よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

オープンソースの機は危機と機会に通じる

2005年04月08日 | オープンソース物語
今日は会社で取締役会。先月の株主総会の議決をうけて、執行レベルの戦略マターをワイガヤ話し合って盛り上がる。

例によって今日もオープンソースがらみのテーマと具体的なプロジェクトの題材に花が咲く。オープンソースの最新動向については社外取締役でサンフランシスコに常駐している金子昌平より、生々しい報告があった。たしかに一時代を急速に築いてきたマイクロソフトのような会社が、それ以上のスピードで衰退する予兆はすでにアメリカでは顕在化している。

オープンソースの動きは今や、OSレベルのみならず業務系の各種アプリケーションの領域まで着実に、そこはかとなく、でも確実に進行しつつある。米国では大手メーカやベンダに雇用されているIT技術者の給与水準が急落しているが、これはオープンソースの動きと深いところで関係しているように見える。オープンソースが一般的になれば、彼らの雇用機会が中抜きされて失われるからだ。そして給与水準はマクロ的な雇用機会動向の先行指標でもあるからだ。

さて日本ではどうか?メーカーに囲われているSIer、SEやプログラマ、大手ITメーカーやレガシーなベンダには危機意識はどのくらいあるのだろう。たぶん、先を見る勇気と先見性がなければ気がつかないことかもしれない。

たしかに従来型のビジネスモデルや常識に依存してきた組織や個人にとっては大いなる危機になること必至だろう。しかし、見方を変えれば、危機の「機」は新しい時代のニーズに「会わせ」てゆけば、「機会」にもなる。

そう、機は危機と機会に通じる。危機を見極めて、機会を先取りしたいものだ。



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