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リニアの問題点

2013-11-13 22:54:44 | 桜ヶ丘9条の会
リニアの問題について、ここで改めて整理してみる。


リニアの問題点



《計画の進め方自体の問題
●最初から「超伝導リニア方式による中央新幹線計画」という結論ができていて、他の案は検討されていない。

●意思決定過程が不透明。

●2011年5月に行われたパブリックコメントでは、意見総数888のうち批判が7割にも達したが、理由も説明もなく一蹴された。

●万一計画が失敗した場合の、税金投入の有無について審議されていない。

●マスコミが「夢の超特急」として問題点を扱わない。

●国交省での審議中に、審議会委員長が新聞上でリニア推進をPRしている。


《事業目的が定かでない》

●東海道新幹線の大改修時に備えてリニア新幹線が必要とされる。しかし、リニアの開業予定(東名間2027年・名阪間2045年)は大改修終了予定(2023年)より先であり、直接の関係はない。

●超伝導リニアによる時間短縮が必要だというが、広範な需要があるのか調査も行われていない。

●海外輸出のための実績作りとしても重要だとされているが、超伝導リニアに関する海外の動向についての審議がない。
《事業見通しの妥当性》

●需要予測において、競合する交通機関(北陸新幹線、LCC、新東名、長距離バス、中央本線)の動向を無視。

●東京-名古屋間を先行開業するという進め方の是非について審議せず。

●大阪開業以降は、東京~大阪の旅行者数が現在よりも2割増しになるという。一方2040年代には、現在よりも総人口は2割、労働人口は3割減少するとされる。需要予測は人口減少の影響を無視している可能性がある。

●中間駅について、沿線各地では1時間5本停車を想定して経済効果をうたっているが、JR東海は1時間1本停車の前提で計画を進めている。

●9兆300億円の建設費に金利は含まれておらず、消費税は5%の前提である。

●電力料金値上げ、工期延長による利子払いの増加などにより運賃が予定よりも値上がりする可能性がある。

《とても環境に悪い》

●環境影響評価方法書によれば、東京~大阪を移動する際の乗客1人当たりのエネルギー消費は現行新幹線N700系の約4倍。

●路線を曲げることが困難であり、保全上重要な地域や防災上危険な地域が存在しても避けられない。

●地上区間はほぼ全て巨大なフードで覆われ、景観を大きく損ねる。

●路線の8割がトンネルになるため大量の残土が発生。

●地下鉄工事とは異なり、掘削が終了するまでは特定の場所で大量の残土と騒音が発生し続ける。

《南アルプスの自然破壊》

●膨大な残土が発生するが、環境に配慮した処分方法はない。

●岩盤内の地下水流動は一度破壊すると復元は物理的に不可能。影響の予測も不可能。

●河川や温泉への影響も予測不可能。

●工事現場までの輸送路建設も大きな自然破壊。

●大型車両や重機による騒音が動物の生態に悪影響を及ぼす。

●外来動植物が搬入される。

●工事期間は10年以上と長く、雰囲気が台無しになる。




 環境影響評価がずさん》

●多岐にわたる環境対応上の問題が存在するのにも関わらず、国交省の審議会では全く審議していない。

●審議中に福島第一原発事故が発生、原発停止という事態に至ったが、これらの影響について全く考慮していない。

●南アルプス山岳部を含む240㎞の区間を1年で調査するなど、日程的にまともな調査は不可能。

●具体的な事業内容および調査箇所等が明らかにされるのは準備書段階である。これでは方法書内容に疑問があったとしても外部から意見を述べることは法律上不可能であり、環境影響評価の体をなさない。

●山梨実験線で12両での走行実験が行われるのは準備書公表後の2013年以降とされているが、これでは制度的に外部からの意見提出が不可能である。この点でも環境影響評価の体をなさない。

●東京~名古屋間の15%にあたる42.8㎞は、山梨実験線として、環境影響評価を行わずに建設された。


《安全性》

●「東海地震対策にリニアが必要」といわれるが、南アルプスは東海地震・南海トラフ巨大地震の想定震源域の北縁である。

●時速500キロから緊急停止までは6㎞の距離を移動するが、その間に障害物等に衝突したら大惨事になりかねない。

●南アルプスの隆起速度は「年間約4㎜、100年間40㎝で日本最大級」というのが地質・地形学者の共通認識であるが、JR東海は「突出した値でない」という認識であり、大きな隔たりがある。

●8割が地下であり、大地震等で一斉停止したら、一度に数千人が閉じ込められる。

●南アルプス長大トンネルの坑口となる早川や小渋川の谷は土砂災害に対して非常に脆弱である。東海地震が起きたら孤立する可能性が高く、救助も容易ではない。

●岐阜県内ではウラン鉱床が想定ルートに含まれている。

●電磁波防御のために特別な装置が必要。

桜ヶ丘ハイツ内のうごき
① 桜ヶ丘ハイツ自治連合会平成25年度第2号(平成25年8月15日)による
  と、会長あいさつのなかで、
  ● リニア中央新幹線が通過する地区の3連合会(桜ヶ丘、久々利、平牧)
    が主体となって「可児市リニア中央新幹線対策協議会」を平成24年に
    結成した。
② 桜ヶ丘ハイツ自治連の中に、」「リニア中央新幹線専門委員会」を、平成2
  5年4月に設置した。(JR東海からの準備書「桜ヶ丘ハイツ地区」として独自
  に対応するための専門委員会)
③ 可児市議の可児けいしさんは、通信の中で、「事業者の回答は、基準をク
  リアーしているというだけで、会場の多くの方々は納得いかない状況でし
  た。」 と書いている。
         ④ 山根一男市議、小川ふき市議は、可児市議会でリニアについて質問するも
           市はJR任せ。



原発とリニアの対比

2013-11-12 19:05:51 | 桜ヶ丘9条の会
「原発と似ていませんか」と題するブログがありました。

リニアと原発 似てませんか?

原発のあり方や節電が早急な課題となっているついでに

リニア計画と破綻した日本の原発システム。

似ているように思えるんです。
思い当たることを書き上げてみました。

●利便性があるのは大都市だけで、立地場所にはデメリットばかりが押し付けられる。
(原発)→言わずもがな。
(リニア)→実質的に利用は三大都市圏に限られる。中間駅での停車は1時間1本だけ。しかも駅間距離は平均57㎞と長いうえ、町はずれにできるので沿線での利便性は極めて低い。そのうえ巨大な自然・環境破壊をもたらす。

●世界中で開発を断念した技術なのに、日本だけがいまだに半世紀近くも開発を続けている。どちらも「世界に先駆けた技術開発」が合言葉。
(原発)→日本の原発運用の前提は、世界が見捨てた核燃料サイクルが軌道に乗ること。
(リニア)→超電導リニアの開発は日本だけが継続(何年も前に開発中止されたドイツの常電導リニアも、実用化したのは上海の30㎞だけ。しかも予定路線の半分で断念)。

●「国+地域独占企業」による一方的な計画。少なからず税金をつぎ込んでいるうえ、影響を受けるのは国民一般なのに、「株主でないなら文句を言うな」という論理まで飛び出しうる。
(原発)→あえて説明するまでもないと思います。
(リニア)→国鉄が開発を開始。元国鉄で、東京~名古屋~大阪の旅客移動を独占した東海道新幹線会社ともいうべきJR東海が開発継承。ライバル企業なんて存在し得ないので一方的に利益をリニア開発・研究につぎ込める。山梨での実験にはこれまで1300億円の税金投入。国鉄負債への税金投入も忘れるべからず。

●住民・国民不在の計画
(原発)→これも言わずもがな。
(リニア)→パブリックコメント無視。国交省による恣意的な審議を経て一方的に計画認可。環境影響評価配慮書・方法書への意見軽視。市民による公式な意見陳述の場では、ことごとく意見無視。

●立地に関して専門家等からの危険性を指摘されるも軽視・無視
(原発)→あえて書くまでもありません。
(リニア)→東海地震というリスクを避けるためといいながら、リスクだらけのルートを選んでいる。日本最速(70年間平均で4㎜)で隆起を続け、東に糸魚川-静岡構造線、西に中央構造線を抱え、地すべり・崩壊地だらけの南アルプスや、A級活断層の市之瀬断層、阿寺断層はじめとする無数の活断層。これらをあえて横切る。

●未完成・前例のない技術の使用が前提
(原発)→未完の使用済み核燃料処理方法。
(リニア)→500㎞/h浮上走行、大深度地下での鉄道建設、プレート境界でのトンネル掘削、車両に液体ヘリウム搭載、電磁波からの乗客保護必要

●マスコミ後押しでムラ形成。しかもどういうわけかタカ派と呼ばれる人々、政党、メディアが飛びつく。
(原発)→いうまでもなく日本の新聞・テレビは原発マネーに毒されています。読売・産経等、自ら原発を推進してきた新聞社もありましたし。
(リニア)→不都合な点をまともに報道しているマスコミ機関はごく少ないようです。ちょっと検索してみますと、産経・読売新聞によるPR記事が目立ちます。週刊現代も再三PR記事を掲載しています。なんでも、新聞業界で電力会社を批判するのはタブーですが、週刊誌でこれに相当するのがJRだとか。キオスクという販売拠点を押さえられてしまっているためだそうです(タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由 『ちくま新書』による)。

何より、「利便性を追求するがために、あまりにも失うものやリスクが大きい」ことが一番の共通点なのではないのでしょうか。


そろそろ、「新技術は明るい未来をもたらす」という幻想からの脱却をするタイミングではないのでしょうか…?

土岐市下石に核融合研が移転する際の反対運動と多治見市の対応

2013-11-11 21:10:00 | 日記
現在土岐市下石に、核融合科学研究所があるが、ここに名古屋にあったプラズマ研究所が移転するに際し、核融合研究の実態が、まるっきり変わってしまうことになり、移転そのものの反対運動が地元の多治見市、研究所に隣接する滝呂住宅団地の住民から始った。
立地自治体でないと言っても土岐市と多治見市の境界線近くで、行政区では、多治見市と土岐市の境界直近である滝呂住宅団地の目の前に作られる核融合研究所の計画には、滝呂団地住民と多治見市は重大な関心を寄せ、核融合についての学習を積み重ね、研究所が出来てから行われる実験、将来像に対し、疑惑がわき起こった。核融合研究、実験について学習を重ねるうちに、とんでもないことが行われる計画であることが、徐々に明らかになり、多治見市を巻き込んで、多治見市に特別委員会が設置された。
その際の、多治見市の特別委員会の委員長をつとめ、後に多治見市長になった西寺雅也氏が寄せた投稿を、載せる。
今は、核融合科学研究所が作られてしまい、最近では、住民の反対があるにもかかわらず、重水素実験を東濃三市と岐阜県が了解してしまったが、もともとこの地に核融合研究所が作られるにあたっては、住民の反対運動が展開されていたのである。





























浜岡原発は永久停止・廃炉しかない

2013-11-10 09:39:11 | 日記
浜岡原発のある御前崎市で行われた「浜岡原発の危険から住民を守る会」の「技術者から学ぶ 原発学習会」についてのブログを転載します。


浜岡原発は永久停止・廃炉しかない 

「技術者から学ぶ 原発学習会」を
 終えて 

  参加者から  『原発は危険! よくわかった』 『脱原発の輪を大きくしたい』 
   
       於:御前崎市民会館ホール(8月21日)


 
 東日本大震災で深刻な事故を起こした福島第一原発を目の当たりにし、「浜岡原発で、もしこのような事故が起こったら大変、何とか止めてほしい」 と地元や周辺住民から切実な気持ちが寄せられています。


 これを受けて「浜岡原発の危険から住民を守る会」は早速、この声に応えようと地元御前崎市で大きな学習会開催を決めました。講師には 浜岡原発の1.2.3号機の基本設計に携わり、建設に力を注いできましたが、今では原発の危険性を訴えている渡辺先生(沼津高専特任教授)にお願いし、学習会が実現しました。


8月21日の学習会には約300名の方が足を運ばれました。地元御前崎市からは60~70名程が参加しなかには原発推進の役職についていた方もおり、収束の目途がつかない原発事故への関心の表れと感じました。
 保守的な町であり、周りの目を気にしながらの参加という方もあったと思いますが、このような風土のなかで「自らの命や生活を守る選択をするために、行動を起こし必要な情報を得る」という姿はとても嬉しく 励まされる思いです。 


 学習会は「浜岡原発と新エネルギー政策」で構成され、原発の構造・地震や津波による損害・放射性物質が人体に与える影響・新エネルギーの種類等、申し分の無い講義内容で、質疑応答の時間が足りない程でした。
 「聴きに来てよかった」、 「危険なことがよ~く分かった」、「引き続き、このような学習会を計画して欲しい」という強い要望、「清水さんらが言っている『永久停止・廃炉』の意味が理解できた。応援するから是非頑張ってほしい」などの声が寄せられました。


 中電は「防波壁」を造れば原発を動かすと公表していますが、津波対策しか講じていません。地震が来れば「原子炉を「止める」「冷やす」「とじ込める」などと「安全」に自信を持っているようですが、M9クラスの東海地震が内陸で発生すればひとたまりもありません。東日本大震災から予測すると、地面は最大7メートルも隆起すると考えられ、配管や電気系統はズタズタとなって電源を失い取水も出来なくなり、あの福島第一原発で起きた炉心溶融(メルトダウン)は防ぎようもありません。


 現在浜岡原発は運転停止中ですが、原子炉の中には6300本にも及ぶ使用済み核燃料があり、、発生する放懐熱を冷やしている状態です。止まっていても危険なことには変わりません。永久停止・廃炉への道筋は長い時間が掛かると思いますが、今こそ二度と動かさないという自治体や住民の意思表示、働きかけが必要です。

原発を止めれば「電気は大丈夫なのか」「雇用はどうなる?」など、心配の声が聞かれます。 しかし、電気は中部電力が持っている水力、火力を稼動すれば十分まかなえるのです。その答えが中部電力の資料(ホームページ)に載っています。
 また、雇用についても「止まっているときの方が人手が必要だ」と中電の職員自身が述べているのですから、雇用についての不安もありません。


 「原発立地の交付金がなくなると市の財政が破綻する」という推進派もいますが、先ず住民の安全が第一です。経済より、かけがえの無い今生きている人の命、これから産れてくる子どもの命を守る立場で、危険な原発は永久停止・廃炉にすることに力を入れていくことが現状に遭遇している私たちの役割りであると考えます。

リニア関連の新聞報道、ブログ各種

2013-11-10 01:16:39 | 桜ヶ丘9条の会
友人が、リニア関連の新聞報道や、ブログ、動画などを集めて、送ってくれました。
そのままアップしますので、検索にかけて、ご覧下さい。


9月20日の準備書を扱った各紙社説の紹介ブログ
この国を考える2013-09-24(Tue)  http://ajimura.blog39.fc2.com/blog-entry-2902.html
リニア新幹線 「夢」か? 国民的議論が必要だ 
建設急がずエコ重視で 「光」ばかりでない大動脈 
厳しい目で点検しよう 

リニアが「夢」か・・・?
そんな時代はすでに昔の話ではなかろうか。
原子力が{夢」であったように・・・。

関係者のみの楽観的見通しで突っ走ってはならない--。
福島第1原発事故から日本が学んだ教訓の一つだ。
20年の東京五輪に間に合わせようという発想など論外である。(毎日)
 etc........


ある経営コンサルタントのブログ・・・ある経営コンサルタント秋月ていぞうが発信するブログです。 
「JR東海リニア中央新幹線の電力消費および経済性
http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-95f0.html#comment-82587160」
と最近のコメント

リニアの映像 特に「音」  映像は著作権絡みもありそうなのでそんなブログ記事があるという
ことくらいかな。
現在、外からの走行中の音を探してます。

上海リニアsh-maglev.com  http://www.sh-maglev.com/
Cockpit view of Shanghai Maglev Train http://www.youtube.com/watch?v=gWOv8ThBYlg

公開日: 2012/04/04 フランス新幹線TGV(テジェヴェ) 最高速度記録574.8km/h
http://youtu.be/cWZp4p2Ga8Q
2007年 4月3日、SNCF・アルストム・フランス鉄道線路事業公社 (RFF)
の三者による「V150プロジェクト」として開業前のLGV東ヨーロッパ線
(LGV Est européenne,ligne nouvelle 6,LN6) での公式走行試験にお
いて、第4402特別編成が574.8km/hを樹立し、非浮上­式列車部門での
世界最高速度記録を更新。
山梨
Fastest Train In The WORLD 500 Km/h http://www.youtube.com/watch?v=FnjKu5g2djA