フィギュアスケート・世界選手権2017、ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。
<G1>
イオウリア・チトチェチニナ/ノア・シェラー(スイス) SP:40.50(28)
「L'Usine a disques 」♪ 黒系模様、白シャツ。3回転ツイストをうまく下したと思った瞬間、男性が転倒 スロー3回転ルッツは両足っぽかったが頑張った。スピンはそこそこ合わせられたかな。
エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ/ハーリー・ウィンザー(オーストラリア) SP:62.03(16)
「スカイフォール」♪ 赤、黒。世界ジュニア優勝ペア。余裕のある3回転ツイスト、タイミングぴったりの3回転トウループ。スピンのシンクロも見事で、スロー3回転フリップも決まった。堂々たる演技で世界選手権デビュー 自己ベスト更新。
ゾーイー・ウィルキンソン/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:44.33(26)
「マラゲーニャ」♪ 赤、黒。女性は37歳3児の母! 3回転ツイストで回り切れず、変な形のキャッチになってしまった。3回転トウループは両足着氷。スロー3回転フリップはなんとか下りた。難しい姿勢のリフト、タイミングを合わせたスピンでフィニッシュ。
アンナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダル(チェコ) SP:63.36(15)
「LA 40」♪ ピンクから紫のグラデーション。ジュニアグランプリファイナル2位、ヨーロッパ選手権7位の実力者。3回転ツイスト高すぎて、下りたときちょっとぐらついた 3回転トウループは切れがよく、スロー3回転ルッツ鮮やか。リフトのポジションチェンジがスムーズ。タンゴらしく一体感のあるステップも魅力的。スピンはちょっとずれちゃった^^;
<G2>
ゴーダ・ブトゥクテ/ニキータ・エルモラエフ(リトアニア) SP:52.49(22)
「Maybe I, Maybe You」♪ 赤、黒。3回転ツイスト、安定している。3回転サルコウを着氷したがダウングレード、スロー3回転ループを決める。リフトのポジションはアーチがきれい。全体にエネルギッシュで元気があった。
エミリア・シモネン/マシュー・ペナッセ(フィンランド) SP:45.49(25)
「Dream a Little Dream of Me」エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング🎵 ピンク、黒ベストにボウタイ。地元の大歓声に送られて登場。Bioにまだベストスコアがないのは、ISU大会が初出場だから。
3回転サルコウをそろって着氷、ツイストは2回転。スロー3回転サルコウはステップアウト。リフトはワンハンドでそのまま下した。
スピンでは少しずれてしまったが、止めて投げキッスでフィニッシュ。技術点25.60は、来年も世界選手権に出られそう。
ラナ・ペトラノヴィッチ/アントニオ・ソウザ=コルデイル(クロアチア) SP:52.83(21)
「Strange Birds」♪ ブルー系。男性はロシア生まれだが、アフリカ系とのハーフらしい風貌。素敵なダンスリフトから入り、真上に高々と投げ上げる3回転ツイスト。ダブルアクセルは女性がステップアウト。スロー3回転フリップはよくこらえて立った。
コーチはユーリ・ラリオノフ。
ローラ・エスブラ/アンドレ・ノヴォセロフ(フランス) SP:43.78(27)
「SAYURI」♪ 薄緑のキモノ風、グレーのベスト。3回転ツイストはよかったが、サルコウで女性が2回転に。スロー3回転フリップで転倒、ステップ途中で女性が転倒。気を取り直して続きを頑張ったが・・・
<G3>
須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ SP:61.70(17)
「さくら」♪ 白、黒でそれぞれ肩に花模様。しっかり高さが出た3回転ツイスト、3回転サルコウがきれいにそろう。スロー3回転サルコウは幅もあった。スピンがほぼ完ぺきなシンクロ、じっくりとデススパイラルを見せてフィニッシュ。
桜、咲いた ベスト更新で60点越え!
タチアナ・ダニロワ/ミカライ・カミアンチュク(ベラルーシ) SP:51.79(23)
「シャーロック・ホームズ」♪ 緑、グレーのベスト。ツイストはまあまあ、3回転サルコウで女性がステップアウト。スロー3回転フリップは決まった。スピンを丁寧に合わせてフィニッシュ。
于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:75.23(4)
「Eternal Flame」「Fearless」♪ ブルー系。ストリーミングのトラブルで最後のステップしか見てないが、ほぼノーミスだった模様。
リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:64.52(14)
「A Day in the Life」♪ シルバー、女性もパンツスタイル。エレキの音にのって、高い3回転ツイスト、3回転トウループもそろう。スロー3回転サルコウの着氷後の伸びが美しい。若々しく切れのいい動きでステップを踏んだ。
会心の出来にガッツポーズ、キス&クライで観客に大きく手を振って応えた。ISU自己ベストを大幅更新。
<G4>
ダリア・ベクレミシェヴァ/マルク・マジャール(ハンガリー) SP:45.96(24)
「Beneath Your Beautiful」♪ ブルー系。2回転ツイスト、3回転トウループと無難にまとめ、スロー3回転ルッツが決まる。全体に落ち着いた感じのペア。
ミネルヴァ・ファビエンネ・ハーセ/ノーラン・シーゲルト(ドイツ) SP:59.76(19)
「Torn」「High Strung」♪ 紫、黒。高い3回転ツイスト、3回転トウループもスピンもシンクロぴったり。スロー3回転サルコウは距離が出た。スムーズでしなやかなプログラム。
ヘイヴン・デニー/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:56.23(20)
「ドン・フアン」♪ 黒にゴールド、白シャツ。美しいツイストを決めたが、スロー3回転ループで転倒。3回転サルコウでは男性が転倒。それでも笑顔を絶やさずに、しっかりした姿勢のリフトや丁寧なステップで頑張った。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:74.26(5)
「Snowstorm」♪ オフホワイト、白の軍服風。ツイスト、3回転トウループ、スロー3回転ループと隙がなく、スピンはカメラが横から撮ってたので完全に重なって見えるほど。どの要素も完成度が高かった。
自己ベスト更新にも当然という表情。
<G5>
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレック(イタリア) SP:71.04(9)
「Seven Nation Army」♪ 黒とゴールド、白シャツにボウタイ。粋なジャズ系の曲で、大人の表現。3回転ツイストはもう安定して、3回転サルコウぴったり。スロー3回転ルッツも距離が出てダイナミック。スピンをきっちり合わせる。
ノーミスの演技に、終わって踊っちゃうマルケイ。初めての70点越えに嬉しい悲鳴
リュボフ・イリュシェチキナ/ディラン・モスコヴィッチ(カナダ) SP:73.14(6)
「タンゴ・ジェラシー」♪ 白、黒。きりっとタンゴのリズムをとって、3回転ツイストの下りるタイミングが音とぴったり合った。3回転トウループはややこらえたが、スロー3回転ルッツもまた音にぴたり。ドーナツ姿勢が美しいリフト。
スピンを丁寧に合わせ、タンゴのホールドでフィニッシュ。少しだけ自己ベスト更新。
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:61.01(18)
「Turn To Stone」♪ グレー系。ツイストを無難にまとめ、3回転トウループをそろえる。スロー3回転フリップがきれいに決まった。スピンもよく合っていて、チームとして成熟が感じられた。自己ベスト更新に満足そう。
ジュリアンヌ・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:66.31(12)
「シルク・ド・ソレイユ」より「Monde Inverse」♪ 水色、カーキ。軽妙な曲と振付で楽しく見せる。ツイストはまあまあ、3回転サルコウはややこらえた。スロー3回転ルッツはステップアウト。リフトのスムーズさ、下ろし方の工夫、スピンの合わせ方などはさすが。
<G6>
ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:70.10(10)
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」より「Earned It」♪ うっかりしてたら始まってた^^; ツイストを下りたところで転倒があった模様。しかしスロー3回転フリップの高さがすごい。
キス&クライでひょうきんな表情をして「私は大丈夫よ」とアピールしてみせたジェームズ。ベストに届かなくても気落ちしてない。
アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:72.17(8)
「ムーラン・ルージュ」より「Come What May」♪ 薄い藤色、濃い藤色。夫婦になって最初の世界選手権、円熟味を増した演技を披露した。ツイストの高さに観客から口笛が スロー3回転フリップも高さ、飛距離と見事。3回転サルコウは男性がステップアウトしたが、ミスはそれくらい。スピンは自然に合っていく感じ。
自己ベスト更新に余裕の表情。
ニコーレ・デラ・モニカ/マテオ・グアリゼ(イタリア) SP:70.08(11)
「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤と黒でそろいのパンツスタイル、背中にラテン語?が書いてある。安定感のあるツイスト、3回転サルコウもそろって着氷。スロー3回転ループはややこらえたが大丈夫。重厚な曲に負けない気迫のある演技。
初の70点台で自己ベスト更新。
隋文静(Wenjing SUI)/韓聰(Cong HAN)(中国) SP:81.23(1)
「ブルース・フォー・クルック」♪ 紺のドレス、黒ジャケット。ストリーミングが一瞬止まって、最初のほうが見られなかった。3回転トウループを完璧にそろえ、スロー3回転フリップ余裕。ツイストはもう、ひょいひょいっと。
ステップの中のダンスリフトのカッコいいこと! この曲をこれだけ表現してもらうと、なんか嬉しい。自己ベスト更新。
<G7>
アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マソ(ドイツ) SP:79.84(2)
「That Man」♪ ピンクベージュ、黒シャツ。ドイツ応援団が鳴り物入りで声援を送る。コミカルな振付でお尻を振ってスタート、高々と空に舞い上がるツイスト 3回転サルコウは女性が両足かも。スローはトリプルアクセル!ちょっとステップアウト、両足だったか。
それでも、洗練された動きと要素の完成度で、自己ベスト更新。
クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ロシア) SP:65.69(13)
ドビュッシー「月の光」♪ ピンク、黒ベスト。このペアがこの曲を選ぶというのも意外。。。
ツイストで中途半端な回転になり、男性が支えようとして逆に転倒。3回転トウループでは女性がステップアウト。スロー3回転フリップ転倒。
しかし、スピンは回転が速くて多少ずれても最後には修正できている。柔らかなピアノの調べにのせて滑る、新しい姿。
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:79.37(3)
「Glam」♪ シルバーとゴールド。ノリノリの曲で元気よくダンスリフトから。どこまで上がる?凄い高さのツイスト。3回転トウループそろった。スロー3回転ループの高さにも歓声が上がる。ステップやつなぎに織り込んだダンスリフトも軽やか。
唯一、スピンは少しずれたかな? ベスト更新はならず。
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:72.67(7)
「Killer」♪ 黒、女性もパンツスタイル。軽く肩に乗せるダンスリフトから、安定したツイスト。サイドバイサイドジャンプは得意のルッツではなく、トウループで決めた。スロー3回転ルッツはややこらえたが着氷。スピンは若干ずれた。
得意のステップをじっくり見せてフィニッシュ。それなりにいい出来だったのか、女性はガッツポーズしていた。が、得点はあまり伸びず・・・。
結果、隋/韓がトップに立ち、サフチェンコ/マソが2位、タラソワ/モロゾフが3位につけた。4位于/張までがフリー最終グループ。
5位ザビアコ/エンベルト、6位イリュシェチキナ/モスコヴィッチ、前回チャンピオンのデュハメル/ラドフォードが7位。
ソチ五輪銀メダリストのストルボワ/クリモフがまさかの13位でフリーは第1グループとなった。
そして須藤/ブードロ=オデは、、、17位 わずかの差でフリー進出を逃した。あと0.34点取れていれば、、、悔しい
それだけ、ハイレベルでシビアな戦いなのだった。フリーは明日!