hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

ジュリアード弦楽四重奏団を聴く

2009年11月20日 | 趣味

ジュリアード弦楽四重奏団のメンデルスゾーンや、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴いた。武蔵野市民文化会館の470席と小ぶりな小ホールだ。
曲目は、
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第一番
マリオ・ダヴィドフスキの弦楽四重奏曲第五番
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番

安定感あり、同時に気楽そうな演奏ぶりで、やはりカルテットはゆったりと楽しめると思った。交響楽団や、独奏ばかり目立つが、お抱え音楽家の演奏を身近で楽しむ王様気分はカルテットでなければ。
「残響2.2秒の小ホールで至福と一夜を」と宣伝されたが、多分、音響も良かったのだろう。


ジュリアード弦楽四重奏団(Juilliard String Quartet)は、アメリカニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって1946年に結成された弦楽四重奏団で、メンバーは以下。
? 第1ヴァイオリン 2009年 - ニック・エーネット(ニコラス・イーネットNicholas Eanet) :8歳でニューヨークフィルと競演した。メトロポリタン歌劇場のコンサートマスターで、30代なかば。
? 第2ヴァイオリン1997年 - ロナルド・コープス(Ronald Copes)
? ヴィオラ1969年 - サミュエル・ローズ(Samuel Rhodes)
? チェロ 1974年 - ジョエル・クロスニック(Joel Krosnick)


以下、まったく音楽の素養の無い私のたわごと、感想だ。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第一番
息のあった優れた演奏家が、メンデルスゾーンらしく、華やかで、楽しい曲を、きびきびと演奏した。

マリオ・ダヴィドフスキの弦楽四重奏曲第五番
いわゆる現代音楽で、たまに聴くのは良いのだが。
en:Mario Davidovskyは1934年アルゼンチン生まれの米国人で、若い頃は電子音楽を作曲していたらしい。この曲は、1998年に、当時メンデルスゾーン弦楽四重奏団にいた第一ヴァイオリンのニック・エーネットのために作曲した。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番
1826年12月に完成し、ベートーヴェンのまとまった作品としても生涯最後のもの。当時、健康を崩し、死も覚悟していたというが、意外にも第三楽章以外は、開放的で明るい。その第三楽章も、重厚だが、どこか懐かしい感じがした。
本当に良い音楽を聴いたという満足感。

アンコールは、シューベルトの弦楽四重奏曲第13番で、互いに掛け合いのように歌いあう主題が生き生きとしていた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする