この事件発生後、岐阜県環境課、可児市環境課などが調査した結果、上流に設置された東海環状自動車道路建設残土ストックヤードから強度な硫酸酸性で、カドミウムなどの有害重金属を含む排出水が久々利川に流出していたことが判明した。
これを機に可児市の市民団体「水質汚染問題ネットワーク・可児」(代表梅田裕孝氏)が運動を始めた。
以下は、平成23年2月1日付で、同ネットワークが可児市長冨田成輝に提出した要望書である。
可児市長 冨田成輝 様
《要望書》
平成15年(2003年)4月26日、久々利大萱地区の新滝ヶ洞ため池に放流された魚1000匹の死亡により、水質汚染事件が発覚しました。それからすでに7年が経過しています。
これは、国土交通省の直轄事業である東海環状自動車道建設に伴なう五斗蒔トンネル付近の掘削残土を、可児市が富士カントリーゴルフクラブから借地して、地域住民の水源である簡易水道付近の谷間に残土埋立地として利用したところから、始まりました。
埋立残土を通して出る水に有害物質が含まれていることがわかったのです。
国土交通省が行った道路建設工事で、本来、事前の予測調査と十分な対策を取っていたならば、防ぐことができた筈のものでした。
十分な対策を取らず、残土を河川上流の谷間に埋め立てたその責任は重大ですが、可児市もまた、残土1トン当たり、1170円のお金を貰い、企業から借地した谷間に、平成12年(2000年)9月~平成15年(2003年)4月まで約88.7万立方メートルの残土を仲介した責任も一方ではある筈です。
しかも地元住民には、事前説明も何の協議もなく埋立てられたことは、情報公開に反するというより隠蔽にあたります。
この事件が起きるまでは、河川の水で米作りなどをしていましたが、事件後は、この水系にある稲作は休田しており、常に水質の監視、調査を行っています。今もそれは続いています。
私たち、この山里に居住していいる住民は、もとの何事もなかった頃の谷川の水に回帰させてほしいと願っています。
簡易水道の安全性確保は、上水道を付設することで、ひとまず解消されようとしていますが、環境破壊、河川汚染の問題は、未解決のままです。
河川上流に常に監視、点検を怠れない水処理プラント施設が存在し続けなければならない状況は異常です。
また、残土埋立地の地震による崩落や、水害による決壊を心配しながらの生活は、とても安全、安心とは言えません。
冨田市長さんに於かれましても、この山奥の問題に関心を持ち、目を向けて頂きます様、また、是非一度現場の視察をして頂けますようお願い致します。
(以下6行略)
平成23年2月1日
水源汚染問題ネットワーク
代表 梅田 裕孝
可児市久々利 298-2
これを機に可児市の市民団体「水質汚染問題ネットワーク・可児」(代表梅田裕孝氏)が運動を始めた。
以下は、平成23年2月1日付で、同ネットワークが可児市長冨田成輝に提出した要望書である。
可児市長 冨田成輝 様
《要望書》
平成15年(2003年)4月26日、久々利大萱地区の新滝ヶ洞ため池に放流された魚1000匹の死亡により、水質汚染事件が発覚しました。それからすでに7年が経過しています。
これは、国土交通省の直轄事業である東海環状自動車道建設に伴なう五斗蒔トンネル付近の掘削残土を、可児市が富士カントリーゴルフクラブから借地して、地域住民の水源である簡易水道付近の谷間に残土埋立地として利用したところから、始まりました。
埋立残土を通して出る水に有害物質が含まれていることがわかったのです。
国土交通省が行った道路建設工事で、本来、事前の予測調査と十分な対策を取っていたならば、防ぐことができた筈のものでした。
十分な対策を取らず、残土を河川上流の谷間に埋め立てたその責任は重大ですが、可児市もまた、残土1トン当たり、1170円のお金を貰い、企業から借地した谷間に、平成12年(2000年)9月~平成15年(2003年)4月まで約88.7万立方メートルの残土を仲介した責任も一方ではある筈です。
しかも地元住民には、事前説明も何の協議もなく埋立てられたことは、情報公開に反するというより隠蔽にあたります。
この事件が起きるまでは、河川の水で米作りなどをしていましたが、事件後は、この水系にある稲作は休田しており、常に水質の監視、調査を行っています。今もそれは続いています。
私たち、この山里に居住していいる住民は、もとの何事もなかった頃の谷川の水に回帰させてほしいと願っています。
簡易水道の安全性確保は、上水道を付設することで、ひとまず解消されようとしていますが、環境破壊、河川汚染の問題は、未解決のままです。
河川上流に常に監視、点検を怠れない水処理プラント施設が存在し続けなければならない状況は異常です。
また、残土埋立地の地震による崩落や、水害による決壊を心配しながらの生活は、とても安全、安心とは言えません。
冨田市長さんに於かれましても、この山奥の問題に関心を持ち、目を向けて頂きます様、また、是非一度現場の視察をして頂けますようお願い致します。
(以下6行略)
平成23年2月1日
水源汚染問題ネットワーク
代表 梅田 裕孝
可児市久々利 298-2