ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~過去からの、脱却~

2014-06-11 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「明智様のお体…相当悪いご様子で、」
殿に仕えて数十年、
激務に激務を重ね、
最近、伏せがちの明智様。
出陣も儘ならないお体で、
戦に出られない老体なら、
“そろそろ…かのう?”
身の振り方を考えるよう、
殿に申し付けられていた。
塩川「それは、お体のことだけではありますまい」
帰蝶「…」
価値観、個々の宗教観、世界観の相違に、
意見の食い違いに老いの鈍さが加わって、
殿の世直し、新改革にも付いて来られず、
若年の斬新な新感覚と感性を前に、
老いの空振り空回りが続いていた。
塩川「今ここで、ご勇退ともなれば…」
帰蝶「光丸の事…気が気ではなかろう」
明智様の末子光丸、
美しきプリンスの、
その道が絶たれる。
塩川「何のために、これまでやっておいでだったのか…」
帰蝶「…」
殿にとって、
やった、という過去は、もう無い。
常に前進あるのに、前しか見えぬ。
過去の功績に溺れる者など要らぬ。
だから、
これまで、に固執する者たちを、
あの時のように、お切りになる。


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