ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(3)

2016年09月24日 10時24分07秒 | 記念企画
 標記イベントを主催する「ヒューマン・スタジオ」(以下「ヒュースタ」)代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回は、いのりグループ②『ひきこもり出家のお話』を担当する、勝山実氏と伊藤書佳氏をご紹介します。

 勝山実氏は、高校3年から不登校状態になり、大学受験に3度失敗してそのままひきこもり状態に。苦しんだ末「一生半人前でいい」という境地に到達して精神障害者認定を受けました。「ひきこもり名人」は自称でしたが、その教養とユーモアあふれる語り口や筆致で講演に執筆にと大活躍する姿に、周囲の人たちは皆「名人」と呼ぶようになり、氏の肩書としてすっかり定着しています。そのベースには閉じこもっていた時代に本を1000冊読破したこともあるようです。「新ひきこもりについて考える会」の共同世話人。著書『安心ひきこもりライフ』は10000冊も刷られる大ヒット。今月まで雑誌『週刊金曜日』に13回の連載も執筆。

 私との出会いは「読書会」で、自分のブログ『鳴かず飛ばず働かず』がテキスト(指定図書)に取り上げられて初めて参加したとき。以来氏は3,4年前まで「読書会」の常連に。また私が「読書会」の母体である「新ひきこもりについて考える会」に参加し始めるなど、氏と一緒になる機会が増えるにつれ、氏は私のメルマガの読者になり、「青少年支援セミナー」や「設立10周年記念イベント」に参加して私の講演を聴いて共感してくれるなど、親しい関係になりました。

 その流れで、ヒュースタが20回開催した「青少年支援セミナー」の最後の3回や、神奈川県内の不登校・ひきこもり等関係団体合同祭り「フリ・フリ・フェスタ」の出し物「まるさんの ひき・ひき・ひっきー!」の最初の3回で一緒にトークしたり、3年前に設立された支援グループ「湘南ユースファクトリー(SYF)」では理事として一緒に活動するなど、キャラクターは違えどリスペクトし合う仲間です。

 そして、勝山氏の『安心ひきこもりライフ』を編集したのが、伊藤書佳氏です。

 氏は中学2年生のときに不登校状態になりましたが、市民運動の事務所に出入りしてミニコミ紙の発行にたずさわり、卒業後も進学せずに10代で『超ウルトラ原発子ども』を出版するなど、いわゆる“元気な不登校児”としてもてはやされた時期もありましたが「元気じゃない不登校児のほうが多いのに」と違和感を抱えていたといいます。

 私は当時から著書や80年代後半に携わっていた「子どもが留守番電話に話したメッセージを公開する」という活動を通じて氏を知っていました。その後氏は不登校や子どもをめぐる世界から離れますが「登校拒否・不登校を考える全国合宿」で出会った若者と一緒に2010年2月「不登校・ひきこもりについて当事者と語り合ういけふくろうの会」(以下「いけふくろうの会」)という飲み会を始めました。さらに勝山氏の『安心ひきこもりライフ』を編集したことで「読書会」の常連が集まった忘年会に参加し、私と名刺交換。
 私は思わず「伊藤さんですか!」と驚いたのですが、ほかの方は「丸山さん伊藤さんを知ってるの?」と私に驚いていました。それもそのはず。当時のひきこもり関係者の間では、氏はまだ一部の人にしか知られていなかったのです。

 私は「新ひきこもりについて考える会」に参加していて、勝山・伊藤両氏が「いけふくろうの会」に行くというので付いて行ったのが初めての参加。以来常連になり、勝山氏のところでも記した「青少年支援セミナー」の最後の3回で林恭子氏とともにトークゲストにお招きしたり、メルマガの愛読者として、その一部が出版された際には「出版を祝う会」を中心になって開催してくれるなど、やはり仲間と呼ぶにふさわしい間柄です。
 現在、氏はいわゆる「多様な教育機会確保法案」の反対運動にも取り組んでいます。

 イベントでは、ひきこもり当事者を“出家”に、社会に適応している人を“在家”にたとえる勝山氏らしい語りをもとに、ひきこもり当事者が社会のなかで生き延びる方法を考えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする