フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、女子フリー(ジャッジスコア)。
1 三原舞依 SP:56.61(6) FS:110.24(6) 合計:166.25(6)
「ジゼル」♪ 最初からスピードにのって、ルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループと次々決めていく。後半に入ってもジャンプは安定していて流れもいい。
曲が激しくなる終盤に情熱的にステップを踏んで、しっかりしたスピンでフィニッシュ。見事な演技に、会場は大喝采。
2 白岩優奈 SP:60.68(5) FS:113.14(5) 合計:173.82(5)
「Night Waltz」「Send In the Clowns」♪ こちらも元気よくスピードにのって、ルッツ・トウ3-3を決めた! サルコウ・ループ3-3は転倒してしまったが(ループはダウングレード)、その後のジャンプは問題なく、長いラウンジポジションからのループなどは大きな拍手。終盤ルッツ・トウ・ループ3-2-2も入る。
中盤スローパートでのステップなども、情感をこめて踏んでいた。
3 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:62.64(4) FS:121.37(2) 合計:184.01(2)
「ロミオとジュリエット」プロコフィエフ♪ 体を大きく使って動いていく。冒頭のルッツ・トウ3-3、高い! しっかしした姿勢のシットスピン、細かく動くステップもダイナミック。フリップ・ループ・サルコウ3-1-3、ダブルアクセル+両手上げ2回転トウループとジャンプにミスなし。
ドラマチックな音をきちんととらえて振付をこなしていた。会心の出来にガッツポーズ。
4 本田真凜 SP:63.69(3) FS:114.95(3) 合計:178.64(3)
「ビートルジュース」♪ 指先までびしっと神経をいきわたらせてスタート。3回転ルッツを鮮やかに下りた。サルコウが2回転になったが3回転トウループを頑張ってつける。途中スパイラルを見せるステップ、イナバウアーからフリップ・トウ・ループ(片手上げ)3-2-2と快調にとばしたが、終盤フリップで転倒
キス&クライで残念そうな顔だったが、着氷姿勢の美しさや、細かい動きの表現力は、才能をはっきり示した。
5 アリサ・フェディチキナ(ロシア) SP:64.17(2) FS:113.94(4) 合計:178.11(4)
「Nos souvernirs(メモリー)」♪ ミュージカル「キャッツ」の曲で、猫耳風の髪飾りをつけて登場。イーグルからのダブルアクセルでスタート、フリップ・トウ3-3、ルッツ、後半のルッツ・トウ3-2と安定したジャンプ。唯一ミスはダブルアクセル+3回転トウループが回転不足で両足着氷になったくらい。
長いイーグルで子猫のような仕草を見せたり、振付が愛らしい。可愛いプログラムに会場が沸いた。
得点がかなり予想より低く、、、着氷でミスしたトウループがダウングレード、ループの回転不足が響いたか。
この時点で本田の表彰台が確定。
6 ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア) SP:66.69(1) FS:128.59(1) 合計:195.28(1)
「チェス」♪ 黒系の衣装で、手の平に赤と黒のハート。いきなりルッツ・トウ・トウ3-3-2 後半ルッツ・トウ3-3、イナバウアーから3回転ループ、ダブルアクセルからすぐスプリットジャンプ、何を跳んでも見事。とにかくジャンプが高く、空中で完全に回転を止めてから下りてくるので、まずミスにならない。
身長が高く全体にダイナミック、力強く見える。レイバックスピンも回転が速いが、ビールマン姿勢はあまり足が上がらず、片手でホールドしていた。
完璧な演技で、ただ一人自己ベストを更新
7月に14歳になったので、来季もまだジュニア。これはしばらく1強になるかも・・・
結果、優勝はツルスカヤ、2位ソツコワ、3位に本田真凜が入った。4位僅差でフェディチキナ、5位白岩優奈、6位三原舞依。
ロシア日本対決になったジュニア女子だったが、ロシアの表彰台独占は阻止した形。世界ジュニアが今から楽しみ
フィギュアスケート・ジュニアグランプリファイナル2015、男子フリー(ジャッジスコア)。
1 ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:59.37(6) FS:109.03(6) 合計:168.40(6)
「ロミオとジュリエット(「Plunket and Maclean」より)」♪ SPでミスが出てしまったが、フリーもジャンプは調子が上がらなかった。4回転サルコウに挑戦したが回転足りず、後半のジャンプはステップアウトしたり2回転になったり。
スケーティングは相変わらずきれい。あんまり落ち込まないで~
2 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:69.48 FS:115.20(5) 合計:184.68(5)
「シャーロック・ホームズ」♪ 冒頭に見事なトウループ4回転+3回転、トリプルアクセルも決めたのに、後半はルッツやループで転倒、ステップの途中でも転倒 まさかの転倒5回になってしまったが、彼の本番はヨーロッパ選手権や世界選手権だろう。キス&クライでは笑顔も。
3 ヴィンセント・チョウ(アメリカ) SP:70.48(4) FS:134.08(3) 合計:204.56(4)
「ゴッドファーザー」♪ 丁寧な滑り出し。トリプルアクセル+3回転トウループを決め、4回転サルコウに挑んだが回転不足。もう1本の4回転は転倒したが、両手を上げる3回転ルッツを単独とコンビネーションで決める。
線の細いきれいなスケーティングで、音に合わせてぴたっと止まるポーズもうまくはまっていた。
4 山本草太 SP:72.85(3) FS:132.46(4) 合計:205.31(3)
「ピアノ協奏曲第1番」チャイコフスキー♪ 「ここは日本か」と思うほど、日本語の応援と日の丸の中に登場。冒頭のトリプルアクセルで転倒、4回転予定のトウループは2回転に。もう1本の4回転トウループは回転不足判定になったが、2回転トウループをつけることができた。でも後半のアクセルもシングルになってしまい・・・
ルッツ・トウ3-3、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3などはきれいに決め、終盤曲が盛り上るところでのステップは拍手も多かった。
絶対ジャンプを決めたい!という気持ちが強すぎたかな ここまでのトップに立ち、表彰台は確定。
5 ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:76.78(2) FS:134.44(2) 合計:211.22(2)
「ノートル・ダム・ド・パリ」♪ 冒頭に4回転トウループ2本、最初のはステップアウト、2本目は2回転トウループをつけてばっちり。トリプルアクセルからの3連続、ラウンジポジションからの3回転フリップと順調だった。
ところが後半、アクセル2本とループがシングルに。ルッツ・トウ3-3は決まったけど、、、どうしたんだろう?
ドラマチックな表現をしっかりやって、ストーリーを演じた。ロシア選手権でどのくらいまでいけるか、注目したい。
6 ネイサン・チェン(アメリカ) SP:78.59(1) FS:146.45(1) 合計:225.04(1)
「交響曲第3番」サン-サーンス♪ 4回転3本!最初の4回転サルコウはオーバーターン、次の4回転トウループは転倒。2本目の4回転トウループは2回転トウループとのコンビネーションに 後半のトリプルアクセルで転倒したが、ルッツからの3連続やフリップ・トウ3-3など、ほぼ予定通りに跳べた模様。
安定したスケーティングも光る。この選手も全米選手権でどこまでいけるか。
結果、優勝はネイサン・チェン、2位アリエフ、山本草太が3位に入った。4位チョウ、5位サモヒン、6位サドフスキーとSP順位と総合順位がまったく同じという結果。
全体にジャンプのミスが多く、シリーズよりいい演技ができた選手がいなかった感じのフリー。公式練習が早朝に組まれていたのが関係してるのかな
このあとはアイスダンスSD、ペア・フリー、そして女子SP(いったん寝て女子までに起きます)