語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】節分のクジラ ~動脈硬化や認知症を予防~

2018年02月03日 | 医療・保健・福祉・介護
 節分は、「季節を分ける日」のこと。このとき、「鬼門」にあたる東北の方角から鬼が出て、邪気をまき散らすとされた。
 クジラは、「大きいものを食べて邪気をはらう」という伝承が由来で、山口県などで節分に食べられてきた。古くから捕鯨が盛んに行われていた長門や下関では、クジラは大きいものの代表として考えられたのだ。同県では学校給食にクジラ料理を取り入れている。
 クジラの赤身肉は、鶏肉よりも高たんぱく・低脂肪で、魚介類と同じくDHA(ドコサヘキサエン酸)やIPE(エイコサペンタエン酸)、さらにDPA(ドコサペンタエン酸)も含んでいる。これらは「オメガ3系脂肪酸」といって低温でも固まりにくいため、動脈硬化を予防し、血管の柔軟性を保つのに役立つとされている。
 脳細胞の血流も良くするので認知症の予防効果も期待されるところ。DPAは、特にクジラベーコンに多く含まれているそうだ。恵方巻にはもう飽きたという人は、クジラ料理はいかがだろう。

□南雲つぐみ(医学ライター)「節分のクジラ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年2月3日)を引用
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