フリルシャツ。女性が男性の肩に両手を回した姿勢でのスピニングから。女性の体を回してからツイズルに入る。イーグルの背中に重心を置くストレートラインリフト。
 全体によく滑れていた感じ。

<G2>
ジニー・キム/イ・ナム(韓国) RD:54.73(15) FD:79.70(15) Total:134.43(16)
 「ザ・グレイティスト・ショーマン」♪ ピンク、極薄紫。丁寧にワンフット、肩から前に回るストレートラインリフト。アシステッドジャンプからダンススピンに入っていく。ツイズルで男女の距離がやや開いた。ややスピードが足りなく見えてしまうが、個々の技術は安定している。

ライラ・ヴェイロン/アレクサンダー・ブランディス(カナダ) RD:58.08(11) FD:89.32(7) Total:147.40(8)
 「スマイル」「街の灯」「ライムライト」♪ 水色系。コミカルな表情でコレオステップから、ムーディーな曲に変わってワンフットを滑らかに。ツイズルをぴったり合わせる。男性が女性を空中に横向きにするカーブリフト。ラストは花を摘んで女性に差し出す

アシュリー・スラッター/アトル・オンガイ‐ペレス RD:56.84(12) FD:83.57(13) Total:140.41(13)
 「5-10-15 Hours」「St. James Infirmary」「Great Balls of Fire」♪ 黒、白シャツにサスペンダー。身長差があるので、女性を軽々と回したり持ち上げたりしている感じ。

岸本彩良/田村篤彦 RD:56.75(14) FD:84.12(11) Total:140.87(12)

 「Misirlou」「Girl,You’ll Be A Woman Soon」「Pump It」♪ 白に黒、黒系。冒頭からパワーとスピード全開で、ツイズルをしっかり合わせる。回転の速いローテーショナルリフト、スローパートでダンススピン。ストレートラインリフトの姿勢変更に迫力。腕立て伏せが入るユニークなコレオステップ、足と手をホールドして逆さまにするアクロバティックなコレオリフトと見どころ沢山のプログラム。
 「頼むよ!」と篤彦くんが祈るキス&クライ、自己ベストにはちょっと遠い得点。取りこぼしが多かったかな

ヤーリ・ペダーセン/ジェフリー・チェン(アメリカ) RD:56.81(13) FD:87.74(8) Total:144.55(9)
 「オペラ座の怪人」♪ 紫、黒ジャケ。ワンフットからさりげなく低い姿勢のステーショナリーリフトに。全体に滑らかで安定。
 キス&クライにはタニス・ベルビンさん。

<G3>
ジーナ・ゼンダー/ベダ・レオン・ジーバー(スイス) RD:58.90(9) FD:77.15(16) Total:136.05(14)
 「This Bitter Earth On the Nature of Daylight」「This Unfair Earth」♪ グレーの胸元にピンク、ダークグレー。背中に逆さまに負ぶわれる形のストレートラインリフト。ツイズルでややふらつくところがあった。コレオステップで男性が仰向けになって手をつき、片手を女性が持って立ち上がらせる振付、めっちゃ難しくて独特。
 世界観を十分に表現するプログラム。

ダニア・ムアダン/テオ・ビゴー(フランス) RD:58.66(10) FD:85.86(10) Total:144.52(10)
 「Baiana」「On the Run」♪ 黒にカラフルな指し色、黄色に黒を羽織って。14歳と15歳、まだノービスに出られる年齢でいかにも小柄だが、きびきびした動きが目を引く。軽々とアシステッドジャンプ、じっくりとサーキュラーステップ、肩から膝上に逆立ちして下りるストレートラインリフト。片手と片足をホールド、女性がキャッチフットのステーショナリーリフトも見事。

セリーナ・フラジ/ジャン‐アンス・フルノー(フランス) RD:61.52(6) FD:95.14(4) Total:156.66(4)
 「Partida」「Porto Dio」♪ ブルー。きれいな姿勢で回転の速いツイズルから。女性を高く持ち上げたり下ろしたりするスピニング。ストレートラインリフトは下ろし方に工夫。コレオステップ、掛け合うような振付で物語を表現。
 シーズンベスト更新

クロエ・ニュエン/ブレンダン・ジアン(カナダ) RD:61.22(7) FD:89.87(6) Total:151.09(6)
 「Seeing is Believing」「Aspects of Aspects」「Love Changes Everything」♪ 赤ドレス、白Yシャツ紺ベスト赤タイ。スピンで始め、ダイアゴナルステップからさりげなくワンフットに入る。姿勢変化がすばやいストレートラインリフト。ツイズルをきれいに合わせ、音とシンクロするアシステッドジャンプ。
 全体に完成度が高い。シーズンベスト更新。

アンゲリナ・クドリャフツェヴァ/イリア・カランケヴィッチ(キプロス) RD:59.68(8) FD:81.40(14) Total:141.08(11)
 「Le Notti Di Cabiria(カビリアの夜)」♪ ピンク、グレー。女性を逆さまにするストレートラインリフトから続けてローテーショナルリフト。ツイズルの1つ目で男性がバランスを崩したが頑張って続ける。曲は田中刑事がオリンピックで演じたものの一つ。
 2人ともロシア生まれ。18歳と20歳、あと1シーズンジュニアに出られるが、来季はどうするかな。

<G4>
ノエミ・マリア・タリ/ノア・ラフォルナラ(イタリア) RD:62.58(4) FD:85.99(9) Total:148.57(7)
 「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 透け感のある紺。ダイナミックなアシステッドジャンプから、きれいに合わせたツイズル。スピードにのってダイアゴナルステップ、肩を回ってから膝上に片足で立つカーブリフト。肩を組んで仰向けになるフィニッシュポーズで男性が片足を上げたところで後ろに倒れてしまい、、、転倒扱いになってしまった。
 リフトでも減点があったようで、減点3は厳しい。

エリアナ・ピール/イーサン・ピール(アメリカ) RD:61.65(5) FD:92.44(5) Total:154.09(5)
 「ロード・オブ・ザ・リング」♪ 白からグリーン、グリーン。ジャンプして横抱きになるストレートラインリフトから、肩に足を絡めるローテ―ショナルリフトへ繋げる。丁寧なサーペンタインステップ。重厚な感じのプログラム、やり切った感じ。

エリザベス・トカチェンコ/アレクセイ・キリアコフ(イスラエル) RD:65.88(3) FD:96.80(2) Total:162.68(2)
 「Ojo Azules」「Danzante Vasija De Barro」「Sikuriadas」♪ ワインカラー、グレー。印象的なコレオステップでスタート。イーグルの前に立つストレートラインリフトから、ステーショナリーリフトに繋げるのは珍しい。片手と片足をホールドして難しい姿勢のダンススピン。ドラマティックなスライディングでフィニッシュ。
 女性の年齢から来季まではジュニアに出られるが、どうするかな。メダル確定!

ダリヤ・グリム/ミカイル・サヴィツキー(ドイツ) RD:66.11(2) FD:96.02(3) Total:162.13(3)
 サン‐サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」/「ハバネラ」♪ 蛍光ピンク、黒に赤。さりげなく足を絡めているダンススピンから。間に背中にのせる動きが入るツイズルはややふらついてレベル4は取れず。前から上に変えていくローテーショナルリフト。後半どんどん動きがよくなっていった。
 終わって女性が大きくガッツポーズ トップには立てなかったがメダル確定。

リア・ネセット/アルテム・マルケロフ(アメリカ) RD:70.16(1) FD:99.60(1) Total:169.76(1)
 「Anytime, Anywhere」「Cry」♪ ベージュ、白シャツ。ツイズルに入るところから間の動き、じっくりと見せてくれる。肩を回ってから膝上に立つストレートラインリフトからローテ―ショナルリフトに繋げる。体の線がきれいで、どこを切り取っても美しい。最後のコレオリフトを下ろすときにちょっとミスが出たが、そんなの関係ない! ジュニアの次元をとっくに超えている。

 結果、優勝はネセット/マルケロフ、2位トカチェンコ/キリアコフ、3位グリム・サヴィツキー。4位フラジ/フルノー、5位ピール兄妹、6位ニュエン/ジアン。岸本彩良/田村篤彦は12位だった。
 来季枠はアメリカ・イスラエルが3、ドイツ・フランス・カナダ・イタリアが2。2枠獲得が期待された日本、お預け。来季はいけるか
 ジュニアグランプリシリーズ出場枠は、6大会に1組を得た。“すみいぶ”吉田菫/小河原泉爽組もさっさと出してほしい。

 このあとは男子フリー。珀琉くん、俊介くん、璃士くん、頑張れ~~~

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