防災放送がけたたましく流されると、消防団員や民生委員の方々が中心となって、避難者を誘導し、町のバスが迎えに来る高台まで移動しました。
先日、川南町通浜で行われた防災訓練に参加させていただきました。
今回の訓練は、一人暮らしの高齢者や高齢者夫婦世帯を対象に行われました。
当初予定されていた参加者よりも、かなり多くの高齢者が避難場所に来られており、関心の高さは一目瞭然でした。
「この高台は、海抜何メートルかしっちょるね?」
さすがに
「・・・分からないですね・・・」
「今回の訓練は、どれくらいの震度で、高さ何メートルの津波が来ると想定されちょっとね?」
「・・・」
「ここは海抜7mくらいよ!東北と同じくらいの津波なら、この高台も簡単にのみこまれちょるわ!訓練するなら、そこまで調べてせんとな!!」
地元の方ならではの貴重な意見をいただきました。
しっかり肝に銘じて、今後県が行う防災訓練に活かすようにします!
避難所となる公民館にバスが到着し、日高町長が出迎えられました。
すぐさま役場職員による避難者への聞き取りが始まり、身体状態などの確認をされました。
「東日本の震災では、地震発生から約8分で津波が押し寄せてきた所があります。
はじめは小さい津波でも油断することなく迅速な行動を心がけてください。」
強く訴えられました。
私は訓練に同行しながら、サイレンが鳴って、避難所にバスが到着するまでの時間を計っていました。
22分。
事前に訓練が周知されていても、これだけの時間がかかってしまうということは、実際の災害時には・・・
いざという時にも、的確な行動をとるためには、一にも二にも訓練あるのみです。
次は日向灘沖かもしれないという緊張感を持っていただき、地域や職場などで行われる防災訓練には積極的に参加してください。
県としても防災計画の見直しを急ピッチで進めています。
情報が広く県民に行き渡るように、しっかりと啓蒙にも努めます。