よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

市立加西病院にて医療サービス・サイエンスの講演

2005年10月30日 | 講演放浪記
兵庫県の市立加西病院を中心とした地域の複数医療医療機関の講演会に呼ばれる。暗くなった姫路城を長めながらタクシーで40分くらいのところに加西市がある。

さて、医療をサービス・サイエンスの視点でとらえることがぜひとも必要だ。医療でも看護でも「ヒト」が「ヒト」にたいして様々な医療技術を駆使してサービスを提供することが基本となる。

医療・看護サービスには有形のカタチはない。サービスそのものは瞬時にして消え去る。患者と医療提供者の間には質量ともに圧倒的な情報の非対称性が存在する。サービスそのものは人間と人間とのインターフェイスで生み出されるのでヒューマン・サービスの側面が濃厚だ。時々刻々と共有されては消え去るサービスをカルテや看護記録といった媒体に構造的に「記録」することが求められる。かたや、医療サービスそのものには、新薬、新医療機器、新しい手術方式の導入、テイラーメード医療、再生医療などのイノベーションがつぎつぎと起こりつつある。

このような医療・看護の性質を考慮すれば、従来、職務とヒトのあるべき姿を標準化したり文書化したりする動きが希薄だったことはサービスサイエンス的アプローチが希薄だったためか。変化に対応しつつ、職務とヒトのあるべき姿を設定するクリニカルラダーのアプローチが待たれているゆえんだ。




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