散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

風致地区

2010年01月23日 09時39分25秒 | 写真館
私の謎の写真コレクションシリーズ、今回は「風致地区」である。恐らく、街歩きをする人は、この写真のような物体を見かけたことがあるだろう。「風致地区」=都市内外の自然美を維持保存するために創設された制度、らしいのだが、どうもあまり景観が良くないと思われる所も指定されているようである。

北海道神宮の円山公園入り口側。まあ、これは風致地区に相応しいだろう。



同じく、西28丁目側。



天神山。



大通の西11丁目付近。全然、自然が無いのだが…



バスセンター付近。ここも自然の雰囲気全くなし。



創成川界隈。都市部ど真ん中だね。



藻岩山界隈。この辺は自然があるが、公園の鉄柵に囲まれた看板は物悲しい。



多分、もっとこの看板はあると思うのだが、なかなか発見できていない。一旦ここで公開しておきたい。

無事週末

2010年01月22日 20時49分26秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今週は新年に入って初めて5日間働いたので、大変疲れた(もっと仕事している人、スマン)。早めに切り上げて、すすきののバー「N」へと向かう。

1杯目は冬の気分をぶちこわす、ブルーハワイ。少し強めに作っていただいたのだが、甘酸っぱいさっぱり味。パイナップルの風味も爽やかだ。

2杯目は官能的なカクテル、マッカラン12年バージョン。マッカラン12年が大部分なので、かなり支配的な味になった。ベースの酒が甘くない時に、他の材料とのバランスが難しくなるような気がする。

3杯目はオーソドックスにオールドパル。あまりこの店ではスタンダードカクテルを注文しないので、「珍しいですね」と言われてしまった。しかしこれが、ウィスキー・カンパリ・ベルモットの3者のバランスが良くとれていた。カンパリのほろ苦さが実に良い。

これでいつしか仕事の緊張を忘れ、少しぶらぶらして帰る。帰りがけに酒屋でアクアビットを2本仕入れる。これくらいの酒量で1日を過ごせば理想的な酒飲みなのだが、家でアクアビットを大量に飲む。全然理想的じゃない。

宿題:ウィスキー+スーズ+ベルモットのゴールドパル(だったかな?)

20100121最近読んだ本

2010年01月21日 21時01分07秒 | 読書
■「密室殺人ゲーム王手飛車取り」歌野晶午
ネット上で集まった5人は互いに正体を知らぬまま、推理クイズを出し合う。その推理クイズは全て自分自身が実行した殺人事件にまつわる謎なのだ。あまりにバカバカしい、非現実的な設定と思われるかもしれないが、手だれの作者だけに、十分面白いのだ。

■「ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎」西尾維新
清涼院流水のJDC(日本探偵倶楽部)を舞台にした、探偵もの。意外に設定と西尾の文章の特徴がマッチするのではないか。

■「スロウハイツの神様 上下」辻村深月
マンガ家、脚本家、画家の卵など若いアーティストが集まり共同生活を送る。いい作品ができる人もいれば、苦悩もあり、またそこには恋愛も生まれる。最後まで何も事件が起きないと言えばそうなのだが、物語にぐんぐん引き込まれる作品だ。

■「1/2の騎士」初野晴
アーチェリー部主将が主人公となり、街の謎の事件を解く。事件も、幸運のさるを見つけて中学生が失踪したり、盲導犬の連続殺害、目的の分らない住居侵入など、不思議なものばかり。しかし残念ながら真実が分かった時に現れる犯人像がしょぼい。

■「徳利長屋の怪」はやみねかおる
いつもの登場人物が幕末で活躍する時代もの。まあ普通の水準だが、あまり勝海舟とか歴史上の人物がバンバン出てくると、興ざめである。

■「おうちがいちばん 5」秋月りす

久々カクテルの会

2010年01月20日 21時50分47秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日は3か月ぶりのカクテルの会出席。会議が長めになって、参加が危ぶまれたが、なんとか定刻に到着。早速、バンバン飲んでいくことにしよう。

1杯目:テキーラソーダ
2杯目:ラ・シルフィード(ジン+ライム+?)
3杯目:ロブロイ(ビタース多め)
4杯目:アドミラル
5杯目:フレンチ75
6杯目:オールドパル
7杯目:シャンパンカクテル
8杯目:ニューヨーク
9杯目:ギムレット
10杯目:フレンチ125

何か鬱屈したものがあったらしく、豪快に酔っ払う。以下、食べ物。

スモークサーモンと蓮根の山わさび漬け蟹ポン酢ソース。最初、ソース部分だけを食べてしまい、味が濃かった。



帆立貝の湯葉酒蒸しトビッコと岩海苔のクリームソース。私、トビッコが非常に好きなのである。



五目旨煮のモッツァレラチーズ焼き。心和む旨煮の味が、少し洋風シフト。



真鱈と根菜の和風アクアパッツァがごめ昆布の香り。



豚角煮と厚揚げ豆腐の梅紫蘇雑炊。普段はパスタが出ることが多いのだが、今日は雑炊がでた。これはなかなか旨い。



というように、割と凝ったオードブルが少量で連続して出てくるのだ。他には、「真鮹と焼き葱の胡麻蕎麦サラダそばつゆジュレ柚子風味」が美味しかったかな。いくら少量とはいえ、かなり腹いっぱいになるのだが、私以外の人はおかわりをしていたようだ(最後に注文するとおかわり自由なのだ)。

非常に酔っ払い、悪天候の中を帰宅。今日の札幌はかなり気温が上がり、日中は雨となった。明日以降また冷え込むので、路面が凍るのが心配である。

移動中食事

2010年01月20日 12時41分32秒 | 食べ歩き

今日は珍しく、午前中いっぱい会議の後、新さっぽろへ。「AT」でラーメンを食べることにした。うーん、伝統的なラーメン店だから、ここは味噌味かな?

ということで、味噌ラーメン到着。麺は札幌ラーメンというよりは、旭川ラーメンを思わせる中細麺。もやしを炒めて作った、クラシカルなスープ。予想を上回る美味しさに満足。

ウィスキーカクテル

2010年01月19日 20時12分12秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
すすきのの「C」で、少しウィスキーカクテルを攻めてみよう。1杯目はいつものウィスキーソーダ割り。2杯目はドライマンハッタン(ビタース強め)、3杯目はオールドパルと行ってみた。

今日は相客に東京から来た人がいた。

「東京にはあまりショットバーみたいなのが無いんだよね」(←どこに目がついているのか?)
「最近、ハイボール流行っているよね。東京でも○○という店では、××のウィスキーを使っていて…」(←店の名前も、使ってるウィスキーも間違ってるが…)

と、非常に半可通なお方であった。

20100117最近読んだ本

2010年01月17日 22時05分56秒 | 読書
■「時砂の王」小川一水
人類を殲滅しようとする謎の生命体が到来する。劣勢の人類は過去に戻り、局面を打開しようとするが、敵も時間遡行を重ねて泥沼の戦いへ。邪馬台国を舞台にした決戦で、勝利なるか(再読)。

■「居酒屋安旨の逸品」太田和彦
食べたことのあるものとしては、銀座の居酒屋「S」の鳥豆腐、北千住の居酒屋「O」の肉とうふ等はもう一度食べたい品である。本の中で紹介されている鯵酢、こはだ酢、くりから焼、さわらなめろう等は北海道ではなかなか食べられないものだ。後はネーミングが素晴らしい「ハムキャ別」かな。

■「フリーランチの世界」小川一水
人間や人類の行く末に思いをはせる、SF短編集(再読)。

■「ZOKUDAM」森博嗣
善(?)と悪(?)の組織が巨大ロボットを開発して対決しようとするが…。しかし現代の技術の延長線では「パイルダーオン! ブレストファイアー!」とは行かないのだ。

■「ソフトタッチオペレーション」西澤保彦
チョーモンインシリーズの短編集。論理構成は相変わらず確かだが、今回は割とライトな短編集である。

■「聖域の殺戮」二階堂黎人
ある惑星で胴体が消滅した遺体が発見される。殺人事件と思われるのだが、胴体を焼失させた方法と理由は不明。謎を解くために、連邦艦が派遣されるのだが…。正直言って、SFと推理小説の融合に失敗した作品。途中までに背景となる設定(必ずしも科学的でなくても、一貫したルールがあればよい)が明示され、それをベースに意外な論理展開がされれば良いのだが…。

冬めく札幌

2010年01月17日 13時51分40秒 | 食べ歩き
今週末、札幌ではかなりの雪が降った。昼食を取りに外出したが、歩道の状況は以下のような感じ。除雪した雪が歩道わきに山のようになっている。もし、あまり雪の降らない地方の方がご覧になっているのであれば、写真をお楽しみ頂きたい。



さて、二十四軒のビストロ「PE」へ。来週のワイン会への持ち込みワインを預けて、昼食だ。本日も前菜と肉料理の組み合わせを選択する(スープの甘エビのビスクも、食べてみたいところだ)。

まずは前菜。左下から時計回りに、くわいのキッシュ、カスベのテリーヌ ローズマリー風味、仔羊のシャルロット、マッシュポテトとチーズのグラタン。くわいがほくほくしたキッシュは相変わらずの美味しさ。カスベは軟骨の部分はなく、あっさりと口触りが良い。仔羊はナスとの相性良く、グラタンはポテトが非常に滑らか。もう少し食べたい所を、前菜だからこの量で我慢、と言う感じだ。



続いて主菜は留寿都豚のグリエ ホタテバター添え。ホタテバターって何? と思ったのだが、豚肉にまぶすと、くどさは感じずにバター風味が味わいを増す。もちろんジャガイモとホタテバターを合わせても、相性は抜群だ。



最後のデザートはレモンクリームと焼きリンゴのパイ、ホワイトチョコレートのアイス、生姜のサブレ、ブルーベリーとヨーグルトのマルキー。アイスが少し甘目なのかなと思ったが、レモンクリームがかなり酸っぱく、サブレも生姜風味が効いており、全体としてバランスが取れている。



食後、肉料理は何が好きですか等と雑談。私はがっちりマトンを食べてみたい。以前、お店でヤギ(割と無臭だったとか)を出したそうだが、私は食べていなくて残念。沖縄でヤギを食べた時は、羊とも違う微妙な香りがしていた記憶がある。

20100116ギャラリー巡り

2010年01月16日 18時18分56秒 | ART

本日は、NEW STAR→ラフィラホール→趣味の郷→さいとう→スカイホール→三越→大通→道新→時計台→STV北2条→大同→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋→ARTスペース201の14か所。

■趣味の郷「中野邦昭日本画展」。恐らく旧作ばかりだとは思うが、ギャラリーの壁、所せましと展示されている。「薄暮(札幌夜景)」は手前に円山球場、全体に札幌の夜景を描いた気持ちの良い風景画。

なお、普段は佐々木敏光常設展示の場所も第2会場になっている。

■スカイホール「デザイン・アートと子どもの教育 未来をつくる眼差し」。一体何を展示しているのかと思っていたが、行ってみて非常に良かった。

子供の教育部門としては、スーパーマーケットの各売り場で客がどんな行動をしていたか、を大きな紙に整理した研究発表があった。客の「プリンの匂いを嗅いでいた」という、ちょっと気になる行動を見つけ、それに対し「匂いがすると思ったのでは」と子供たちの推測が書かれているのだ。

もう一つ、世界地図に各国の牛乳パッケージを張り付けた物も面白い。他国では黒や紫のパックや、「ウンコちゃん」としか言いようのないキャラクターが描かれたパックがあるのだ。

柳本浩市のコレクションは紙モノが多く、ビールラベル・飛行機関係・電車・ガム・マッチラベルなどが展示されていた。コレクション心が騒ぐ展覧会である。

■大通美術館「楢原武正展」。大規模なインスタレーションが印象的な作家だが、今回はほぼ平面作品。1978年の青灰色の作品は、都市風景を描いたように見える(何となく一原有徳の世界を思わせる)作品。その隣の1981年の作品は色彩の渦巻がダイナミックだ。エネルギーが満ち溢れた展覧会。

■時計台ギャラリー「にかわえ展」。村山聡「比翼」は左右に相互に背を向けた孔雀(?)を象徴的に描いた作品。駒沢千波の「夜気」は女性とエンゼルフィッシュという作者得意のモチーフを使いながら、背景が黒く、これまでにない雰囲気である。

■大同ギャラリー「New Point vol.7」。清野有香「スペクトル」はビルをまたにかけた鹿を描いた妙な作品。国松希根太「HORIZON」は木の板に紫の色彩をつけたシンプルな作品だが、何となく雰囲気が出てきた。

ARTスペースの展覧会は2つとも面白かったが、少々酔っ払っていた模様。メモの感想が今一つ判然としない。

冒頭写真は晴れた札幌の空を、STV北2条ビル内から見あげたもの。今日は一時猛吹雪になったりして、大変なギャラリー巡りであった。

今年の初昼酒

2010年01月16日 17時05分49秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
年初からさんざん飲んでいる気もするが、今日は初の昼酒。まずは札幌駅前の立ち飲み「E」へ。結構お客さんが入っている。まずは黒ホッピーとポテトサラダから。ポテトサラダの上に乗っているツナがちょっと寂しい。



ナカ(焼酎)おかわりをして、珍しいホルモン串を2本食べる。ちょっとボリューム感はないが、中々美味しい。1本にはたっぷり唐辛子をかけてみる。



段々勢いがついてきて、梅ハイを追加。これは焼酎に梅シロップを入れて飲みやすくしたものだ。つまみも値段の安あがりな、イカゲソ焼きを追加する。半分は生姜で、半分は唐辛子で食べる。





さあ、これですすきの方面に買い物に行こう。ワインを1本仕入れなくてはいけないのだ。

ところがすすきの方面に来たのが間違いの元だった。ワインを購入後、創成川東方面へふらふら足を向けてしまい、バー「R」へ。

「もうないですよね」とアクアビットの在庫確認をすると、1杯分だけあるという。よし、それならばアクアビット+アードベッグ10のスモーキーマティーニだ。…まだ17時前なのだが、効くなあ…

2杯目はボウモア10年をベースにした、マンハッタンのようなカクテル。これはベースウィスキーの味が際立って、非常に美味しい。

すっかり暴走して酔っ払い、ギャラリーに1か所立ち寄ってから帰宅。

ステーキハウスのランチ

2010年01月16日 12時13分41秒 | 食べ歩き

先週に続いて、すすきの周辺でステーキ店でのランチとなった。メニューから一番ベーシックな和牛100%ハンバーグ(200g)を選択。このメニューだと1000円以下で食べられるのである。

焼き加減をミディアムでお願いしたハンバーグ、五穀米、味噌汁、ミニサラダが到着。早速やや甘めのソースをたっぷりつけてハンバーグを食べる。中心部ははっきりと肉の赤身が残る状態。このソースにはやや硬めの五穀米がピッタリだ。

最後にコーヒーを飲んで終了。これは札幌駅北口の鉄板焼き店のハンバーグと比べてみなくてはなるまい。

今年のテーマ

2010年01月13日 21時51分55秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
私はバーでカクテルを飲むことが多いが、ここ数年は年初にテーマ(主にスピリッツの種類)を決めてきた。過去のテーマはテキーラ、シェリー、カルヴァドス等である。さて、今年はと言うと、まだしっくりしたテーマが決まっていない状態である。

今日はすすきののバー「n」へ。1杯目は店頭の看板に書いてあった、ザクロのフルーツマティーニにしてみよう。フレッシュザクロというのは、結構酸味が強いのだが、このカクテルは甘味を少し入れて、バランスを取っているようだ。

2杯目はラム+シェリー+ラガブーリン16。シェリーにアモンティリャード(アモンティヤード?)を使い、その濃厚な味に、モルトの香りを重ねたカクテルだ。

3杯目はしばし迷って、ハンター。そうだなあ、今年のテーマはウィスキーカクテルにしてみようかなあ。ウィスキーカクテルのスタンダードは多いが、どうも私の印象としては、甘いカクテルが多いような気がする(ニューヨークとかあるけどね)。その辺がジンやアクアビットのすっきり感を好む私としては、二の足を踏むところでもあるのだ。

調子良く、2軒目はバー「N」。
ウィスキーベースということで、官能的なカクテルのウィスキーバージョンを作ってもらう。今回はIWハーパーがベースだ。早速飲んでみると、ハーパーの味がしっかり芯となり、副材料がその周りを良く固めている感じがする。このカクテルで一番好きなベースがカルヴァドスなのだが、少しマイルドな分、調和させるのが難しかったように思えてきた。

通しは珍しく飯寿司、チーズ味噌漬け。和風つまみだが、これに何を合わせるかな。と考えていると、Nさんがシャルトリューズとアブサンのオールドボトルを味見させてくれた。香りはあまりないが、濃厚な味わいが飲んだ奥の方から湧きあがってくる感じだ。





最後は、ジン+ラフロイグ10年+ベルモットという、かなり強いカクテル(しかし酔っているので、ベルモットを少々)にした。

何だかこの辺になると、酔っ払ってきてあまり記憶が定かではない。

20100112最近読んだ本

2010年01月12日 22時54分47秒 | 読書
■「星間復讐者 ペリーローダン368」マール、ダールトン
今月からペリーローダンシリーズは毎月2冊刊行されることになった。表紙イラストも新たなイラストレーターが担当するのだ。ストーリーはバラバラになっていた主要メンバーが、そろそろ結集する予感。

■「虜われの遊戯者たち」大場惑
喫煙が犯罪になった時代や、小説が無くなった時代を描く、思考実験的な話(とはいっても、ユーモラスである)。謎の迷宮世界をさまよう人たちの物語。SFらしいSF短編集である(再読)。

■「定食学入門」今柊二
中身の薄い新書本というのもこの世には沢山あるが、これは作者のフィールドワークの成果が結集した、充実した内容である。

■「北岡文雄」佐藤友哉
近美の福袋に入っていた本。私の好みとしては、結構当たりだ。

■「彷徨える艦隊5」ジャック・キャンベル
ついに主人公の率いる艦隊は故郷星系へとたどり着く。しかし、敵国の背後にいるらしい異星人が、ついに直接的な攻撃の手を伸ばしてきた。いよいよ、次巻が最終回。どうなる?

■「キララ、探偵す。」竹本健治
天才研究者からメイド型ロボットのモニターを頼まれた主人公。ロボットにはいくつもの秘密があり、モードが変わると明晰な推理力で主人公の周囲の事件を解くのだ。オタク、萌え要素と、竹本ならではのミステリー風味が合わさった作品。

■「ワーキングホリデー」坂木司
ホストの主人公の前に突然、実の子供が現れた。主人公は成り行きでホストをやめ、宅配ドライバー(但し、リヤカー)に転職し、夏休みの間だけの共同生活が始まった。ハートウォーミングの典型で、甘いともいえるが、上手い。

20100111最近読んだ本

2010年01月11日 21時08分39秒 | 読書
私はポイントカードの類が非常に好きではないのだが、さすがに紀伊国屋のポイントカードは作ってしまった。本を買う量が多分人より多いので、それなりにたまるかもしれない。

■「面白南極料理人 名人誕生」西村淳
南極に行くまでの、越冬隊メンバーとの出会いを中心に書いた本。個性的な人多すぎである。

■「アンテナ惑星」石原藤夫
謎の金属オリアキコン(オリハルコンのパロディですか)の存在する惑星。巨大なタイヤ上の建造物は果たして何なのか(再読)。

■「トルコのもう一つの顔」小島剛一
トルコの少数民族、言語の問題を、言語学者である筆者が旅してレポートしたもの。非常に面白い本である。出版から19年後の現在でも、最近見たニュースからすると、この問題は解決には至っていないようである。

■「東京人 2月号」
横丁のうまい店特集。行きたいところ多し。

■「自動洗脳装置」エリック・フランク・ラッセル
主人公は20年前に犯した殺人の記憶に苦しめられる。はたまた、主人公の勤める研究所では、謎の研究員失踪事件が多発していた。サスペンス調なのだが、タイトルがネタを割っとるがな…。

■「宇宙船オロモルフ号の冒険」石原藤夫
ハード数学SFという、世界でも数例しかないジャンルの作品ではないか。宇宙船の形状や飛ぶルートが、関数型になっているのは、感覚的に良く分かる。それに加えて、「ヴィーグル号」を思わせる、組織論についても書かれている(再読)。