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2016年選手権代表選手

2015年12月28日 16時13分01秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・全日本選手権2015が終わって、2016年世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権代表選手が発表された。
 今年は、選ぶ側もあまり迷うところがなかったかも^^;

<世界選手権>
男子:羽生結弦 宇野昌磨
女子:宮原知子 浅田真央 本郷理華
ペア:須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ
アイスダンス:ミニマムポイントを獲得できたカップル
  (村元哉中/クリス・リード、平井絵己/マリオン・デ・ラ・アソンションのどちらか?)

 選考基準をチェック。男女とも①1人目は全日本選手権優勝者を選考する、なので羽生と宮原は即決。男子2人目の基準と該当した選手(羽生を除く)は:
② 2人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して決定する。
A) 全日本選手権2位、3位の選手・・・宇野昌磨(2)、無良崇人(3)
B) グランプリ・ファイナル出場者・・・宇野昌磨(3)
C) 全日本選手権終了時点でのISU ワールド・スタンディングの日本人上位3名
 ・・・宇野昌磨(7) 無良崇人(8)
D) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコアの日本人上位3名
 ・・・宇野昌磨(276.79) 村上大介(252.25)
 A~D全部に該当する宇野、これは信頼度も高い。今季は3枠回復の使命もかかっているが、きっと大丈夫

 女子2人目と3人目の基準と該当した選手(宮原と15歳未満の選手を除く)は:
② 2人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して選考する。
A) 全日本選手権2位、3位の選手・・・浅田真央(3)
B) グランプリ・ファイナル出場者(①の選手を除く)日本人上位2名・・・浅田真央(6)
③ 3人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して選考する。
A) ②のA)又はB)に該当し、②の選考から漏れた選手と全日本選手権4位~6位の選手
 ・・・本郷理華(4) 村上佳菜子(6)
B) 全日本選手権終了時点でのISU ワールド・スタンディングの日本人上位3名
 ・・・本郷理華(7) 村上佳菜子(10)
C) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコアの日本人上位3名
 ・・・浅田真央(197.48) 本郷理華(195.76)
 ②に該当するのは浅田真央だけ。3位という順位から「辛くも世界選手権代表に」といった表現が記事に見受けられるが、樋口新葉に出場資格がない以上、3位なら選ばれて当然だった。
 ③はシーズンベストスコアを考えると、村上佳菜子は本郷理華より上にいかないと、難しかっただろう。ジャンプを跳び間違えてる場合ではなかった

<四大陸選手権>
 記事によると、羽生結弦は出場を希望しなかったようだ。昨年は1月に手術などがあって十分な練習ができなかったから、世界選手権までの間にじっくり練習したいということらしい。

男子:宇野昌磨 無良崇人 田中刑事
女子:宮原知子 浅田真央 本郷理華
ペア:須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ
アイスダンス:村元哉中/クリス・リード 平井絵己/マリオン・デ・ラ・アソンション

 選考基準と該当する選手(羽生と15歳未満の選手を除く)、男子は:
① 全日本選手権10位以内
 宇野昌磨、無良崇人、田中刑事、小塚崇彦、山本草太、村上大介、日野龍樹、中村優、宮田大地
② 全日本選手権終了時点でのISU ワールド・スタンディング日本人上位6名
 宇野昌磨(7) 無良崇人(8) 村上大介(12) 小塚崇彦(27) 田中刑事(29) 山本草太(37)
③ 全日本選手権終了時点でのISU シーズンワールドランキング日本人上位6名
 宇野昌磨(2) 村上大介(18) 田中刑事(22) 山本草太(34) 無良崇人(61) 宮田大地(69)
④ 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコア日本人上位6名
 宇野昌磨(276.79) 村上大介(252.25) 無良崇人(242.21) 田中刑事(234.90) 山本草太(232.42) 日野龍樹(203.42)

 ヨーロッパ選手権と同格の重要な大会と位置づけているISUは、できるだけ各国のトップを出場させるように要望しているそうな。羽生が出ないとなると、宇野をはずすわけにはいかないだろう。
 村上大介が4位か5位くらいだったら、選ばれたかな? 不調だったのが残念。


 女子(15歳未満の選手を除く)は:
① 全日本選手権10位以内
 宮原知子、浅田真央、本郷理華、村上佳菜子、永井優香、新田谷凜、木原万莉子
② 全日本選手権終了時点でのISU ワールド・スタンディング日本人上位6名
 宮原知子(1) 本郷理華(7) 村上佳菜子(10) 浅田真央(12) 今井遥(26) 永井優香(30)
③ 全日本選手権終了時点でのISU シーズンワールドランキング日本人上位6名
 宮原知子(2) 本郷理華(10) 浅田真央(12) 村上佳菜子(19) 永井優香(21) 坂本花織(48)
④ 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコア日本人上位6名
 宮原知子(208.85) 浅田真央(197.48) 本郷理華(195.76) 松田悠良(178.98) 永井優香(172.92) 村上佳菜子(171.59)

 宇野と同じ理由で、宮原も、、、? それもあるけど、台北開催なので移動や時差調整も楽だし、試合間隔としてはちょうどいいから、本人たちも希望しているのかも。
 浅田真央はランキングを上げ、さらに試合勘を戻していくのに必要だろう。村上や永井にチャンスが与えられないのは惜しいけど。

 ペアとアイスダンスは、現時点でミニマムポイントを獲得している組はみんな派遣になった
 トルン杯にエントリーしている小野眞琳/ウェスリー・キリングがミニマムポイントを獲得できたら、派遣してもらえるかな

<世界ジュニア>
男子:山本草太 中村優 宮田大地
女子:樋口新葉 白岩優奈 本田真凜
アイスダンス:深瀬理香子/立野在

 全日本ジュニア優勝の山本草太と樋口新葉は内定していた。選考基準と該当する選手(山本草太を除く)、男子
は:
② 2人目及び3人目はジュニア対象年齢で派遣希望のある選手の中で、以下のいず
れかを満たす者から総合的に判断して選考する。
A) 全日本ジュニア選手権3位以内の選手・・・友野一希(2) 宮田大地(3)
B) ジュニア・グランプリ・ファイナル出場者・・・なし(山本草太のみ)

C) 全日本選手権参加者のうち上位3名・・・中村優(9) 宮田大地(10)
D) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンワールドランキング日本人上位3名
 ・・・島田高志郎(68) 宮田大地(69)
E) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコア日本人上位3名
 ・・・島田高志郎(181.07) 宮田大地(178.32)

 基準にワールドスタンディングがないのは、今季や昨季ジュニアに上がったばかりの選手は、積み上げたポイントが少ないので必然的にスタンディングは低くなってしまい、今季の実力を反映しにくいからと思われる。
 島田くんが惜しいんだけど、JGPでもショートプログラムの出来がいまいちだった。確実にフリーに進んで、10位前後を狙える選手と考えると、全日本で190点を越えた2人が強そう。

 女子(樋口新葉を除く)は:
A) 全日本ジュニア選手権3位以内の選手・・・白岩優奈(2) 横井ゆは菜(3)
B) ジュニア・グランプリ・ファイナル出場者・・・本田真凜(3) 白岩優奈(5)
C) 全日本選手権参加者のうち上位3名・・・白岩優奈(5) 新田谷凜(8)
D) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンワールドランキング日本人上位3名
 ・・・本田真凜(31) 白岩優奈(36) 坂本花織(48)
E) 全日本選手権終了時点でのISU シーズンベストスコア日本人上位3名
 ・・・白岩優奈(186.80) 本田真凜(181.22) 松田悠良(178.98)

 全日本で健闘した新田谷凜は、来季シニアに上がるつもりでいるらしく、今季世界ジュニアに出たかったと思う。惜しむらくは、国際大会でのスコアがあまり高くなかったところ。
 本田真凜はJGP優勝もあり、ファイナルでロシア勢に割って入った実績がやはり評価されたんだろう。
 アイスダンスの世界ジュニア出場は、2011年の小松原美里/水谷心以来じゃないだろうか? 毎年続いていくといいな

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(2015年)第84回全日本フィギュアスケート選手権・女子フリー

2015年12月28日 00時54分46秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・第84回全日本選手権(2015年)、女子フリージャッジスコア)。

<G3>
木原万莉子 SP:58.10(12) FS:112.59(11) 合計:170.69(10)
 「ブラックスワン」♪ 上半身が白、スカートが黒。肌色の手袋の手の甲に黒の模様が、ブラックスワンの羽の一部のよう。冒頭に3-2、シングルに抜けたり途中で開いたジャンプもあったが、後半にダブルアクセル+3回転トウループなどを流れよく決めて、いい印象で終わった。
 ジャンプ直後の振付のこなし方や、つなぎの動きが洗練されてきた。シット姿勢からそのままエッジをホールドしてキャメル姿勢になるスピン、素敵。

松田悠良 SP:58.76(10) FS:107.08(13) 合計:165.84(12)
 「白鳥の湖」チャイコフスキー♪ こちらはクラシックな白鳥。冒頭にフリップ・トウ3-3、ルッツ、ループと決める。ダイナミックなスパイラル連続のこれオシークエンス、スローパートから途中で速い曲調に変わるステップも、一気に空気を変えた。
 スピン中や滑走中の姿勢一つ一つがとてもきれいで、優雅な中にスピード感もある。課題は回転不足か、、、

永井優香 SP:60.42(7) FS:118.44(6) 合計:178.86(7)
 「August Rhapsody」♪ 背中にバイオリンのような模様のブルーの衣装。冒頭のルッツは少し乱れたが、ダブルアクセル+3回転トウループ、後半にルッツ・トウ・ループ3-2-2と見事。
 ストリングスの速いテンポにのって、音にあわせてピッと振り返ったり、よく音を拾っていた。フリップに踏み切りエッジエラーeがついたのは、今後修正したいところ。

新田谷凜 SP:60.10(8) FS:118.38(7) 合計:178.48(8)
 「ロミオとジュリエット」♪ 深緑の衣装が上品。冒頭のルッツ・トウ・ループ3-2-2がきれいに入る。フリップで転倒したが、笑みを絶やさない。後半ダブルアクセル+3回転トウループをしっかり決めた。
 ロマンチックな曲調から、次第にドラマチックになるパートで、その変化を動きで表現する。着氷やスピンで、爪先まで気を配った姿勢がいい。
 得点に満足そうな笑顔

本田真凜 SP:58.23(11) FS:113.39(9) 合計:171.62(9)
 「ビートルジュース」♪ 真っ赤な衣装にネイル。指先まで巧みに使う表現で、「肩の稼動域が広い」と解説・荒川静香さん。スパイラルからそのまま跳ぶ3回転ルッツで転倒したが、サルコウ・トウ3-3が入る。コケティッシュな雰囲気のステップから、そのままダブルアクセル。フリップ・トウ・ループ3-2-2も入ったが、最後の3回転フリップで転倒。
 脚を前から上げて後ろに回す動きのスパイラルなど、つなぎやコレオシークエンスも密度が濃い。ジュニアグランプリファイナルから短期間で、よくシニア用の30秒長いフリーを仕上げてきた。

青木祐奈 SP:58.96(9) FS:96.88(18) 合計:155.84(16)
 「ピアノ協奏曲第2番」ラフマニノフ♪ コーチに「イェーイ」と送り出される。浅田真央のイメージが強い曲で。ルッツ・ループ3-3に挑んだがループが2回転に。後半のルッツが1回転に、ループで転倒したが、その後フリップ・トウ・トウ3-2-2を頑張った。
 イーグルやスパイラルで作るコレオシークエンスがなかなかいい。手拍子に押されて大きく動くステップでフィニッシュ。
 得点はちょっと口惜しかったかな。

<G4>
宮原知子 SP:73.24(1) FS:139.59(1) 合計:212.83(1)
 「ため息」リスト♪ フリルのたっぷり入ったスカートが可愛い。冒頭のルッツ・トウ・ループ3-2-2は少しフェンスに近すぎて窮屈そうだったが、その後のジャンプはどれも完璧。ステップでしなやかに動く背中の美しさに見惚れてしまった。
 最後のダブルアクセル+3回転トウループを決めた後、少し微笑んだように見えた。コレオシークエンスのスパイラルの流れがいい。直角になるくらい反ったレイバック、ヘアカッター、細い軸のビールマンと移っていくスピンの美しいこと
 ちょっとうるうるしちゃう

樋口新葉 SP:67.48(3) FS:127.87(3) 合計:195.35(2)
 「マスク・オブ・ゾロ」♪ 黒い長手袋がアクセントになる衣装。まずルッツ・トウ3-3が高い! もう1本のルッツはループとのコンビネーション予定だったが、ルッツ・トウ3-3にした。ちょっとオーバーターンしたが回転は大丈夫。終盤フリップ・トウ・ループ3-2-2も入る。
 スローパートで丁寧にステップを踏み、コレオシークエンスではスピードに乗って、ダイナミックなスパイラルを見せた。
 剣を突き出すポーズでフィニッシュすると、両手でガッツポーズ。得点に笑顔はじけた。
 フリップにエッジエラーeがついたので、これは世界ジュニアまでに修正したい。

白岩優奈 SP:61.92(6) FS:124.41(5) 合計:186.33(5)
 「ナイト・ワルツ~悲しみのクラウン~」♪ 手を後ろに組んで位置につく。しっかり氷をとらえながらのスケーティング。まずルッツ・トウ3-3が決まる。サルコウ・ループ3-3予定がサルコウ単独に。スパイラル姿勢をとってからのダブルアクセル、ラウンジポジションから3回転ループ。終盤ルッツ・トウ・ループを3-3-2で跳んだ
 愛らしいプログラム、満面の笑顔で終わる。

本郷理華 SP:68.39(2) FS:124.89(4) 合計:193.28(4)
 「リバーダンス」♪ 深緑にブルー系のクリスタルが光る衣装。高さのあるフリップ・トウ3-3が入るが、ルッツで転倒。ステップにもう一つキレがないような・・・。ダブルアクセル+3回転トウループ+片手上げ2回転トウループが入ると少し元気を取り戻した。熱狂のステップで見せるコレオシークエンス。

浅田真央 SP:62.03(5) FS:131.72(2) 合計:193.75(3)
 「蝶々夫人」プッチーニ♪ ひらりと袖を翻して滑り出す。トリプルアクセル転倒、3回転フリップオーバーターン。しかしその後頑張った! ルッツ、ダブルアクセル+3回転トウループ、フリップ・ループ・ループ3-2-2などをしっかり跳んでいく。
 アリアのパートでのコレオシークエンス、スパイラルの美しさ。狂おしい想いが伝わってくるようなステップ、イーグルで観客のため息を誘う。
 強い決意を表すようなフィニッシュ、少し目が潤んだような顔。
 トリプルアクセルと3回転トウループは回転不足だったが、課題だったルッツはエッジエラーも回転不足もなかった そして何より、今の浅田真央にしかできない、胸を打つ演技

村上佳菜子 SP:66.02(4) FS:115.56(8) 合計:181.58(6)
 「SAYURI」♪ こちらも着物風の衣装。3回転ループを下り、課題だったダブルアクセル+3回転トウループが決まる。フリップは転倒したが、傘を持つような振付で、しっとり映画の世界を表現していく。
 後半のコンビネーション予定のサルコウが単独になり、次はフリップの予定で、ジャンプの助走に入ったように見えたが跳ばない どうするのかと思ったら、サルコウ・トウ・ループ3-2-2を決める。順番を入れ替えた? 一つジャンプが少なくなってしまうのでは
 コレオシークエンスの後、3回転トウループを跳び、さらにダブルアクセルを跳ぼうとしてシングルに。。。一応、数は合ったか。。。
 フィニッシュと同時に舌を出して変な顔。やっちゃった~
 キス&クライでは樋口コーチに頭をはたかれていた やはり順番を間違え、結果的にコンビネーションを2つしか跳んでないことに。演技構成点が浅田、宮原についで高かっただけに、もったいなかった。(相変わらず末っ子キャラだ

 結果、優勝は貫禄の宮原知子、2位に元気娘・樋口新葉、3位に浅田真央。4位本郷理華、ジュニアの白岩優奈が5位と大健闘、村上佳菜子が6位。結局、フリー最終グループが6位までに入っている。
 7位永井優香、8位新田谷凜、9位本田真凜、10位木原万莉子。ここまでが170点以上だった。

 世界選手権代表の発表を生中継で。男子は羽生結弦、宇野昌磨。女子は宮原、浅田、本郷。ペアは須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ。アイスダンスはミニマムポイントを獲得したら決定となる。
 今年代表選手に渡されたのは、独楽に花をあしらったものだった。選手の皆さん、お疲れ様。お正月はゆっくりしてね
 

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