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会報皐ケ丘2013年11月号「リニア中央新幹線について」

2013-11-18 21:32:54 | 桜ヶ丘9条の会
大住宅団地桜ヶ丘ハイツの真ん中をトンネルで通過するとJRが発表し、二度の説明会が開かれた桜ヶ丘ハイツの中でも、地下を通過する欅が丘地区から、もっとも直近の位置する皐ケ丘の自治会の広報紙、会報皐ケ丘2013年11月号に、初めて「リニア中央新幹線計画について」という記事が掲載されました。

平成 25年 11月 15日 号
発 行・ 皐 ヶ 丘 自 治 会 あいさつを通して安全な街づくりを目指す皐ヶ丘

リニア中央新幹線計画について 副会長 木倉一智

(1)JR東海から9/20に 「環境影響評価準備書」が公表され、10/6、 10に桜ヶ丘公民館で地 元説明会が開催されました。今後、住民や自治体等の意見を踏まえて「環境影響評価 書」カミ作成 され、工事実施計画の申請・認可を経て、事業説明会⇒各種測量・設計協 議・用地取得⇒工事説明会⇒工事開始となります。 1ルート・深さ:欅ヶ丘の地下をトンネルで通ります (下図参照)。
大森地区に非常口が設置される計画です。深さについては、説明会での質疑では欅ヶ丘の北端付近 で50m~100m(の100mに近い方)とのことでした。

2 騒音・振動 :列車走行時の騒音・振動については、地下 トンネルの地上への影響は 少ないようです。また、工事中の騒音・振動についても基準値以下で、地下 トンネ ルについては非常日付近から騒音・振動が聞こえることはあつても、地下 トンネル の上部 (地表付近)での影響は少ない、ということのようです。

3磁界 :「地下を走行する列車から発生する磁界については、距離の3乗に比例して 減衰するため、地上における磁界は極めて小さい。」と記載されています。

(2)皐ヶ丘自治会執行部では、大深度 (欅ヶ丘北部で50m~100m、 大森地区で約45m)のト ンネルであること、ルートに最も近い皐ヶ丘9丁目北西付近から約80mの距離があること から現状レベルの騒音・振動等が保たれると想定される (悪化する可能性は極めて小さ い)と考えます。ただ、想定外の事態も考えられるため、工事開始までに実施される事業説明会や工事説明会において、以下の点を確認していきたいと考えています。
1 工事中の騒音・振動への配慮
2 工事開始後に想定外の事態 (想定外の騒音、振動等)が発生した場合の対応
3 掘削土砂の残土処分場や工事車両の通行ルー ト等

(3)また、桜ヶ丘ハイツ自治連合会では、久々 利自治連合会、平牧自治連合会とで構成する可児市リエア中央新幹線対策協議会に おいて、JR東海および可児市に対して、以 下の内容を意見書として提出しています。

1 久々利地区の地上部分を地下 トンネ ルにすること
2 大森地区の非常日の位置を南側 ず らすこと
3 地下トンネルの地表からの深さを3地 区のどの部分においても45m以上保つ こと

<参考 :ルー ト図 (点線部分)>


リニア実験線付近の住民の話

2013-11-16 23:30:30 | 桜ヶ丘9条の会
こんなブログがありました。リニア実験線付近の住民の「騒音がひどい」などの意見が続出した都留市の住民の話しです。(山梨県議会議員 こごし智子だよりより)

2013年10月28日
リニア実験線付近の住民の方にお話しをききました。 「ここで体感してみればわかる」
リニア見学センター付近の方にお話しを聞きました。
JR東海の説明会で「以前よりも騒音がひどい」と意見が続出した都留市です。

トンネルから抜けた直後は防音壁で覆われ、途中から覆いがなくなります。
リニア見学センターから見るとリニアの「雄姿」がちょうどよく見えます。
「ここらあたりで富士山がみえるようにって覆いはつけないんじゃないの」と近所のかたの推測。
防音壁のない付近での騒音は「新幹線の75デシベルを基準だっていうけど、新幹線や道路の騒音とは違うんだってことがわかってないんだよな」近所のかたが言うには「空気をつたわってくる騒音」で「障子がゆれる」「地震のような感じでうわっと、浮き上がる感じ」もちろん「電話の声は聞こえない」騒音だそうだ。

今は午前10時から3時ころまでの走行試験だけれど、営業化されたら、朝から夜まで上下一時間に10本くらい通るだろう。
今は7両だけど営業化の時はもっと増える。上下がすれ違う「交互通行」もあれば
「どんな騒音になるんだか。寝てられないよ。」

網戸にできない」と言ったらJR側は「二重サッシにする補償をする」と言ったそうだ。
網戸なのに二重サッシってことは「ずっとクーラーつけろってことか。電気代も補償してくれるのか」

電磁波なのか鳥が少なくなったともいう。「庭の柿を鳥でやられるのに、今年は無事だよ」

「知事も大臣も静かだっていうけど、乗ってる方のことだけで、俺たち近所はうるさい音がしているのを知らんだよね」と手厳しい。

防音壁のある近所の方にもおはなしを聞いた。
「防音壁じゃなくて緩衝壁。上に穴が開いているですよ。空気を逃がして、音を和らげているようです」と。
「フードがない時はリニアが来る前から空気が振動して障子が揺れる感じだった。」
しかし
「でも音はすごいよ。うちは機械が動いているけど、リニアが来たってわかるもの」「遠くで雷が鳴っているような感じ」「うわっと浮き上がる感じで気持ちが悪い」

橋脚の真下にも行きました。
橋脚で団地が日陰になってるところも。11時半頃でしたが日陰のまま。
橋脚幅から左右4メートルだけ網が囲われていますが、4メートルをこえると家があります。
網と住宅の雨どいが接しそうなところも。
「住宅地をどうやって工事するんだろう。」と疑問もわいてくる。
あの橋脚をつくるときには住宅地はどうなるんだ??

今日は走行試験がない日でした。
「リニアが通るときにこの騒音と感覚を体感してもらえればわかるよ。」
「国策だから協力してきたけど、このままじゃとても。こどもや孫たちまでかかわることだから」

補償はほんの一部で周辺住民は騒音に悩まされるだけ。
「リニアで土地がうれるどころか、分譲しても、ほらっ。あそこなんか売れないんだよ」と「分譲売り出し中」の看板。

山梨県はリニアが来れば経済活性化とだけいうけれど、リニアは「迷惑施設」なんじゃないだろうか。
むしろ補償料、通行料払ってもらうべきだ。

「俺たちはリニアのモルモットだ」とも話していた。
こんなひどい状況を沿線ルートにこれ以上拡大しちゃいけない。
実験線だけで終了にすべき。
実験線付近も騒音対策万全にしなくては「リニアの環境破壊の実験」になるだけだ。
やっぱり、リニアはいらないと思います。


「リニア、地下に変更を」1・2キロ、可児市が意見書(中日新聞)

2013-11-15 17:38:48 | 桜ヶ丘9条の会
中日新聞(2013・11・15朝刊)に、可児市が、地上に出ると発表されたリニアが同市久々利地区の1・2キロについて、地元住民から「史跡や環境保護の観点から地下に計画を変更するよう意見が相次いだのを受けて、市として地下に変更するよう意見書が5日付けで出されたという記事が掲載されました。


「リニア、地下に変更を」 1・2キロ、可児市が意見書 (中日新聞)
2013/11/15 朝刊

◆地上部に美濃焼史跡

 JR東海が九月に公表したリニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)準備書に対し、沿線の岐阜県可児市が、地上に出る予定の約一・二キロを地下に計画変更するよう求める意見書を提出した。市が国史跡指定を目指して調査している久々利(くくり)地区の美濃焼関連史跡の保全を理由に挙げている。
 市によると、安土桃山時代に築かれた県史跡・大萱(おおがや)古窯跡群が、計画路線の地上部分を挟むように点在し、未指定の古窯跡三カ所も近接している。市は今年から一部史跡の本格調査を進めている。

意見書は五日付。「指定地だけでなく、史跡を取り巻く環境を一体的に保護する必要がある。高架橋などの構造物は景観との調和や自然環境に与える影響も甚大」と指摘している。
 十月八日に久々利地区で開かれた説明会でも地元の陶芸家や住民から、史跡や景観の保護の観点から地下に計画変更するよう求める意見が相次いだ。
 JR東海によると、名古屋駅から次の岐阜県中津川市の中間駅までの間、駅接続部分を除くと、地上部分は久々利地区が最長。この区間が地上に出る理由として「付近のくぼんだ地形のため」と説明している。
 JR東海は近く、準備書への意見に対する見解をまとめ、沿線の知事や市町村長に送付する。その後、百二十日間、市町村長の意見も踏まえた各知事の意見を受け付け、準備書を修正したアセスメントをつくる。

 <大萱古窯跡群>16世紀後半に築かれた岐阜県史跡の牟田洞(むたぼら)、窯下(かました)、弥七田(やしちだ)と、未指定の計6古窯跡で構成。1930年、人間国宝の陶芸家・故荒川豊蔵さんが古志野の陶片を発掘し、美濃焼再興につなげた。牟田洞古窯は、国産茶わんとしては2品しかない国宝の一つ「卯花墻(うのはながき)」の生産元とされる。

多治見の活断層(華立断層、笠原断層)

2013-11-14 11:09:39 | 桜ヶ丘9条の会




土岐市観察館の自然だより
青と緑の物語土岐川観察館の自然だより
土岐川観察館の自然だより         土岐川観察館 ☎☎(21)2151
     多治見の活断層
多治見の西部には南北に伸びる華立断層、南部には東西に伸びる笠原断層があります。華立断層 にある高社、笠原断層にある潮見の森公園は、今 では山の上になっていますが、約 200 万年前に は麓の平地と同じ高さでした。それが、長い年月 の間に、断層活動によってだんだんとずれ、直線 的に並んだ山地になったのです。その間に、この 地方には何度も大きな地震があったはずです。こ うした活断層による地震は、直下型の地震なので、 多治見およびその周辺に大きな被害をもたらしたと推定されます。 こうした活断層による地震を予測する技術は、まだ確立されていません。今日起きるかもしれま せんし、200 年後かもしれません。
日本には、このような活断層が各地にあります。 多治見が、他の地域と比較して特別危険な地域と いうわけではありません。しかし、過去に地震が あったということはこれからも地震が起きるとい うことです。自然から学び、未来に備える姿勢を 大切にしていきたいものです。 (文 安藤善之)

華立断層の位置である。この断層は、濃尾大地震を起こした根尾谷断層の延長線にあり、可児市南東部から、池田町、廃線となった旧中央線トンネル群の甘原町月見センターあたりまで続いている。
この断層と、多治見市笠原に潮見公園のある丘陵も、笠原断層の盛り上がりで出来たものである。
いずれも西側が盛り上がって山のようになっている。

この地方で一番近い時期の巨大地震は、1891年(明治24年)10月28日に起きた濃尾大地震で、午前6時35分激震区域はm美濃西部、尾張国北部にして、震源は本巣郡根尾村水島に現れたる大断層。人畜の死傷、家屋の倒壊、堤防道路の崩壊、割裂等算なく、その惨状言語に絶せり。美濃にては、死者4984人(うち土岐郡2人)負傷者13762人(うち土岐郡17人)、家屋全壊5万1戸(うち土岐郡79戸)、家屋半壊33459戸(うち土岐郡203戸)、家屋焼失4455戸(うち土岐郡0戸) しかし飛騨、郡上郡、恵那郡にては、殆ど被害と称すべき程のものなかりし。(出典 美濃気象編)
なお、岐阜では余震が10年も続いた。(出典 大震報告)

多治見市の市議会の代表者の平成18年1月8日消防出初め式祝辞の中で
「一方、何時発生しても可笑しくないと言われる東海地震や東南海地震は、予想震度が6強という大変大きなものです。多治見市にも華立断層や笠原断層があります。一旦活動すれば、やはり震度6強の地震が発生し、被害は死者が約200人、全壊家屋が約2,200棟と予測され、その被害は冬の夕方で最も大きいと予想されています。

これらの火災や地震は何時どこで発生するか分かりません。そのような中、市民の生命と財産を守るため、消防団の皆様が先頭に立ち、我が身を顧みず、昼夜を問わず職務に邁進されることは、誠に感謝に耐えません。」と述べられているように、東濃地方では、常時警戒を怠ってはいないのが、華立断層と笠原断層なのです。
JRの可児市、多治見のルート決定は、この点をまったく無視して両断層をぶち抜いてトンネルを掘るのだそうです。