ヒュースタ日誌

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『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(2)

2016年09月23日 18時00分41秒 | 記念企画
 代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回から第2部のもうひとつのプログラム「ひきこもりヒュースタセッションいのり」(以下「いのり」)で設定するテーマ別グループの各グループ講師(いのりてーなー)のご紹介です。

 今回は、いのりグループ①『ひきこもりから行ける場所』を担当する、林恭子氏と石川良子氏をご紹介します。


 林恭子氏は、高校と大学で不登校のすえ25歳から2年間ひきこもり状態になりました。その後司書や事務職などを経て、夫婦で古書店を開業。8人目に受診した精神科医のカウンセリングを受けたことと、30代で「ひきこもりについて考える会」(現在の「新ひきこもりについて考える会」)に参加してマイノリティーなどさまざまな人と出会ったことに生きる力を得たといいます。

 私と林氏との出会いは、14年前の6月に開催された「ヒッキーネット結成記念講演会」のシンポジウムで、ふたりの当事者パネリストのひとりとして氏が登壇した際、同ネットのメンバーとして開会挨拶と会場スタッフをつとめた私と挨拶を交わしたとき。

 その後も何度か会いましたが、氏が「読書会」に参加するようになり、私のメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』(以下「メルマガ」)がテキスト(指定図書)に取り上げられた際に絶賛してくれたことから急激に親しくなりました。

 特に、私が不登校の終わりに、氏がひきこもりの終わりに、それぞれ見た(脳裏に浮かんだ)光景がまったく同じだったことで、仲間意識は“同志”と呼べるほど強いものになったように感じます。「出版されたら“当事者本”ナンバーワン!」というのが、当時の氏のメルマガ評です。

 このような経緯から、5年前に開催した「設立10周年記念イベント」に、私は3人のリレー対談のゲストのひとりとして氏を指名。そこで氏が当事者発信の必要を訴えたことから、私は半年後に開催した「第18回青少年支援セミナー」で、次回ご紹介する勝山実・伊藤書佳両氏とともに林氏を招いてパネルトークを行いました。そのとき参加していた恩田夏絵氏との出会いが、のちに「ひきこもりUX会議」結成へとつながっていきます。

 現在、氏は「新ひきこもりについて考える会」と「読書会」の共同世話人、および「ヒッキーネット」事務局をつとめるほか、同グループ主催の「ひきこもり女子会」を恩田氏とともに進行するなど、活動をさらに広げています。

 その林氏と「新ひきこもりについて考える会」や「読書会」など同じコミュニティにいながら、ここ10年くらいは離れていた時期の関係で入れ替わりになっているのが、松山大学准教授の石川良子氏です。

 氏は社会学専攻の大学院生だった00年代初頭から、当時の「ひきこもりについて考える会」に参加し、そこで林氏と出会いました。その後「新ひきこもりについて考える会」と、そこから派生した「読書会」の世話人をつとめるなどを通じ、多くのひきこもり当事者とつきあってきました。著書『ひきこもりのゴール-「就労」でもなく「対人関係」でもなく』は、そのような氏の謙虚な当事者とのつきあいから生まれただけあって、多くの当事者に支持されています。

 前回お話ししたように、私は「読書会」にスタートから参加していましたが、石川氏は前述の「ヒッキーネット結成記念講演会」に参加して私の開会挨拶を聴いていたうえ、12年前に開催した「第5回青少年支援セミナー」にも参加するなど、私とヒュースタのことはすでにご存知でした。『ごかいの部屋』の愛読者でもあり、4年前に開催した「創刊10周年記念懇談会」の<読者メッセージ>というコーナーで「昔は読んでも理解できなかったことが今は理解できるようになり、自分の10年も確認できた」などと語ってくれたり、一昨年に開催した「出版記念イベント」にも駆けつけてくれたりと、私への熱心な賛同者であることを隠しません。


 「いのり」では、このように関わっている会が共通している両氏に、先駆的なひきこもりコミュニティと「ひきこもりUX会議」の先駆的な活動の紹介を通じて、当事者が行きたくなる場所をどう増やしていくべきかを考えます。


「新ひきこもりについて考える会」と「読書会」のブログを見る
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