語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】炭酸水と胃薬

2017年04月08日 | 医療・保健・福祉・介護
 ヨーロッパでは天然の炭酸水が産出される地域が多く、食事時に炭酸水を飲む習慣があるようだ。その効用は、食欲を高めておいしく食べること。炭酸水は胃壁を刺激して胃液の分泌を促すことが分かっている。胃の血管が拡張するので胃袋が広がり、食欲増進につながることは、シャンパンなど炭酸系のお酒が食前酒として好まれていることからも分かる。脂っこい料理の後に炭酸水を飲めば、口の中がさっぱりする。
 炭酸水は整腸作用も期待できる。二酸化炭素の細かい気泡が直腸を刺激して、腸の運動を活発にしてくれるという。とはいえ、サイダーのような甘い炭酸飲料は、糖分の取り過ぎが気になるので、無糖の炭酸水をお勧めしたい。
 ただし、炭酸水と胃薬を併用するには注意が必要だ。制酸剤という胃酸を中和する胃薬を炭酸水で飲むと、胃酸を中和せず炭酸水の酸を中和して、本来の働きを弱めてしまうという。製薬会社の全薬工業(本社・東京)では、制酸作用のある胃薬を飲む場合、前後2時間は炭酸水を飲まないほうがよいとしている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「炭酸水と胃薬 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年2月9日)を引用
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