民主主義を理解しないJR(リニア事業説明会於 桜ヶ丘公民館2014年12月21日)

2014-12-23 08:31:18 | 桜ヶ丘9条の会
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桜ヶ丘公民館で、リニアの事業説明会が開催され、約50名が参加した。JRの職員は10数名いた。
 前回、可児市総合会館で行われた説明会は、可児市全体が対象だったが、可児市全体と言っても、トンネル残土の置き場についても、ウラン、黄鉄鉱、騒音、振動、工事中の交通問題など肝心のことはまったく説明がなかったが、今回の桜ヶ丘公民館の説明も同じである。
 久々利大萱地区の地上走行問題、大森地区の交通量緩和のための対策、電磁波問題や振動問題も、何も対策が講じられておらず、すべて、工事をしながらこれから考えていくというのみであった。地元住民の心配や不安、などなにも答えなかった。
 これでは、のれんに腕押しであり、説明会をやったからこれで、どんどん工事を進めて行く、住民が理解しないのが悪いといった態度が全然変わっていないのである。
 大住宅団地を避けるという大前提がありながら、桜ヶ丘ハイツという大住宅団地のど真ん中を貫通することをいやおうなく押し通すことを変えない。もともと直線でないとこまるというのは、JR側の都合であって、地元住民には、そんなことは関係ないのである。住民は、今までの生活を守ればいいのであって、リニアによって、東京と名古屋が45分で結ばれるから一大都市圏が形成されるなどということは、有害で、必要性のまったくないことである。大きいことはいいこと、早ければ早いほどいい、などいう考え方は、もはや時代遅れの思考である。
 一民間企業の金儲けのために、なぜ国民が犠牲にならなければならないのか。
 膨大な国民の生命が理不尽に奪われ、しかも、国のためなどと実体のない思想を押し付けられた第二次世界大戦で、人々が殺し合った。その反省から、一部の者がものごとを決めるのではなく、多数者、貧困者、弱者、子どもなどが平和に人生を送るには、民主主義が一番大切なことであると、日本は、戦後70年も培って来た。
 日本国民は、もはや命令されることを嫌悪し、自主的にものごとを判断して、行動する国民である。民主主義の精神は、血肉になっているのである。
 一部のものがすべてを決める社会ではなくなっているのである。
 そして、みんなが決めるという手続きもまた、それが民主的におこなわれなければならないという社会システムができあがっているのである。そのために秘密など存在してはいけない、情報は公開されなければならない、一部の者だけが富を独占して行けない、すべての人間が日本国憲法に規定されている基本的人権が実現される社会でなければならない、などが常識化した社会になっているのである。
 この常識を認識していない者たちが、このところ大きな顔をするようになり、寛容な国民が、宥恕しているうちに、かれらはますます増長し、日本人のこころを荒廃させた。
 一連のJRの態度をみていて、このような感じが増大している。
 日本人のこころを踏みにじる行為を平然とおこなって全然恥じることのない輩には、凛とした態度で臨まねばならない時期に来ているとつくづく思うようになった。
 彼らには、横暴な態度をとると、反発が倍増するということが理解出来ないのである。
 民主主義を否定するような態度は、もはや日本国民には受け入れられないということをJRは早く理解することが必要である。
 このままいくと、仮にリニアが安全安心な交通機関であることが証明されても、非民主主義的態度が批判されて、リニアの実現が不可能になるのは、必定である。

毎回のことだが、説明会に際し、当事者である参加者に対し、写真撮影、ビデオなど参加者が、なるべく多くの住民に伝えようと努力しているのに、JRはそれを禁止し、あろうことか、JRは自分たちは参加者の写真撮影、ビデオ録画などをやりますと平然と言う、これが自由参加の説明会で、丁寧な説明会だというのだからあきれる。しかも、一方的な説明文を朗読するだけの説明で、せつめいの朗読に対する質問は、一人一回で三問だけ、再質問は許さないというのだから、これで納得させられると考えているなら笑止千万である。要するに説明会を行ったということにしたいだけで、詳しい説明意思など最初からないのである。その質問に対しても、肝心の質問には、答えず、まだ決まっていないと言いながら工事を進めながら決めていきますと言うのみである。裁判所の裁判公開原則が各種の禁止事項で、形骸化しているのと同様で、こんなことを続けているとどういうことになるだろうか。
 

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