フィギュアスケート・世界選手権2017、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
アナスタシア・ガリエタ/アヴィダン・ブラウン(<アゼルバイジャン) SD:45.58(31)
「L-O-V-E」「Put Your Hands On Me」♪ 黒、女性もパンツスタイル。わりと力強い感じでロック系の曲は得意そう。
ライラ・フィア/ルイス・ギブソン(イギリス) SD:54.82(22)
「Save My Soul」「Diga Diga Doo」♪ ブルー、黒ベスト。ツイズルを丁寧に合わせ、軽快なステップを見せる。リフトの回転速かった。自己ベスト更新。
セシリア・トルン/ユシヴィレ・パルタエン(フィンランド) SD:52.22(24)
「Fancy Man Blues」「Dance Little Sister」ローリングストーンズ🎵 黒。地元の大歓声、国旗が揺れる。手拍子にのってツイズルがそろうと拍手。ジャイヴでノリのいいステップ、肩に足乗せスプリットのローテ―ショナルリフトで盛り上がってフィニッシュ。
タチアナ・コズマワ/アレクセイ・シュムスキ(ジョージア) SD:42.71(32)
「Minnie the Moocher」「King of Swing」♪ 赤、Yシャツにタイ。膝上に立つストレートラインリフトから。ミッドナイトブルースはもう少しスピードがあるとよかったのかな。ツイズル頑張った。
<G2>
オリヴィア・スマート/アドリア・ディアス(スペイン) SD:60.93(16)
「プラウド・メアリー」ティナ・ターナー🎵 シルバー、グレー。サラ・ウルタドからイギリス人のパートナーに換えたディアス、洗練されて戻ってきた。一歩が大きくグライドするパターンダンス、ツイズルも速い。肩回りから片足で抱え込む姿勢のリフト。まずは自己ベスト更新でコーチたち(デュブレイユ&ローゾン)も笑顔。
カヴィタ・ロレンツ/ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ) SD:57.10(20)
「Come Together」「Black or White」マイケル・ジャクソン🎵 黒パンツスタイル、黒ジャケ。ノータッチステップの中で一瞬ふらつきそうになったが立て直す。直前の組と比べちゃうと伸びがないけど^^; 全体によくまとまっていた。
テイラー・トラン/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) SD:46.14(30)
「Good Night Moon」♪ 赤、黒。女性は東洋系。流れはよく、ブルースとロックの切り替えもうまくいった。ほぼミスなく、男性はガッツポーズだったが、あまり点は伸びず。コーチはマッシモ・スカリ。
マリー=ジャド・ロリオー/ロマン・ルギャク(フランス) SD:56.43(21)
「The Way You Make Me Feel」♪ 黒系。女性が直立姿勢で両腕だけで男性に支えられるリフトが秀逸。
<G3>
村元哉中/クリス・リード SD:54.68(23)
「The Sun's Gonna Shine Again」「I've Got a Woman」「Mess Around」♪ 黒に白スカート、下に紫のチュール。臙脂系チェックのジャケ。ブルースでしっかりとエッジにのってきれいに表現。曲が変わってからのノータッチステップ、ノリがよくて軽快。ツイズルはクリスが一瞬遅れたが頑張り、肩のせからスプリットのリフト決まった。
悪くないと思ったが点が伸びず・・・
ニコル・クズミチョヴァ/アレクサンドル・シニツィン(チェコ) SD:51.02(26)
「Soda Pop」「Dream a Little Dream」♪ 白、黒に水玉ジャケ。前半にアップテンポ、後半にゆったりブルースを持ってきた。リフトは女性が直立するタイプ。
ミン・ユラ/アレクサンデル・ガメリン(韓国) SD:57.47(19)
「Your Heart is as Black as Night」「I Am the Bet x Bang Bang Bang」♪ 黒ワンショルダー、紺と黒。じっくりブルースを見せ、女性逆立ち姿勢のリフトも品よく見せた。曲が変わるところで衣装のスナップをはずすとピンク系の柄が現れる”早変わり”。
ティナ・ガラベデアン/シモン・プルー=セネカル(アルメニア) SD:51.39(25)
ブルース、スウィング🎵 ブルー、黒スーツ。全体に上品な、ボールルームダンスの感じ。ツイズルはうまくまとめた。
<G4>
ヴィクトリア・カヴァリオワ/ユーリ・ビエリアイエフ(ベラルーシ) SD:49.73(27)
「Way Down We Go」♪ 黒、透けシャツ。キャッチフット、両腕を後ろに回すツイズルがうまく決まった。ブルースよりジャイヴのほうが得意そうだったかな。
オルガ・ヤクシナ/アンドレイ・ネフスキイ(ラトビア) SD:48.26(29)
「Temptation」「Mr.Swing」♪ ワインカラー、白タキシード。大きなミスなくスムーズだったが、大きな特徴もなく?!
ロレンツァ・アレッサンドリーニ/ピエール・スーケ(フランス) SD:49.51(28)
「Treat Me Rough」「Rhythm」♪ 紺、グレーベスト。男性のフリーレッグに女性がスプリットで合わせるスタンディングリフトが素敵! ツイズルはあまり速くなかった。
アリサ・アガフォノワ/アルペル・ウチャル(トルコ) SD:60.80(17)
「Why Don't You Do Right」「Straight To Number One」♪ ブルー、黒ベスト。柔らかくエッジを使ってブルース、よくグライドしている。さすが。
ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディリエフ(ポーランド) SD:63.37(15)
「Back to the Dirty Town」「Sax」♪ 黒系。曲を変えるところでスナップを外すと下からピンクが現れ ジャンプして肩に乗ってからポジションを変えていくリフト、とにかくパワフル!
<G5>
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:60.77(18)
ゲイリー・ムーア🎵 ブルー、黒。スピード感とクリーンなエッジ。ツイズルもぴったり。足を男性の首に巻き付けるリフトも高速。
ローレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:66.05(13)
「You're the Boss」「A Little Less Conversation」エルビス・プレスリー♪ ブルーの下にピンク、ピンクのシャツ。スピードもあるが、どの要素も安定感がある。
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:82.43(1)
「Kiss」「Five Women」「Purple Rain」♪ 紫のパンツスタイル、黒。上手い。カッコいい。動きに無駄がなく、全ての音と一体になっている。ターン一つ一つの美しさ、ツイズルも完全にシンクロ。男性のイーグルに両足で立つカーブリフトのライン。
圧倒的。またベスト更新。
アエクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティンン(ウクライナ) SD:63.86(14)
「Only You」「Tutti Frutti」♪ ピンク、ワインカラー。一歩がよく伸びていて、翻るスカートが可愛い。躍動感がある。男性がシット姿勢で背中に乗せるリフトが独創的。自己ベスト更新で笑顔。
イザベラ・トビアス/イリア・トカチェンコ(イスラエル) SD:66.27(12)
「Real Life」「Can't Feel My Face」♪ 青系パンツ、黒系ジャケ。ワイルドな雰囲気で曲に合っている。
<G6>
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) SD:69.07(10)
ブルース、ヒップホップ🎵 黒パンツ、黒革ジャン。長いストレートラインリフトから。曲にツイズルがフィットしている。ブルースの伸びやかさとヒップホップの弾け方のめりはり。
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) SD:67.56(11)
「There Are Worse Things I Could Do」「Grease Lightning」♪ 白に黒水玉とピンクのスカート、黒半袖。オールディーズのムードたっぷりに、ロマンチックなブルースとキレキレのロックンロール。ツイズルが速くて安定している。要素から要素への移り方がスムーズ。終わってそろってガッツポーズ。
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィエフ(ロシア) SD:73.54(8)
「Mercy On Me」「Sing Sing Sing」♪ 黒、黒ジャケ。ツイズルを丁寧に決め、パワーと技術のバランスがいい。曲が変わって一気にテンポアップして盛り上がる。
パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ(カナダ) SD:72.83(9)
「Oh What a Night for Dancing」「Disco Inferno」♪ 赤、男性はアフロヘアに口ひげ。フェンス際に立つ男性を指さして誘う女性、登場から演技が始まっている。
スローダンスのムードで始まり、フリーレッグまで合わせながらブルース。ディスコに変わると会場がディスコに ノリノリだがエッジもきっちり、腕を上下に動かしながらのツイズルが目を引く。満足の出来に終わってうん、とうなずく。
自己ベストに大喜び。
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:73.70(7)
「Cry For Me」「Choo Choo Boogie」♪ 白に黒水玉ワンピース、赤ジャケ。ツイズル、ブルースとスピードもある。曲のサビでストレートラインリフトがきれいな姿勢。使うカップルが少ないブギウギのリズムも新鮮でいい。
<G7>
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ) SD:74.88(5)
「That's Life」フランク・シナトラ🎵 黒パンツ、黒ジャケ。1つの曲のオリジナルとリミックスでリズムを変えるのが面白い。このカップルらしい品の良さと躍動感、長くやっても一瞬もぶれないツイズル、すてき。ラストはポニーテールをぐいっと持ち上げてフィニッシュ。
ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:74.84(6)
「The Way You Make Me Feel」「Dangerous」「Jam」♪ 黒ジャケ風、黒ベスト。細身の2人がすーっと足を伸ばすときれい。テンポが変わったところでツイズル、ヒップホップで踊り出すと会場が盛り上がり、交差したり男性が女性の上を飛び越えたりするノータッチステップ。背中の上で女性が転がってから前に出るリフト。
満足そうなガッツポーズ、迎えるコーチのモロゾフも嬉しそう。ベスト更新。
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:76.89(2)
「Bittersweet」「Diga Diga Doo」♪ ブルー、グレーのジャケ。ツイズルで1つだけ回転数が合わなかった? ブルースの滑らかさ、シット姿勢のステイショナリーリフト。こちらもいい出来。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:76.53(3)
「Feeling Good」/ヒップホップ・メドレー♪ 黒パンツ、胸の模様と男性の背中の模様が対。各要素の完成度が高い。前から膝に乗って後ろ向きになるリフトも、意外性がある。ヒップホップ盛り上がってた。ベスト更新。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:76.25(4)
「Bad to the Bone」「Uptown Funk」♪ 黒パンツ、黒。ストリーミングのトラブルで前半見てないが、こちらもヒップホップのキレがいい。わずかながらベスト更新。
結果、ヴァーチュー/モイヤーが2位以下に5点以上差をつけてトップに立ち、2位パパダキス/シゼロン、3位ハベル/ドナヒュー、4位チョック/ベイツが僅差で続く。シブタニ兄妹が5位、わずか0.04差でウィーヴァー/ポジェが6位。カッペリーニ/ラノッテ7位。
全体に点数は控えめだった気がする。日本の村元/リードは23位でフリーに進めず
ヴァーチュー/モイヤーがチャンピオンに返り咲くか? 表彰台争いも激戦。フリーは明日
フィギュアスケート・世界選手権2017、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
なんか、男子SPに比べて、明らかに観客席が空いてるけど
<G1>
リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:64.52(14) FS:105.13(15) 合計:169.65(15)
「くるみ割り人形」より「金平糖の精の踊り」♪ ワインカラーとピンクのパンツスタイル、男性は白シャツ。3回転ツイストをまとめ、3回転トウループは女性が転倒。3連続ジャンプはループから2-1-1になった。スロー3回転サルコウとループの着氷後の伸びが美しい。
スピンのシンクロがよく、ダンスリフトから持ち上げたリフトは男性がすっと片足滑走でキャリー、難しいポジションもよくこなした。一体感があって曲にあった品のあるプログラム。
アンナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:63.36(15) FS:116.34(14) 合計:179.70(14)
「La leyenda del beso」「ある恋の物語」♪ 白、紺。最初に3回転トウループをそろって下り、高い3回転ツイスト。スロー3回転ルッツ、サルコウときれい。コンビネーションは女性が3回転サルコウでステップアウトして、3-2になったかな。
リフトで女性が顔の前から腕を回してエッジを持つなど、難しい姿勢を次々。スパイラルやダンスリフトが滑らかなコレオシークエンスがよかった。
クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ロシア) SP:65.69(13) FS:141.03(3) 合計:206.72(5)
「Apres la pluie (Vertige)」「Pomeriggio」「Lied guitare」♪ 黒系、女性もパンツスタイル。このペアがこの滑走順とは・・・。昨日失敗したツイスト、今日はしっかり決めた。トウループから3連続に挑み、最後は2人ともちょっと乱れたが頑張る。3回転サルコウもそろってこらえた。
スロー3回転はフリップ、サルコウとも見事。リフトでもしっかり曲の表現をしていた。これが本来のこのペア。
エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ/ハーリー・ウィンザー(オーストラリア) SP:62.03(16) FS:102.07(16) 合計:164.10(16)
「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」♪ 紫系。世界ジュニアチャンピオン、シニアでどこまでいけるか。3回転ツイストから入り、3回転サルコウそろって下りるが、3回転トウループはそろって転倒してしまった スロー3回転ルッツはきれいに入り、サルコウは両足着氷。スピンは完璧にシンクロできて拍手。
リフトもほかのペアに見劣りしない。トータルで自己ベスト更新。
<G2>
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:70.10(10) FS:134.58(6) 合計:204.68(8)
「サウンド・オブ・サイレンス」♪ 黒、女性もパンツスタイル。しっとりと滑り出し、高い3回転ツイスト。トウループ3-2-2そろって決まった サルコウは2回転になったか。
スロー4回転サルコウに挑んだ?転倒。スロー3回転ルッツはばっちり。随所に見せるダンスリフトが素敵。女性の閉じた脚の間を片手でホールドするリフト、絶対難しいと思う。
寸分違わずシンクロしたスピン、アイスダンスのスピニングムーブメントのような動きからそのままデススパイラル、ダンスリフトからリフト、そこから男性がラウンジポジションに下ろしてフィニッシュ。
めっちゃカッコいい
ニコーレ・デラ・モニカ/マテオ・グアリゼ(イタリア) SP:70.08(11) FS:121.94(12) 合計:192.02(13)
「ある愛の詩」♪ 黒。3回転ツイスト、スロー3回転ループ、サルコウは女性が着氷後にイーグルにつなげる。ペアスピンがしっとりしたムード、後半たたみかけるリフトでは下ろし方に余韻があって大人の表現になっている。
サイドバイサイドジャンプは単独、コンビネーションともに2人がそろわず、あまり点を稼げなかったが、後半もスピードが落ちずに全体としてよかった。少しだけトータルの自己ベスト更新。
ジュリアンヌ・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:66.31(12) FS:131.90(10) 合計:198.21(11)
「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ピンク、黒。安定した3回転ツイスト、トウ・トウ3-2ぴったり、3回転サルコウもそろって着氷後すぐ振付とジャンプ好調。スローも3回転フリップ、サルコウと決めた。
スピードをしっかり保ちながら、要素から要素へ滑らかにつながっていく。リフトもよかったし、コレオやつなぎのダンス的な動きがいい雰囲気。ペアスピンで余韻を残してフィニッシュ。心にしみる演技。
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレック(イタリア) SP:71.04(9) FS:132.88(9) 合計:203.92(9)
「スカイフォール」「ミッション・インポシブル」♪ 黒。ツイストは無難にまとめ、サルコウ・トウ・トウ3-2-2が決まって波に乗る。スロー3回転ループ?着氷してそのまま2人が離れて交差したり、アクロバティックなリフトのホールドに会場が沸く。
「007」のテーマが始まったところでスロー3回転ルッツが決まって盛り上がり、ペアスピンでフィニッシュすると、マルケイはピストルをふっと吹く仕草でドヤ顔。
これまた、めっちゃカッコいいプログラム 自己ベスト大幅更新に大喜び。
<G3>
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:72.17(8) FS:130.20(11) 合計:202.37(10)
「ゴースト」♪ 白にピンク、白ドレスシャツ。クリスがアレクサの頭にキスして位置につく。高く舞い上がるツイスト、3回転サルコウをそろって決める。スロー3回転サルコウの飛距離にどよめき。
終始しっとりした雰囲気で、なんかあっという間に終わった。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:72.67(7) FS:133.39(7) 合計:206.06(7)
「No, je ne regrette rien」♪ ピンク、紺。ツイストを決め、トウ・トウ3-2、3回転サルコウをそろって下りる。スロー4回転サルコウに挑んだが転倒、スロー3回転ルッツは着氷。後半力強いボーカルを体現していく盛り上がり。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:74.26(5) FS:118.28(13) 合計:192.54(12)
「Cry Me a River」マイケル・ブーブレ🎵 グレー系。ツイスト決まり、トウ・トウ・ループ3-2-2、男性が最後に乱れた。3回転サルコウは二人ともステップアウトしたが転倒はせず。スローダブルアクセルと3回転ループはクリーン。リフトで上げきれずに下したミスがあり、ちょっと残念そう。
リュボフ・イリュシェチキナ/ディラン・モスコヴィッチ(カナダ) SP:73.14(6) FS:133.05(8) 合計:206.19(6)
「When You Say You Love Me」♪ 赤、紫。全体を通して美しい滑りと動きで魅せた。ツイストきれいに、スロー2本とも飛距離がある。女性が逆さまに反る姿勢のリフトはいつ見てもアクロバティックなのに魅力的。コンビネーションジャンプは女性が転倒して+COMBOになってしまったが、ミスはほぼそれだけ。
コレオシークエンスで2人が離れて動き、女性が足を前に上げたスパイラル姿勢のところへ男性が追いついてそのままデススパイラル、素敵
四大陸に続いて自己ベスト更新
<G4>
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:79.37(3) FS:139.66(4) 合計:219.03(3)
「Music」♪ ブルーと紺。ツイストは4回転! トウループ3-2-2、3回転サルコウと2人そろった。スローの迫力、曲調が変わったところからのエネルギッシュな滑り。背中を支えるダンスリフトからそのままデススパイラルなどもいい。
于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:75.23(4) FS:136.28(5) 合計:211.51(4)
「Cavatina, Larghetto amoroso」♪ 白とグレー、黒。ツイスト高くて回転速すぎて、何回転したのか見えない!(4回転だった)コンビネーションは女性がステップアウトして合わなかったが、ダブルアクセルはそろった。スロー3回転ループ、サルコウの高さと回転の速さ! コレオやつなぎの2人が絡む動作や振付が美しく、ペア競技の魅力がつまっている。
アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マソ(ドイツ) SP:79.84(2) FS:150.46(2) 合計:230.30(3)
「Lightouse」♪ グレーとベージュ。物語を始めるように、二人の関係を作りながら滑り出す。ツイストはキャッチで一瞬止まったが大丈夫。スロートリプルアクセル、片足で立った 3回転トウループから2回転トウループのシークエンス、3回転サルコウがそろう。
リフトの上げ方が素早くて意外性があり、下ろすときも抱えて横に回転させたり、下りた後に余韻を残す振付があったり。最後はダンスリフトで女性が空をつかむポーズ。
完璧な出来にそのままガッツポーズ。大きく自己ベスト更新!
隋文静(Wenjing SUI)/韓聰(Cong HAN)(中国) SP:81.23(1) FS:150.83(1) 合計:232.06(1)
「明日に架ける橋」♪ 赤、黒ジャケ。前のペアの神演技の後だが、落ち着いていた。4回転ツイストを3回転のように余裕をもって成功、トウ・トウ(両手上げ)3-2を決める。リフトの見事なスプリットポジションに拍手が起こり、スロージャンプの大きさにどよめく。スピンは1ミリも狂わずにシンクロ。男性イーグルの靴の上に女性が乗った姿勢からのリフト。男性のフリーレッグに女性が足を乗せるペアスピン。
要素の完成度だけでなく、つなぎの動きの視線、上げる足の高さ、全てが一体となって作っていく。ミスは3回転サルコウで女性が転倒したところだけ。
終わった瞬間、きつく抱き合って達成感を分かち合っていた。得点を見て歓声をあげ、うれし涙。
インタビューで、隋文静が一生懸命英語で話していた。ずいぶん上達してる
結果、隋/韓の初優勝 2位サフチェンコ/マソ、3位タラソワ/モロゾフ。4位于/張、ストルボワ/クリモフはSP13位から巻き返して5位。6位イリュシェチキナ/モスコヴィッチ、7位デュハメル/ラドフォードとカナダ勢。8位ジェームズ/シプレ、9位マルケイ/ホタレック、10位クニーリム夫妻。
オリンピック出場枠は、中国、ロシア、カナダが3枠、ドイツ、フランス、イタリアが2枠。アメリカは2枠10+18=28で2枠相当だが、イタリアまでで15枠埋まってしまったので、残り1枠だけが与えられる(世界選手権は2枠)。合計すると17枠になるが、五輪最終予選となるネーベルホルン杯に回るのが3枠になるということだろうか?(どこで確認したらいいかわからないが)
日本の五輪出場は、ますます狭き門になった みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート・世界選手権2017、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
ラリー・ルポロヴェル(アゼルバイジャン) SP:38.97(36)
「君の瞳に恋してる」♪ 黒とグレー。冒頭のルッツが2回転に、次の3回転で転倒、トリプルアクセルに挑んだが転倒。曲のサビの部分で情熱的にステップを踏んだが、本来の力が出せずに残念。
ニコラス・ヴロドリャク(クロアチア) SP:57.28(34)
「Black Cat, White Cat」♪ 白シャツにベスト。ルッツでやや傾いたがうまく修正して3回転トウループをつける。アクセルはダブル、3回転フリップ決まる。
民謡風の曲で軽快なステップ。
チーイー・ツァオ(曹志禕)(台湾) SP:61.52(32)
「Feeling Good」マイケル・ブーブレ🎵 ついにたどりついたこの舞台。トリプルアクセルはステップアウト、フリップ・トウ3-3頑張る。ルッツはステップアウト。
心をこめて、指先まで気持ちを入れてステップで表現。キャメルの姿勢がきれいになったと思う。
キム・ジンソ(韓国) SP:68.66(26)
「Moondance」マイケル・ブーブレ🎵 白シャツに黒をあしらう。トリプルアクセルはフリーレッグをついてしまったが、ルッツ・トウ3-3は膝を柔らかく使って成功。ループは片手をついたが大丈夫。スピンの回転がなかなか速い。
ステップに入る前に観客のほうを向いてアピール、元気よく楽しんで滑った。キス&クライでは感激してうるうる
ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:69.74(23)
「I Put a Spell On You」♪ 白シャツにサスペンダー。冒頭のトリプルアクセルをクリーンに下りると、ルッツ・トウ3-3、フリップとこれもクリーン。力いっぱいのステップに引き込まれた。
ケヴィン・レイノルズ(カナダ) SP:84.44(12)
「Puutarhautuminen」「Kesäillan Tvist」「Muuttosarja」♪ 赤に黒の縦じまベスト。この選手が第1グループって、、、と思うけど、今大会はトップ12以外は一緒くたのようで サルコウ・トウ4-3、来た! 4回転トウループ入った。トリプルアクセルもちょっとぎりぎりだったが決まる。長身をのびのびと使って軽やかにステップ。
強いケヴィンが戻ってきた
<G2>
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:77.23(18)
「Tuli palo hongan juurela」「Leva's Polka Remix」♪ 白シャツに赤ベスト。ほぼ地元、北欧勢に大きな声援。4回転トウループでステップアウト、トリプルアクセルばっちり。3-3は幅も出て鮮やか。
オッサンが酒場で歌ってるみたいな民謡調の曲で、おっとっと、みたいなコミカルな振付に会場が沸く。最後のコンビネーションスピンはキャメルでややふらついたが、うまくシットに持っていった。
モリス・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:76.34(19)
「I Believe I Can Fly」「What Is Love」♪ ライトブルーのジャケ。以前はロシアの選手だったが、おそらく先祖の出身地であるジョージアに移籍しての出場。
「飛べると信じてる」の曲のとおり、きれいにトリプルアクセルを決める。長身でスピードに乗ると一歩が大きくて疾走感がある。サルコウ・トウ4-2、3回転フリップも決めた。曲がアップテンポに変わると、ノリノリで躍動感のあるステップ。最後は両手でマーク。
ハヴィエル・ラヤ(スペイン) SP:66.88(27)
「Pure Imagination」♪ 黒。スペインのもう一人の“ハビー”。トリプルアクセルでステップアウト、次で転倒。3回転フリップは決まった。
モダンな曲調で渋い感じ。身のこなしはなかなかいい。
イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:69.26(25)
「Bad Boys」♪ ブルーに黒シャツを羽織って。トリプルアクセルを下り、ルッツ・トウ3-3きっちり。後半はヒップホップ系の曲で今の若者らしいグルーブ感、3回転フリップもさらっと決めた。
終わって天を指さす。自己ベスト更新。
ステファン・ウォーカー(スイス) SP:64.04(28)
「Purple Rain」プリンス♪ 黒にブルーのVネック。トリプルアクセルでオーバーターン、ルッツ・トウ3-3頑張ったが乱れて転倒。3回転フリップは入った。
両手でフリーレッグのブレードを持ち上げるようなユニークな姿勢のキャメルなど、スピンは得意かな。
グラハム・ニューベリー(イギリス) SP:62.04(31)
「コードネームU.N.C.L.E.」より「Man」♪ 水色。冒頭に素晴らしく飛距離のあるトリプルアクセルで一気に沸く。3回転フリップ?はステップアウト。
パンフルートの曲でのステップはなかなかドラマチック。3回転ループでオーバーターンしたが、頑張って3回転トウループをつけた。
最後は曲に遅れてスピンを回って終わった。鼻血が出てしまってちょっと痛々しかった。
<G3>
イゴール・レズニチェンコ(ポーランド) SP:63.88(29)
「Flow Like Water」♪ 黒に赤いサッシュ。力強い滑り。4回転トウループに挑んで両足着氷。トリプルアクセルはうまくこらえた。フリップ・トウ3-3が必死に頑張って崩れず。
終わってほっとした顔。
ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:83.11(13)
「雨に唄えば」♪ グレーのベストにピンクのタイ。ゆったりと滑り出し、大きな4回転トウループを決める。ルッツ・トウ3-3も音にぴたりと合って余裕。後半のトリプルアクセルクリーン、背中がぴんと伸びた着氷姿勢がきれいだ。
笑顔を浮かべながら陽気に踏むステップは、雨の街中で踊る雰囲気。曲がスローになる中で、ポジションの美しいスピン。終わって両手でガッツポーズ。自己ベスト更新
マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン) SP:69.32(24)
「Emerald Tiger」♪ 黒と緑。アジアらしさを感じさせる動きと曲想が、彼を引き立てている。足を前に高く上げるスパイラル姿勢からそのままトリプルアクセル、見事。ルッツ・トウ3-3はやや詰まったが耐えた。後半のループがきれいに入る。
細かく速い動きのステップ、柔軟性を生かしたI字スピンにビールマンスピンで本領発揮。
ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:59.45(33)
「Georgia On My Mind」♪ 白シャツに赤タイ。地元開催の大会に、出場を果たして大歓声に迎えられる。最初の4回転トウループは転倒、アクセルはダブルにした。3-3頑張る。
思いを込めているのが伝わってくるステップ、膝をついたりする動きで工夫。スピンを丁寧に回った。
スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:57.14(35)
「ゴッドファーザー」♪ 白と黒の組み合わせ。位置につくとき胸に十字を切った。冒頭のトリプルアクセル、3回転ルッツとスムーズで着氷姿勢がカッコいい。
後半のジャンプで転倒、コンビネーションにできなかった 悔しそう。
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:73.89(20)
「Wonderwall」ポール・アンカ🎵 ピンクのシャツにサスペンダー、ひげがアクセント。4回転トウループで両手をついたが、すぐ2回転トウループを跳んだ。トリプルアクセルは空中の階段を上っていくよう。
ステップの途中ではジャッジの前でポケットに手をつっこんでアピール。ジャズ系の曲のグルーブ感がよく出て、音と所作もはまっている。ルッツ・トウ3-3が決まれば、あとは気持ちよくスピン。いいプログラムになって、自己ベスト更新。
<G4>
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:81.73(14)
「Voodoo Child」♪ グレー、背中は黒。ぐいぐいとグライドしてスピードにのり、トリプルアクセル鮮やか。ルッツ・トウ3-3も落ち着いて決める。
コーチのランビエール仕込みのスピンは、わくわくさせてくれるスピードとポジション。エレキの音のたわみにシンクロするように、肩や首を使ってのっていくステップに観客も夢中。完璧な出来!
ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:73.68(21)
「Broken Vow」ジョシュ・グローバン♪ グレー。切ないボーカルにのって、柔らかな滑り。トリプルアクセルはきれいに決まったが、3回転ルッツで転倒。3回転ループに2回転トウループをつけた。
スピンのポジションが一つの音楽表現になって、惹きつけられる。指先や肩の動きが素敵。
マテオ・リッツォ(イタリア) SP:63.14(30)
「マラゲーニャ」♪ 曲がBioに書いてあるのと違うような^^; 「Once Upon a Time in Mexico」じゃないかな? 黒に赤をあしらった衣装。世界ジュニアから転戦。
トリプルアクセルはステップアウト、片手もつく。3-3はステップの延長のようにさらっと跳んだ。3回転もスムーズ。
ギターにのってじわじわと盛り上げるステップ、最後まで頑張った。
田中刑事 SP:73.45(22)
「ブエノスアイレスの春」アストル・ピアソラ🎵 黒と赤。4回転サルコウ、少し回転足りずに転倒。トリプルアクセルはうまく下りたが、フリップ・トウ3-3の着氷で詰まって手をついた。
タンゴらしい身のこなし、曲想にあったきびきびした動きは見せられたかな。
シャフィク・ベセギエ(フランス) SP:78.82(17)
「It's a Man's World」♪ 黒革ベスト。トウ・トウ4-2が入り、トリプルアクセルは一瞬ダブルかと思うほど余裕があった。ルッツもスムーズ。
調子がいいようで、動き全体に切れがある。
ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:79.91(16)
リスト「愛の夢」♪ ラベンダー色。最後の世界選手権になるかもしれないそうで、見るほうもじっくり見なければ・・・
トリプルアクセル、オーバーターンしそうになったが耐える。ルッツ・トウ3-3、こらえた。フリップも着氷。
足換えで逆回転するキャメルスピン、次第に激しさを増しながらピアノの音を体で表していくステップ、所作の一つ一つに気持ちが入っていく。
浅田真央のプログラムなど思い出しながら見ていた。フィニッシュポーズで膝をついて噛みしめる。
観客はそのプログラム全体に、スタンディングオベーションで称えた。ミーシャはキス&クライで手をあわせて感謝を示した。
<G5>
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:93.28(7)
「Nightingale Tango」「John Gray」♪ 派手な青に黄色の襟とカフス。トウ・トウ4-3、軽々! トリプルアクセル、3回転ルッツは余裕しゃくしゃく。おなじみのコミカルな振付に会場が一つになってのっていく。勢いがあるだけでなく「コントロールしている」とゲスト解説・高橋大輔さん。
両手でガッツポーズも当然、自己ベスト更新。
金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:98.64(4)
「スパイダーマン」♪ 黒に網の模様。ルッツ・トウ4-3、クリーンに決まった トリプルアクセル、4回転トウループ、没問題
にこっと笑顔を見せて元気よく踊ると、会場が一気に沸騰 スピンもよく練習してきたらしく安定感がある。のびのびと大きくステップを踏んだ。
自己ベスト更新で後続に大きくプレッシャーか
デニス・テン(カザフスタン) SP:90.18(9)
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ 黒、肩にシャーリング。4回転トウループが決まった ルッツ・トウ3-3もなめらかに入る。キャッチフットで前を向いたキャメルの姿勢がユニーク。
トリプルアクセルはややこらえて着氷。曲が打ち込みになったところで、ビートにのったステップの細かさと腕の使い方、金博洋と比べると大人かな。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:97.33(6)
「海賊」♪ 黒のレース。バレエのポーズを決めてスタート。ルッツ・トウ4-3、安定している。4回転フリップもとても簡単そうに跳ぶ。イーグルからのトリプルアクセルで転倒
しかし曲調が変われば切り替えて、笑顔も浮かべながらステップ。これはバレエを見ているような軽やかさ。少し動きがいつもより小さかったか。
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:85.28(11)
「Chambermaid Swing」♪ 紫の燕尾服風。トリプルアクセル、4回転トウループと立て続けに決める。スピード感はそんなにないんだけど、しっかりこなしていく。ルッツ・トウ3-3決まって、きびきびとステップ、音と振付がうまく合った。
今の力を出し切れたプログラム。
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:80.02(15)
「今宵の君は」フランク・シナトラ🎵 白シャツにほどいたボウタイ。振付はジェフリー・バトル。小粋で素敵なプログラムだが、、、
フリップ・トウ3-3、トリプルアクセルときれいに決める。イーグルで"you"と指さしたり、視線や肩や手先がおしゃれに動く。ルッツで乱れて手をついてしまった。
音楽の音のみならず、歌詞の音にも動きが合うステップの楽しさは、見ていて競技であることを忘れそう。誕生日にシーズンベストが出た。
<G6>
羽生結弦 SP:98.39(5)
「Let's Go Crazy」プリンス♪ 紫に柄のベスト。緊張と決意の顔で位置につく。大きくエッジに乗りながら滑り出し、イーグルから4回転ループ、決まった すぐイーグルにつなげる。
笑顔で腕でリズムを取りながらビートにのり、4回転サルコウを下りた瞬間フリーレッグをつき、そこから両手上げで2回転トウループを跳んだ。しかし「コンビネーションと見做されないかも」と解説・本田武史さん。
このまま終わるわけにはいかない、とトリプルアクセルはガツンと跳んだ。ステップは弾けてクレイジーに、でもターンはきっちりと、レベル4で加点2.1の満点。
ドキドキはらはらさせられる~ ミスはあったができることはやったか。減点1はスタート遅れ(30秒以内にスタート位置につかなかった)。もったいない
宇野昌磨 SP:104.86(2)
「ラベンダーの咲く庭で」より「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」🎵 ブルー系の衣装に変えて。しっかりと氷をとらえて滑り出し、4回転フリップを決める。トウ・トウ4-3も決まった イーグルからトリプルアクセル、着氷してまたクリムキンイーグルへ。
しなやかに、音とシンクロしながら、一つ一つのステップを踏む。最後のスピンに入るともう客席から拍手が、、、ノーミス 終わってまっすぐ拳を上に突き上げた。
四大陸、クープ・ド・プランタンの得点を超える自己ベスト
マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:89.38(10)
「Bahamut」♪ 黒にワッペンたくさん。6分間練習で少し足を痛めたということだが・・・。ヒッチハイクの車が止まってくれない振付から、サルコウ・トウ4-3下りた! 4回転トウループは転倒、トリプルアクセル決まる。
スピン、ステップと足の痛みは感じさせず、最後まで頑張った。
ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:109.05(1)
「マラゲーニャ」パコ・デ・ルシア、プラシド・ドミンゴ♪ 黒。ギターの名手と世界のテノールをバックに、これぞフラメンコを踊る。
トウ・トウ4-3、4回転サルコウと完璧。トリプルアクセルは着氷そのままフラメンコのポーズに。ジャンプ凄すぎ、、、
ステップも文句のつけどころがない。歴代2位の得点
パトリック・チャン(カナダ) SP:102.13(3)
「Dear Prudence」「Blackbird」ビートルズ🎵 黒。柔らかな、ふわっと飛んでいくようなスケーティング。トウ・トウ4-3がスムーズに入り、トリプルアクセルも安定感。3回転ルッツも問題なし。
スケーティングの上手さは相変わらずだが、以前の「僕上手いだろ」と見せつけるような感じではなく、「スケートって楽しいよ」と誘うような感じ。鳥のさえずりが入る曲に溶け込んで、幸せな時間を作った。
自身初の100点越え!
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:93.10(8)
「Writing's on the Wall (James Bond - Spectre)」♪ グレーと紫。このグループでただ1人4回転を跳ばないが、フィギュアスケートが4回転だけじゃないことを証明するプログラム。
習得に苦労したトリプルアクセルを難なく決め、フリップ・トウ3-3、複雑なステップからの3回転ルッツを下りる。
足を換えてビールマンに近い姿勢になって一層回転が速くなるキャメルスピン、ボーカルとともに歌う身体の動き。満場の喝采、そして自己ベスト。キス&クライで得点を待つときの顔ったら、可愛い
結果、フェルナンデスがトップ、宇野が2位につけ、3位パトリック・チャン。4位金博洋、5位羽生、6位ネイサン・チェン。ここまでがフリー最終グループ。
7位コリヤダ、8位ブラウン、9位デニス・テン、この3人も90点超えているが最終グループに入れないとは 足を痛めたが頑張ったコフトゥン10位、ビチェンコ11位、レイノルズ12位。このあたりの選手たちにも枠取りがかかっている。
田中刑事は22位、フリーに残ったが第1グループとなった。フリー進出のボーダーラインは69.32のマルティネス、パヴロフは0.06差で進出を逃した。
来年の平昌五輪を地元で迎える韓国のキム・ジンソがフリーに残れず。男子の出場権は最終予選頼みになる。
フリーは明後日。どんな戦いになるのか、、、ドキドキだけど、頑張って見届けよう