私、なんと信じられないことに、暮れに80歳を迎え、傘寿となりました。
今、交通事故にあったら80代老人とまるめて書かれてしまう。本当は80歳+6日なのに! 気をつけねば。
傘の字の略字「仐」を分解すると八十となることから傘寿(さんじゅ)。
88歳は、米の字を分解すると八十八となることから米寿(べいじゅ)。
90歳は、卒の字の略字「卆」が九十と読めることから卒寿(そつじゅ)。
99歳は、百の字から一を引くと「白」になることから白寿(はくじゅ)。
想えば、むかしむかしのことでした。
48歳の時、職場の集まりで、ことしの年男として皆の前に何人かと引っ張り出された。ふと「あと一回りしたら赤いちゃんちゃんこ着て還暦だ」と愕然としたものでした。
その60歳の還暦は、まだ働いていたこともあり、年寄りの自覚はまったくありませんでした。
65歳の時は、高齢者呼ばわりされ、既に年金生活でしたが、「体力が落ちてきたなあ」という程度でした。
70歳の古希は、当然「古来稀なる」との自覚はなく、二人目の孫が生まれたので間違いなく「おじいさん」でしたが、まだ週2回のアルバイトを楽しんでいました。
75歳、後期高齢者となり、保険証が変わりました。
77歳の喜寿は意識もしませんでした。
そして、気づいたら傘寿。体力は年ごとにガクンガクンと下がり、末期高齢者の足音が聞こえてきます。
長い前振りを経て、誕生日に知人からいただいた傘寿の花の写真です。
黄色いバラを中心にカーネーション、菊など彩も上品。
3日後に水やりのためにカバーを外す。
プロのアレンジメントは見事。
まだまだ楽しめそうです。
めでたい正月なので、「なんだか、米寿、卒寿と私、ずーっと死ぬことないような気がしてきた」ということにしておきましょう。