ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~私の罪~

2014-05-28 | 散華の如く~天下出世の蝶~
殿に子を差し出す、
それ、即ち、人質。
親なれば、
相当の覚悟を持つ。
もし、
“何か”あれば…、
殿に、もしもが、
起こったならば…、
勝寿院「…申し訳…ございません、あの子、あの子だけは…」
可成様の、忘れ形見たちを…。
帰蝶「私は、“そんな話”をしに来たわけでは、無い」
何も、起きない。
全て、順風満帆。
殿の夢が叶うのも、
戦の無い世の中も、
殿の手の中にある。
裏切り、謀反など…、
起こしては成らない。
絶対遭っては成らぬ。
ただ、
何だろう、この胸騒ぎ。
“絶対無いなど、在りはし無い”
薄紫の水桔梗が、
ゆらゆら揺れる。
“そなたの好きにせよ”
全てにおいて我が意、心のまま。
選択を誤って、人を見誤っても、
全ての罪は、我、心、己にあり。
水桔梗を、殿の傍に置いたのは、
この私…。全て、私の罪である。


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