ひろかずのブログ・2

79歳のおじいさんです。散歩したこと、読んだこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと等々何でも書いてみます。

志方町をゆく(115) 細工所(15) 安楽絵の十王像と地獄絵

2023-06-02 08:08:50 | 加古川市歴史探訪 志方町編

            志方町をゆく(115) 細工所(15) 安楽絵の十王像と地獄絵

 安楽寺(細工所)の西の門から入ると鐘つき堂があり、その傍に「十王堂」があります。

 十王堂には、「地獄極楽絵」が描かれ、「十王像」が安置されています。

 この十王堂は、天明四年(1784)岡村に生まれた学者であり、経世家の上野虎山の寄進によるものです。

 彼は法華山谷川を改修した人物としても知られています。

 地獄絵図は、右から地獄で苦しめられている人々で、中ほどに救いの手を差しのべている地蔵菩薩、そして、帳簿を見ながら判決を言い渡している「閻魔(えんま)さん」、そしてその左に極楽の絵と続きます。

         十王信仰について

 十王とは、死者の生前の罪を裁くために姿を変えている仏たちです。

 仏教では死者の生前の行いを裁く仏は「閻魔さん」だけではありません。

 死者の前に十人の仏様が現れて、各仏様の前で審判を受けます。

 その裁判の日は、初七日にはじまって、二十七日、三十七日、四十七日、五十七日、六十七日、七十七日、百ヵ日、一周年、三周年の十回といいます。

 そのうち、五十七日目の裁判官が「閻魔さん」です。

 近世の仏教観を知ることのできる貴重な仏たちと絵画です。お参りの時はお寺にお願いして、十王堂へお寄りしてはいかがでしょう。

 *写真:十王堂内の十王と地獄絵



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