ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

金のなる木

2008年01月28日 | 観察
飯豊町の2日目は、花き組合長さんのハウスにお邪魔しました。
ハウスの入り口には大きな「かねの成る木」が満開。

この町の花産業、実は花苗と鉢花なのです。
しかもかなりの大規模経営をされていました。

なぜ都市からの遠隔地で輸送コストの高い鉢花なのか?


設定温度は12度。この辺が切花でない理由かもしれません。
何せ夜はマイナス10度になるそうですから。
まだ開発途中だそうですが、木をペレット状にした燃料を燃やすボイラーを使用していました。
温風が軟らかくていい感じです。
熱量換算で今の重油単価だと半分近いコストで済むそうですがまだ機械が高いようです。
エコロジーの時代を考えると今後検討されるべきでしょう。


鉢花の流通は農協経由だそうですが2日間で一人も農協職員には会えませんでした。
すべて役場の方が案内してくれました。

切花農家が1軒もなく、ユリ栽培の経験がない中にできたユリ園。
ユリの咲くのは6月中旬以降。
6月1日の開園に向けて鉢花農家がポットで咲かせて開園に間に合わせる。
ユリ園の売店で農家の鉢花を売る。
観光を幹にしてうまく農家が枝を伸ばす。
農協が根を支える。

既存の温泉を皆が利用していらぬ箱物を作らない。
町全体が大きな 「金のなる木」 を育てているような印象でした。
大変勉強になりました。飯豊町の皆さんありがとうございました。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「温風がやわらかい」 (takakura)
2008-01-28 19:45:52
ふと思ったのですが・・・
よく「焼き魚はガスより炭火焼きのほうが美味い」
って言いますよね、遠赤外線効果とかなんとか。

暖房も、ただ温度が上がればいいわけではなく、
何を燃やしたかによって、花に影響があるかも?

木質ペレットの原料は植物。
石油を燃やすよりやさしいような気がします。
(気分の問題です。)
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takakuraさんへ (ヒカラビの父)
2008-01-29 07:44:24
要するにFF式ですから、熱量の高い重油を燃やせば釜の温度も高いわけです。
まあ、風量しだいですからやはり気分の問題でしょうかね。
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脱・石油 (takakura)
2008-01-29 13:09:28
なるほど~。油より木を燃やすほうがカロリー控えめで、
やさしいというより、“ゆるい”って感じですかね(^^;

お花屋さんで石油ストーブをたいたら、エチレンが発生して
カーネーションがしぼんでしまう、と聞いたことがあります。
木質ペレットだったら、どうなんでしょう?
あと、廃食油(てんぷら油)だったら?

基本的に、石油の消費(需要)が減ったら
戦争も減ると思ってるもんで・・・(笑)
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金のなる花? (みかんちゃん)
2008-01-29 22:48:58
こんばんわ。木には、金でなく花がなるのですか?
 知らなかったー。初めてみましたー。

結構、かわいいですね。
この木が売れると金になるのかなー。

奥只見ダムに沢山、流木が流れ着くそうです。
それで、炭を焼いたり、ペレットを作ったりしているそうですが、あまり売れないなんて言ってましたが、売れる時代になってきたのかしら?
薪ストーブや、ボイラーが見直されてきたそうです。
日本の森林の再生、農業の見直しがされるといいのですが。

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takakuraさんへ (ヒカラビの父)
2008-01-30 09:16:10
エチレンガスとCO2は別です。
花は切り取られると早く実を結ぼうとして自分を老化させるためにエチレンガスを発するのです。
りんごが甘くなるのもバナナが黄色くなるのもキウィが柔らかくなるのもエチレンガスの作用です。
植物は光合成でCO2をすっていますが、同時に呼吸もしているのです。特に光合成をしない夜も。
だから石油ストーブだとしおれるのです。
これだけ温暖化が叫ばれると考え物ですよね。
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みかんちゃんへ (ヒカラビの父)
2008-01-30 09:21:12
ほんとはベンケイソウ科の花月という花です。
なぜか冬に咲きます。小出の清○屋というすし屋さんにも大きな鉢植えで咲いてますよ。

そのうち家庭用にもエコストーブができるでしょうね。
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