チューリップ畑と風車

昨日は北まわりのフライトで一昼夜ずっと飛行機の中。そして、今日朝早く、アムステルダムに降り立った。ホテルを抜け出して時差ぼけの解消をかねて、仕事の合間をぬって郊外に風車見物に出かけた。

ところどころに点在するこぎれいな村々を通りすぎながら、バルト海を越えてやって来た春の緩んだ淡い風を背に受けながら散策。村々の家並みはすべて茅葺き屋根で統一されており、木の丸太橋との調和はまるで童話の世界のようなメルヘンいっぱいの風景がひろがる。この季節、あたり一面の平原に拡がるチューリップも満開の季節を迎える。原色のチューリップ畑は平板なオランダの風景に鮮烈なコントラストを与える。

空を見上げれば、この季節のネーテルランド地方の空色はミストがかかって眠たげな表情を見せている。Sleepy blue skyの下には、チューリップ畑がなんの憂いもなく拡がり、空と大地の境界には風車が春風をうけて、とろりとろろと廻っている。

ああ、ネーテルランドの平和な午後のひと時、なんと平穏な情景か。

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サイクリングに行ってこんな風景のなかで居眠りをしてしまった。サイクリングロードの休憩所のかたわらでオランダに行った夢を見た。