船番所[尾花沢 銀山]に到着した銀山温泉招待 御一行様は、というと、
由利さん「土岐ッ」クイッと顔を上げ、終着点[河北村山]紅花の里を顎で指した。
土岐「黒い…狼煙?」が、上がっていた。
由利さん「妙だな。斯波がいない間、紅花の里は休航のはず…」
土岐「…様子、見て来ます」
由利さん「一人で、大丈夫か?」
土岐「たまには、家族サービスして下さいよ」と賀茂女ちゃんをチラッと見た。
賀茂女「あ…」
由利さん「…。気をつけろよ」
土岐「はい」
賀茂女「ありがとう、土岐さん」と由利親子、富樫、サブロク夫婦は銀山温泉へと向かった。
土岐「さて…」と紅花の里に着いたら「すみかちゃん!?何やってんだッ!真っ黒だぞ!」
すみか「あ!また焦げたぁ!」と七輪から取ったお煎餅を「…食べてます?」と渡したが、
土岐「いや…」それは…遠慮した。焦げてるし…。
すみかの隣で煎餅をバリッとかじる女「クスッ。私が、狼煙代わりに、お願いしたの」
土岐「…。今日は、天候不順で、休航です」
クイッと空を見上げ、女「いいお天気ね」
土岐さん「…。どこまで行かれますか?」
女「酒田まで」
土岐「酒田から、どちらへ?」
女「そこまで聴取されるの?」
土岐「女性お一人、物騒かと…」チラッと女を見て「思いまして…」
女「…。酒田に、私の夫の従兄弟(いとこ)が来ているの」
すみか「昨日のオカマさんと旦那さんが従兄弟なんですって」と煎餅をひっくり返して、
土岐「従兄弟…」
すみか「はい!」ときれいに焼けたお煎餅を渡した。
土岐「ッ…」バリッと煎餅をかじって「では、私とその子が、お供します」
女「フン」バリッと煎餅をかじり「お供をつける年齢(とし)じゃないわ」
土岐「和田様の大切なご側室に何かあれば、それこそ、戦…」と女が持つ薙刀を確認した。
女「フゥ」とその視線を辿り「物騒ねぇ…」と自分の薙刀を繁々見つめた。
由利さん「土岐ッ」クイッと顔を上げ、終着点[河北村山]紅花の里を顎で指した。
土岐「黒い…狼煙?」が、上がっていた。
由利さん「妙だな。斯波がいない間、紅花の里は休航のはず…」
土岐「…様子、見て来ます」
由利さん「一人で、大丈夫か?」
土岐「たまには、家族サービスして下さいよ」と賀茂女ちゃんをチラッと見た。
賀茂女「あ…」
由利さん「…。気をつけろよ」
土岐「はい」
賀茂女「ありがとう、土岐さん」と由利親子、富樫、サブロク夫婦は銀山温泉へと向かった。
土岐「さて…」と紅花の里に着いたら「すみかちゃん!?何やってんだッ!真っ黒だぞ!」
すみか「あ!また焦げたぁ!」と七輪から取ったお煎餅を「…食べてます?」と渡したが、
土岐「いや…」それは…遠慮した。焦げてるし…。
すみかの隣で煎餅をバリッとかじる女「クスッ。私が、狼煙代わりに、お願いしたの」
土岐「…。今日は、天候不順で、休航です」
クイッと空を見上げ、女「いいお天気ね」
土岐さん「…。どこまで行かれますか?」
女「酒田まで」
土岐「酒田から、どちらへ?」
女「そこまで聴取されるの?」
土岐「女性お一人、物騒かと…」チラッと女を見て「思いまして…」
女「…。酒田に、私の夫の従兄弟(いとこ)が来ているの」
すみか「昨日のオカマさんと旦那さんが従兄弟なんですって」と煎餅をひっくり返して、
土岐「従兄弟…」
すみか「はい!」ときれいに焼けたお煎餅を渡した。
土岐「ッ…」バリッと煎餅をかじって「では、私とその子が、お供します」
女「フン」バリッと煎餅をかじり「お供をつける年齢(とし)じゃないわ」
土岐「和田様の大切なご側室に何かあれば、それこそ、戦…」と女が持つ薙刀を確認した。
女「フゥ」とその視線を辿り「物騒ねぇ…」と自分の薙刀を繁々見つめた。