うす紅色のことは古くは「はねず」といい
山科小町の隋心院門跡の紅梅は古くから「はねず」の名で親しまれていた。
平安時代の六歌仙の一人で絶世の美人と言われている
小野小町が余生を送ったところで
”はねず踊り”で歌われているわらべ歌も、
小野小町と深草の少将の恋物語がモチーフになっています。
小野わらべうた
あーりゃ これ これ
これは楽しや 小野のお寺の 踊りでござる
はねず踊りと 申してござる
めでた めでたの こりゃせ おどりでござる
みんなそろうて さぁ おどりはじめじゃ めでたやな めでたやな
1
少将さまがござる 深草からでござる
毎夜よさりに 通うてござる
かやの木の実で 九つ十と
日かずかぞえて ちょいとかいまみりゃ
今日もてくてく よー おかよいじゃ
2
少将さまがござる 深草からでござる
雪の夜みちを とぼとぼとござる
今日でどうやら 九十と九夜
百夜まだでも まぁおはいりと
あけてびっくり よーおかわりじゃ
3
小町さまでござる まんだらさんにござる
小野の梅の木 はねずでござる
雪がやんだら もう花つけて
春やめでたの うぐいすなけば
朝の野づらで よー おあそびじゃ
4
小町さまでござる まんだらさんにござる
小野のはねずは 紅梅でござる
花はうすべに 九つ十の
わらわあつめて 手拍子そろえ
はねずおどり よー おうかれじゃ
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