しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2017年9月に読んだ本

2017-10-06 14:12:15 | こんな本読みました

こどものとも 2017年 07 月号 [雑誌]感想
これを書店で見たのは3カ月も前。一目で気に入り、買って帰りました。これは私にぴったり!しばらく寝かせて、本日4年生全員に読んだら大うけ。やっぱりねー。担任の先生が「楽しかったです。」と言ってくれました。読み方には私なりの工夫があります。大きくなったそらまめ君は大きい声で間延び風に。たかやまさんちのにわとりのセリフは、早口で。そらまめくんのお母さんはちょっと投げやりなどうでもいい感を漂わせて。読んでる私が楽しい本。
読了日:09月29日 著者:
おなかのこびとおなかのこびと感想
娘が小さい頃、小食だったので、「お腹の中には小さいKちゃんがいて、ご飯がくるのを待っているんだよ。あ、今野菜がきて喜んでいるよ。」という話をしていたら、あら、同じようなお話の絵本があるじゃない。けれど、これは私とは違うテーマで、いいうんちを出すためには、的な話だった。きょう、4年生全員に読んだらすごく反応があったよ。「本当にいるの?」「そんなのいないよ」、うんちの場面はやはり大喜び(?)。最後のバナナうんちはもっと喜んでいました。
読了日:09月29日 著者:よしむらあきこ
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
読了日:09月29日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
読了日:09月29日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)感想
図書館にリクエストして半年以上舞ってやっときた。 映画はこの原作とほぼ同じだった。
読了日:09月29日 著者:こうの 史代
りんごのき (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな)りんごのき (0・1・2かみしばい にっこり げんき うれしいな)感想
たけしたふみこさんの絵なので、図書館で借りてきた。
読了日:09月29日 著者:たけしたふみこ・作 いちかわなつこ・絵
ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学感想
とてもわかりやすい。人間は進化と共に失うものもあり、二本足で歩くようになったために道具を使えるようになったけれど、骨盤が横に広がり、他の動物のように自分ひとりで出産ができなくなった。
読了日:09月29日 著者:若原 正己
読みたい心に火をつけろ!――学校図書館大活用術 (岩波ジュニア新書)読みたい心に火をつけろ!――学校図書館大活用術 (岩波ジュニア新書)感想
私のずっと念願が、「学校司書」になること。でも居住する地域では学校司書制度がない。あー、この本読んだらますます学校司書になりたかった、と思うのである。
読了日:09月29日 著者:木下 通子
さわがにのかこちゃん (2011年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)さわがにのかこちゃん (2011年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)感想
さわがにの生態がわかり、なかなかいいお話だった。
読了日:09月29日 著者:高家 博成
月の満ち欠け月の満ち欠け感想
これはどうしてもすぐ読みたいと購入。 生まれ変わりの話だね。 何度生まれ変わってもどうしても会いたい、そして最後の結末で感動。このラストシーンが秀逸。
読了日:09月29日 著者:佐藤 正午
みかづきみかづき感想
学習塾の物語。以前、学習塾で仕事していたので、よくわかるし、経営者の夫婦間の問題、先生への待遇など、どこの塾も似たようなものだなあと思う。吾郎さんは、本当に魅力ある塾の先生なのだなあ。途中から千明さんの経営の展開になってきたので、あれ、主人公は吾郎さんじゃなかったのとおもったけど、最後には吾郎さんが戻り、子どもや孫達が活躍できそうで安心した。
読了日:09月29日 著者:森 絵都
デイ・トリッパーデイ・トリッパー感想
カジシンさま得意の「時を越えた愛」のお話。 カジシンさまの本はたくさん読んでいるけれど、これは女性向きではないか。主人公香菜子の視点で女性の気持や、温泉旅行先、根子島のホテルや料理の様子が描かれている。亡くなった夫の大介に会いたい、ただそれだけで時を越える。といっても、肉体は現在にいて、心だけが過去の肉体に入り込むのだ。矛盾点も多々あれど、わくわくドキドキ感いっぱい。最後がハッピーで終わるのは嬉しい。何気ない普通の日常の大切さ、一日一日を大事に過ごしたいという気持になる。
読了日:09月01日 著者:梶尾 真治


2017年6月・7月に読んだ本

2017-09-20 14:51:39 | こんな本読みました

書店おはなし会で。「こわいよ~」とこども達に言っても、絵が可愛いので「こわくないよ」と言われる。ちゃんぷくとはおちゃわんのおばけで、キノコのおばけも出てきて、こぞうさんとおしょうさんに食べてもらいたかったんだね。

 ちゃんぷくおばけ (ぞくぞくこわ~いおばけかみしばい)

ちゃんぷくおばけ (ぞくぞくこわ~いおばけかみしばい)こが ようこ

 

 

 

 

書店おはなし会で。クワガタの紙芝居と一緒に上演。カブトムシとクワガタってどっちが強いんだろう。この紙芝居ではカブトムシが勝ってるね。

 むしのおうさまカブトムシ (年少向写真かみしばい―今森光彦のふしぎがいっぱい!むしのせかい)今森 光彦

 むしのおうさまカブトムシ

 

タオルケットが幼稚園について行ってお友達と遊んだり、雨の時に役に立ったりする。小さい時って、お気に入りのタオルがあって、それがないと寝られなかったりするけど、一緒についていくなんて、いいねー。小さい子にはちょっと長めのお話。

タオルケットのタオくん (ともだちだいすき)新沢 としひこ

 園に行きたくないテトくん、タオくんに勇気をもらい、新しいお友だちを作ります。 2015年度定期刊行紙...

 

『黄泉がえり』の続編としての最初の短編はよかった。その次の『六番目の貴公子』、これが私には大ヒット!先日、5年生全員にブックトーク『竹取物語』をしてきたところだったから。竹取物語のパロディはさまざまあるけれど、このお話は、5人の貴族がかぐや姫から無理難題の品物を持って来いと言われたあとに「かじのもと」が後から参入。「ぬえ」を求めて艱難辛苦、やっと手に入れた「ぬえ」(インド象なんだけどね)を連れてかぐや姫の屋敷に行った時はすでに彼女は月に帰ってしまっていた。すごいのはこの後で、かじのもとは、(続く)

 

黄泉びと知らず (新潮文庫)梶尾 真治

黄泉びと知らず (新潮文庫)

(続き)かじのもとはかぐや姫に会うべく、恐ろしいまでの執着心で、月へ行く計画を練り上げる。他の人々はかぐや姫が月へ帰ってしまったあとは、すっかり忘れてしまっているのに、この心意気は見事ではないか。そしてついに、月へ行くのだ! かぐや姫が入っていた竹などを材料に筏を作るのよ。かぐや姫を手に入れて地上へ連れて帰る。けれど・・・。

 

 

我が子の受験を経験しているから、坪田先生の素晴らしさはすごくよくわかる。これ読んで映画も観たくなり、DVDを借りて娘と一緒に観たよ。勉強の方法もとっても参考になる。坪田先生に教われば、私も慶応に合格するかしら。って、おばさんが何言ってるのという感じですが、「誰にでも期待感」を持たせるねー。

 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)坪田信貴

 

 

インドのカレーは手で食べる、というのは知っていたけれど、この本では箸で食べる、スプーンで食べる、ナイフとフォークで食べるようになった歴史を説明。 「食べる」方法に進化発展してきたんだね。では、「手で食べる」国は遅れていて、「ナイフとフォークで食べる国」は進化しているのか? 答えは「否」。「手で食べる」には理由があり、そのマナーがある。手で食べるのは文化なのだ、というのに気付かされる。そして、きっと手でカレーを食べたらおいしいだろうな、やってみたいなあと思ってしまうのだ。

 手で食べる? (たくさんのふしぎ傑作集)

手で食べる? (たくさんのふしぎ傑作集)森枝 卓士

 

 

『ビリギャル』に続いての読了。ああちゃんの子育てについて、結果がよかったので良しとするも、それぞれのお子さんの個性の違いはあるから、これがすべてではないよね。学ぶことは多々あった。書店のおはなし会で若いおばあちゃまと読書や勉強の話をして、たまたま持っていたこの本を紹介したらすごく興味を示して、「是非読みたい」とのこと。慶応大学に行くのに塾に百数十万円も払ったそうですよと言ったら、「それで慶応に行かれるならいい」とのこと。

 ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話

ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話ああちゃん,さやか(ビリギャル)

みつばちいさん、いつもコメントを有難うございます。 私も最初は興味なくてスルーしていました。 けれど、読書会で紹介してくれた人の話を聞いたら、俄然、読みたくなったのです。映画『ビリギャル』のDVDを借りてきて、娘と一緒に観ました。娘は「いい話だった」との感想でした。『ダメ親と・・・』は、さやかちゃんのその後のこと、弟さん、妹さんの事が書かれていて興味深いです。ネタばれですが、さやかちゃんは結婚しています。出会いも「へー」という偶然。どうですか、さらに読みたくなったでしょう?

 

みつばちい

きゃー、、ますます読みたくなりました!笑笑

 

 

5年生ブックトーク用。手軽な文庫本。同時収録の『伊勢物語』の方が分量が多く、竹取物語は1/4位。短編小説のようにさらりと読める。お話の筋だけ知るにはちょうど良い。

 大庭みな子の竹取物語・伊勢物語 (集英社文庫―わたしの古典)

大庭みな子の竹取物語・伊勢物語 (集英社文庫―わたしの古典)大庭 みな子

 

 

5年生ブックトーク用。さんざん探しても書籍データがみつからないので、自分で作成。目を通した資料本の中でこれが一番気に入った。この表紙絵に魅了された。現代日本画家「森田曠平(こうへい)」筆で郵政研究所付属資料館蔵。他にも美術館所蔵の国宝級絵巻など素晴らしすぎる絵が満載。前半はこれらの雅なる絵に原文と室伏信助氏の解説。後半が田辺聖子氏の現代語訳に大和和紀のイラスト。大和さん好きだけど、前半の絵画を見てしまうと、それなりに美しいのにどうしてもマンガチックに見えてしまう。1988年12月刊。この本、欲しい!

 竹取物語

竹取物語現代語訳:田辺聖子 編集:佐藤昭 イラスト:大和和紀

 

 

 

5年生ブックトーク用。立原位貫氏の雅な版画絵が見事。竹取物語を原文に忠実に訳したものを読むと、かぐや姫は、貴族達には無理難題をふっかけて、冷淡にあしらっていたのに、帝については難題を言う事もなく、相思相愛だったのかも。というか、この物語を書いた人物は貴族への皮肉を込めているものの、さすがに帝(天皇)の事は悪く書けなかったのではなかろうか。不老不死の薬を焼いてしまうなんてもったいない。

 竹取物語

竹取物語江國 香織,立原 位貫

 

 

 

5年生ブックトーク用。北杜夫が、小学生の学習向けにわかりやすく解説している。 絵は、なんと伊勢英子さん! 優雅で美しい絵にうっとり。 同時収録の俵万智『伊勢物語』の絵は林静一氏。竹取物語に文句はないけれど、俵さんの伊勢物語はよくないね。何故かというと、原文の和歌を全部書き直している。現代文に近く、分かりやすいようにとの配慮なのだろうけど、和歌は原文で読むのが一番なのだ。訳も「いまふう」なのだけど、飛躍しすぎ感があり。

 竹取物語・伊勢物語 (少年少女古典文学館)

竹取物語・伊勢物語 (少年少女古典文学館)北 杜夫,俵 万智

 

 

 

丘野詩果

5年生ブックトーク用。ちょうど5年生の学習にぴったり。役立つ資料が豊富。国宝級の絵画が掲載されている。これ1冊で平安時代の貴族の生活がよくわかる。

 

絵で見るたのしい古典 (2)

 

5年生ブックトーク用。 1年生でも読める、ひらがな書き。へたなマンガチックな絵本のかぐや姫を読むより、こっちのがおすすめ。

 かぐや姫―日本古典 (世界名作童話全集 45)

かぐや姫―日本古典 (世界名作童話全集 45)与田 凖一

 

 

5年生ブックトーク用。「かぐやひめ」の絵本と言えば、これが定番。講談社の復刻版。織田観潮の画は美しい。表紙絵は、いかにも平安時代の美人という感じ。5人の求婚する貴族の話は一部割愛してある。

 かぐや姫 (新・講談社の絵本)

かぐや姫 (新・講談社の絵本)織田 観潮

 

 

丘野詩果

9冊目になると頭の中にはもうすっかり「つるや」の登場人物が根付いていて、感情移入してしまっている。次々と試練を与える作者を恨み、けれどその後によい事もあり、ご寮さんが幸せになって本当に良かった。

 美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)高田 郁

 

いいおはなしです。紙人形が自由に動き回り、お友達をさがす、冒険あり、家族愛ありの物語。小学生に是非読んでほしい。

 カルペパー一家のおはなし

カルペパー一家のおはなしマリオン・アピントン

 

 

 

村上さんが読書会でおすすめの本。1年生のクラスとおはなし会のため、急きょペープサートを作る。かたつむりの取り外しができるカラ。「カラ」をとったらかたつむりなのか!?そこには長~い進化の歴史があるのだ。これまでの疑問がこの1冊で解決。絵の可愛さとカラフルさが気持ち悪くなくナメクジを描いている。

 ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん

ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん三輪 一雄

 

みつばちい

この本大好きです!ほんとカタツムリはあんな愛されてるのになぜナメクジは?って思いますよね。ナメクジ愛が湧く本ですね!

丘野詩果

みつばちいさん、ほんとに、うんうん、てうなずく絵本です。ナメクジ嫌いだったけど、やはり先祖は一緒なのですね。

 

 

読書会で王子田さんが紹介して、調べたらとても人気本ではないか。タコに感情や頭脳があって、しかも賢いとは初めて知ることであり、人間と交流できるという事実に驚き。吸盤のひとつひとつには神経が行きわたっているんだね。動物好きの作者の次のテーマが「ハイエナ」とは!・・・実はこの本を読んでから、タコのお刺身が食べられなくなってしまいました。

 愛しのオクトパス――海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界

愛しのオクトパス――海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界サイ・モンゴメリー

 

 

 

1年生の歯磨き指導があるというので、その前に読む。ロングセラー絵本だけにさすがのワクワクドキドキな展開。チュー先生とずるがしこいキツネとの頭脳戦。たとえ敵でも診察するチュー先生は偉い!そして賢い!絵本にしては全部ひらがなでなく、「歯」という難しい漢字を使うところに訳者のこだわり?を感じる。

 歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋)

歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋)ウィリアム スタイグ

 

 

人は本当に生まれ変わりがあるのか?自分の前世である「デジデリオ」を求めてイタリアまで調べに行く著者。普通はここまでできないよね。うそのような、本当の話。歴史に残る、そして作品が残る有名人だから調査できたのだろうけど。前世を言い当てる人が凄い。みてもらいたいようなもらいたくないような。

 前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)

前世への冒険 ルネサンスの天才彫刻家を追って (知恵の森文庫)森下 典子

 

 


2017年8月に読んだ本

2017-09-12 11:47:12 | こんな本読みました

都合により、8月から先にUPします。
読んだ本の数:3
読んだページ数:553
ナイス数:105

文學界2017年5月号文學界2017年5月号感想
新人賞の発表号。『影裏』沼田真佑(しんすけ)。第157回芥川賞受賞。 いかにも芥川賞とりそうな文体で、審査員の評はベタほめであるけれど、なんというか、私には面白くも感動も印象もなかった。『墓じまい』二瓶哲也の方がよかった。語り口が昔話風で、ルリさんを中心とする一族の話だが、ごく平凡な田舎の貧しい、けれど精いっぱい生きている女性の生き方に感慨を覚える。「村上春樹『騎士団長殺し』をめぐって」の特集がよかった。『騎士団長殺し』は未読なるも内容がわかった気がするし、興味も湧いてきた。
読了日:08月28日 著者:
ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟感想
東野圭吾さん、大好き。映画公開前にまだ読んでいなかったこの本を読んで、大感動!感動しすぎて感想がうまく書けないけれど。ラストで『丸光園』と『ナミヤ雑貨店』の繋がりが解明する。皆月暁子と浪矢雄冶、結ばれなかったふたりの想いが大きな力になって不思議な事を起こしたのではないだろうか。丸光園の子ども達を、ナミヤさんはそれと知らずに助けて、応援していたんだね。
読了日:08月23日 著者:東野 圭吾
3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
1話と2話はアッコさんこと黒川敦子さんが出てくる話。後輩三智子の為に会社の会議へティーサービスをしてくれる。紅茶とそれに合うショートブレッド、ビクトリアケーキ、スコーン、ドライフルーツ入焼菓子、どれもこれも美味しそう。アッコさんはお節介でもあり、駅のジューススタンドで、悩めるOLにスムージーを無理やり飲ませる。飲み物と食べ物で人は気持が変わる、身体も変わるのだ。シュシュと猪」、「梅田駅アンダーワールド」も面白かった。梅田駅ネットで検索してみた。ダンジョンになっている広大な迷路のような駅の地下通路行きたい。
読了日:08月13日 著者:柚木 麻子

読書メーター


2017年4月に読んだ本

2017-05-08 14:15:21 | こんな本読みました

今月は未登録の本がいっぱいあります。

5月分として登録しなくっちゃ。

 

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)感想
みをつくし料理帖3作目。毎回はらはらドキドキ心配させてくれますなあ。 小松原の正体がなかなか明らかにされないし、澪との進展もなし。
読了日:04月12日 著者:高田 郁

 


レベル3 (異色作家短篇集)レベル3 (異色作家短篇集)感想
大好きなジャック・フィニイの短編集。古き良き時代への懐古趣味の色濃い短編が多いけど、気にいったのは『雲の中にいるもの』。小男で目立たないチャーリィが、友人の紹介で電話したのは痩せこけた不器量のアニイ。ところがふたりの頭の上に雲が現れる。アニイの頭上には背が高くハンサムで魅力的な声の男性。チャーリィの頭上にはグラマーでセクシーで愛らしい声の女性。ふたりは待ち合わせて会う事になるが、同じ場所の目の前にいながら、互いがわからない。まるでコミックのような展開がたまらなく面白い。『死人のポケットの中には』はハラハラ
読了日:04月12日 著者:ジャック フィニイ


2017年2月に読んだ本

2017-03-07 22:22:09 | こんな本読みました

2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1274ページ
ナイス数:105ナイス

デッドボールデッドボール感想
いやあ、面白くてぐんぐん読んでしまった。登場人物の視点が変わり、それぞれの気持ちを独白して読ませる。誘拐なんてしたくないのに関わってしまう主人公、根っからの悪いやつ成宮。二転三転ハラハラドキドキの展開。深刻な誘拐、殺人事件なのに、何故かユーモラスさがただよう。TVドラマ化してほしいな。
読了日:2月25日 著者:木内一裕

 

 


 

新潮 2016年 07 月号 [雑誌]新潮 2016年 07 月号 [雑誌]感想
第156回芥川賞受賞作『しんせかい』山下澄人を読むために図書館で借用。感想?なんとも言えません。演劇の勉強の為に「谷」へ集まる若者たち。登場人物が多すぎて把握しきれず。特に何かがあるわけでなく、というかそういうようなのが芥川賞なのだろうけど、面白くなかった。
読了日:2月15日 著者:

 

 


告解者告解者感想
犯人はだれかというミステリーなのだけれど、内容は重々しい。更生施設やその職員の方たちの仕事内容というのをはじめて知る。犯した罪は贖えるのか。更生したとはどこで判断するのか。ストイックな久保島には共感できるけれど、実際に殺人をしたのは事実。正義とは何だろう。悪人を懲らしめるのは正しい。けれど正しい事が本当に正しいのか。読みながら色々考えてしまう。
読了日:2月15日 著者:大門剛明

 

 


江戸のくらしがわかる絵事典 (<小学上級以上向>)江戸のくらしがわかる絵事典 (<小学上級以上向>)感想
江戸時代の暮らしにはとても興味がある。こども向けなので、図書館で読了。
読了日:2月15日 著者:

 

 

 

こどもの生活の100年 (日本の生活100年の記録)こどもの生活の100年 (日本の生活100年の記録)感想
遠くなりにし昭和の子ども時代。懐かしく図書館で読了。
読了日:2月15日 著者:佐藤能丸

 

 

 


調べる学習百科 ルイ・ブライユと点字をつくった人びと調べる学習百科 ルイ・ブライユと点字をつくった人びと感想
公文教材に点字の話があったので、興味をもって図書館その場で読了。なるほど、点字はこういう並べ方で出来ているのね。わかりやすくてとても良い本。小学生におすすめ。
読了日:2月15日 著者:

 

 


戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)感想
敗戦後の歴代首相の米国に対する「自主路線」と「追随路線」のせめぎあいという観点から書かれた本。戦後70年も経って、ほとんどの日本人は戦争を知らないというのに、いまだに日本は敗戦を引きずり、米国のいいなり、ご機嫌を伺い、追従している。これまでの政策、首相の任命、退陣、すべてに米国が関わっている。北方領土問題は、米国が仕組んだ日本とソ連に対立を残す為。米国は日本を利用できる国としか考えていないのだ。お金を引き出すだけでなく、今は戦争に人員まで駆り出している。今週土曜日(2/18)孫崎さんの講演会を開催します。
読了日:2月15日 著者:孫崎享

 


夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
映画『この世界の片隅に』を観たあとに図書館で借用。「こうの史代」さんは広島出身。被爆2世でもなく、親戚に被爆者がいたわけでもなく、むしろ原爆関係を避けていたのが、編集者のすすめで色々調べて描きあげたという事。3つの短編に繋がりがあって、被災した市井の人々の日常を描いている。このような戦争を始めた日本の軍部、権力者たちに憤りを覚える。
読了日:2月15日 著者:こうの史代


2016年12月に読んだ本

2017-01-04 11:16:38 | こんな本読みました

今月は、登録し忘れがあるので、少なくなっています。

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:813ページ
ナイス数:65ナイス

曲がれ!スプーン (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)曲がれ!スプーン (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)感想
収録の『サマータイムタイムマシーン・ブルース』を読むために図書館にリクエスト。 『サマータイム・・・』の映画は先日BSTVで放映していて、久しぶりに観たら、やはり面白くて、ツボはまりだったので、原作が読みたくなったのである。へえ、戯曲集だったんだ。使えなくなったリモコンをめぐってタイムマシンで過去へいくSF研究会部員達。本にはリモコンのループの図解が載っていて、なるほどね。録画してあるので、もう一回映画を観たくなった。『曲がれスプーン』も映画化されてるから、DVD借りて観たい。こちらはエスパーのドタバタ。
読了日:12月16日 著者:上田誠

 

 


なんかなんかあるよ (年少向けおひさまこんにちは)なんかなんかあるよ (年少向けおひさまこんにちは)感想
もう何回もおはなし会で演じた、参加型紙芝居。背景の色で「なんだろう」か、当ててもらうのだけど、最初が果物とわかるとあとは早いね。幼稚園以上なら、すぐわかっちゃう。そして、すぐわかるところがいいんだね~。最後がスイカだから、夏にいいかもしれない。
読了日:12月14日 著者:小野寺悦子

 


ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)感想
力を持っている小学4年の男の子が、大好きなふみちゃんの為に犯人に復讐をする話。すばらしいのは、単に力(相手を縛る力)、「条件ゲーム提示能力」を安易に使うのでなく、これを使う事が相手にとってどうなのか、自分にとって、まわりの人に、ふみちゃんにどうなのかというのを、秋山先生とじっくりつきつめて話し合う場面である。これが一番長い部分なのだけど、これは単に復讐というものだけでなく、我々が日常に経験する事と同じなのではないか。「いじわるされたらされ返す」「悪口言われたら言い返す」、それが何を生むのか考えてしまった。
読了日:12月14日 著者:辻村深月

 


九九をとなえる王子さま九九をとなえる王子さま感想
九九を覚えた頃の小学3年生あたりに読みたい本。大判ですっきりした絵がとても見やすい。まるでロールプレイングのように「数字の森」で九九を解きながら最後の扉までたどりつくのは、子どもたちにも参加してもらって読みたいね。九九が生活に如何に必要かがよくわかる。
読了日:12月8日 著者:はまのゆか


2016年11月に読んだ本

2016-12-08 13:59:56 | こんな本読みました

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:3276ページ
ナイス数:147ナイス

てぶくろ―ウクライナ民話 (童心社のベスト紙芝居 かみしばいがはじまるよ)てぶくろ―ウクライナ民話 (童心社のベスト紙芝居 かみしばいがはじまるよ)感想
定番中の定番。絵本でもあるけれど、紙芝居は一匹ずつ入っていく様子が場面ごとに現れて、このお話はむしろ紙芝居向きかもと思う。小さい動物はともかく、オオカミやクマまで一緒に入るのだからすごいね。よく知った話でも引き込まれてしまいます。
読了日:11月22日 著者:堀尾青史


カヤネズミのおかあさん (ともだちだいすき)カヤネズミのおかあさん (ともだちだいすき)感想
カヤネズミ、という種類があるのは初めて知りました。子育てのため、ヨシ原で巣を作るおかあさんネズミ。モズ、イタチ、ヘビなどが巣の中の子どもたちを狙う。必死で巣を守るおかあさん。12場面で小さい子には長めなのだけど、お母さんの愛が伝わる、いい話です。
読了日:11月22日 著者:キムファン
くいしんぼうのまんまるおに (かずとかたちのファンタジー)くいしんぼうのまんまるおに (かずとかたちのファンタジー)感想
参加型紙芝居。数の概念の話だね。3人いるのに2個のソフトクリーム、2個の星のクッキー、食べられない子が出てくるよね。でも、1年生の教室で読んだら、「半分にすればいいじゃない」との意見あり。ごもっとも。実際の場面ではそうするのがベスト。けど、紙芝居の世界だから。3人で食べられる物をさがしていると、不思議なくにゅくにゅがあって、それをのぼると・・・? おはなし会では1歳半の子が見ていたよ。演じ方によって、伸ばしたり縮めたりできるので、演じ者の練習と力量が必要。
読了日:11月22日 著者:松井エイコ


小さいおばけ小さいおばけ感想
先日の読書会でプロイスラーの話題が出た。出席していた4人までもがこの本を読んだことがあるという。私は未読だったのでさっそく読んだ。なんとも可愛いおばけだなあ。フランツ・ヨーゼフ・トリップのイラストがとても良い。子どものころに読みたかったなあ。
読了日:11月22日 著者:オトフリート・プロイスラー

 

 


東京會舘とわたし(下)新館東京會舘とわたし(下)新館感想
今年読んだ中では一番の本だ。感動して涙がでそう。下巻を読んでやっと上巻とつながりがわかって心が温かくなる。「この建物にやってきた人の数だけ、それぞれ、どんな思いでどういう時に来たのかという物語がある。それはきっとお客さんの側にも、もちろん従業員の側にも。」 そして、私自身のクッキングスクールの思い出。『あの日の一夜に寄せて』にクッキングスクールの話が出てくる。私は会社から近いという理由だけで選んだのだけれど、こんなに人気があってすごいスクールだったんだなと改めて思った。現在建替え中とは知らなかった。
読了日:11月18日 著者:辻村深月

 


東京會舘とわたし(上)旧館東京會舘とわたし(上)旧館感想
大正11年から昭和39年までの東京会舘の変遷とそこに関わりのある人達のお話。タイトルに惹かれたのは、私も東京会舘に思い出があるから。結婚したての頃、東京会舘のクッキングスクールでフランス料理、中華料理、お菓子を習っていました。神保町の会社から日比谷まで一駅なので、仕事が終わった夜の時間帯に習いに通っていたのです。プロのシェフたちに習うのは本格的料理。カクテル講習で意気投合した丸の内勤務のOL達とバーやレストランでシェフがテーブルまで出て来てくれて話をした思い出。本にでてきたお菓子、興味があります。
読了日:11月8日 著者:辻村深月

 


文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]感想
『コンビニ人間』村田沙耶香。なかなかユーモアがあり、最近の芥川賞としては面白かった。コンビニの仕事がわかって興味深い。
読了日:11月4日 著者:

 

 


どんぐりころちゃんどんぐりころちゃん感想
これはやはり、どんぐりのわらべうたとセットにするべきでしょ。1年生に読んで、先にわらべうたをして、本を読みながら、一緒に歌ってもらった。
読了日:11月4日 著者:正高もとこ

かぁかぁ もうもうかぁかぁ もうもう感想
これから読み聞かせに使う予定。やはり2つのチームに分けて鳴かせるのがいいけれど、小学校でこれをやると、隣のクラスに迷惑かけそうだなあ。
読了日:11月4日 著者:丹治匠

 


どんぐりにんじゃ (チューリップえほんシリーズ)

どんぐりにんじゃ (チューリップえほんシリーズ)感想
鈴木出版絵本の学校で、浅沼さんにサインしてもらいました。(2016.10.19)どんぐりは確かに忍者っぽい。どんぐりしゅりけん、どんぐり忍法、どんぐりはなかなかつかえますなあ。ご自身も似てる~。どんぐりにんじゃの人形まで作られていました。
読了日:11月4日 著者:浅沼とおる


母と子の20分間読書母と子の20分間読書感想
5年生ブックトーク用。椋鳩十が鹿児島県立図書館館長時代に提唱した、教科書以外の本を子どもが20分間位読むのを、母がかたわらにすわって静かに聞く。子どもが小声で本を読む。母が子どものそばに静かに座る。 感情をむき出しにしたり、お説教はだめ。 昭和36年には、鹿児島県内だけで、12万人以上の母子がこの運動に参加していた。 実践の報告、母子の感想など。 現在の読み聞かせなどの読書運動のはしりだったのね。
読了日:11月4日 著者:椋鳩十


「児童文学」をつくった人たち〈9〉「動物のものがたり」をつくった椋鳩十―聞き書き 椋鳩十のすべて (ヒューマンブックス)「児童文学」をつくった人たち〈9〉「動物のものがたり」をつくった椋鳩十―聞き書き 椋鳩十のすべて (ヒューマンブックス)感想
5年生ブックトーク用。1998年6月刊。聞き書き 椋鳩十のすべて。全部で52のエピソード。 著者は、S52年から3年半の間の鹿児島での新聞社時代の椋を知る。語調がいかにも椋氏が話しているような感じ。「・・・ネ」は椋氏の口癖か? 単元ごとにまとまっているので読みやすい。
読了日:11月4日 著者:本村寿一郎

 


椋文学の散歩道椋文学の散歩道感想
5年生ブックトーク用。1998年3月刊 。作品の解説(長めのあらすじ)とエピソード。たかし氏が実際のその地を訪れて写真を撮っている。作品の背景を知るには便利。『大造じいさんと雁』の「まえがき」のこと、敬体と常体のこと。マヤの写真あり。入院していて口述筆記した絶筆。狸が家の庭に来たはなし。(住宅地)動物学者「餌をやると、野生の動物はどんどん増 えてしまう」椋「何十匹になってもかまわない。この辺の人はいい人ばかりだから皆で餌をやるでしょう。この窮屈な世の中に風穴があいて、さぞかし気持がいいことでしょう。」
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 


椋文学の軌跡 (椋鳩十の本)椋文学の軌跡 (椋鳩十の本)感想
5年生ブックトーク用。1987年12月椋密葬の日に原稿依頼 。表紙絵は椋の二男瑤二の絵。「椋鳩十著者目録」は、椋の孫の久保田朝彦(鹿児島女子短期大学附属図書館司書)によるもの。原稿や昔の本の写真が多い。晩年の椋の写真。
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 

 


椋鳩十の世界椋鳩十の世界感想
5年生ブックトーク用。1988年刊(1981.5月~12月鹿児島新報)    たかし氏は、椋が一番信頼をよせていた人物。図書館専門職員養成講習で椋から講義を受けた。他の本に比べ、プライベートの写真が多数掲載。詳しい年譜あり。
読了日:11月4日 著者:たかしよいち

 

 


サンカの民を追って 山窩小説傑作選 (河出文庫 お 2-7)サンカの民を追って 山窩小説傑作選 (河出文庫 お 2-7)感想
5年生ブックトークの為に椋鳩十の生涯を調べていたら「サンカ(山窩)」という言葉が出て来て、色々あたっていくうちに理解できてきた。サンカ小説が発禁になり、その代わりに野山の動物を主人公とした動物物語を書いていくようになる。河出文庫2015年3月刊 椋鳩十「盲目の春」。岡本綺堂ほか、8人。10名の作家のサンカ小説。
読了日:11月4日 著者:岡本綺堂

 

 


父・椋鳩十物語 (椋鳩十研究叢書)父・椋鳩十物語 (椋鳩十研究叢書)感想
5年生ブックトーク用。理論社  1997年    鳩十の長男からみた父の姿。妹思い。小さいときからいつも一緒に遊び、結婚後も連絡を取り合う。三人の息子達にムクドリ、メジロ、スズメ、ヒヨコ、アリなど飼って観察をさせた。親衛隊。S16年から5年間担任した加治木高等女学校での生徒達。椋亡きあとも結束が続いている。健康中毒症。青竹踏み・馬の毛ブラシマッサージ・アロエの青汁・日本酒風呂。どれも凝り過ぎて失敗。話が前後する、とりとめのなさがあり、年代的に理解するには少々読みにくい。
読了日:11月4日 著者:久保田喬彦

 


人間・出会いのすばらしさ―椋鳩十のわんぱく時代人間・出会いのすばらしさ―椋鳩十のわんぱく時代感想
5年生ブックトーク用。椋本人が語る少年時代のエピソードから動物物語をどうして書くようになったのかという理由。講演会記録。最初、大人のものを書いた。「木地屋」さんの話。山の職人。木を切ってお椀などを作る。伝説。平安朝時代小椋宮惟喬親王(おぐらのみやこれたかしんのう)が、らい病になって、京都から近江の国(現在の滋賀県)の山の中で小椋八幡宮をたてた。全国の木地屋で寄付をした者に手形を発行。山の木を切る権利。小椋姓をなのること。戦争や環境汚染批判。1990年発行。(1987年の死後)
読了日:11月4日 著者:椋鳩十


少年・椋鳩十物語少年・椋鳩十物語感想
5年生ブックトーク用。小学生向け。ふりがなあり。簡潔でわかりやすい文章。これ1冊で椋鳩十の生涯がほとんどわかる。中学1年の時、鹿塩の湯治場のシラカバ林で出会った少女(山窩?)とのエピソードが印象的。その後の山窩小説の原点なのではないか。1998年12月刊。
読了日:11月4日 著者:宮下和男

 

 


椋鳩十全集〈17〉モモちゃんとあかね椋鳩十全集〈17〉モモちゃんとあかね感想
ほとんどが事実という、椋鳩十が我が娘「あかね」のお嫁入りの記念に書いた小品。(1971年)あかねは鳩十が40代の時に生まれた末っ子(上3人は男)なので、可愛くて大事な娘だったのだろう。赤ちゃんの時に港を散歩していた時、オランダの水兵からもらったペルシャ猫。モモと名付けてあかねと共に育って、あかねのそばを離れなかった。17年も長生きして、最後は歩く事もできなかったのに、2階にいるあかねのそばへ這っていき亡くなった。1971年赤い鳥文学賞受賞。他に13編の短編動物物語。1980年1月刊。1989年1月10刷。
読了日:11月4日 著者:椋鳩十

 



 


2016年6月に読んだ本

2016-07-06 11:17:50 | こんな本読みました

読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1089ページ
ナイス数:72ナイス

おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)感想
読んだのは1989年版、旺文社創作児童文学。絵は長谷川集平氏のものです。この文庫版のイラストよりずっと合ってる気がします。この物語は映画『転校生』大林宣彦監督で、よく知っていました。書かれたのが1980年で、その2年後の1982年に映画化されたのでした。その後2007年にリメイク版が出たようです。身体が入れ替わるというシチュエーションは、その後、小説やドラマや色々あったけれど、このお話が元祖ではないでしょうか。映画はとても印象的だったので、場面場面を覚えていて、原作と比較したりして楽しみました。
読了日:6月27日 著者:山中恒

 


むしばいっかのおひっこし (講談社の創作絵本)むしばいっかのおひっこし (講談社の創作絵本)感想
まだ登録していなかった事にびっくり。大好きなにしもとやすこさんの2作目。「たこやきかぞく」がすごくつぼにはまりました。この本も同じく。もう何十回読んだ事か。あちこちでも読みました。こどものイメージする虫歯菌は、バイキンマンのようなのが、口の中にいて、歯をツルハシでざっくりざっくり掘っていくというもので、まさにそのまま。むしば不動産が「歯磨きしない物件」を案内するのが面白い。これを読んだあとは、子ども達は思わず自分の口を手でおさえてます。
読了日:6月27日 著者:にしもとやすこ(絵・作)

 


ねこのピート だいすきなしろいくつねこのピート だいすきなしろいくつ感想
とにかく前向き!元気が出る絵本。参加型であり、読み手がテンション高く、歌も歌わないといけない。4年生のクラスと6年生のクラス、書店3か所で読んできました。6年生は小さい声ながら、「あか」「あお」と言って、歌も歌ってくれました。大人だと、水の中に入ったら、茶と青と赤と混じったら、灰色っていいたくなるけど、こども達は素直に「しろ!」と台本通りに言ってくれました。じつは、この本読んだのは、翻訳者の大友剛さんのコンサートを聞いたから。ご本人がピアノを弾きながら読むのを見て、感激しました。
読了日:6月27日 著者:エリックリトウィン

 


あなのはなし (2010年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)あなのはなし (2010年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき)感想
これは、語りでも有名な話。くつしたにできたあなはくつしたをのみこんで、旅に出るあなとドーナツ、かえる、つばめ、ひつじなどが同行。休んでいるところを狼に食べられるのだけれど、あなのおかげで全員助かり、旅を続けるというもの。ストーリーの面白さがいきている。「あな」を絵ではどう表現するのかが興味深いところだったが、普通に黒い丸でふーん。なんというか、私の想像では、ブラックホール的なイメージだったので。でもこれしか描きようがないですものね。
読了日:6月27日 著者:ミラン・マラリーク;中野真典


きょうのくだものなんだろな? (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)

きょうのくだものなんだろな? (あかちゃんかみしばいいっしょにこんにちは)感想
参加型紙芝居。表紙のリンゴ、バナナ、みかんを何だろうなとそろそろとあけていき(だいたいすぐわかってしまう)、皮をむいた絵がでてきて、みんなで食べようという流れになる。小さい子はみな、むしゃむしゃと食べる真似をしてくれて、どんどん前に来て、自分で紙芝居の絵からもらってむしゃむしゃするよ。最後のイチゴは小さいのがたったひとつだけ。みんなで食べるのには小さすぎるね。脚本にはないけれど、私は誰かに、あるいはみんなで、魔法の呪文を唱えて、イチゴをたくさんに増やします。これなら皆で食べられるね。
読了日:6月27日 著者:こがようこ,土田義晴

 

 

おじいちゃんの青春おじいちゃんの青春感想
ごく普通の高校生が(多分現役時代に)記した、おじいちゃんの戦争の記録。この国は、一部の人間が勝手に始めた戦争に無理やり行かされて、命を落とす。戦争はちょっとしたささいなきっかけからはじまり、それは上に君臨する人間が自分の利益の為に行っているのだ。
読了日:6月26日 著者:平野まや

 

 


はるか遠く、彼方の君へ (一般書)はるか遠く、彼方の君へ (一般書)感想
タイムトラベル物は好きなジャンル。800年前の源氏と平氏の時代にタイムスリップしてしまった高校生3人。一の谷の合戦、壇ノ浦の戦い、平清盛、源義経、弁慶、静御前、断片的にしか知らない歴史、急に興味を持ち、関連本を読んでみた。へえ、そうだったんだ。義経と兄の頼朝との確執、北条氏との関わりなど、今頃わかった次第。高校生達はこの歴史に絡んでいく。作者は、義経は実は源氏の頭領ではなく、拾い子だった、とか、海に浮かぶ旗の扇の的に矢を射るのが那須与一でなく高校生の華月だったとか、義経をかばって矢を受けたのが(続く)
読了日:6月26日 著者:安澄加奈

 


つづきの図書館つづきの図書館感想
表紙絵がなんといっても素敵です。手に取って読みたくなる、まさに「ジャケ買い」したくなる本。でも私が読む事にしたのは、数か月前に読書仲間の「都築さん」が倉敷に「つづきの絵本屋」をOPENしたからなのです。何か関係があるのかなと読んでみた次第。絵本の中の王様、狼、座敷わらし、幽霊が図書館司書の桃さんの前に現れて、「つづきが知りたいんだよー」と言うのです。「つづき」とは、本を手に取ってくれた子のその後の事であり、ひとつひとつ解決していく度に、暖かい気持になります。最後はとても感動的であります。
読了日:6月12日 著者:柏葉幸子

 


広岡浅子の生涯 (別冊宝島 2387)広岡浅子の生涯 (別冊宝島 2387)感想
ドラマも終わったし、浅子さん関連の本も読み終えているのでもういいか、と思っていたら書店にこの本があり、浅子さんだけでなく、明治の時代の女子先駆者達のことも出ている為、さっそく図書館にリクエスト。浅子さん以外にも活躍した女性は何人もいて、私の大学の創始者の名前もありました。他に、ゆかりの政界、財界人や時代背景など、写真もあり、楽しめます。
読了日:6月12日 著者:


2016年5月に読んだ本

2016-06-07 13:25:56 | こんな本読みました

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1905ページ
ナイス数:83ナイス

村上さんのところ村上さんのところ感想
悩みごと相談というのは、同じ悩みの場合に、その回答を参考にしたり、世の中にはこういう人もいるのかとその身の上に思いを馳せたりするのだけれど、村上さんに寄せられた悩みや質問は実にさまざまである。なるほどと思うものもあるが、こんなのいちいち有名作家に聞くの?というものまであり、473通全部を読むのはしんどい。で、興味あるものをパラパラと読んでいくのだけれど、村上さんがいちいち真面目に、かつ厳しく答えているのはすごい事である。電子ブックコンプリート判は3716通もあるそうな。世界中から質問がきているんです。
読了日:5月25日 著者:村上春樹

 


てるてる坊主の照子さん 下てるてる坊主の照子さん 下感想
おもろいなー、おもろい、おもろい、ほんまにおもろい話や。上巻に続いて夢中で読んでまうで。NHKBSで朝7時15分から再放送している。TVドラマはほぼ原作に忠実であり、原作自体が大阪特有のボケとツッコミとパワーにあふれている。実際の家族の歴史であり、皆、真面目に一生懸命頑張っている姿に共感がもてる。けど、春男の浮気はショック。照子の前向きさは見習いたいな。大阪のやり手おばちゃん。不思議な事に、この本を読むと自分のテンションがあがり、物事がいい方向に進んでいくのである。すごいパワーのある本だよ。
読了日:5月16日 著者:なかにし礼

 


てるてる坊主の照子さん 上てるてる坊主の照子さん 上感想
いしだあゆみさんの妹が石田ゆりさんというのを初めて知った。ゆりさんは歌手でデビューするも、作詞家のなかにし礼さんに見染められ、19歳で結婚。たった1年の歌手活動だった、というのも初めて知る事。BSで現在再放送中を観て、興味を持った次第。4姉妹は別嬪の母に似て美人ぞろい。長女はオリンピックに出場したフィギアスケート選手、次女がいしだあゆみ、三女は研究者、四女がゆりさん。ひとつの家庭で超有名になる娘がふたりも輩出するというのは凄い事。上のふたりにエネルギーを使い果たして、下ふたりには手をかけられなかった。
読了日:5月16日 著者:なかにし礼

 


ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語るぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る感想
今年、2016年の5月1日(日)に谷川俊太郎さんと山田馨さん、岩波文庫編集長の入谷さん、そして童話屋社長の田中さんという豪華メンバーでの座談会の運営スタッフをしてきたばかり。企画が私達の会に持ち込まれたので、活動拠点の浦和で会場を確保して、参加者名簿を作り、何度かミーティングをして、準備を重ねてきました。当日も朝から机を片付けたり、先生方の控室の準備をしたり、受付をしたり、後片付けとか忙しく動き回りました。約110人の参加があり、大盛況でした。2次会で谷川さんとご一緒させていただき、幸せな日でした。
読了日:5月16日 著者:谷川俊太郎,山田馨

 


かえるがなくから かーえろ (あかちゃんのわらべうた( 8))かえるがなくから かーえろ (あかちゃんのわらべうた( 8))感想
季節的にちょうどいいと思い、図書館にリクエストしてみました。 ちょっと想像していたのと違う感じでした。おはなし会で使わなかったのは最後のページの「くわれたのはだれだ」のひとこと。なんだかぞっとしてしまいました。つまりはそういう歌だったのか。かえるのこどものオタマジャクシが「ことろ」(子どもを食べちゃう蛇みたいなの)にとられないように、早く帰りましょ、という感じの歌。人間の子がでてくるけれど、人間の子も、暗くなるまで遊んでいると、人さらいに連れて行かれちゃうよ、という警告の歌なのかもしれない。
読了日:5月16日 著者:松谷みよ子


声のお仕事声のお仕事感想
仕事というのは、その中にいる人しかわからない苦労があるものです。関係者が身内にいなければチョイスしなかった本。声優さんは売れっ子はアイドルと同じでファンがついて稼ぎまくりだけれど、そうではない底辺の人たちの方が多いのだ。勇樹は、真面目で素直な性格が幸いして先輩からも所属プロからも好かれて期待される。声優のことがわかって、理解できるかなあと思ったけど、やはり厳しい世界だなあ。我が子には、夢ではあっても、違う仕事について欲しいとますます思う次第である。
読了日:5月12日 著者:川端裕人

読書メーター


2016年4月に読んだ本

2016-05-05 15:14:49 | こんな本読みました

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:588ページ
ナイス数:134ナイス

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)感想
由希子さんから借用。図書館で数十人待ちだったのよ。期待通りの感動ものでした。せつない、厳しい環境ながらも真面目に働く幸のいじらしさ、賢さ。それを認めてくれる治平衛さんの存在は有難い。大阪の商いというのは厳しいものなのだなあ。最後は意味深な場面で終わっていて、えええーっ、まさか、まさかの展開になるの?私の希望の続きは、長男が何か問題を起こして家を出て行き、次男が戻って来て、次男と結ばれ、五鈴屋をふたりで盛りたてていくというもの。いつ次巻が出るのでしょう。
読了日:4月17日 著者:田郁

 


たぬきのにゅうがくしき (ともだちだいすき)たぬきのにゅうがくしき (ともだちだいすき)感想
4月のおはなし会用。書店のおはなし会では幼児が多く、小学生はふたりだけだったけれど、読んでみたら長いお話なるも、反応は上々。保護者のお父さんが「面白かった」と言ってくれました。たぬきの子が人間に化けて、お父さんがランドセルに化けて入学式に行くのだけれど、風邪気味のお父さんがくしゃみをしたり、おならをしたりしてあやしまれ、尻尾を出して逃げるのだけど、子だぬきはお友達から珍しがられ、仲良くなるというお話。落語家さん作だから、単純な話も面白い。
読了日:4月17日 著者:桂文我,伊藤秀男

 


がたごとがたごと (絵本・こどものひろば)がたごとがたごと (絵本・こどものひろば)感想
表紙の桜の花の絵が、4月のおはなし会にぴったり。内田・西村シリーズはどれも好き!あの人間がどう変化したのか、ひとりひとり身比べて、自分も列車の人となり、一緒に旅していく気分。時代や異世界がごっちゃまぜになった、不思議な世界。
読了日:4月13日 著者:内田麟太郎

 


コロちゃんのがっこう―コロちゃんのびっくり箱 (評論社の児童図書館・絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)コロちゃんのがっこう―コロちゃんのびっくり箱 (評論社の児童図書館・絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)感想
4月=学校、というイメージでおはなし会用に選んだ。はっきりした絵と、ドデカイ字、しかけ付きなので、幼児向き。でも、学校というより、幼児クラブ的な感じだね。先生の自宅のような建物で、歌ったり、ゲーム的な事をしたり、お絵描きしたり、運動場で遊んだり。コロちゃんは学校をとても気に入ったようだね。
読了日:4月13日 著者:エリック・ヒル

 


リサとガスパール にほんへいくリサとガスパール にほんへいく感想
4月のおはなし会用にチョイス。日本の文化にはじめて触れるガスパールとリサの家族。行く先々でちょっとしたトラブルがあるんだけれど。外国人の見る日本てこんな感想なんだね。もしかして、作者のおふたりが日本へ来た感想?と思ったりする。フクシマさんは編集者かな。
読了日:4月13日 著者:アングットマン

 


コロボックルの小さな画集コロボックルの小さな画集感想
2015年12月刊。コロボックルシリーズは、何といっても、イラストの村上勉さんを抜きには語れない。独特のタッチと美しい色使い。コロボックルはもう、絶対に村上さんの絵の人達なのだ。50数年も佐藤さとるさんと一緒に作り続けた「コロボックル物語」。その村上さんが佐藤さんとの出会いから、キャラクターを作り上げるまでのいきさつや、どのようにしてイラストを描いていったかの裏話が満載である。村上さんは1943年生まれだから、今年で73歳。佐藤さんが1928年生まれで88歳。写真で見る限り、おふたりともまだお元気そうだ。
読了日:4月8日 著者:村上勉

 


コロボックルの世界へコロボックルの世界へ感想
コロボックル辞典だね。2015年1月刊。これまでのコロボックルのシリーズの内容や人物相関図、小さな人達の町や生活や役割、道具などがイラストで描かれていて、物語をビジュアルで楽しめる。作者の佐藤さとるさんの裏話、有川浩、梨木香歩、重松清、中島京子、佐藤多佳子、上橋菜穂子など、子どものころからコロボックルが大好きだった作家さん達のメッセージもあり、これ一冊読めばコロボックルのすべてがわかる。
読了日:4月8日 著者:村上勉


2016年3月に読んだ本

2016-04-07 07:10:10 | こんな本読みました

読んだ本の数:32冊
読んだページ数:3701ページ
ナイス数:282ナイス

メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本感想
1977年に発売されたこの本をすぐ購入したのに、引っ越しなどで今はなく、図書館で借りて懐かしがっている。私の読書の原点のひとつは、メアリー・ポピンズで、小学4年か5年頃、叔父からプレゼントされた『風にのってきたメアリー・ポピンズ』にはまりまくり、何度も読み返し、おおいなる影響を受けた。その後、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』を読み、食べたことのないイギリスの家庭料理に憧れた。ジンジャークッキー、ヨークシャープディング、オートミールetc.大人になりこの本がでて嬉しかった
読了日:3月31日 著者:モーリス・ムーアベティ,メアリー・シェパード,PamelaLyndonTravers,MaryShepard

しずこさん~「暮しの手帖」を創った大橋鎭子~ (暮しの手帖 別冊)しずこさん~「暮しの手帖」を創った大橋鎭子~ (暮しの手帖 別冊)感想
3月25日の発売前にアマゾンに注文。26日には届いた。『暮らしの手帖とわたし』にも写真は出ていたけれど、この本の方が鎭子さんや花森安治さんやその他の写真が満載で楽しい。1920年生まれの鎭子さんは、3年前の2013年3月23日に永眠されている。けれどこの写真の若々しくエネルギッシュで明るく輝いている鎭子さんは、見ているだけで元気をもらえそう。このジャンスカは、学生時代のレインコートを染め直したそう。このようにお金をかけないで暮らしを豊かにする工夫が『暮らしの手帖』には詰まっているのである。
読了日:3月31日 著者:

MOE 2004年4月号MOE 2004年4月号感想
10年以上前の雑誌だから、図書館の閉架棚にあったよ。『コロボックルシリーズ』は50年以上も読み継がれた名作だけれど、近年脚光を浴びたのは、有川浩さんの『だれもが知ってる小さな国』の刊行のおかげである。私も有川さんの本を読むまでコロボックルの事を知らなかった。けれど、佐藤さとるさんの『だれもしらない小さな国』のが、断然によかった。MOEの特集はコロボックルの総まとめ。佐藤さとるさん、村上勉さんの事がわかるよ。
読了日:3月30日 著者:白泉社

文學界文學界感想
滝口悠生『死んでいない者』第154回芥川賞受賞、を読む為図書館にリクエストしてやっときた。親戚中があつまる機会というのは、お葬式か結婚式くらいで、久しぶりに会う親戚は誰が誰か互いにわからない。わからないながらも親戚だから一緒に酒を飲み、食事をし、話をする。うん、うんその通りだよねって、皆、身に覚えがあるだろう。登場人物がやたら多くてまた名前も読み方が難しく、相関関係を理解するのに苦労する。これを語っている人はどの目線なのかが分かり難い。ずーっと上の天からの目線なのか。小学生がお酒を飲むのはだめだめ。
読了日:3月30日 著者:

僕だけがいない街 (7) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (7) (カドカワコミックス・エース)感想
1巻から7巻までオトナ買いして、一気に読む。先に映画を観ていたので結末が気になった。映画の制作が決まったのが、コミックの2巻が出た頃だそうで、脚本家も監督も結末を知らずに(どういう風にもっていきたいかの話はしたものの)映画が完成。映画の結末とコミックの結末がどう違うのか、この巻ではまだわからず。映画にないエピソードがあり、コミックはやはりいいね。
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (5) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (5) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (4) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (4) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい

 

 

 


「暮しの手帖」とわたし「暮しの手帖」とわたし感想
来週から始まるNHK朝ドラ『ととねえちゃん』の主人公、大橋鎭子さんの事が知りたくて読んだ。鎭子さんの自叙伝だそうで、かなり面白かった。早くに父を亡くし、長女がゆえに一家の大黒柱となって戦前戦後、家族の為に頑張る姿は、ドラマ化されるにぴったりである。花森安治という名編集長との出会いが『暮らしの手帖』の成功へとつながる。ふたりの妹も母も協力してのまさに「暮らしの手帖一家」。文章が分かりやすく、共感を持てるのは、そこに自慢もきどりもない、ありのままを綴っているからだ。本発売当時90歳の鎭子さんは毎日出勤している
読了日:3月30日 著者:大橋鎭子

ネコのおりょうり (ネコになってあそぼう)ネコのおりょうり (ネコになってあそぼう)感想
明るいお話を読みたいな、とおはなし会用に図書館で借りるも、使わなかった。ネコが料理をしたいというのを傍できいていた金魚がカレーライスの作り方をコーチする。短気なネコの「きんぎょのフライにしてたべちゃうぞ!」という言葉は恐ろしい。この言葉を読みたくない、というのが、今回使わなかった理由のひとつである。カレーの作り方がわかるけど、それにしても騒々しいネコである。玉ねぎ切って、涙が出ると騒ぎ、指を切ってまた騒ぎ、歌を歌うし、鍋が笑えば怒るし。出来たカレー、ひとりで食べる。金魚は?自分勝手なキャラに共感できない。
読了日:3月21日 著者:長野ヒデ子,長野さらだ


新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)

新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)感想
有川さんの本を読んでからこちらを図書館にリクエスト。届いた本を見てびっくり。『だれもが知ってる小さな国』と同じじゃない。また同じ本借りちゃった?いえいえ、よく比べてみると花の種類が違う、コロボックル達も違う。これは村上氏が新たに描き下ろした新イラスト版なのだ。大人になって読んでも十分楽しめ、わくわく感がいっぱい。児童書だからすぐ読める。昭和35年発行、装丁・さし絵は若菜珪氏、44年に改版、59年に村上氏の絵で改版、そして昨年の平成27年10月に新イラスト版として発行。せいたかさんとおちび先生は結婚するの?
読了日:3月21日 著者:佐藤さとる,村上勉

 


つまをめとらばつまをめとらば感想
短編集であり、直木賞の標題は一番最後にあった。6編の江戸、武士もの。しかも下級武士の話。 『ひともうらやむ』と『逢対(あいたい)』がよかった。『ひともうらやむ』は番士仲間の克己が、皆の憧れの美しい世津と結婚する。美男美女、理想のカップルである。けれど自分の妻はそれなりの女であり、自分にはそれでよしと納得する。時が過ぎ、世津は克己に飽きて離縁を申し出る。最悪の結末となり、主人公庄平は武士を捨て、引っ越し、新たな商売を始めるのだが・・・。女のしたたかさ、強さ、たくましさ、それに対して何もできない男の有り様。
読了日:3月16日 著者:青山文平

 


ロボット・カミィ ちびぞうのまき―仏語版 (童心社紙芝居傑作選)ロボット・カミィ ちびぞうのまき―仏語版 (童心社紙芝居傑作選)感想
もちろん、日本語版で読みました。10年以上前に初めてこれを読んだ時、カミィをつくりたくてたまらなくなり、作っちゃいました! 以来、この紙芝居を読む時は必ずカミィを持参して、こども達に見せます。「おお~」と歓声があがり、先日の1年生のクラスでは皆がカミィを囲んで触りまくっていました。大きいものなので、遠くに移動する時は車につまないと持って行くのが困難です。


読了日:3月13日 著者:古田足日
どっちだ? (みんなであそぼ)どっちだ? (みんなであそぼ)感想
かなり前からおはなし会で使っていたのに、まだ登録していなかった。金曜日1年生に、土曜日に書店で幼児に読んできた。どっちかを問いかけて手をあげてもらうのだけど、幼児さんは両方に手をあげちゃうのよねえ。小学生は2枚一緒にめくっている仕掛けに気がついて指摘。1年生のクラスでも「2枚めくってるー」の声が飛び交い、無視、無視。2回目が断然面白い紙芝居。練習は必要だよ。皆の反応をみて、1枚めくりにしたり、2枚めくりにしたりするテクニックを駆使しましょう。


読了日:3月13日 著者:島本一男
ドアがあいて… (ほるぷ出版の大きな絵本)ドアがあいて… (ほるぷ出版の大きな絵本)感想
大型絵本。1年生の子が「こわいおはなしがいい」というリクエストで、私は怖い話は苦手。で、この本をチョイス。コワそうだけど、こわくない、とてもほっこりするいいおはなし。最初のページで壊れたおもちゃがならんでいるのにちゃんと子ども達は注目していたね。小学生なら、何のために並んでいるのか、このドアの先には何があるのかわかるよね。
読了日:3月13日 著者:エルンスト・ヤンドゥル


はるだよおきて (年少向けおひさまこんにちは)はるだよおきて (年少向けおひさまこんにちは)感想
ふきのとうが顔を出し、ヤマネやカエルが冬眠から目覚める、まさに今の時期に読むのにぴったりの紙芝居です。書店で小学生・幼児に読む。「ふきのとう」は知ってる子がいなくて、大人がうんうん頷いていた。カエルが冬眠している時は茶色で、起きると緑に変身するのにこどもがびっくり。私も知らなかったのでびっくりポン。
読了日:3月13日 著者:千世繭子


だれもが知ってる小さな国だれもが知ってる小さな国感想
『だれもが知らない小さな国』を読んでいないので、さっそくリクエストした。有川さんが新たに作ったこの物語は、「はち屋」の子どもが主人公。養蜂業についても、花の蜜についても色々わかってお勉強になる。この本の一番いい所、それは村上勉氏の絵である。このイラストの素晴らしさがストーリーを引き立てているのは間違いなし!これがメルヘン調の可愛らしい、マンガチックな絵だったら、がっかりしてしまうからね。佐藤さとるさん・村上勉さんコンビの『おおきなきがほしい』を思い出させるね。
読了日:3月13日 著者:有川浩,村上勉

 


新・戦争のつくりかた新・戦争のつくりかた感想
2014年に再編集された。「戦争のつくりかた」とどこが違うか比較の為、両方図書館ヵら借りた。文章は同じだね。イラストが違う。新版は巻末に自衛隊が派遣された地域と年度、その際武器の携行があったかが地図上に表示。憲法と関連する事項がわかりやすく表になっている、他もろもろ。アマゾンでこっちを買います。話題になっているこの本はネットでアニメで見られます。→http://grapee.jp/141616 自民党の憲法改正案を読んだけど、ひどいものです。 国民が何も知らない間に戦争への準備が整ってしまいそう。
読了日:3月13日 著者:りぼん・ぷろじぇくと

 


戦争のつくりかた戦争のつくりかた感想
11年前に書かれた本だけれど、今、まさに日本は戦争へ向けて進んでいるのが事実である。日本が武器を持って他国の戦争の加担ができたり、政府のごく少数の人間が決めた事を実行できてしまったり、大事なこと(戦争の決定など)は機密事項として国民に知らせなくていい事になったり、それに反対する国民は違反者として逮捕出来たり、すべて政府に都合のよいように、まさに今、なろうとしているのだ。
読了日:3月13日 著者:りぼん・ぷろじぇくと

 


新装改訂版 小説土佐堀川   ――女性実業家・広岡浅子の生涯新装改訂版 小説土佐堀川 ――女性実業家・広岡浅子の生涯感想
朝ドラ化で人気爆発。始まってすぐリクエストしたのに、ドラマが終わる今頃やっときた。広岡浅子関連は他にも既に読んでいるので、内容はわかっていたけれど、小説として読むと面白いね。ドラマ化では、登場人物の名前変換、「NHKならではの変換」が興味深い。三井家⇒今井家、浅子⇒あさ、信五郎⇒信次郎、加島屋⇒加野屋、春(姉)⇒はつ、成瀬⇒成沢、亀子(娘)⇒千代。お姉ちゃんのはつは本当は早くに亡くなっているけれど、幸せになる事にしている。夫は、あさのお付き女中との間に子どもを3人も作っているけど、NHKだから、それはなし
読了日:3月13日 著者:古川智映子

 


地平線の五人兄弟 (新日本創作少年少女文学 1)地平線の五人兄弟 (新日本創作少年少女文学 1)感想
これも図書館では閉架棚にあったのを出してきてもらった。後藤さんは児童書や絵本より、こういう歴史物が素晴らしいのだけど、「少年少女文学」のくくりに入っている為に大人の人達に知られていないのではないか。一般の文学として十分通用するのに。物語は一揆で親を失ったこども達の復讐劇なのだけれど、ドラマチックでテンポが早く、先がどうなるのか期待感が高まる。事情のある少年たちが寄りそって寒冷の不毛地帯を切り開き、生き抜こうとするすばらしい物語。映画やドラマになってほしい。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

天使で大地はいっぱいだ (子どもの文学傑作選)天使で大地はいっぱいだ (子どもの文学傑作選)感想
児童書なのですぐ読めるから図書館内で読了。約1時間で読めた。森谷三郎は8人家族だ。食事中にはおしゃべりが盛んで、笑いが絶えない。担任のキリコ先生はその雰囲気にひかれてたびたび訪問するようになる。農家の手伝いをするサブは朝早くからの手伝いで授業中眠くなるけれど、キリコはそれを十分評価している。ひとクラスが56人てすごい人数だけど、ちゃんと目が行きとどいているんだね。飾り気のない優しい両親、シドは高校の成績10番以内、ジョウは剣道大会優勝、妹は小学生なのに料理上手。一番上のお兄ちゃんノブとキリコの先が楽しみ。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二
やまんばやかたたんけんします! (ママとパパとわたしの本)やまんばやかたたんけんします! (ママとパパとわたしの本)感想
「やまんばやかた」というのは、小松崎先生の奥さまがモデルだそう。本当はごく普通のお家なんだけれど、こども達にとっては不思議な家なんだね。
読了日:3月13日 著者:ごとうりゅうじ

 

 


おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)感想
絵が武田美穂さんだから、手に取りやすいかも。ぼくの母の気持もてにとるようにわかるよ。手紙だから書けることってあるよね。お母さんには十分伝わってるよ。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

くさいろのマフラーくさいろのマフラー感想
北海道生まれの後藤さんならではの、春を待つ気持の強さがあらわれている。春になれば出稼ぎの両親が帰ってくる、待ちわびるせつないこどもの気持が抒情的に描かれている。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

後藤竜二童話集〈5〉

後藤竜二童話集〈5〉感想
読んだのは、『おつかいだいすき17かいのおんなのこ』単品の本。画像が出てこないのね。出会った男の子の家がおつかいさきだなんて、びっくりポンや。ごとうさんの本は読み聞かせには使わないけど(お話が長いので)、こども達自身で読んでほしい本です。でもねえ、ほとんどが閉架棚にしまわれているので、利用者の目にふれないんです。残念なことです。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

 


ひみつのちかみちおしえます! (ママとパパとわたしの本)ひみつのちかみちおしえます! (ママとパパとわたしの本)感想
こども達に近道の案内を頼む先生はすてき。学校から家までにこんな色んなルートがあったら楽しいだろうな。私は小学校と家までが、たった1分の直線距離だったので、近道も何もなかった。最後の方に小松崎先生の奥さまが出てくるのが興味深い。
読了日:3月13日 著者:ごとうりゅうじ

 


りんご畑の九月りんご畑の九月感想
丹精込めたりんごをねらう泥棒の見張りに、お兄ちゃんが見張り小屋を作る話。このお兄ちゃんは偉いね、小屋でせっせと勉強をしているんだから。家業に、こども達も協力していく、まわりの人達も力を合わせて生活していく姿は、素晴らしい。こうしていい子が育つのだなあと思う。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

 

 


紅玉紅玉感想
後藤竜二さん研究第二弾(この本だいすきの会)の為に読了。やっと終わった戦争、貧しい中でなんとか収穫までこぎつけたりんご。強制収容から解放された朝鮮半島や中国の人達は、憎い日本のりんごなど、食べ荒らしたり持って行ったって当たり前という意識なのだけれど、りんご農家にとってはそれが生活の糧なのだ。互いに被害者。片言の中国語で気持が通じてよかった。これは実話であり、後藤さんのお父さんが繰り返し語っていた話なのである。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二


2016年1月に読んだ本

2016-02-03 23:17:11 | こんな本読みました

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:1711ページ
ナイス数:120ナイス

もちもちともだち (おひさまこんにちは)もちもちともだち (おひさまこんにちは)感想
お正月明けに読むので「もち」つながり。でもねえ、もちはもちでも、「さくらもち」と「くさもち」と「かしわもち」なの。むしろ、春向きかもしれない。桜餅と柏餅には葉っぱがのっているけれど、草餅には葉がのっていない。そこで桜餅と柏餅は、その辺の草を摘んで、草餅に葉っぱの帽子を作ってあげる。そこへカラスが飛んできて、草餅をさらっていくのだが、葉っぱの帽子のおかげで、本体はすぽっと落ちて無事だった、よかったね、というお話。う~ん・・・。


読了日:1月18日 著者:すとうあさえ
さるとかに (日本名作おとぎばなし・むかしむかしあったとさ)さるとかに (日本名作おとぎばなし・むかしむかしあったとさ)感想
紙芝居。16場面。『さるかに』の絵本はものすごくたくさんあるけれど、脚本『松谷みよ子、画が西巻茅子という組み合わせは選ぶに足る「良いもの」である。昔話の語り口で書かれ、歌もはいり、読むとリズミカルである。「かあさんが死んじゃった」「かあさんがころされた」というフレーズが、こども達の前で読むのに気が引けたけれど、なんとかさらっと読む。長いので、途中飽きてしまうのではと心配だったが、物語のチカラはすごいね。こども達は真剣に聞いていた。3歳以下の小さい子はちょっと気が散ってしまったかな。「牛のくそ」がいいね。
読了日:1月18日 著者:松谷みよ子



読了日:1月18日 著者:メラニーウォルシュ
ピィピィなくのはさるだっけ?ピィピィなくのはさるだっけ?感想
サル絵本をさがしていて、ネットでみつけた。「うまってほえる?ワンワンワンって」「ラクダってなく?ピヨピヨって」「ちょうちょってうなる?ガウルルルって」とわざと違う鳴き声をいって、それはだれかを当てる絵本。幼児向けであり、幼稚園児以上ならすぐわかっちゃう。おはなし会では、「え~、ちがうよ」と声を出して教えてくれる。結構ウケがいい。でも残念なのは、肝心のサルが表紙と裏表紙だけで、本文では「それはサルだよ」という正解がない事。サルがほしくてこの本選んだんですけどー。
読了日:1月18日 著者:メラニーウォルシュ


ぽっかぽかだいすきおさるさん (親と子の写真絵本)ぽっかぽかだいすきおさるさん (親と子の写真絵本)感想
これを読むのは、さる年で寒い今でしょ! 長野県の地獄谷に住むニホンザルは、温泉にはいる事で世界的に有名だそうです。雪の中の温泉に浸かるサル達の表情が「あー、極楽、極楽」と言っているようで、至福の表情なのである。人間もサルも一緒なんだね。まわりが雪だから、温泉からでたら湯ざめしちゃう、タオルで拭かなくて大丈夫なのだろうかと思うんだけど、日なたで身体を乾かすだけで平気なんだね。子ザルは雪まみれになって遊んでる。寒さに強いんだなあ。
読了日:1月18日 著者:福田幸広


おさるのジョージ (大型しかけえほん)おさるのジョージ (大型しかけえほん)感想
大型しかけ絵本で、内容はなかなか良い。しかけは、開いて飛び出すだけでなく、スライド式になっていたり、物語の進行に合わせて、同じページ内で変化するようになっている。文章が長いので小さい子には飽きてしまうかもしれない。小学4年生のクラスではばっちりで、皆、おはなしに聞き入っていた。
読了日:1月18日 著者:H.A.レイ

 


おさるのジョージ年賀状 2016おさるのジョージ年賀状 2016感想
娘が編集者の方から頂いてきた。 2016年の年賀状はこれで作りました。『おさるのジョージ』を使えるのは非常にGOODなことで嬉しい。 難点をいえば、個々のイラストや賀詞などがバラになっていない事。 通常ある年賀状作りの本と違い、何か制限がかかっているのだろうか。 他でイラストを使わせないようにしているのだろうと考える。 寒中見舞いやグリーティングカードは作れるけれど、それ以外に利用価値のない、今年1回限りしか使えない(あと12年後)本だね。
読了日:1月18日 著者:年賀状素材集編集部

 


あん (一般書)あん (一般書)感想
今月(1月)23日に浦和に『あん』の映画を観に行く前にと思い、読んだ。ドリアン助川氏は映画『じんじん』に出てくる『クロコダイルとイルカ』の絵本の作者という事で知っていたのだけれど。本を何冊も出しているのね。2013年というと近年であるが、映画化されてカンヌ映画祭で上映、世界40カ国でも上映されているという。ハンセン病、「生きること」は何かという問いかけがテーマである。作者は実際にハンセン病の施設を訪問して、話を聞き、この物語を作ったそうである。
読了日:1月15日 著者:ドリアン助川

 


バケモノの子 (角川文庫)バケモノの子 (角川文庫)感想
映画は観る気もなかったのだけれど、娘の買ってきた文庫本を読んだら、俄然観たくなっちゃった。でも、まだDVD出ていないそうで、調べた所、今年2016年2月中旬以降の様子。人間の少年が異世界で成長していく姿、熊徹との師弟関係、バケモノの世界も人間の世界も変わらないね。心の中に熊徹をとりこんだ九太の次の話を読みたい。
読了日:1月6日 著者:細田守

 


orange(5) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(5) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
『orange』、一気に5巻まで読んで、すぐ映画もみた。 一番気になる結末ですが、翔(かける)は10年後も生きているのか。そもそも、未来から過去への手紙ってどうやって届いたの?という大きな疑問がありました。 菜穂や須和宛の手紙は、住所が書いてあるから、郵便局から配達された?いやいや、桜を見ていたら自然とポッケに入っていたようです。手紙はどのようにしてタイムトラベルしたのだろうか。 (続きあり)
読了日:1月6日 著者:高野苺

 


orange(4) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(4) (アクションコミックス(月刊アクション))
読了日:1月6日 著者:高野苺

 

 

 


orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))
読了日:1月6日 著者:高野苺

 

 

 


orange 2 (マーガレットコミックス)orange 2 (マーガレットコミックス)
読了日:1月6日 著者:高野苺

 

 

 


orange(1) (アクションコミックス)orange(1) (アクションコミックス)
読了日:1月6日 著者:高野苺

 

 

 


図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)感想
英国貴族というと優雅な生活やすてきなドレスでパーティのイメージだけれど、これは実際の貴族の語った思い出や裏話。ドレスを着るのは社交の時だけで、普段は質素な服を着ているとか、婚活に燃える親、遺産分割など裏話が興味深い。良い家、財産がある家に嫁ぐこと、財産のある嫁をもらうことがとても重要で、社交に力を注ぐのである。たくさんのドレス姿の写真は美しい。素朴な疑問として、裾を引きずるドレス、お洗濯とかってどうしていたのかなあ。何回に1回洗濯するとか、トイレはどうするとか、知りたい。
読了日:1月6日 著者:村上リコ


2015年12月に読んだ本

2016-01-06 13:51:33 | こんな本読みました

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:852ページ
ナイス数:180ナイス

オール讀物 2015年 12 月号 [雑誌]オール讀物 2015年 12 月号 [雑誌]感想
時代小説というのはあまり読まない。好きな作家、好きな物語、賞をとった作品、何かの理由がなければ手をださない分野である。この号は「宇江佐真理さん追悼号」なので購入。実は宇江佐さんの作品は『雷桜』くらいしか読んでいないのである。でも、この一作で大ファンになった。人の心を揺さぶる、琴線に触れるおはなしを書く人である。浅田次郎『ブルー・ブルー・スカイ』、林真理子『ハルコ、相続について語る』、『2015年本年の本人たち』(南伸坊の変身顔)、山口恵以子『クラブ・サンセット』などがよかった。宇江佐さんの『幻の声』最高!
読了日:12月26日 著者:
クリスマスのおばけ (せなけいこのえ・ほ・ん)クリスマスのおばけ (せなけいこのえ・ほ・ん)感想
これも何度も使っているのに登録がないのに気がついた。小さい子向け。せなさんのおばけはちっともコワくなくて、可愛いおばけ。おばけ絵本は夏向きと思っていたので、クリスマスにひょこひょこ出てくる発想が良いね。ストーリーはどうということもなく、こども達の反応も特にどうもない。
読了日:12月23日 著者:せなけいこ
よるくまクリスマスのまえのよるよるくまクリスマスのまえのよる感想
ずうっと前から何度もあちこちで読んでいるのに、まだ登録していなかったのね。この本は私のとっておきの本である。自分的にはどうもね、という感じだったのだけれど、こども達の反応がものすごく良いのである。びっくりするくらいシーンと聞き入って、物語の世界に入り込んでいるのが伝わってくるのだ。だから、クリスマスシーズンのおはなし会で読む本に困った時のお助け本である。
読了日:12月23日 著者:酒井駒子
サンタクロースの おてつだい (ポプラせかいの絵本)サンタクロースの おてつだい (ポプラせかいの絵本)感想
クリスマスやサンタの絵本は多々あれど、どれも似たようなパターン。だけどこれは斬新!主人公の女の子のお母さんがストーリーを書き、お父さんが写真を撮ったという家族総出の作品である。小さい女の子が馬やトナカイはともかく、シロクマに乗ったりやジャコウウシに近接したりして大丈夫だったのかしらと心配になる。おはなし会では、年齢層が低く、本の文章が多いので、あらすじをまとめながら読んだ。来年、是非とも小学校で読みたい本である。
読了日:12月23日 著者:ロリエベルト,ペールブライハーゲン
ペネロペおはなしえほん (16) おはなしえほん メリークリスマス、ペネロペ!ペネロペおはなしえほん (16) おはなしえほん メリークリスマス、ペネロペ!感想
ペネロペ新刊。今回もペネロペはおとぼけキャラ。書店のおはなし会で読んだら、もらったラケットで遊んで、おじいちゃんのココアにボールがはいっちゃった場面ではこども達のええーっという反応があり、でも、まあ今回のペネロペはおとなしい方かな。みつばちのお洋服って、確か売ってるよね。ネットで見た事あり。
読了日:12月14日 著者:アン・グットマン
ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)感想
タイトルでもう、大体の予測のつく内容で、早くそこの部分に到達しないかとせっせと読んだ。やはり予想通りの展開。この手の話は過去に何人もが書いているけれど、ちょっと違う切り口だったね。二人の時間のずれは、私の頭のなかでは整理するのが難しかった。図に書いてみればわかるかも。男性作家だと思うんだけど、愛美の直筆は、女の子の字だね。誰が書いたのかな。『世にも不思議な物語』でドラマ化できそうなお話である。
読了日:12月14日 著者:七月隆文
1ねん1くみ1ばんワル (こどもおはなしランド (2))1ねん1くみ1ばんワル (こどもおはなしランド (2))感想
読書会で後藤竜二さん特集をするので、図書館で借りた。こういう子は確かにいる。乱暴で、はちゃめちゃな子。自分がその子と同年齢なら恐くてそばにも寄れないけれど、この歳になると、こういう子がとても可愛く思えちゃう。担任の先生みたいにね。このくろさわ君、きっと将来大物になるだろうなって思う。
読了日:12月9日 著者:後藤竜二
小説新潮 2015年 11 月号 [雑誌]小説新潮 2015年 11 月号 [雑誌]感想
この表紙を見ただけだと、絶対に買わないのだけれど、大好きなカジシンさまの『江呂黒軟歩の純愛』を読む為に購入。謎の飛行物体の来襲。侵略者を撲滅させる研究に励む江呂黒氏。大好きな鳩桃そそり嬢も同じ研究者だった。すごい結末になるけれど、さほどのエログロ感はなかった。『アルジャーノンにギロチンを』と『シンデレラは王子が家まで追ってくる事を予想していなかった模様』がよかった。 私は、王子が靴を持って国中の娘に履かせてぴったりの娘を選ぶという所に以前から疑問をもっていた。同じサイズの娘は大勢いるんじゃないの。(続く)
読了日:12月9日 著者:
わっ!びっくり (教育画劇のかみしばい)わっ!びっくり (教育画劇のかみしばい)感想
まだ登録がないのね。2012年だから、3年前の刊。びっくり、というのは、変身というか変形していく紙芝居だから。カニの目→ハサミ→ゾウ→すべり台。信号→クレヨン→へび→りんご。という意外な変化は予測がつかず、目新しい。
読了日:12月9日 著者:宮崎二美枝
クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)感想
ずいぶんと前から、何年かおきにクリスマスに読んでいる。優しい絵柄と箱の中を男の子と一緒にのぞいている感じが好き。魔女の水晶玉みたいだ。娘が林明子さん『きょうはなんのひ?』に似てると言う。うん、確かに雰囲気は似てるね。でも絵は斉藤俊行さんである。
読了日:12月9日 著者:長谷川摂子
おたすけこびとのクリスマスおたすけこびとのクリスマス感想
おたすけこびとシリーズは何冊もよんでいるけれど、クリスマスプレゼントの配達までやっていたとはたいしたものである。こびと達の服装の色が赤、緑、青、黄色で統一されているのがいいね。男の子はクレーン車の活躍にわくわくするだろうなあ。疑問は、何故サンタさんはおたすけこびとにプレゼントを委託するの?サンタさんが自分で運んでくれれば、こんなにべらぼうな数のこびとの動員も必要なく、簡単に済むのに。
読了日:12月9日 著者:なかがわちひろ
クリスマスの12にち (世界傑作絵本シリーズ)クリスマスの12にち (世界傑作絵本シリーズ)感想
わしづなつえさんは、小鳩くるみさんの事だったのね。クリスマスCDに入っている小鳩くるみさんの英語版『クリスマスの12にち』は持っているのだけれど、日本語訳はこの本の付録で覚えられた。さまざまな訳があるけれど、私はこの本の訳がいちばんぴったりくる。今月はこの歌をうたいまくり。「♪さあ、クリスマスはじめのひのおくりものは、ほら一羽の山うずら♪」
読了日:12月9日 著者:
図書館に通う―― 当世「公立無料貸本屋」事情図書館に通う―― 当世「公立無料貸本屋」事情感想
エッセイ風に作者の図書館への感想や考えを綴ったもの。(感想書きかけ)
読了日:12月9日 著者:宮田昇
サンタクロースのお手伝いサンタクロースのお手伝い感想
なんてこった、同タイトルの別の本と間違えてリクエストしてしまいました。 貧しくて、村人に相手にされなかったきこりが、サンタクロースと出会い、サンタが袋の穴からこぼしてしまったプレゼントを拾い集め、それによって、サンタのおつきとなり、プレゼント配りをするようになったという話。淡い色彩の絵は優しくていいけれど、読み聞かせにはつかわないから、すぐに返却。
読了日:12月9日 著者:カトリーンジーゲンターラー


2015年11月に読んだ本

2015-12-09 14:43:39 | こんな本読みました

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:254ページ
ナイス数:90ナイス

クリスマスの12日クリスマスの12日感想
ほとんど白一色の仕掛けなのだけれど、細かくて精巧にできている。3年生に読んだけれど、字は読まずに簡単な説明だけで絵を見せるほうがいいと実感。しかけ絵本には長い説明やセリフはいらない。
読了日:11月27日 著者:ロバート・サブダ
クリスマスの12にち (世界の絵本(新))クリスマスの12にち (世界の絵本(新))感想
とにかく絵が、色が美しい。3年生のクラスで歌いながら読んだ。こども達も聞いているうちにパターンがわかってきて、途中からは一緒に歌ってくれた。今月のおはなし会のメイン。
読了日:11月27日 著者:ブライアン・ワイルドスミス
世界の美しい図書館世界の美しい図書館感想
図書館大好き。世界中にこんなに美しい図書館があるのかとため息が出る。これだけ数多くの図書館の中で行ったことがあるのは、上野の国際こども図書館のみ。ここには何回も行って、これからもまた行くことがあるけれど、その他の図書館にはまず、絶対に行く事がないだろうな。図書館て、ただ本を置いとくだけのものではない。居心地のいいのはもちろん、そこにいるだけで別世界にいる気持になれる。新しい斬新な建築より、歴史のある建物に心奪われる。
読了日:11月27日 著者:アフロ,アマナイメージズ
コロちゃんのたんじょうび―ボード・ブック (児童図書館・絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)コロちゃんのたんじょうび―ボード・ブック (児童図書館・絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)感想
お誕生日にきた動物達が部屋のあちこちに隠れるのだけど、体の一部が見えていたり、影とかで簡単にみつけられちゃう、でもそこがいいのよ。当たるのが楽しいのです。図書館の本なので、しかけが破れている箇所が3つ、落書きもあり。仕方ないね。おはなし会本番でなく、事前のおたのしみで見せました。
読了日:11月15日 著者:エリックヒル
マックスの夢のマシーン―大型しかけえほんマックスの夢のマシーン―大型しかけえほん感想
迫力のあるしかけ絵本。立体的でしかもでかい乗り物の数々には「おー!」と声がでます。乗り物好きな男の子にはたまらないです。図書館で借りたので(閉架棚)傷みが多々あり、しかけのフリップを引っ張っても動かない。一番最後は最新ロケットからマックスがポーーーーン!と飛び出す画期的なしかけなるも、これも固定されていて動かず。「一番最初に借りられたらよかったねえ。」と小学1年の女の子。おはなし会始まる前に見せたのですが、それでも十分楽しめました。
読了日:11月15日 著者:ウィリーブラク
GO AWAY BIG GREEN MONSTERGO AWAY BIG GREEN MONSTER感想
おはなし会と小学校で使う予定。 だんだんモンスターが姿を現し、「GO AWAY!」と叫ぶ事によって姿が消えていく参加型絵本。きんきらきんの表紙と、カラフルなモンスターの絵がはっきりしていいね。
読了日:11月8日 著者:エド・エンバリ