Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

世界ジュニア選手権2024アイスダンスFD

2024年03月02日 16時41分01秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2024アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
アリサ・コルネヴァ/キーラン・マクドナルド(カナダ) RD:53.08(18) FD:77.10(17) Total:130.18(17)
 「It's Always Been You」「You Dazzling Light」♪ ピンク系。全体にとてもスムーズ。ステーショナリーリフトが上手。

ナタリー・ブラソヴァ・フィリップ・ブラス(チェコ) RD:49.69(20) FD:70.29(20) Total:119.98(20)
 「Arboles Bajo El Mar」「Con La Brisa」♪ 黒にメタルっぽいストーン。片足で立つストレートラインリフト、足を絡めるダンススピン。スペイン語の歌詞でオルタナ系の曲というのが面白い。最後のコレオスピニングで、女性が膝をついてしまってGOE減点になってしまったのがもったいなかった。

イリナ・ピドガイナ/アルテム・コヴァル(ウクライナ) RD:51.16(19) FD:83.63(12) Total:134.79(15)
 「Let Me Entertain You」「Angels XXV」「I Love Rock N`Roll」♪ 黒、メタリックなシャツを羽織って。女性が男性の股下をくぐってから入るツイズル、間の振付もカッコいい。女性の足をホールドしながら姿勢を変えていくストレートラインリフトがユニーク。肩にのせるローテーショナルリフトも迫力あった。

ソフィア・ベズノシコヴァ/マックス・ルルー(ベルギー) RD:53.62(17) FD:75.68(18) Total:129.30(18)
 「ノートルダム・ド・パリ」♪ カーキ、黒。きれいにキャッチフットしているローテーショナルリフト、間で女性の周りを男性がイーグルするツイズルが素敵。感情表現豊かなコレオステップから、ダイナミックにスライディング。
 女性がまだ14歳、これからすごく伸びそう。

ソフィア・ドヴァル/ウィクトル・クレザ(ポーランド) RD:54.19(16) FD:74.11(19) Total:128.30(19)
 「オペラ座の怪人」♪ 黒スリップドレス、白フリルシャツ。女性が男性の肩に両手を回した姿勢でのスピニングから。女性の体を回してからツイズルに入る。イーグルの背中に重心を置くストレートラインリフト。
 全体によく滑れていた感じ。

<G2>
ジニー・キム/イ・ナム(韓国) RD:54.73(15) FD:79.70(15) Total:134.43(16)
 「ザ・グレイティスト・ショーマン」♪ ピンク、極薄紫。丁寧にワンフット、肩から前に回るストレートラインリフト。アシステッドジャンプからダンススピンに入っていく。ツイズルで男女の距離がやや開いた。ややスピードが足りなく見えてしまうが、個々の技術は安定している。

ライラ・ヴェイロン/アレクサンダー・ブランディス(カナダ) RD:58.08(11) FD:89.32(7) Total:147.40(8)
 「スマイル」「街の灯」「ライムライト」♪ 水色系。コミカルな表情でコレオステップから、ムーディーな曲に変わってワンフットを滑らかに。ツイズルをぴったり合わせる。男性が女性を空中に横向きにするカーブリフト。ラストは花を摘んで女性に差し出す

アシュリー・スラッター/アトル・オンガイ‐ペレス RD:56.84(12) FD:83.57(13) Total:140.41(13)
 「5-10-15 Hours」「St. James Infirmary」「Great Balls of Fire」♪ 黒、白シャツにサスペンダー。身長差があるので、女性を軽々と回したり持ち上げたりしている感じ。

岸本彩良/田村篤彦 RD:56.75(14) FD:84.12(11) Total:140.87(12)

 「Misirlou」「Girl,You’ll Be A Woman Soon」「Pump It」♪ 白に黒、黒系。冒頭からパワーとスピード全開で、ツイズルをしっかり合わせる。回転の速いローテーショナルリフト、スローパートでダンススピン。ストレートラインリフトの姿勢変更に迫力。腕立て伏せが入るユニークなコレオステップ、足と手をホールドして逆さまにするアクロバティックなコレオリフトと見どころ沢山のプログラム。
 「頼むよ!」と篤彦くんが祈るキス&クライ、自己ベストにはちょっと遠い得点。取りこぼしが多かったかな

ヤーリ・ペダーセン/ジェフリー・チェン(アメリカ) RD:56.81(13) FD:87.74(8) Total:144.55(9)
 「オペラ座の怪人」♪ 紫、黒ジャケ。ワンフットからさりげなく低い姿勢のステーショナリーリフトに。全体に滑らかで安定。
 キス&クライにはタニス・ベルビンさん。

<G3>
ジーナ・ゼンダー/ベダ・レオン・ジーバー(スイス) RD:58.90(9) FD:77.15(16) Total:136.05(14)
 「This Bitter Earth On the Nature of Daylight」「This Unfair Earth」♪ グレーの胸元にピンク、ダークグレー。背中に逆さまに負ぶわれる形のストレートラインリフト。ツイズルでややふらつくところがあった。コレオステップで男性が仰向けになって手をつき、片手を女性が持って立ち上がらせる振付、めっちゃ難しくて独特。
 世界観を十分に表現するプログラム。

ダニア・ムアダン/テオ・ビゴー(フランス) RD:58.66(10) FD:85.86(10) Total:144.52(10)
 「Baiana」「On the Run」♪ 黒にカラフルな指し色、黄色に黒を羽織って。14歳と15歳、まだノービスに出られる年齢でいかにも小柄だが、きびきびした動きが目を引く。軽々とアシステッドジャンプ、じっくりとサーキュラーステップ、肩から膝上に逆立ちして下りるストレートラインリフト。片手と片足をホールド、女性がキャッチフットのステーショナリーリフトも見事。

セリーナ・フラジ/ジャン‐アンス・フルノー(フランス) RD:61.52(6) FD:95.14(4) Total:156.66(4)
 「Partida」「Porto Dio」♪ ブルー。きれいな姿勢で回転の速いツイズルから。女性を高く持ち上げたり下ろしたりするスピニング。ストレートラインリフトは下ろし方に工夫。コレオステップ、掛け合うような振付で物語を表現。
 シーズンベスト更新

クロエ・ニュエン/ブレンダン・ジアン(カナダ) RD:61.22(7) FD:89.87(6) Total:151.09(6)
 「Seeing is Believing」「Aspects of Aspects」「Love Changes Everything」♪ 赤ドレス、白Yシャツ紺ベスト赤タイ。スピンで始め、ダイアゴナルステップからさりげなくワンフットに入る。姿勢変化がすばやいストレートラインリフト。ツイズルをきれいに合わせ、音とシンクロするアシステッドジャンプ。
 全体に完成度が高い。シーズンベスト更新。

アンゲリナ・クドリャフツェヴァ/イリア・カランケヴィッチ(キプロス) RD:59.68(8) FD:81.40(14) Total:141.08(11)
 「Le Notti Di Cabiria(カビリアの夜)」♪ ピンク、グレー。女性を逆さまにするストレートラインリフトから続けてローテーショナルリフト。ツイズルの1つ目で男性がバランスを崩したが頑張って続ける。曲は田中刑事がオリンピックで演じたものの一つ。
 2人ともロシア生まれ。18歳と20歳、あと1シーズンジュニアに出られるが、来季はどうするかな。

<G4>
ノエミ・マリア・タリ/ノア・ラフォルナラ(イタリア) RD:62.58(4) FD:85.99(9) Total:148.57(7)
 「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ 透け感のある紺。ダイナミックなアシステッドジャンプから、きれいに合わせたツイズル。スピードにのってダイアゴナルステップ、肩を回ってから膝上に片足で立つカーブリフト。肩を組んで仰向けになるフィニッシュポーズで男性が片足を上げたところで後ろに倒れてしまい、、、転倒扱いになってしまった。
 リフトでも減点があったようで、減点3は厳しい。

エリアナ・ピール/イーサン・ピール(アメリカ) RD:61.65(5) FD:92.44(5) Total:154.09(5)
 「ロード・オブ・ザ・リング」♪ 白からグリーン、グリーン。ジャンプして横抱きになるストレートラインリフトから、肩に足を絡めるローテ―ショナルリフトへ繋げる。丁寧なサーペンタインステップ。重厚な感じのプログラム、やり切った感じ。

エリザベス・トカチェンコ/アレクセイ・キリアコフ(イスラエル) RD:65.88(3) FD:96.80(2) Total:162.68(2)
 「Ojo Azules」「Danzante Vasija De Barro」「Sikuriadas」♪ ワインカラー、グレー。印象的なコレオステップでスタート。イーグルの前に立つストレートラインリフトから、ステーショナリーリフトに繋げるのは珍しい。片手と片足をホールドして難しい姿勢のダンススピン。ドラマティックなスライディングでフィニッシュ。
 女性の年齢から来季まではジュニアに出られるが、どうするかな。メダル確定!

ダリヤ・グリム/ミカイル・サヴィツキー(ドイツ) RD:66.11(2) FD:96.02(3) Total:162.13(3)
 サン‐サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」/「ハバネラ」♪ 蛍光ピンク、黒に赤。さりげなく足を絡めているダンススピンから。間に背中にのせる動きが入るツイズルはややふらついてレベル4は取れず。前から上に変えていくローテーショナルリフト。後半どんどん動きがよくなっていった。
 終わって女性が大きくガッツポーズ トップには立てなかったがメダル確定。

リア・ネセット/アルテム・マルケロフ(アメリカ) RD:70.16(1) FD:99.60(1) Total:169.76(1)
 「Anytime, Anywhere」「Cry」♪ ベージュ、白シャツ。ツイズルに入るところから間の動き、じっくりと見せてくれる。肩を回ってから膝上に立つストレートラインリフトからローテ―ショナルリフトに繋げる。体の線がきれいで、どこを切り取っても美しい。最後のコレオリフトを下ろすときにちょっとミスが出たが、そんなの関係ない! ジュニアの次元をとっくに超えている。

 結果、優勝はネセット/マルケロフ、2位トカチェンコ/キリアコフ、3位グリム・サヴィツキー。4位フラジ/フルノー、5位ピール兄妹、6位ニュエン/ジアン。岸本彩良/田村篤彦は12位だった。
 来季枠はアメリカ・イスラエルが3、ドイツ・フランス・カナダ・イタリアが2。2枠獲得が期待された日本、お預け。来季はいけるか
 ジュニアグランプリシリーズ出場枠は、6大会に1組を得た。“すみいぶ”吉田菫/小河原泉爽組もさっさと出してほしい。

 このあとは男子フリー。珀琉くん、俊介くん、璃士くん、頑張れ~~~


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界ジュニア選手権女子FS後半 | トップ | 世界ジュニア選手権2024男子FS »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿