ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

余話:首都加古川

2023-09-02 10:24:47 | 余話として

     

              余話:首都加古川

 「首都・加古川(幻の遷都論)については、今までに数度取り上げました。時期は、いつも関東大震災の起きた前後でした。

 日本には、震災の起きない場所はありませんが、加古川市は比較的少ない場所のようです。きょうもこの話題を取り上げておきます

      加古川への幻の遷都論

 大正12年(1923)9月1日、東京を中心に未曾有の大震災がおき、政府の一部に、壊滅した首都を東京以外の場所に移そうとする遷都論がおきました。



 「今村均・回顧録」(当時の参謀本部少佐、後に陸軍大将)によれば、国土防衛上の観点から首都移転を極秘に検討し、加古川の地を候補地の一つに挙げています。

 加古川が候補にあげられたのは、第一に災害が少ない地域であるということ、そして、「中国大陸への侵略に備え、日本の首都を西に移すべきである」との考えがあったようです。

 「遷都(八幡和郎著)」」(中公新書)では、加古川への遷都の理由を次のように述べています。

 「・・・(首都の候補地は)兵庫県加古川の平地である。歴史上、大地震にみまわれたこともなく、水資源も量・質ともに条件がよい。防空という観点からも理想的である。商工業都市としての機能は、阪神に任せ、皇室、政府機関、教育施設のみを移し、ワシントンをモデルに設計する・・・」

 この遷都論は、やがて各方面にもれ、動揺が起こり、立ち消えになりました。

 

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