Thank you for the music

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台湾が羨ましい・・・

2006年05月11日 14時56分23秒 | 香港

 コメントで教えていただいたサイトYouTubeで、曹格が出演している映像をいろいろ見ることができた。サイン会でのミニライブも面白いが、TV番組もトークや他人の歌を歌うところなど、また違った表情がある。ボクシングの試合に出た話(当時は79kgもあったとか、3Rでコーチにタオル投げられて内心ホッとしたとか)、留学先のカナダやニュージーランドでは、アジア人をバカにする奴がいたら即喧嘩した話(最初にガツンとやっておくと、後々喧嘩しなくてすむようになったとか)、ヌンチャクを振って見せたり(けっこう上手い)、1コーラス目は低音で、2コーラス目は1オクターブ上の高音で「My Way」を歌ったり。他の歌手に提供した自作曲を、適当な英語詞(ドレミの歌?)で生バンドで歌ったりしてるのを見ると、上手いしノリがいいし、「やるじゃん!!!」と何度も見返したくなる。バラエティで何人かの若手歌手と、高音合戦(?!)をやったのも面白かった。同じ曲の1フレーズを、一人歌うごとに半音上げていき、ファルセットでも出せなくなったら抜け。曹格はファルセット使いまくって勝ち残った(張棟[木梁]にはちょっとかわいそうだった^^; TANKは曹格より高いところまで地声で出せてた。実は曹格よりすごいかも)。
 TV番組のちょっとしたコーナーでも、実力を試され、その場で歌う。プロモーションのために出演するたびに、そうやって嫌でも技術を磨くことになる。元々台湾には多くのパブがあって、歌手の卵が競っているから、歌手は生で歌うものと歌うほうも見るほうも思ってるんだろう。必然的に歌手の実力は上がり、デビュー当初は下手だったアイドルだって、いつまでも下手っぴいのままではいない。
 香港とはそのへんが根本的に違う。生放送を始めて話題になった「勁歌金曲」も結局収録に戻ってしまった。それはまあ仕方がないとしても、歌手が歌う番組が少なすぎる。以前は土曜の夜中に、何人か歌手が出てトークしながら、プロモーションビデオを流したり、キーボード伴奏でちょこっと他の人の曲を歌ったりする番組があったのに、いつのまにかなくなってしまった。最近ではカフェやバーでのちょっとしたミニライブも増えているが、台湾ほど多くはない。歌手が生で歌う機会が少ないというのは、ハンデ大きすぎる・・・。
 見るほうも、生でその場で歌わせたら下手だったり失敗したりすることもあるのを、笑って見守る我慢強さがないのかもしれない。歌うほうはとにかくカッコ悪いところを見せたくないし。でも、そこを乗り越えなければ、いつまでたっても、“初めからめちゃくちゃ上手い人”しか生き残れず、若さ可愛さだけが取柄のアイドルは使い捨てられ、台湾や大陸やその他の地域に比べて“香港って売り方はうまいけど実力は・・・”と言われ続けてしまう。そこに音楽市場が成長しない原因の一つがあるように思ってるのは、私だけかしら? この危機感をなんとか伝えられないものか、、、

コメント (4)
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