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ヒュースタ日誌

不登校・ひきこもり生活研究所「ヒューマン・スタジオ」の業務情報や代表の講演情報などを掲載しています。

『ごかいの部屋』バックナンバー公開第35回のお知らせ

2020年12月01日 18時17分01秒 | ホーププロジェクト
 朝夕の冷え込みが本格化してきた神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の「note」への転載、フォロワー様が50人に到達して迎えた今月は、家族や関係者が本人をどう見てどう対応するかについて書いたなかから、古めの文章を選んで転載していきます。

 その最初、通算35本目の本日は、12年前の第149号に掲載した『対応する側の論理』という文章を前後編に分けての転載です。

 前編では、筆者の丸山が不登校時代に受けた対応をふたつに分類するところから書き始め、不登校/ひきこもり状態の本人への捉え方を否定的なものと肯定的なもの(丸山オリジナルの表現として「生きざま」という言葉を使っています)に分類し、それぞれの捉え方がどのような対応の基本方針につながるかを、ふたつの観点ごとに挙げています。
 後編では、前編で挙げた違いから「本人が示す意思をどう受け取りどう対応するか」が違ってくることを論じたうえで、 自身が不登校時代に示した意思を周囲がどう受け取りどう対応したかを挙げています。
 後編の末尾に書いてあるように、家族や関係者といった周囲の方々が自他の理解度や姿勢を測る基準として役立てていただける内容です。

 また「note」には
、文章が気に入った方がカンパで応援する「サポート」というシステムがあります。丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金として大切に使わせていただきますので「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 感染拡大の折くれぐれもお気をつけてお過ごしください。

↓今回のnoteを読む(冒頭にリンクしてある前編からお読みください)
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第34回のお知らせ

2020年11月24日 16時12分24秒 | ホーププロジェクト
 今度こそ「いよいよ秋本番(最高気温が20度を超えない)という感じの神奈川県」で間違いない神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、今月は「不登校状態からの進路」をテーマに、16年前に連載した4本を転載しています。

 その最後、通算34本目の本日は、第90号に掲載した『確かな再出発のために』という文章を前後編に分けての転載です。

 前編では、これまでの3回にわたる連載内容をまとめたうえで、学校内外のスケジュール(進路希望調査や内申書や願書の提出期限など)に間に合わせることよりも本人のペースを優先させるべきという考え方を論じています。後編では、進路選択が間に合わずに中学卒業や高校中退に至った場合にどう考えたら良いかについて、周囲の方々に心がけてほしいことを訴えています。 
 前編に書いてあるように「本人にとってどのようなプロセスで生きることが幸せか」 を判断基準とした提案です。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 末尾に書きましたように、お悩みの本人やご家族、学校の先生方などが参考にしていただければ、4本をこの時期に再度公表した甲斐があります。来月もご愛読くださいますようお願いいたします。

↓『確かな再出発のために(後編)』を読む(冒頭に前編へのリンクを貼りましたので、前編からお読みください)
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第33回のお知らせ

2020年11月17日 17時50分44秒 | ホーププロジェクト
 1週間前の本欄で「今週からいよいよ秋本番(最高気温が20度を超えない)という感じの神奈川県」と書いたにもかかわらず、今週も最高気温が20度前後という週間予報が出て、なかなか秋本番にならない神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、今月は「不登校状態からの進路」をテーマに、16年前に連載した4本を転載しています。

 通算33本目の本日は、第89号に掲載した『進路選択は本人のペースで』という文章を前後編に分けての転載です。

 前編では、進路選択に関する一般的な学校内外のスケジュールを述べたうえで、そのなかで表れる本人のふたとおりの反応と、それらに対する学校側の指導の傾向を描いています。そして、無理な進路を選択した子に起こりえる結末を例示しています。続く後編では、沈黙を貫いたままの子に起りえる結末を例示したうえ、両方の子に起りえる結末を防ぐための対応の考え方を提案しています。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 感染の第3波が到来したとのこと、あらためて気を引き締めてお過ごしください。

↓今回のnoteを読む(冒頭に前編へのリンクを貼りましたので、前編からお読みください)
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第32回のお知らせ

2020年11月10日 12時16分28秒 | ホーププロジェクト
 遅まきながら今週からいよいよ秋本番(最高気温が20度を超えない)という感じの神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、今月は「不登校状態からの進路」をテーマに、16年前に連載した4本を転載しています。

 通算32本目の本日は、第88号に掲載した『焦りが挫折をひき起こす』という文章を前後編に分けての転載です。

 前編では、まず前回転載した文章の一部を採録したうえで、これから年明けにかけて次年度への決意や進路希望を表明する子が増えていく本当の理由と本人の心理、そしてそれがゆえに進路選択に失敗した例を挙げて、本人が無理をして進路選択してしまうプロセスを解き明かしています。続く後編では「どんな心理が無理な進路選択をさせてしまうのか」を、おとなのひきこもり状態と併せて論じています。
 進路選択に失敗する心理の理解にお役立ていただければ幸いです。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 北海道では最大規模の感染拡大とのこと、どなたさまもご注意ください。

↓今回のnoteを読む(冒頭に前編へのリンクを貼りましたので、前編からお読みください)
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第31回のお知らせ

2020年11月03日 17時37分29秒 | ホーププロジェクト
 どんよりとした天候だったスタジオ周辺でしたが、皆様のところはいかがでしたでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、今月は「不登校状態からの進路」をテーマに、16年前に連載した4本を転載していきます。

 通算31本目の本日は、第87号に掲載した『初体験の進路選択』という文章を前後編に分けての転載です。

 不登校状態の中学3年生や高校生にとって、この時期から学年末にかけては地獄の日々と言っても過言ではありません。そこで、前編で筆者の丸山が高校で留年を繰り返した不登校時代を振り返って「毎年どんなふうに悩んだか」という体験を語っています。それを踏まえ後編で「不登校状態で進路選択を検討しなければならなくなったことは、本人にとってどういう体験なのか」を伝えたうえ、おとなのひきこもり状態からの進路選択は、この時期以降どころかずっと続くものであることを述べて、本人にとって進路選択の悩みの深さを訴えています。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 今月転載する4本が、進路選択に悩む本人とご家族、さらには学校の先生方の参考になることを願っております。

↓note『初体験の進路選択(後編)』(冒頭に前編へのリンクを貼りましたので、前編からお読みください)
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第30回のお知らせ

2020年10月27日 14時22分18秒 | ホーププロジェクト
 今週は雨天が少ないという予報の神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、先日開催した「不登校・ひきこもりセミナー2020」の写真を掲載する今月は「周囲が親御さんによくする助言」をテーマに、14年前に連載した3本とその続きの1本を転載しています。

 通算30本目の本日は、第134号に掲載した『あらためて、本人・家族と支援者について』という文章を前後編に分けての転載です。

 先週まで転載した3回シリーズを受けて、筆者の丸山がカウンセラーや精神科医などの専門家と官民の支援者に訴えたいことを、自戒を込めてつづった内容です。すなわち、一律のシナリオをもとに家族に指示する専門家や“引き出す目的ありき”で訪問する支援者への提言です。 
 今月最初の本欄にも書いたとおり、今月転載した4本は不登校/ひきこもり状態に関わる専門家や支援者の方にもぜひご一読いただきたいものです。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 来月は「不登校からの進路」をテーマに4本を転載していきます。どうぞご期待ください。

↓note『あらためて、本人・家族と支援者について』(後編に移行する表示は画面の下にあります)を読む
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第29回のお知らせ

2020年10月20日 16時48分20秒 | ホーププロジェクト
 久しぶりに快晴の神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、先日開催した「不登校・ひきこもりセミナー2020」の写真を掲載する今月は「周囲が親御さんによくする助言」をテーマに、14年前に連載した3本とその続きの1本を転載しています。

 通算29本目の本日は、第133号に掲載した『〔周囲の助言・ウソとホント(3)〕「第三者が介入すべきです」』という文章を前後編に分けての転載です。

 不登校/ひきこもり状態の方がいるご家族は、この言葉も必ず聞いたことがおありでしょう。後編の末尾に記したように“引き出し屋”と呼ばれる悪質支援業者に利用されている言葉でもあります。
 それに対して筆者の丸山が「介入」を、「関与」と「介入」に分けて再定義し、一見真っ当な「介入すべき」という言葉に潜む危険性、および本人の気持ちとのミスマッチを、自身が介入された経験を交えて論じ「専門家や支援者だけでなく誰でもできる関与」の重要性を訴える内容です。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 朝昼の気温差が激しいこの頃、服装にはじゅうぶんお気をつけください。

↓note『〔周囲の助言・ウソとホント(3)〕「第三者が介入すべきです」』(後編に移行する表示は画面の下にあります)
https://note.com/human_studio/n/n77bb143a9943
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「出張しゃべるの会・不登校編」開催のお知らせ

2020年10月16日 14時11分52秒 | ホーププロジェクト
 きょうから週末にかけて涼しい日が続く予報の南関東ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、バックナンバー掲載文をnoteに順次転載しているメールマガジン(メルマガ)の新しい号をテキストに使用する独自の家族会として3か月ごとに開催している標記の会が、初めて外部開催します。

 来たる31日(土)、不登校親の会「宇宙船(不登校から学ぶ会)」様のお招きにより、同会月例会の会場である「横浜市健康福祉総合センター」でいつもの「しゃべるの会」をやらせていただきます。

 「宇宙船」様内部での参加募集の結果、残席3となっており、こちらで3人まで募集いたします。

 テキストは、18日に開催するいつもの「しゃべるの会・不登校編」のテキストと同じ243号の掲載文。プロスポーツの再開や将棋界でのニュースにちなんで「勝負」と「不登校/ひきこもり対応」の違いを説明し、勝負のように一喜一憂することなく対応する考え方を訴える文章です。
 これを担当の丸山が最初に読み上げて補足説明したあと、自己紹介を1周して休憩し、後半はテキストの内容にとらわれないフリートークを行います。

 いつもの「しゃべるの会・不登校編」に都合が悪くて参加できないというご家族様は、ぜひこちらへの参加をご検討ください。
 
 不登校状態にある方もそのご家族も「登校した/しない」「外出した/しない」で毎日揺れ動いてしまいます。その気持ちをどうしたらよいか、この機会に家族という同じ立場どうしで話し合ってみませんか。


【出張しゃべるの会・不登校編】

日時:10月31日(土)午後1時30分〜4時30分
会場:横浜市健康福祉総合センター(桜木町駅徒歩3分)
対象:学校に行けない方のご家族(当事者の方はご参加いただけません)
募集人数:定員10名のうち3名(申込先着順)
費用:おひとり500円(席料)
申込:当スタジオに電話かメールで
主催:宇宙船(不登校から学ぶ会)

※お申込み・お問い合わせはこちらへ
電 話 0466-50-2345
メール husta.maru@@gmail.com(@をひとつにして送信ください)


↓会場の地図を見る
http://www.yokohamashakyo.jp/sisyakyo/map.html
↓主催団体のホームページを見る
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『ごかいの部屋』バックナンバー公開第28回のお知らせ

2020年10月13日 13時46分50秒 | ホーププロジェクト
 日によって夏服と冬服を着分けることが必要な神奈川県ですが、皆様のところはいかがでしょうか。

 さて、メールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』のバックナンバー掲載文の転載、先日開催した「不登校・ひきこもりセミナー2020」の写真を掲載する今月は「周囲が親御さんによくする助言」をテーマに、14年前に連載した3本とその続きの1本を転載しています。

 通算28本目の本日は、第132号に掲載した『〔周囲の助言・ウソとホント(2)〕「その習慣を変えなさい」』という文章を前後編に分けての転載です。

 わが子が不登校/ひきこもり状態になるまで営々と築き上げてきた家族/親子関係と家庭の習慣・スタイル・ルール。これらを変えるよう助言する周囲と親御さんの戸惑い。こういったよくあるケースについて、助言の例を挙げてそれらに揺れる親御さんの気持ちを推察したうえ、家族の個別性や親の人生を考えない助言の危険性を訴えます。さらに、そういった助言に対する親御さんの心がまえを、筆者の丸山が自身の不登校時代の経験を交えて伝えます。

 また「note」には「サポート」というシステムが備えられております。これは、文章が気に入った方がカンパで応援するもので、丸山の場合は相談援助実践のスキルアップと『ごかいの部屋』の充実したコラム執筆に還元するための研修資金の募集を目的としております。
 つきましては、ご一読のうえ「参考になった」「役に立った」などとお感じになりましたら、ぜひサポートしてくださいますようお願いいたします。

 気温差が激しいこの頃、ご自愛のほどお祈り申し上げます。

↓note『〔周囲の助言・ウソとホント(2)〕「その習慣をやめなさい」』(後編に移行する表示は画面の下にあります)
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「不登校・ひきこもりセミナー2020」開催報告

2020年10月11日 11時35分25秒 | ホーププロジェクト
 台風に見舞われた地域の方はご無事でしょうか。

 さて、遅くなりましたが、当スタジオ唯一の年次イベント「不登校・ひきこもりセミナー2020」を簡単に報告します。

 去る9月27日(日)に開催した同イベントは、感染予防に適した開催形式の判断が遅れて広報期間が短くなったこともあり、参加は定員の約半数にあたる16人にとどまりました。ただ、そのうち当事者経験者の方が3分の1を超え、いつも親御さんの参加が多い当スタジオのイベントとしては珍しい状況になりました。

 過去2回は、第2部で丸山と同じ“経験者相談員”の方を招いた「対談」と、連続講座「ヒュースタゼミナール」修了者の方と話す「座談会」の2グループに分かれて実施しましたが、今回は同ゼミナールの前年度の終了が延び延びになったうえ今年度は実施していないため、第2部は「対談」のみのプログラムとしました。

 そこで、第1部は例年どおり丸山の講演。今回のタイトルは『事件に学ぶひきこもり対応~会話の復活・暴力の鎮静~』。去年起きたふたつの事件に言及するため<本人への見方>と<本人の心理>の説明をひとつずつに絞り<対応>の部分を多く盛り込んだうえで、最後にふたつの事件について、発生までの経緯を報道内容から簡単に復習したうえ「自分が川崎市の相談員だったらどう助言したか」と「家庭内暴力を鎮静化する方法」について<対応>の部分を当てはめながら提言しました。また「家庭内暴力の息子を親が殺害したほかの事件との類似性」にもふれました。

 丸山が本格的な講演をしたのは7か月ぶり。もともと話し上手とは言えない彼にとってこの長いブランクは大きかったようで、本人いわく「腕が錆びついていた」とのこと。
 それでもアンケートには「目からウロコでした」「前半の本人への対応についての理解を深めた上での今回の事件について、できたかもしれないことをお話ししてくださったので、とてもわかりやすく、説得力のある内容で勉強になりました」など好評の声がいくつもありました。

 休憩時間を挟んで第2部の対談がスタート。今回のゲストは「ひきこもり中に口うるさかった親が何も言わなくなって楽になった」という体験を最初に語った「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(KHJ)本部スタッフ兼ソーシャルワーカーの深谷守貞氏。

 この対談のためにレジュメと資料を用意してくださり、前回開催後に発生した事件以来の動きについて、ご自身の見解と提言を多く含むお話をいただきました。
 アンケートでは「深谷さんは1部の丸山さんの補足を、丸山さんは深谷さんの補足をなさってくださったので、より深く理解することができました」「今後の活動やひきこもりの息子の対応が楽に思えてきた(略)本当にお2人のお話に共感できたし感動しました(略)多くの方々に聞いてほしいのでほかのところでもやって下さい」など好評の声がいくつも書かれていました。加えて、丸山の講演と深谷氏のお話に関連して、行政の相談窓口への批判も複数見られました。

 アンケートでは自由記入のほか「良かった、良くなかった、わからない」という3択も毎回用意していますが、今回は第1部第2部とも全員の方が「良かった」にチェックを付けるという“パーフェクト”の評価をいただきました。これを励みに、来年の第4回も良い企画をご用意する決意です。ご参加の皆様、スタッフをやってくださった3人の方、対談ゲストの深谷守貞様に心からお礼申し上げます。 
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