hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

『日本人の知らない日本語2』を読む

2011年03月08日 | 読書2
蛇蔵&海野凪子著『日本人の知らない日本語2』2010年2月メディアファクトリー発行、を読んだ。内容をよく調べずにインターネットで図書館から借りたら、マンガだった。

外国人からのとんでもない質問に驚き、勉強させられる日本語教師の日常を描いている。我々日本人には言い方の正解がわかってもなぜそんな言い方をするのかという説明に苦労する例が多い。また外人の無垢な頭で考えたことを聞かれると、平気で使っていても、なぜなのか、歴史的経緯などに無知であったことに気づくことも多い。
何かで、本書は1と2があるが、2の方が面白いとの記憶があったので、2のみ読んだ。


「こんにちは」と「こんにちわ」はどちらが正しいですか?
「今日(こんにち)はいい日ですね」の後半が省略された形だから「は」が正解。

「スッパ抜く」のスッパってなんですか?
スッパとは「透破」または「素破」で戦国大名が抱えていた忍者のこと。忍者が素早く情報を入れるさまから「スッパ抜く」と言われるようになった。

日本では太陽は赤く描くが、外国は黄色が多い。

アニメファンなので日本語を学びたいという外国人が多くなっている。日常的にルパンのコスプレのスティーブは、意味もわからずセリフを丸暗記している。
「コノ番組ハゴ覧ノスポンサーノ提供デオ送りシマス」から覚えていた。

フィンランドには日本人には変に聞こえる名前が多い。アホネン、パーヤネン、ミンナ・アホ、ヘンナ・パンツさんもいる。
(オランダにスケベニンゲンのいう地名があったはず)

平安時代、ひらがなが工夫されたとき、濁音と清音区別せず、文脈で読み取っていた。仏典でアクセントの違いを、漢字の右上か左上に点をうち、区別する「声点(しょうてん)」という方法をまねて、平仮名に濁点を加えるのが主流になった。そういえば、終戦の詔書にも濁点がなかったと思う。
「ぱぴぷぺぽ」の半濁音につける○はポルトガル宣教師が工夫したものだ。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

文化ギャップや思わぬ行き違いが笑える。日本語教師は楽しそうだが、文法、歴史など、私には聞かれても答えられないことばかりだ。
私は、漫画は読まないのだが、こう言った内容はたしかに漫画で表現した方が面白いだろう。



海野凪子(うみの・なぎこ)原案
日本語教師
ブログ「まめじゃない日本語教師がまじめに日本語を考える」
uminonagiko.blog73.fc2.com

蛇蔵(へびぞう)構成・漫画
雑誌やゲームで幅広く活躍中
ブログ「未確認蛇行物体」
hebizou.blog56.fc2.com



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