志方町をゆく(127) 横大路(2)
八紘一宇(はっこういちう)の碑
八紘一宇の塔は、加古川市西神吉町辻から志方への抜ける峠の頂上部にあります。
地図で確か得てみると西神吉町と志方町横大路峠かわかりません。まさに境界線上です。「志方町をゆく」の項に押し込んでおきます。間違っていましたらご指摘ください。
この塔を見つけた時、「こんな塔が、まだ残されているのか・・・」と奇異に感じました。
若い人は、この文字すら読めないでしょうね。勿論、意味はわからないでしょう。それでいいのです。
注釈を加えておきますと、まず「はっこういちう」と読みます。
意味は、「全世界は天皇(日本国)の下に一つの家なる」という意味で、「八紘」とは四方つまり世界のことで、「宇」は家のことです。
まさに、日本軍のアジアへの侵略のスローガンでした。
・・・略・・・
最近、若者を中心にプチ・ナショナリズムが勢を強めています。
『志方郷(第4号)』には、この石碑について次のような記述があります。
「・・・・私(投稿者)にとっては、昭和20年2月末、海軍に入隊する時、石碑の前で横大路の沢山のお見送りの方々に決別の挨拶をした生涯忘れることのできない場所である。・・・
旧西志方村から出征していった父や祖父が家族の見送りの方々と決別した場所であることを知ってほしい・・・」と。