奇跡への絆

図師ひろき

うおおおおおおおお

2011年05月13日 23時38分41秒 | Weblog


 気が付くと部屋の片隅のポトスが元気なく、しおれていました・・・

 いくらバタバタしているとは言え、あまり手間のかからないはずのポトスを枯らしてしまうほど心に余裕がないのか・・・

 慌てて水をやろうと、窓際から鉢を下ろそうとした瞬間・・・

 手から鉢がこぼれ、部屋が土まみれになってしまいました。

 と同時にポトスも投げ出され、力ない根があらわになったまま横たわっていました・・・

 拾い上げて、土を戻した鉢に植え直してみたものの、どう見ても生気は感じられませんでした。

 とりあえず水をやり、様子を見ることにしましたが、ポトスは日に日に弱っていきました・・・

 茶色く変色していく葉を取っていくうちに、とうとう葉は一枚もなくなり、茎の部分だけになってしまいました。

 もうだめだ・・・明日の朝、処分しよう・・・と、その日は眠りにつきました。

 次の日、ポトスをのぞくと・・・

 なんと!奇跡的に新しい葉が、小さいながらも勢いよく手を挙げていました!

    

 「まだ生きてるぞ!」

 と声を上げんばかりに、小さい葉は生命力を誇示していました。

 「うおおおおおおおお・・・」

 とポトスに向かって叫び、復活を喜び合いました。

 私の心無い世話のせいで、枯れかかりながらも、再び元気を与えてくれるポトスに感謝、感謝です。

 小さい命、小さい声にも心を配ることの大切ことを教えてもらいました。 

 このポトスをもう一度、みずみずしい葉が生い茂るまで育てたいと思います。