よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

カリフォルニア州の財政破綻は悪性連鎖する

2009年07月10日 | 恐慌実況中継


このニュースは日本では大きく扱われない。イラン動乱、東トルキスタン(新彊ウイグル自治区)、北朝鮮ミサイルのほうにマスコミの視線が誘導されいる模様。

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【ロサンゼルス2日共同】

財政難に陥っている米カリフォルニア州は2日、州の財政赤字の見通しが243億ドル(約2兆3千億円)に達したとして、州民への所得税還付や業者への支払いに「借用書」の発行を始めた。同州がこうした措置を取るのは1992年以来という。ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)などが報じた。

 7月1日からの新会計年度までに、州議会で赤字削減策がまとまらなかったためで、州は7月中に33億ドル分の借用書を発行する予定という。

 シュワルツェネッガー州知事は1日、財政危機を宣言。州職員23万5千人を対象に一時帰休を課すなど一層の支出削減を行う方針を明らかにしている。

 カリフォルニア州では2月、巨額の財政赤字の削減策を盛り込んだ州予算が成立したが、5月の住民投票で財源確保を目指す州の主要な提案が否決され、再び財政赤字に直面していた。

<以上貼り付け>

日本では、地方自治体の財政赤字が総予算の20%を上回った時点で破産宣告される。夕張市がこの基準をもとに破綻宣言したのは周知の通り。これと同じ基準をアメリカの州に適応すると、最低でも上の図の上位4つの州はすでに破綻している。

これらを含め46州が財政赤字状態に陥っている。不動産の債券化ビジネスが先進していた州でかつそれらの債権化ビジネスの業績悪化のあおりをまともに受けている州が金融危機による税収減の打撃が大きい。

キャッシュフローの点では、ニューヨーク州、カリフォルニア州がキャッシュインとキャッシュアウトが大きく資金ショートリスクが限界点にまで来ている。で先日は、カリフォルニア州がデフォルト宣言。

州が発行する「借用書」というのはいささかことの本質を覆い隠すような表現。本当は、棒引き、徳政令一歩手前の借金帳消し残高確認書。

このことろ急落しているドル円の(92円~91円)は、まさにアメリカを構成する州が棒引き、徳政令一歩手前のところまで破たんしていることを含んでいる。FRBが基軸通貨をよいことに、ドル紙幣を刷りまくってキャッシュを供給しても州がデフォルトを宣言してしまったのでは、刷ったドルの価値は下がるのが必定。だから米国債も、ナーバスな動きとなっているが、やがて落ちる運命にあると見たてるのがリーズナブル。

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東トルキスタンの一件について、アメリカは「真相を究明せよ、人権を尊重せよ、圧政を改めて民主制を尊重せよ」と中国に圧力をかければ、「米国債買いません。これから売ります」と脅される。だから、アメリカは今回の東トルキスタンの一件については強いコメントしたがらない。


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